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| 2003年04月11日(金) ■ |
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| 物にも、持ち主の感情や記憶がある |
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まだはまって読み続けている宮部みゆき作品。 今回は「龍は眠る」 人の感情を読むことが出来る少年が、ボソッと呟いた台詞。 (彼は、それを「スキャン」と呼んでいたが・・) 私が文章を書き始めた頃、 自分が物になりきり、物の感情とか記憶を綴った経験があったから とても不思議な気持ちでメモをした。 「私は靴である」とか「私はシステム手帳である」という視点で 書き始めるのだが、どれも同じような感情でつまらなかった。 なんと、ご主人の私に大切にされていない不満であったから。 買ってくれた時は、とても大切にしてくれるけれど、 気に入ると自分ばかり使ってくれて疲れる。休ませてもくれない。 そのくせ、新しいものを買うと、自分には見向きもしてくれない。 新し物好きで、好奇心旺盛だよねぇ、が私の所有物から見た 共通した感情だった気がする。 (笑) (今は、歳を重ねて変わったと本人は思っておりますが・・) 若い頃書いた作品を読むと、ハッとさせられるが、 この視点でエッセイを書くと、自分が見えてくるから面白い。 一度、騙されたと思って書いてみて欲しい。 「私は○○である。楽しい思い出は? 悲しい出来事は?・・・」 楽しい自分発見の旅となるはずである。
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