サッカー観戦日記

2019年12月21日(土) なでしこアカデミーカップ準決勝 アカ福−日テレ・セリアス 浦和−C大阪

なでしこアカデミーカップについて。男子のJユースカップと同じくなでしこリーグの育成組織の公式戦で各地域別のグループリーグと決勝トーナメントからなる。ただしこちらは中学生年代。言うまでもなくエリートチーム揃いだ。その準決勝を観戦した。

なでしこアカデミーカップ準決勝
JFAアカデミーカップ−日テレ・メニーナ・セリアス
12月21日 11時 長居 ピッチ良 晴



アカ福          メニーナ・セリアス
−−−松窪−−木村−−− −−−−−竹内−−−−−
−−−−−−−−−−−− −氏原−−鈴木−−白井−
濱野−佐々木−谷川−樋口 −−−下吉−−本城−−−
金成−−林−−古賀−吉岡 新井−菅原−−池上−本多
−−−−−鹿島−−−−− −−−−−渡辺−−−−−



JFAアカデミー福島 監督:見汐翔太
GK 41 鹿島彩莉
DF 27 吉岡心
   29 古賀塔子
   23 林愛花 (Cap.)
   28 金成瑠那
MF 24 佐々木里緒
   25 谷川萌々子
   22 松窪真心
   31 樋口梨花59▼
   20 濱野穂乃香40▼
FW 32 木村未来

GK 40 藤田智陽
DF 30 名木野桃嘉59▲
   33 長田莉奈
MF 34 筒井まつり40▲
FW 26 米田百佳

日テレ・メニーナ・セリアス 監督:坂口佳祐
GK 21 渡辺真優
DF 14 白井心葉26▼
    4 池上聖七
    3 菅原眞名 (Cap.)
   11 新井萌禾
MF  2 本城茉弥佳
    8 下吉優衣
    7 本多瑠己
   17 鈴木温子
   10 氏原里穂菜
FW  5 竹内あゆみHT▼


GK  1 中村菫
DF  6 三谷友夏26▲
MF 13 石川麗奈
FW  9 �皺�澪HT▲
   16 河野美優



JFAアカデミー福島は日本サッカー協会のエリート育成機関、中高1貫指導の中学生年代である。なでしこリーグは高校生チームだろうと加盟できるので、高校生年代をトップチーム扱いとして中学生年代をアカデミー扱いする。対する日テレ・メニーナ・セリアスは日テレ・ベレーザの育成組織で、その中高一貫チームの日テレ・メニーナは中学生だろうと力があれば入れるが、そこにはやや力が足りない選手で構成された、中学生チームにしてメニーナのBチーム的存在が日テレ・メニーナ・セリアスである。

さて日テレ・ベレーザやメニーナはここ数年WWシステムを採用しサイドバックが偽サイドバックとして中に絞り、ボランチが繋ぎつつサイドに展開し、大きく開いたウイングに入れて、偽サイドバックがインナーラップするポゼショナル・フットボールを採用していた。しかしセリアスはメジャーな4−2−3−1を採用している。大きな特徴として右ウイング��白井さんが大きくワイドに張っている。一方左の��氏原さんは中に絞り、��新井さんがその外側を駆け上がる。ただし長居の逆サイドで見えにくかったので、メンバー表通り右ハーフが��本多さんだったかもしれない。長居はピッチまで距離があって背番号判別困難なのだ。そしてバックラインはほぼロングフィードを蹴らず、丁寧に繋ぐ。特に�っ咯紊気鵑魯侫蝓璽�ックを担当するほどの正確な右足があり、��菅原さんも技術的に素晴らしく蹴れないわけはないのだが、育成への強いポリシーだろう。�∨楙襪気鵑魴侏海掘↓ッ歹發気鵑謀�てていく。ただしアカ福が全体に屈強で当たり勝つので、中盤は潰され、ポストは徹底的に潰され何もできない。加えてセリアスのスローで優雅なパス回しは自らのミスでリズムを崩してしまう。そのため右に張った��白井さんのところまでボールが来ない。㉔佐々木さんはダイレクトの左足が素晴らしく、ターンも鋭い上に守備も強烈で中盤を制する。㉕谷川さんもなかなかいい。そしてこの二人の挟み込まれるとセリアスのインサイドは何もできない。前線が動き出しが素晴らしい。㉜木村さんは巧みに裏を取り、キープして起点になる。㉒松窪さんはその動きでできたギャップで受けてどんどん仕掛ける。両サイドの㉛樋口さん、�岸戚遒気鵑老磴靴ぅ▲奪廛瀬Ε鵑妊汽ぅ匹縫棔璽襪瞭┐仮譴詫儖佞靴燭ぅ札螢▲垢鵬燭發気擦覆ぁ�ただアカ福はペナ付近で不用意なファウルが3回あり、ペナの角付近でフリーキックを与える。ただ高さではアカ福に分があり、大した脅威になっていない。逆に11分、アカ福、右コーナーキックをショートで繋ぎ、コーナーキックのキッカー㉕谷川さんがニアへ鋭いグラウンダークロス、これを㉙古賀さんが合わせアカ福先制。上手くいかないセリアスは26分に��白井→��三谷。彼女を右サイドバックに入れて��本多さんを右サイドハーフに上げる。確かに��白井さんはさえなかったがサイドに張るのはベンチの指示のはずで、パスが来なかったからだし、交代直前には決定的クロスを�ッ歹發気鵑貌�れた。もう少し我慢できなかったのか?あまり好みではない交代だ。28分、セリアス、ペナ右フリーキック、アカ福GK㊶鹿島さんは高いけどキャッチが不安定で右コーナーキックへ。このカウンターでアカ福は3対1を迎えるが決められず前半は1−0で終了。

