毎年関西では上位の阪南大だが、今期は異常事態である。まず持ち前のプレッシングに早さ、激しさがなく、少しずつ遅れるし潰せない。押し込んでの高速パスワークもない。タレント不足もあるが、全体的にクオリティーが落ちている。高さもない。しかも社会人登録の阪南大クラブがこの後関西リーグ３位を決めており、社会人選手権出場を決めており、ベスト４に入って地域チャンピオンズリーグ出場もあり得て、しかもＪＦＬ昇格すら理論上ありうる。つまりＡチームをＢチームが超えることもあり得るのだ。阪南大の層は厚くなったのだろうが、Ａチームのレベルが落ちることを大学サイドは望むまい。現時点で確実にプロに行くだろうな、と思えるのはＦＷ草野だけである。ほかの４年生は走力・パワー・高さといった身体能力で突出したものがない。
さて、ゲームは阪南大が背番号判別困難なので、京産大中心に観ていく。
関西学生リーグ後期第１節
京都産業大学−阪南大学
９月１７日 １１時３０分 西京極陸 ピッチ良 曇
京産大 阪南大
−−−和田−−久保−−− −−−草野−−濱野−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
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京産大 監督：古井裕之
ＧＫ １ 西川駿一郎 184/77 98/08/15 ２年 京都橘
ＤＦ ２８ 種村幸也 175/65 96/04/26 ４年 東山
５ 谷川由来 180/76 97/04/21 ３年 守山北
４ 橋本侑紀 180/68 96/05/05 ４年・主将 セレッソ大阪Ｕ−１８
２ 美馬和也 171/72 97/12/01 ３年 ヴィッセル神戸Ｕ−１８
ＭＦ １５ 田中聖也 168/60 97/09/05 ３年 滝川第二
６ 立石和真 174/72 98/01/09 ３年 セレッソ大阪Ｕ−１８
７ 園部凌平 166/63 96/08/16 ４年 ガンバ大阪ユース
８ 橋本和征 168/59 97/05/27 ３年 東福岡
ＦＷ ９ 和田健太郎 193/87 96/06/28 ４年 ガンバ大阪ユース
１１ 久保吏久斗 165/57 97/01/23 ４年 セレッソ大阪Ｕ−１８
リザーブ
ＧＫ ２１ 田中颯 184/82 99/06/10 １年 東京ヴェルディユース
ＤＦ ２２ 西村柊哉 180/66 96/11/08 ４年 神戸国際大学附属
５７ 石川蒼大 170/70 97/10/07 ３年 今治東中等教育学校
ＭＦ １４ 田尻京太郎 171/62 98/07/01 ２年 東福岡
３５ 石川貴登 172/64 99/04/05 １年 流通経済大学付属柏
ＦＷ １０ 高橋佳 173/68 96/08/29 ４年 阪南大学高校
３４ 今岡陽太 171/68 99/05/14 １年 大阪桐蔭
阪南大 監督：須佐徹太郎
ＧＫ １ 名良橋拓真 178/73 97/05/19 ３年 川崎フロンターレＵ−１８
ＤＦ ２ 真瀬拓海 174/67 98/05/03 ２年 市立船橋
５ 長谷川隼 178/72 97/09/14 ３年 川崎フロンターレＵ−１８
４ 大野佑哉 179/70 96/08/17 ４年・主将 山梨学院大附属
４９ 白石健 170/66 98/08/01 ２年 ヴィッセル神戸Ｕ−１８
ＭＦ ３４ 藤原音哉 166/58 97/07/22 ３年 レノファ山口Ｕ−１８
８ 吉森海斗 172/62 96/12/19 ４年 作陽
１１ 中村亮 169/63 96/12/31 ４年 鹿児島城西
７ 林雄飛 171/57 98/01/02 ３年 野洲
