2019年12月16日(月) |
雑文・「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」ネタ |
注:以下の雑文はライトノベルの伏見つかささん『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を初めて読んだ10年以上前に会員制SNSにそっと上げた文章です。というか原作をほぼそのままパロディーにしています。ここで取り上げた近大附や野洲は個々での観戦数の多さからも分かるように決して嫌うだとか笑うようなチームではなく、むしろ好きだからこそ数多く見ています。キャラクターが立っている高校なので使わせてもらったままです。どうか皮肉というような受け取り方をされないでください……・
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『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を読んだ。普通の主人公と仲が悪い何でも出来る妹が実はオタクだった……というコメディで、ちゃんとしたクライマックスはあるが、出色の出来は3章のアニオタ同士の罵り合いだ。ヌルオタゆえ、十分理解はできないが、面白かった。この部分をサカオタ同士の罵り合いに変換した。一方がスイーツ(笑)妹桐乃、もう一方が邪気眼の黒猫。169pから引用・変換した。
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「やっぱさっきのパスなし。あたしからも質問させて。――そのレプリカユニって、何のコスプレ?久御山……じゃないよね?」 「ああこれ?久御山じゃないわよ、全然違う、どこに目をつけているの?……選手権に出てくる野洲……まさか、知らない?」 知らねえ。まさかと驚かれても知らないもんは知らねえ。桐乃も知らなかったようだ。 「ふぅん?名前は聞いたことあるような気がするけど……滋賀だっけ?」 「ええ。『野洲高校〜we will rock you〜』テクニック・アイディアともに今期最高峰のセクシーフットボールよ。来週1時から試合やっているから、ぜひとも観て頂戴」 「あ、それって、あの――近附の裏じゃない?確かオサレ系邪気眼厨二病サッカーとか言われてるやつ」 ぷちっ。いま、俺には、ドクロマークのスイッチが押される幻影が見えたね。 「――――聞き捨てならないことを言うのね、あなた。近附って、まさか近大附属高校のことかしら?――ハ、バトル系サッカーなんて、いまさら流行らないのよ。あんなのは超低能のお子様と、肉弾戦さえあれば満足する大きなお友達くらいしか観ない駄サッカー。だいたいね、人気的にはそっちが裏でしょう?くだらない妄言はやめなさい」 「人気?なにソレ?いい?あたしが観てるチームが『表』で、――それ以外が裏なの。コレ世界のしきたりだから覚えておいてね?だいたいアンタ、その言い草だと近附観てもいないでしょ。つーか前の試合の終盤戦観てたら、絶対そんなふざけた口きけるはずないからね!あーかわいそ!アレを観てないなんて!死ぬほど燃える展開に合わせてメチャクチャゴリゴリ攻めるってーの!体育会系サッカーなめんな!」 「あなたこそ口を慎みなさい。なにが厨二病サッカーよ。私はね、その漢字三文字で形成される単語が死ぬほど嫌いだわ。ちょっとそういう要素が入っているというだけで、チームの本質を見ようともせずにその単語を濫用しては批判する蒙昧どももね。あなたもそんな豚どもの一匹なのかしら?」 なにコレ?なんでいきなり喧嘩が始まっちゃってんの? 「待ーて待て待て待て待て!二人とも立ち上がんないで座れ!落ち着けって!たかがサッカーじゃねえか、な?」 「たかがサッカー?」 ぐりんと二人揃ってこっちを向く桐乃&黒猫 「……し、失言でした!」 いかん、マジになったサカオタはおっかねえ。
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といった調子です。 一番笑えるのは黒猫らしさが出ている以下のセリフ。そのまま引用。
「……っふ……よくもまあ、べらべらと好き放題さえずってくれたものね……人間風情が……。いいでしょう、外に出なさいなビッチ。真の恐怖というものを、じっくりとその身に刻んであげる。来世で後悔するがいいわ」 「うっさい!いい加減にしてよね、この邪気眼電波女っ!」 「……じゃっ、邪気眼……ででで電波女ですって……?ク、クククク……ついに言ってはならないことを言ってしまったわね……。あ〜あ。かわいそうに、どうなってもしらないわよ……後悔してももう手遅れ。もはやこの負の想念は私自身にすら止められはしない……」 「バッカじゃないの!?アンタさー、生きてて恥ずかしくならないワケ?もう死ねば?」
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人間風情が、と言っているが黒猫は人間です。この小説の世界に超自然現象など何一つありません。こんなことを口走る黒猫がこの小説で一番人気というのは良く分かります(笑)。
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