サッカー観戦日記

2024年11月24日(日) 地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ第3日 飛鳥−ジェイリース 市原−福井

まず地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ第2日を終わった時点での順位を記載しよう

福井     勝ち点4 得失点差+3 総得点6
飛鳥     勝ち点3 得失点差−2
ジェイリース 勝ち点2 得失点差0
市原     勝ち点1 得失点差−1 総得点1

地域チャンピオンズリーグは優勝すればJFL昇格、2位なら入れ替え戦である。第1試合は飛鳥対ジェイリース。こういう大会の最終日は各チーム平等に戦えるように同時キックオフにしてほしいものだが、それができないのが日本サッカー界の貧しさである。
まず第1試合の状況は飛鳥は勝てば2位以内が確定する。ジェイリースはここまで。引き分けた場合、ジェイリースは昇格の望みなし。飛鳥は勝ち点4になるが、得失点差がよくないため、第2試合で市原が勝った場合、極めて厳しい立場に立つ。ジェイリースが勝てば逆転で2位以内確定である。

地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ
飛鳥FC−ジェイリース
11月24日 10時45分 西京極陸 ピッチ並み 曇り時々雨 主審・田邉裕樹氏 903人



飛鳥FC 監督:美濃部直彦
GK 1 丸山聡太郎 180.81 98.10.19 アルティスタ浅間
DF 2 篠原和希 (Cap.) 183.82 95.01.19 アルテリーヴォ和歌山
DF 5 大倉康輝 177.70 94.03.16 アルテリーヴォ和歌山
DF 13 瓜生紘大 170.68 95.02.23 おこしやす京都AC
DF 14 小笹響平 168.67 00.08.05 富山新庄クラブ
MF 11 瀧上優     179.72 98.08.19 東海大学熊本
MF 17 井口椋介 170.60 01.02.19 桃山学院高校
MF 19 北田大亜 174.69 99.09.19 奈良クラブソシオス
MF 26 堀野翔     176.66 94.07.08 アルテリーヴォ和歌山
MF 29 梅北裕介 177.72 02.01.26 ザスパ草津チャレンジャーズ
FW 7 清川流石 177.72 96.07.20 おこしやす京都AC

控え選手
GK 21 中野翔太 181.83 00.04.15 レイジェンド滋賀FC
DF 3 大原彰輝 176.73 99.08.28 おこしやす京都AC
DF 24 �盡�力生斗 174.66 99.10.24 鈴鹿アンリミテッドFC
DF 28 宋勝鳳     177.72 00.05.31 FC.AWJ
MF 15 南部空我 173.68 01.10.12 大阪産業大学
MF 20 村田一輝 178.68 99.05.30 京都先端科学大学
FW 9 カメヤコウジ 182.75 00.05.30 山梨学院大学ギャラクシーズ


ジェイリースFC 監督:柳川雅樹
GK 21 加藤 大喜    182.80 95.12.26 ヴィアティン三重
DF   4  深澤卓真     182.70 98.10.04 FC延岡AGATA
DF 10 林田 隆介    173.70 99.03.11 FC徳島
DF 17 佐藤 昂洋    180.74 96.04.14 鈴鹿ポイントゲッターズ
MF 6 渡邊 宥也    170.65 96.05.28 FC刈谷
MF 7 松本 怜     175.68 88.02.25 大分トリニータ
MF 14 今吉 晃平 (Cap.) 178.72 98.03.14 いわきFC
MF 30 八反田 康平   171.64 90.01.08 鹿児島ユナイテッドFC
FW 8 遠藤 純輝    178.70 94.12.08 鈴鹿ポイントゲッターズ
FW 15 延 祐太     167.63 98.06.04 福島ユナイテッドFC
FW 19 薗田 卓馬    176.70 93.06.14 テゲバジャーロ宮崎

