| 2025年07月27日(日) |
全国高校総体2回戦 阪南大高−立正大淞南 大津−野辺地西 |
全国高校総体第2日、2回戦。日曜日であり、Jヴィレッジ駅は混んでいる。中に入りすぐ左手のピッチがP2である。入ったところの駐車場は関係者以外立ち入り禁止で、駐車場から入るピッチ脇の芝生は観客席指定されていないが、P2の観客席指定はゴール裏であり、それでは見えない。そして反対サイドには控え部員の応援団も形成されており、事実上観客席と判断して陣取る。注意があれば移る用意はあるが。この日は曇りで、これならば、と1時間前からまったりピッチを眺める。もちろん日焼け止めは塗るが。日傘の下に入り、風が吹いていることもあって、観戦慣れしている身にはさしたる負担じゃない。この日はピッチ移動せず、1試合じっくり見る。
全国高校総体2回戦 阪南大学高校−立正大淞南高校 7月27日 9時半 JヴィレッジP2 良芝 主審 松原正宗氏
阪南大高 GK 1 徳田凌三 3年 172.66 千里丘FC DF 2 村田敬太 3年 167.58 サルパフットボールクラブ DF 4 松本圭史 3年 187.79 ディアブロッサ高田FC U−15 DF 5 河村駿 (Cap.) 3年 178.69 千里丘FC DF 6 長野晴 2年 179.68 千里丘FC DF 17 前田陵汰 3年 182.76 京都サンガF.C.U−15 SETA滋賀 MF 10 瀬尾優斗 3年 161.57 枚方フットボールクラブマシア MF 11 三浦悠人 3年 165.58 A.C.Re:Salto MF 14 伊藤成康 3年 168.58 大阪市ジュネッスフットボールクラブ MF 18 岡田翔太郎 3年 165.53 アイリスFC住吉 FW 9 増野OSCAR太陽 3年 175.70 長野フットボールクラブ 監督 �霤長�
立正大淞南 監督 野尻豪 GK 1 山田新 3年 180.74 FC Unione柏原 DF 2 北河龍磨 3年 173.68 FC豊橋デュ―ミラン DF 4 宮林彪真 3年 174.67 AZ‘86東京青梅 DF 5 禹導勳 3年 178.76 伊丹フットボールクラブジュニアユース DF 7 寺門明瑠 3年 174.66 malva SC MF 12 服部光将 3年 174.70 Vervento京都F.C. MF 13 西森永眞 3年 167.66 ソーニョFC掛川 MF 16 川村縁 3年 166.65 Vervento京都F.C. MF 17 豊田寛太 (Cap.) 3年 175.68 Vervento京都F.C. FW 10 若槻大雲 3年 184.74 サンフレッチェくにびき FW 19 金子将大 3年 174.78 伊丹フットボールクラブジュニアユース
阪南大高について
DF 7 藤沼咲 3年 176.64 京都サンガ
が控えに入っている。大会前のネット情報だとか大会プログラムではキーパー登録になっている。突破力に優れたサイドアタッカータイプだが、全国大会前にコンバートか?と思った。単なるミス?得点も多い選手だけにキーパー登録は解せなかったが……。
阪南大高 九番 十四十八十番十一 六番十七五番四番二番 一番
立正大淞南 十九十番 十三十六十七十二 七番四番五番二番 一番
阪南大高は5−4−1。後方に人数を割き、スペースを与えない慎重派の考えだ。攻撃面では前に上がるし繋げるチームに変わった。そして1トップ��増野が確実にポストをこなせる前提のシステムではある。
