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しもさんの「気になる一言」
しもさん
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2003年07月06日(日)
新幹線の中で聴いた「サヨナラホームラン」

22時46分、新幹線が東京駅の14番ホームを滑り出した時、
携帯ラジオから、アナウンサーの絶叫とともに
「高橋由伸のサヨナラホームラン」が聴こえてきた。
一番見たかったシーンを見ることができず、残念であったが
この新幹線に乗り遅れると、大変なことになるから仕方ない。
しかし意外にも、私はこの三島行き最終新幹線の雰囲気が好きである。
仕事に疲れたサラリーマン風の男性、海外旅行帰りだろうか、
大きなスーツケースをゴロゴロ転がしている若い女性、
そして私と同じように、東京ドームで時間を過ごし、
最後まで見たいのに延長戦に入ってしまい、
球場で22時を過ぎた時計とにらめっこしながら、飛び乗った人たち。
それぞれの想いを乗せて、電車は終点、三島へ向かっているからだ。
この一本前は、22時07分、静岡行き。
車内の雰囲気が明らかに違うことは、何度か乗ってみればわかる。
静岡行きは、乗客の「もう少し、いたがったのに・・」という
名残惜しさが伝わってくる。
三島行きは、今日のような試合になっても、意外と「満足感」が
伝わってくる乗客が多い。
あぁ、遊んだ、遊んだ・・そんな気持ちが伝わってくる。
三島には新幹線の車庫があり、柿田川の水で1日の汚れを清掃する。
そのため、静岡より40分近く遅い時刻の新幹線が存在するのだろう。
首都圏が、とても身近に感じられる事例かもしれない。
県東部に住む住民の意識は、静岡県より、首都圏に向いている。
そんな気がしてならない、最終新幹線車内であった。