GK 23 岩�� 知瑳    186.88 95.01.08 鹿児島ユナイテッドFC
DF 3 藤井 航大    186.80 91.01.13 ヴァンラーレ八戸
DF   5   本多琢人     167.67 95.05.28 ヴェルスパ大分
MF  25   和田篤紀     178.70 93.02.09 鈴鹿ポイントゲッターズ
MF 27 小手川 宏基   173.68 89.09.12 松本山雅FC
FW 24 木島 悠     169.66 86.05.18 ヴェルスパ大分
FW 28 サミュエル・サヌミ 178.76 91.12.19 ヴェロスクロノス都農

飛鳥
十一七番
二六二九十九十七
十三五番二番十四
一番

ジェイリース
八番十五十九
六番三十
十番十七四番十四七番
二一

飛鳥はこの日は明確に2トップ。つまり勝ちに来ている。どうしてもエース�Ю鏡遒悗琉預古戮蝋發い�、それは規模の小さなクラブならば致し方ない。ジェイリースは本来の5−2−3。飛鳥の攻撃心理を読んだうえで、カウンターに勝機を見出したい。既に書いているように地力自体はジェイリースに分があるし、選手層でもそうだ。三日間ベンチ入りも含め少しずつ変えている。
なおこの日はピッチ状態が悪い。前日土曜日に何に使ったのだろう?アメフトくさい。
飛鳥は㉙梅北がレフティ。�核姪弔�フリーキック担当。梅北はザスパ草津チャレンジャーズ出身、北田が奈良クラブソシオス出身。つまりJの大人の育成チーム出身だが、正直こういうチームが機能しているとは思わなかった。ジェフ市原やファジアーノ岡山の大人の育成チームがJFLに所属していたことはあるが、規模の小さいJならば、地元の愛好家のためのチームなのでは?と思っていた。天皇杯予選でも上まで勝ち上がらないし。
立ち上がりからジェイリースが猛攻。4バックに変更した飛鳥はサイドのスペースが空く。ちょっと許容できないリスクだと思った。勝負に出た美濃部監督だが、裏目に出ている。さらに緊張か、トラップミスなど、ミスも目立つ。場内は飛鳥応援ムードだが、緊迫感が増す。ジェイリースは京都ユース出身のエース��延にボールを集めて次々とチャンスを作る。飛鳥も手を打ち、5−4−1に変更する。プランの誤りを認め、修正できるのは優れた監督の条件である。

七番
十一二九十九十七
二六十三五番二番十四
一番

しかし依然ジェイリースの流れだ。そして39分、カウンターから��延に渡り、運んで右に、ウイングバック�Ь硝椶�プラスのクロスにニアに突っ込んだ��延が合わせて0−1とジェイリース先制。しかし直後に飛鳥がカウンター�核姪弔�ら�Ю鏡遒僕造雲擇衒屬靴瞳茲瓩襦�1−1。これはジェイリースにとってはあまりにもショッキングなゴールだった。どうしても清川に依存せざるを得ない飛鳥だが、清川は今大会、期待に応えてくれる。前半は1−1で終了。

さてハーフタイム、飛鳥は㉖堀野→�B膰供�ストッパーに入れて明確に5−4−1とする。

七番
十一二九十九十七
十三三番五番二番十四
一番

両サイドハーフのポジションが心持ち高く、5−2−3にも見えるが、とにかく飛鳥は本来の形にした。意図としてはジェイリース��延の徹底マークだ。そして後半ジェイリースは支配するもののまるでシュートにならなくなった。塩漬けにするなら飛鳥としては上々の出来だ。そして後半21分(66分)、双方2枚代え。飛鳥はよく走った13番と29番を下げ、一層守備を固める。ジェイリースは8番と6番を代えた。もちろん攻撃のてこ入れである。しかし81分、またも飛鳥は�核姪弔離ぅ鵐拭璽札廛箸�ら左に開いた�Ю鏡遒�ドリブルで仕掛けて中の�碓羝�が1対1で決める。2−1。絵に描いたような飛鳥のシナリオ通り。直後にジェイリースはさらに選手交代して攻勢に出るもシュートまで行けない。飛鳥は時間稼ぎの交代を進めてタイムアップ。飛鳥が勝利して勝ち点6で今大会2位以内を確保した。
第2試合で福井が勝てば2位だが、引き分け以下なら優勝になる。そして第1試合の段階で今大会のMVPを決めるなら明らかに清川流石である。得点者がすごいというのはビギナー観戦者みたいで抵抗があるのだが、今大会に清川は狂い咲きに感じるほど凄かった。彼がいたから飛鳥は勝てた。明らかに彼頼りにスタイルでプレッシャーあったと思うが、彼は完璧に期待に応えた。力のないクラブが結果を出すには彼が絶好調でなければならなかった。