GK�‘租弔肋�柄ながらバックライン後方をカバー。声も出ている。�ゲ和爾魯侫�アリベロ的に少し上がって組み立てる。左ストッパー�荏暗弔魯譽侫謄�で前にズバッと通せるフィードが武器。右ストッパー�ぞ硝椶篭�靭なクラッシャーだが足元もある。右アウトサイド��村田は古典的アウトサイド。よく走る。左アウトサイド�δ耕遒魯譽侫謄�で中にも入り偽サイドバック的にそこから起点になったりカウンターに備えたりする。��瀬尾は運動量豊富で基本は中盤の底だが上がる意識も強い。スルーパスもある。�臆�田は第2のフィニッシャー。高い位置を取り、決定機に絡む。��三浦はレフティで右カットイン得意。��伊藤は阪南大高のエースナンバー14番を与えられるだけはある。裏を取れて仕掛けられて身体も張る。��増野は上背はないながらも強靭で身体を張り、ポストをこなす。 阪南大高は4−4−2プレッシングだったり繋ぎ倒すスタイルになったりと変遷はあるが、今は5−4−1で慎重に入り後方から繋ぐチームで全国でも勝てる(むろん全国制覇という意味だ)チームになったかな?という印象。
対する立正大淞南は関西からのサッカー留学を軸に近年は地元でも育てて、先日はヴィッセル神戸のアカデミーを置く、という報道があった。総監督の南先生は失礼ながらできたお方で、恐らく問題児だらけの高校で、コロナ集団感染という素人には対処が難しい問題を除けば大きなトラブルもなく、上手くチームや部をコントロールしている。
右センターバック�ャ擦離侫�ードはなかなか良い。左センターバック�さ槊咾郎綟鄲膵皚�増野に大苦戦する。パワー負け。実は1回戦はここが75キロある��重原を起用していたが、体重のない宮林をスタメン起用するからには理由があるのだろう。ベンチからすれば健闘していたと判断できるのかもしれない。実際この試合アディショナルタイムまで宮林は代えられなかったし。�∨眠呂肋紊蠅�早い。豊橋デュ―ミラン出身。謎の育成クラブ。左サイドバック�Щ�門は小技あり。右ハーフ��服部はレフティでカットインを立ち上がりは見せていたが、阪南大高に対応されてしまった。キャプテン�泳�田は右足セットプレー担当。精度はあるが、立正大淞南らしいデザインされたプレーを仕掛けなかった。相方の�粟鄲爾亘�田と出身クラブが同じ。良く走る。左ハーフ��西森も左カットイン得意だが、右の服部ほどは仕掛けられず。というのも阪南大高の右アウトサイド村田はサイド専門でスペースが全くない。2トップの内184センチの��若槻ではなく、174センチの�涯盪劼海修�ポスト役である。体重では金子だから。若槻は一通り何でもこなせる。しかし孤立気味の2トップの負担は大きい。正直このゲームでは2トップの良さは出なかったかもしれない。
33分、阪南大高、左で��瀬尾が仕掛けて��増野に当てて左裏に飛び出した��伊藤がペナ左寄りから流し込み1−0。前半は1−0。
後半5分、阪南大高�臆�田から��伊藤がペナ内で��瀬尾に出して決めて2−0。立正大淞南はデザインされたセットプレーのDVDも出すチームだが、少ないながらもあったセットプレーでなぜ秘策を繰り出さないのだろう?慎重になった阪南大高の流れが変わらないまま、60分、立正大淞南がハーフウェイラインを少し超えたところでセットプレーで何らかの策を仕掛ける。二人いて少し動かすが、それを�臆�田がカット、運んで��がペナ右で受けて切り返して左足で決めて3−0。立正大淞南としては策が裏目に出た。立正大淞南ベンチ「ゲームが壊れるやないか」。まあとにかくこれで意気消沈。3−0で阪南大高が勝利した。
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さて第2試合は本遠征の最大の目当て、野辺地西の登場である。青森県内の大会については青森山田が「400連勝」以上していた。高校選手権予選決勝で野辺地西と引き分け、PK戦で全国に行った年もあるのだから、正確には引き分けを挟んでいるので「400ウン連勝」ではないが、「嘘大げさ紛らわしい」を好むテレビや新聞などメディアの悪癖である。そして今年の総体予選決勝で再び青森山田と野辺地西が引き分け、PK戦で今度は野辺地西が勝った。するとメディアは青森山田の連勝が止まった、と宣うわけである。連勝が止まったのは今回が初めてではないし、しかもあくまで引き分けなので、青森山田の不敗記録は止まっていない。まあ愚かなメディアはさておき、とにかく野辺地西は初の全国というわけだ。青森山田と引き分けて全国に出るのだから初出場であっても全国レベルを期待されるわけだ。もちろん野辺地西はリーグ戦ではプリンスリーグ東北に上がれていないし、トーナメントの東北大会レベルでも結果は出せていない。TVerで観る高校選手権予選はただ守って蹴り返すだけで、対青森山田のあまりに特化されすぎたチームで、違うタイプのライバルとどう戦えるのか?など疑問は多々ある。しかし「幻の強豪校」としてのイメージがあり、どんなものか関心があった。