ＦＷ １０ 濱野雄太 178/61 96/11/11 ４年 作陽
９ 草野侑己 169/64 96/07/21 ４年 ＪＦＡアカデミー福島
リザーブ
ＧＫ ２１ 小笠姫馬 183/67 97/06/03 ３年 立正大学湘南
ＤＦ ３ 大塚勇気 172/66 96/07/28 ４年 真岡
６ 吹ヶ徳喜 174/67 97/07/22 ３年 名古屋グランパスＵ１８
ＭＦ １９ 永野雄大 163/57 98/01/22 ３年 ギラヴァンツ北九州Ｕ−１８
２２ 三木健太 169/56 96/06/03 ４年 誉
ＦＷ １６ 町田蘭次郎 179/66 96/06/22 ４年 アビスパ福岡Ｕ−１８
５０ 浅野直希 174/68 97/12/12 ３年 摂津
京産大は２トップの凸凹コンビ、��和田が競って��久保が抜け出しをうかがう。阪南大ＣＢ陣に高さがないこともあって、和田は高さで圧倒する。今の時代、１９３ｃｍで高さに特化したＦＷとしてはＪ１でやっていけるかは疑問だが、Ｊ３ならやれるし、レベルの高い中でプレーしている中での「気づき」から武器を増やし、Ｊ１にまでたどり着くかもしれない。何度も触れているが、ＧＫ�＼樟遒論気靴た箆�を選んだ。京都橘時代、優れたＧＫでありながら、同学年の矢田貝（現大体大）の陰に隠れて控えＧＫだった。しかし大学選びは間違えず、１年生から出番を勝ち取り、この年代では何より大事な実戦経験を積んでいる。１８４ｃｍという身長は微妙だが、間違いなくプロを狙える逸材。４分、阪南大、ミドルパスに��草野素晴らしい動き出しで受けてシュート、こぼれを��濱野蹴り込む。０−１。７分には右ＣＫ、アゲインからヘッドは左に外れる。背番号は判別不可能。１１分、京産大�П猊瑤虜限�右ＣＫを左外でボレー、外れる。京産大は�ξ�石も逸材だと思うのだが、伸び悩んでいるというか、ボール回収スキルは高いが、攻撃面での貢献が低い。もっとやれる選手だと思うのだが。プロも期待しているのだが。今の力でもＪ３ではやれるだろうが、行ってみればＪ３はプロの仮免。上に上がるには物足りない。要するにタレント発掘目的ならば、このゲームは低調だ。阪南大では注目してる左サイドバック吹ヶも控えだし、伸び悩みが見られる。流経大と違って阪南大は阪南大クラブと入れ替え少ないし、もう少し流動的に組織運営すればいいのに、と思ってしまう。１６分、阪南大、右ＣＫ，京産大のゾーンの中ヘッド、右に外れる。京産大も��林が左足で右クロスを��和田がファーで待つがトラップミス。２３分、京産大、左ＣＫを��林シュートはブロック。２６分、阪南大左７０度３０ｍＦＫは合わず。３１分、阪南大㉞藤原がカットからスルーパス、また動き出しのいい��草野から��中村シュートは正面。決定機。４５分、阪南大��草野スルーパス��濱野を京産大㉘種村カット。結局前半は０−１で終了。
後半開始。５０分、阪南大�┻反喉��Ｂ臘諭�そのままボランチ。５３分、京産大�П猊瑤留Γ達砲鬮ッ�川中でヘッド。１−１。阪南大のゾーンの中で決めたが、阪南大の高さ不足を感じた。５９分、京産大㉘種村の右クロス、��和田を囮に��久保ヘッドはＧＫ名良橋セーブ。名良橋については反応は凄いのだが、１７８ｃｍではプロのＧＫとしては大成は難しい。６０分、阪南大��林がタメて㊾白石が左クロス、��草野がマークを外しニアでヘッド。１−２。�Ｂ臘佑和隆瓦�強くミドルも強烈。６５分、京産大�╋極棧�㉟石川。そのまま左ハーフ。72分阪南大㉞藤原→�按�田。７４分、阪南大�按�田、いきなりラフで警告。７８分、京産大��田中→��田尻。８１分、阪南大��濱野のスルーパスに裏を取った��草野がドフリーシュートを決めて１−３。８１分、京産大、�П猊槇���高橋。８２分、��美馬に警告。ラフ。８６分、阪南大��林→㊿浅野。結局１−３で阪南大が快勝した。
