ぶつぶつ日記
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2002年03月16日(土) 2つ以上の目覚し時計と。

昨日は学校の1つの科の卒業式だった。
この科は一時クラスを持っていたこともあるし、
コンピュータ指導のクラスも担当していたので、
私も式にカメラマン兼として参加した。

式の後のパーティで、学生の作った短編ビデオが上映された。
主人公は、新聞奨学生の学生。
大量の新聞を準備し配るのは、昔から苦学生の仕事。
最近では国内でその人数を集めることが出来ないので、
韓国、中国、台湾、そしてタイの学生が、
その奨学生として日本語学校にやって来ている。

外はまだ真っ暗、夜中と言える時間に映し出される目覚ましは2つ。
少しずつベルがなる時間がずらしてある。
それでも時折寝坊して、店長に怒られる。
眠い目をこすり歯を磨き、急いで新聞配達店に向かう。
新聞の中に広告を折り込み、大量の新聞をバイクに積んで向かう先は、
高層マンション。
階段を使い一軒一軒に新聞を配り、
ぐったりしたまま、本来の「仕事」である学校へ。
夕方も仕事。思わずエレベーターの中で居眠り。
それでも時折友だちとカラオケに行ったりして楽しいこともあるが、
留学生活は大体において辛い・・・。
卒業式にふさわしく、
主人公の学生は(本当に!)日本語能力試験1級を合格し、
大学も合格した。

この生活を1年も2年も続けて来たなんて
(そして大学や専門学校に進んだ後も続けるなんて!)、
それだけで私はすごいことだと思った。
いつもニコニコして、辛い顔など見せないタイの学生が
なんだか別人のようにまぶしく見えた。
この笑顔の下で、どんな苦労を彼はしていたのだろうか。
大丈夫だよ、T。
例え、一級を合格できなくても日本語が大して上達しなくても、
この生活を頑張って続けられたのだから。
それは大きな成果だと、私は認めてあげたい。


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