対する大津は結果的に今大会準優勝する強豪で、しかも決勝も負けていなくてPK準優勝だ。昨シーズンプレミアリーグを制した。つまり高体連のみならずクラブチームも含めた最強チームに輝いた強豪中の強豪である。選手の前所属を見てほしい。Jのアカデミーから大津に来た選手が多い。一般にそういう進路はプロから遠ざかるし、そもそもJユースで活躍できないレベルの選手が「ステップダウン」として高体連を選ぶものである。しかし大津高校についてはプレミアリーグでも上位の存在であり、長崎や福岡、熊本や山口のユースと比べてもチーム力では格上と言える。一人一人をきっちり育ててくれるか?という意味ではユースと比べると疑問もあるが、チームとしてのクオリティは高い。なお、野辺地西も八戸のアカデミー出身がいるが、八戸の場合、まだまだ力が足りてなくて、青森県リーグでは野辺地西と似たり寄ったりの成績でトップ昇格も出ていないし、OBが大学でも大活躍しているわけでもない。だから野辺地西への進路を選ぶのは無理もない。
試合は同じことを考えるファンで観客席は超満員だった。
全国高校総体2回戦 大津高校―野辺地西高校 7月27日 12時半 JヴィレッジP3 良芝 主審 田原愼乃介氏
大津 GK 1 村上葵 3年 177.67 カティオーラフットボールクラブU−15 DF 3 今井獅温 3年 189.72 V・ファーレン長崎U−15 DF 4 松野秀亮 3年 186.73 レノファ山口U−15 DF 5 村上慶 3年 182.74 アビスパ福岡U−15 DF 14 渡部友翔 2年 174.62 ソレッソ熊本 MF 6 福島悠士 3年 175.72 DESAFIORA.FC MF 7 岩��天利 3年 173.60 アルバランシア熊本U−15 MF 10 福島京次 (Cap.) 3年 174.63 ロアッソ熊本ジュニアユース MF 11 有村颯太 3年 168.59 FCK MARRY GOLD AMAKUSA U−15 FW 9 山下虎太郎 3年 162.58 FCK MARRY GOLD AMAKUSA U−15 FW 17 山本翼 2年 169.59 ソレッソ熊本 監督 山城朋大
野辺地西 GK 1 喜村孝太朗 3年 179.75 東京SC U−15 DF 2 橋本楓琉 3年 170.63 コンフィアール町田JY DF 3 中野渡琉希 3年 179.63 ヴァンラーレ八戸フットボールクラブU−15 DF 4 山下海藍 3年 178.70 TRIAS七戸サッカークラブU−15 DF 5 越後來琉 2年 178.66 十和田セライオFC・U−15 MF 8 関下煌己 2年 172.60 ヴァンラーレ八戸フットボールクラブU−15 MF 10 阿部莞太 3年 174.65 TRIAS七戸サッカークラブU−15 MF 11 小向蓮翔 2年 171.60 FC多賀レッドスターU−15 MF 13 里村斗望 2年 173.64 三本木中 FW 7 木村隆太 2年 179.73 FC多賀レッドスターU−15 FW 9 藤田律 (Cap.) 3年 174.71 八戸FOOTBALL CLUBジュニアユース 監督 三上晃
大津 九番十七 十一七番 十番六番 十四四番三番五番 一番
野辺地西 七番九番 十一八番十番十三 五番四番三番二番 一番
