ぶつぶつ日記
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お隣の国、韓国の若手スターが日本でも人気になっている。 その代表格が「冬のソナタ」のヨン様。 そのため、日本人の韓国への興味も、以前と比べ物にならないくらい 大きくなっているそうだ。 あまり、良好な歴史的関係があるとはいえない日本と韓国が、 どんなきっかけにしろ、お互いに興味を持ち、 相互理解を深めることは、とてもよいことだと思う。
そんな中で、第二次世界大戦後の、 韓国の歴史を扱った映画が2本、公開される。 「シルミド」と「ブラザーフット」。
「シルミド」は、最近までその事実が明らかになることのなかった 史実を元にしている。 1968年、北と南の複雑な関係の中、 社会の底辺に生きる男たちや死刑囚がシルミ島に集められ、 金日成暗殺部隊として訓練を受ける。 3年後、厳しい訓練の末、優秀なエージェントに生まれ変わった彼らは、 揺れ動く時代と国際政治に翻弄され、結局は国により闇に葬られた。
「ブラザーフット」は1950年6月25日に勃発した 朝鮮戦争に翻弄される兄弟の話。 日常から突然切り離され、収集令状もないままに、 戦争に借り出され死んでいった50万という普通の人々。 その中で、弟を守ることに命をかける兄と、 そんな兄を理解できない弟。 同じ戦場にたつ2人と、彼らを待つ兄の婚約者と・・・・。
韓国の学生に、 「金さん(中国の朝鮮族の男性)が中国人なのも、日本のせいですよね。」 と言われたことがある。 彼はその時、私を責めていたわけではなかった。 ただ、彼らの認識を述べたまでのこと。 そう、私たち日本の戦後は、高度成長による復興の戦後であった。 内戦もなく、戦争に直接参加することも、 巻き込まれることもなく。 しかし、すぐその隣では、 同じ言葉と文化を持つ人々が共に殺し合い、 国は分断され、今に至る。 31人の男たちを、抹殺する必要があるほどの、 壮絶な駆け引き。
きっかけは、ヨン様でもいいと思う。 でも、事実から目をそらさないように。 私たちの間に横たわる、不幸な歴史。 それを直視しないことには、 真の相互理解はありえない。 すべてを、謝罪する必要はないかもしれない。 けれども、「戦後」日本が経済大国になっていった影で、 韓国では、「戦中」であったことを、 忘れてはいけないと思う。 その原因が、日本にあったことも。
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