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飛鳥     勝ち点6 得失点差 既に試合終了
福井     勝ち点4 得失点差+3 総得点6
市原     勝ち点1 得失点差−1 総得点1


第2試合を前にした状況を整理しよう。福井は勝てば今大会に優勝してJFL昇格。引き分けたら今大会2位で入れ替え戦だ。これは2点差負けまでも同様だ。市原が3点差以上で勝てば逆転2位で入れ替え戦となる。何が気になるかというと、市原は猛攻を仕掛けるしかない。圧倒的に福井が優位な立場にある。しかし再三触れているが、福井の藤吉監督は勝負師としての力量には甚だ疑問がつく。あくまで優秀な育成コーチというのが私の見立てだ。割り切って守れるか。それさえできれば福井が2位以内に入れる。しかし欲をかいて優勝を狙いに行けば危ない。

地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ
VONDS市原−福井ユナイテッド
11月24日 13時30分 西京極陸 ピッチ並み 曇り 主審・川勝彬史氏 1176人


VONDS市原
GK 21 今川正樹 181.79 93.11.04 FC今治
DF 3 吉田和暉 176.74 00.12.06 桐蔭横浜大
DF   5   渡辺広大    180.77 86.12.04 ザスパクサツ群馬
DF 13 有永一生 176.66 89.03.03 いわてグルージャ盛岡
DF 27 谷口智紀 185.76 92.10.22 FC大阪
MF 4 垣根拓也 (Cap.) 173.69 91.10.03 FC神楽しまね
MF 10 沼大希     175.65 97.04.22 SVホルン/オーストリア
MF 17 吉田力也 163.58 01.01.17 新潟経営大
MF 26 鬼島和希 176.68 98.08.29 アスルクラロ沼津
MF 7 清原翔平 165.64 87.06.25 SC相模原
FW 11 一木立一 185.74 98.11.24 沖縄SV
控え選手
GK 1 原田直樹 182.80 91.08.05 ツエーゲン金沢
DF 15 今村直也 180.74 99.04.20 高知ユナイテッドSC
    18   櫻庭晴人    167.67 01.08.13 新潟医療福祉大
MF 20 後藤健太 175.68 01.05.28 東京学芸大
MF 22 渡邊龍     169.62 96.09.24 ヴァンラーレ八戸
MF 23 磐瀬剛     171.67 95.06.28 安山グリナーズFC/大韓民国
FW 8 加藤勇司 184.76 96.09.17 東京23FC


福井ユナイテッドフットボールクラブ 監督:藤吉信次
GK 1 杉本拓也 (Cap.) 178.75 89.12.31 藤枝MYFC
DF 2 市川侑麻 172.65 98.06.29 アスルクラロ沼津
DF 4 嶋津柚杏 181.71 00.10.03 東海学園大
DF 16 池庭諒耶 186.80 97.12.17 ヴェロスクロノス都農
DF 19 遠藤海斗 172.69 01.09.12 筑波大学
MF 6 廣岡睦樹 174.69 01.08.16 高知ユナイテッド
MF 8 和田達也 164.58 94.06.21 栃木SC
DF 22 榎本響     167.59 99.11.17 東海学園大
FW 13 �盂�樹幹 177.71 99.01.15 アルティスタ浅間
FW 15 野中魁     176.67 98.09.21 東海学園大
FW 27 押谷祐樹   171.70 89.09.23 藤枝MYFC



GK 21 河畑光     186.84 99.08.10 レイラック滋賀
DF 5 志摩豪瑠 175.72 00.08.23 東海学園大
MF 14 奥野将平    174.70 90.08.18 アルビオンパーク・ホワイトイーグルス/オーストラリア