ハーフタイムにセリアス�ッ歹發気鵞����皺�さん。パワーでは勝てないので動き出しのいい点取り屋を入れたということなのだろう。34分(後半4分)、セリアス、またもペナ右カド付近フリーキックに�っ咯紊気鵑�直接狙いバー。セリアスはこの時間帯でロングフィードが2回しかない。こうなると中盤で潰されるのでアカ福ペースは変わらず、ダンプカーのような激しいチャージで何度も潰される。スピード差もあるのでドリブルでも抜けない。足元でボールを動かしてバランスを崩し、逆を取るだけのテクニックもない。更にアカ福は両サイドハーフを40分に�岸戚遒気鵞�㉞筒井さんと代えてサイドを潰し、終了間際にも㉛樋口さん→㉚名木野さんと交代し、全くサイドでも自由を与えないまま完勝した。

セリアスはメニーナに上がれそうな選手も何人もいたが、如何せんミスの多さとパワー不足で完敗した。両センターバックはメニーナに上がるのではないか?




なでしこアカデミーカップ
浦和レッドダイヤモンズジュニアユースレディース−セレッソ大阪アカデミー
12月21日 13時 長居 ピッチ良 晴

浦和           C大阪
−−−−−加賀美−−−− −−−北原−−栗本−−−
佐藤−今野−−清水−大森 −−−−−−−−−−−−
−−−−−角田−−−−− 丸井−中谷−−白垣−米田
塚崎−坂口−−岡村−新井 中田−−楠−−吉田−山内
−−−−−前田−−−−− −−−−−中田−−−−−



浦和 監督:百武江梨
GK 31 前田真唯
DF 22 新井みゆきHT▼
   33 岡村來佳
   27 坂口博美
   40 塚崎萌美
MF 30 角田楓佳 (Cap.)
   34 今野真帆53▼
   38 清水優風HT▼
FW 23 大森星奈
   24 加賀美心音18▼
   36 佐藤美海


GK 32 山��琳
MF 35 佐々木千章18▲
   37 佐藤利音53▲
FW 39 竹内愛未HT▲
   48 前原嘉乃HT▲

セレッソ大阪 監督:長谷川 歩
GK 41 中田凪咲
DF 40 山内さくら
   49 楠さやみ
   48 吉田琉衣
   46 中田昌那
MF 43 米田博美 (Cap.)46▼
   45 中谷莉奈
   47 白垣うの
   44 丸井優奈52▼
FW 42 北原朱夏
   54 栗本悠加


GK 51 名和咲香
MF 52 井田聖来46▲
   56 木下日菜子
   57 杉本瑛麗奈
FW 55 佐藤由奈52▲



男子サッカーにおいてはテクニックでは関西勢は関東勢に引けを取らない。むしろ上回っていると思う。少なくともドリブルなど一見派手なテクニックでは上回っている。繋ぐチームも多い。しかし女子においてははっきり言って劣勢だ。チーム数も少ないし層も薄いところを見ると単に競技人口の少なさ、女子がサッカーをする環境の乏しさなどがあるのかもしれないし、また個々の指導者の問題でテクニカル志向の指導者が少ないためかもしれない。関西の女子の高体連では極端なテクニカル志向は京都精華くらいで、クラブもC大阪もアイナックもテクニカル志向ではない。C大阪は激しい当たりを身上とする戦うチームである。これは男子にも言え、クラブカラーという印象すらある。
ゲームは立ち上がりから浦和が繋ぎ、C大阪がプレッシングからのカウンターを狙う形だ。浦和は㉚角田さんの正確なキックで組み立て、㉓大森さんのスピードや㊱佐藤さんのカットインなどポゼッションを高めての仕掛けが光る。一方バックラインは㉝岡村さんを軸に技術的には高いが、守備は甘く身体のぶつけ合いで苦戦。㊵山内さんも攻撃意識は高いがC大阪㊸米田さんの体格を活かしたキープ、パワードリブルに対し守備力が足りず奪えない。しかし米田さんも消耗するスタイルで、単純に米田さんが優勢とは言えない。11分、C大阪、ロングフィードに左裏を取った㊹丸井さんが必死に足を伸ばし、GK㉛前田さんの脇を抜く。0−1。17分、またもC大阪が裏に放り込み㊷北原さんが走るがシュートは浦和㉝岡村さんがブロック。17分、浦和㉔加賀美さん→㉟佐々木さん。右ハーフに入り㉓大森さんがトップに。加賀美さんが潰されていたし、前線をスピードでかき回せ、という意図か。しかしC大阪のプレッシングの圧は一向に収まらず、逆にロスタイム、左コーナーキックから㊽吉田が長身を生かしヘッド。0−2とする。


後半に入り31分(後半1分)、浦和の左クロスに交代出場の㊴竹内さんが胸でワントラップ左足シュートが決まり1−2。まるで練習のようだった。ハーフタイム以降浦和がC大阪のプレッシングに適応し、早いパスワークを見せる。一方的に押し込み、C大阪はなかなか当たりに行けない。カウンターにも行けず、粘り強く守る。そして48分、ついにC大阪、カウンターから至近距離シュートをバーに当てる。超決定機。浦和はサイドバックも上げて、右の㉒新井のクロスを左サイドバック㊵塚崎がシュートするシーンも。しかし猛攻実らずC大阪が逃げ切る。浦和は㉞今野さんなど名手が多かったが、ミドルがなく、それが回しながらも崩しにこだわり過ぎ、シュートに行けなかった要因だろう。C大阪は闘争心で上回った。


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