女房様とお呼びっ!
DiaryINDEX|past|will
近況を語るメバルの話ぶりは、その幸いな現況ゆえに、結局、子どもが「オカーサン、キイテキイテ〜」と甘えてかかるが如き色味となる。有り体な色恋の惚気というよりは、エライネェと褒めて欲しがるような、ソノトーリネと認めて貰いたがるような、そういう厚かましさに満ちる。いや、今に始まった事じゃないけれど(笑
どうやら、「主」の状況も随分と落ち着いて、彼を身近に置くことが検討されているらしい。「婚姻届出すと、奴隷のボクが世帯”主”になるから、マズイですかね?」ンナコトナイヨ。笑ってしまう。「一緒に住んだら、どうなるんですかね?」ドウモナラナイヨ。ちょいとイナす。「はい…」期待外れな表情で頷くのが可笑しい。
「最近、歩き方練習してるんです」ヘェ、ナンデ?「一緒に居るモンが、家ん中で始終ドタドタ歩いたら、鬱陶しいと仰るんで」ソリャソウダ。「それで、摺り足にしてみたら、褒めて下さったんです」ソリャヨカッタネ。「**さまは、奴隷は存在感がない方がイイと仰るんですけど、そんなもんですか?」ウン、ソンナモンダヨ。
・・・・・。
少し以前に、女友達が身近な奴隷に向かって言った。「存在感ないですねぇ」実に正直な感想に私は噴き出したが、奴としては、少しギョッとしたらしい。後日のメールで、汗マークの顔文字を交えて回想してた。それを見て、私はまたも笑ってしまう。ワカッチャナイネェ。でも、存在感のある奴隷ってどうよ?ヘンじゃない?(笑
「ありゃ、褒め言葉だぜ?」更に後日、奴に言った。前述のメバルとのやり取りを引いて。ソウナンデスカ?と奴は怪訝そうだったが、今一度言う。「ソウナンデスヨ」キミが単体で存在感を誇示するのは(それが出来るかどうかはともかくとして、笑)、別にどうでもいんだけど、私と共にある時は、目立って欲しくないからサ。
勿論、M魚だって、存在感バリバリの奴もいるし、いていいけど、元々ワタシは目立たない奴が好きだし、まして「奴隷」にしようってんなら、影の薄い奴を選ぶのよ。ほら、キミがいい例じゃないか(笑)・・・私は、奴を充分に褒めたつもりだが、わかってくれたろうか。ま、イナイヨウデイル麗しさ、辺りを目指してくれたまえ。
・・・・・。
しかし。メバルが存在感をなくすナンテのは、相当に道のりが遠そうだ。とにかく、暑苦しい男なのだ。物を言えばアタフタと忙しなく、動けば汗をまき散らし、息遣いがうるさい程に荒くなる。存在感があるというよりは、目障りな感じ?(笑)甘えタのせいか、沈黙にも弱い。実際、長く一緒にいると、私なんか疲れてしまう。
それでも、彼の「主」は、この男を評価してるのだなぁとしみじみ思う。いや、「主」の前では、違った面を発揮しているのだろうか。ま、それは多分に考えられるけど、本質的なモンは変わらないしなぁ・・・。大体、二人の馴れ初めは、彼のゴリ押し的奴隷志願に「主」が屈したてな成り行きだという。元々押し出しの強い男なんだね(笑
私の感覚からすると、全くもって、彼は「奴隷」に向かないタイプだと思うのだけど、うまい具合にご縁はあるものだ。そして何より、彼の「主」に対する思いの丈が、生来の欠点を補うほどに強いからこそ、「主」は彼を「奴隷」と認めるのだろう。もしかすると、彼の不出来がゆえに、身近に置く気になったのかも知れないね(笑
・・・・・。
新たな段階を迎えて、彼がどう変わっていくのか、私も楽しみだ。ひっそりと気配を殺したメバル、なんて景色が見られるのは愉快だワ。せいぜい期待してようか。
|