ぶつぶつ日記
DiaryINDEX|past|will
| 2002年07月01日(月) |
大人になるまでの時間 |
日本は多分、世界でももっとも大人になるまでの時間が、 たっぷりある国ではないかと思う。 それは豊かである証拠だ。
アフガンの少年は、たった8歳でしかないのに、 学校が終わった後、全くの荒野を一人、 密輸品を背負ってイランまで行く。 それは、家族のためであり、 自分の学費のためだ。 3時間半、水も持たず、ぼろぼろのサンダルで、 少年は歩きつづける。 それだけやってもらえるお金はわずか200円。 そのうちの1円だけで駄菓子を買うのが楽しみ。 そしてまた、日もとっぷり暮れた荒野を、 3時間半かけて家へと戻っていく。
彼はきっと駆け足で大人になっていくのだろう。 夢をゆっくり見るまもなく。 急がないで欲しいと思う。 世界中の彼のような子供たちに、 ひとっとびに大人にならないで欲しいと願う。 たくさんの、荒唐無稽な夢を見て欲しいと思う。 しかし、ゆっくりと大人になるのは、 一部の本当に恵まれた子供たちにしか許されない贅沢で、 夢を見るまもなく、 大人にならざるを得ない子供たちがひしめく。
時間さえも、平等ではないのだ。
|