大津は後方で素早く回し、両サイドバックは上がりっぱなしでボランチがゲームを作り、サイドハーフが大きく開いて小柄な2トップにタイミングよく動いて受け、ポジショナルで4トップ的に受け手が多く、きれいな4−4−2プレッシングの野辺地西が中盤で奪えないこともあってサイドハーフが空く。近くに「11見ろよ」「11空いてるぞ」とやたら大津の左ハーフを警戒しろ、と声をかける野辺地西保護者がいたが、分かっていてもどうしようもない。
大津について キーパー�‖湿紊聾緤�でビルドアップ。ミドルパスのミスが散見されたが、無難に繋ぐ分には問題なかった。バックラインでまず目についたのは右サイドバック�ヂ湿紊澄5競汽ぅ疋丱奪�として中で組み立てカウンターに備えて相手を引きつけ味方をフリーにする。彼の存在で野辺地西の中盤が引きつけられ、大津のアタッカーと野辺地西バックラインが数的同数になりがちになった。プロになる力はある。左センターバック�ぞ礁遒魯譽侫謄�で持ち出せてパスも正確。そして圧巻の高さとパワー。彼もプロの可能性はあるが、大学ならば関西学生リーグに来てほしい。右センターバック��今井もシンプルなプレーはミスしないし、守備力が高い。左サイドバック��渡部は上がりっぱなし。もともと左ウイングなのでは?レフティ。ボランチ��福島京はいいところで受けてゲームを作る。セットプレー担当。プレッシングを苦にしないポジショニング、認知は見事だと思った。�κ‥舁�は身体を張れるが、上がる意識も強い。全員が主役意識の強いチームにあって彼のように強い主役意識と周囲との連携が両立する大津は真に強いチームだと思った。右ハーフ�Т糯�も左ハーフ��有村もサイドが空くので好きに仕掛けられる。ともにタテもカットインもある。2トップは小柄で体重もないが、味方がお膳立てしてくれるので身体を張る必要があまりない。
一方の野辺地西は秩序だった4−4−2プレッシングか交わされるが、強度が非常に高く、基本的には蹴り返すだけだが、守備力は完全に全国レベル。初めて全国に出て当たる相手が大会最強クラスではなく、平均的なチームだったら、その強度で十分戦えただろう。サイドハーフはサイドバックへの警戒のためサイドバックへの応援が遅れ、インサイドは大津のボランチのポジショニングの良さから殆どインターセプトできない。フォワードの��木村が中盤をヘルプしていた。
10分、大津の��福島京の右コーナーが正確に�ぞ礁遒瞭�に合い、1−0。圧倒的な高さで決めた。ひたすら耐えたい野辺地西としてはセットプレーで早々に先制されたのはあまりに痛かった。それでも必死に耐えていたが、32分、大津の左コーナー��福島京の右足にまたも�ぞ礁遒�ファーで競り勝って落とし�ヂ湿紊�ボレーでたたき込み2−0。やはり圧倒的な高さが生きた。流れの中では耐える力のある野辺地西も高さでは大苦戦。前半は野辺地西はシュートゼロ。耐えることしかできない。
ハーフタイム、野辺地西はフォワードでキャプテン��藤田→�患庇澄���里村をトップに上げて��木村をボランチに下げ��阿部を右ハーフに。↓
野辺地西 二十十三 十一八番七番十番 五番四番三番二番 一番
しかし後半開始早々大津は�ヂ湿紊�ら右に開いた�Т糯�に入れてタテ突破、中まで切れ込みペナ右からパス、��山下が蹴り込み3−0として勝負を決める。以降は大津が落ち着いて攻めつつ無理は避けてゲームをクローズさせ、野辺地西は終盤に右コーナーから��木村のヘッドが枠を外したシュート1本に終わった。3−0で試合終了。
野辺地西は大津相手に流れの中で耐える力はあるので全国レベルの守備力はあると思った。しかし配信見ていて思った通り、攻め手がないチーム。並みのチーム相手ならばプレッシングからのショートカウンターやセットプレー、ロングスローが武器かな、と思ったが、ベーシックの攻撃力には欠ける。もちろん比較対象が全国トップレベルであって、平均的な全国のチームならば話は変わって来るのだろうが。大津相手ならばスコアレスドローからのPK戦しか可能性を感じなかった。全国には出られたし、これからどう積み上げるか?
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