MF 20 中島偉吹 175.68 00.05.02 東海学園大
MF 33 高橋勇太    169.65 98.01.20 KFブトリンティ/アルバニア
FW 9 大石治寿 177.74 89.09.25 藤枝MYFC
FW 11 北脇健慈    174.72 91.09.15 VONDS市原


例によって市原は番号が判別困難。こういう時点で福井びいきで観る。


市原
七番十一
十番誰々誰々十七
誰々五番三番十三
二一

福井
十五二七十三
八番二二
六番
十九四番十六二番
一番


7分、市原、右コーナーにニアに入った�Ю狂兇�ヘッドで逸らし、先制。1−0。ビルドアップにこだわる福井はボランチ�ψ�岡が右足フリーキック、左サイドバック�咳麁�が左足フリーキックを蹴る。13分、福井��野中がカウンターを故意に止めて警告。24分、福井、フリーキックの流れのこぼれを��和田が押し込み1−1の同点。40分、市原、��沼の左パスに�欝氾弔�スライディングシュートで2−1。勝ち越す。この時点で福井のやるべきことは明らかになったと思う。藤吉監督以外には……。前半は2−1で終了。

後半、市原が攻勢を強める。早めに前線に入れて��一木をターゲットに押し込む。福井はまだなお繋ごうとするが、守備的というより単に気後れして押されている印象。攻め気はあるのだが、べた引きでいい状況で中途半端に攻めるあたりが藤吉さんの迷いを感じる。市原は両サイドハーフもどんどんゴール前に飛び込み、一木もシュートを打てるようになってきた。福井はばてた両サイドバックを交代した。特に�∋埓遒倭悗�薄い福井は酷使しざるを得なかった。市原もベテラン�Ю狂兇覆匹鮓鯊紂A粟�の圧力が増す。69分、左クロスにファーに通り��一木がダイレクトで決めて3−1。ここから試合が迷走する。表現を変えれば盛り上がる。福井、放り込みのこぼれを左サイドバックに代えて入ったフォワード��大石が決めて3−2。市原は両サイドハーフ��沼、�欝氾弔眤紊┐襦J^罎癸暇臑紊┐世�、守りに入る状況になる可能性の高いゲームでベンチにはDFが一人しか入っていないのも藤吉さんの采配ミスである。80分、市原、右コーナーからニアで�┣弾�が高いヘッドで決めて4−2。84分、なおも攻める福井、ゴール前のこぼれを��北脇が決めて4−3。ここに至って福井ががちに守りに入るが、精神的に厳しい。
86分、市原、�課�庭の30メートル近い左足ミドルがグラウンダーで密集を抜けて5−3。以降バックラインも前線に入り、市原はパワープレーを続ける。そして94分、放り込みのこぼれを㉗谷口が決めて6−3と市原がノルマ達成の3点差。これがラストプレーで市原が劇的な2位以内を決めた。

この観戦記の先にプレミアプレーオフの観戦記を書いて、主審の川勝彬史氏の力量に疑問を呈したのだが、このゲームもイマイチ。このカテゴリーは必ずしも十分な力量の審判員ではない。

市原としては劇的なゲームだった。攻めるしかないゲームで3点差勝ちという困難な目標を達成した。チーム力は今大会ナンバー1だった。個人能力は素晴らしく、組織としてもまずまずだった。
福井について。今大会、特に最終戦だけ見れば、藤吉さんは無能に見える。勝負に徹することができず、精神的に動揺してチームに混乱をもたらした。勝ち点3に欲をかいて状況判断を誤り、最悪の3点差負けを食らった。ファン・ハーン風に言えば、私が賢者になったような錯覚をしかねない。ただビルドアップできるチームを作ったのは育成コーチとしての手腕である。そもそも福井まで来るのは何かしら欠けたコーチであり、采配がまずい藤吉さんを受け入れるしかないのかもしれない。Jリーグのサポーターだったら罵声を浴びせるかもしれないが、地域リーグの監督として藤吉さんは必ずしも酷いわけじゃない。来年の体制は分からないが、ここまでのチームを作り上げたのは藤吉さんの手腕ではある。


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T.K. [MAIL]