何といっても草野のゲームだった。全体に低調で阪南大クラブと何人か入れ替えた方がよさそうな阪南大にあって別格だった。動き出しの良さでマークを外し決める頭の回転の速さは流石だ。試合に出られるＪ２に進んでほしい。先日Ｊリーグは育成金を義務付けてＪ１とＪ２とＪ３で差をつけるという愚策に出たが、Ｊ１では出られない。Ｊ２で才能を伸ばしてほしい。大学では輝いていたのに自己評価を誤り、無理にＪ１に入ったために才能を伸ばせなかった選手などいくらでもいる。あえてはっきり挙げるが、井上（阪南大）、金園（関西大）、呉屋（関学大）、澤上（大体大）など。客観性をもってＪ２に入っていたらどれほどの選手になっていたか分からなかったのに。これ以上失望したくない……。
公式記録
関西学生リーグ後期第１節
桃山学院大学−大阪学院大学
１４時 西京極 ピッチ良 曇
桃山大 大院大
−−−毎熊��−小松−−− −−−井上��−見野�◆檗�
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
佐藤��今吉��−徳永−白岩�Ｏ妥牒�三木−−川崎�⊃�山��
内山�Ａ畧遶�−小野�Ｅ４咫｜�口−田中�◆歉床���生藤
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桃山大 監督：松本直也
ＧＫ １ 西本圭斗 ２年 作陽
ＤＦ １５ 内山晧雅 162/64 97/04/29 ３年 東山
２２ 早川雄貴 180/70 97/10/16 ３年 富山第一
３２ 小野尚樹 184/74 97/07/01 ３年 日章学園
２ 釘貫真弘 175/65 96/11/01 ４年・ゲーム主将 県立西宮
ＭＦ １４ 徳永晃太郎 164/62 96/11/10 ４年 立正大学淞南
４ 今吉晃平 177/72 98/03/14 ３年 ルーテル学院
７ 佐藤碧 170/60 97/09/25 ３年 大分
８ 白岩直斗 172/62 98/01/19 ３年 立正大淞南
ＦＷ ９ 毎熊晟矢 178/69 97/10/16 ３年 東福岡
２４ 小松光樹 163/61 97/02/04 ４年 立正大淞南
リザーブ
ＧＫ ４１ 松山健太 188/84 98/11/17 ２年 九州国際大学付属
ＤＦ ５ 石津優介 182/74 96/11/13 ４年 サンフレッチェ広島ユース
１７ 恩部雅樹 174/68 96/09/02 ４年 ガイナーレ鳥取Ｕ−１８
ＭＦ ２０ 田村翔 177/67 97/04/14 ３年 ヴィッセル神戸Ｕ−１８
３９ 徳網勇晟 171/66 99/01/29 ２年 阪南大学高
ＦＷ ３８ 上西健也 ３年 立正大学淞南
１２ 村上稜 184/78 96/09/19 ４年 セレッソ大阪Ｕ−１８
大阪学院大学 監督：藤原義三
ＧＫ １ 齋藤和希 ４年 96/07/26 182/70 Ｃ大阪Ｕ−１８
ＤＦ １３ 谷口祐貴 ４年 97/01/28 162/62 福岡Ｕ−１８
１１７ 田中真照 ２年 98/12/01 188/82 大阪学院大学高校
４ 松岡秀平 ３年 97/07/17 175/68 Ｇ大阪Ｙ
６ 生藤弘樹 ４年 96/11/05 172/68 滝川第二
ＭＦ １４ 三木水都 ４年 96/10/28 175/63 大阪学院高校
８ 川崎健太郎 ２年 97/06/04 172/65 名古屋Ｕ−１８
７ 和田幸之佑 ３年 97/07/08 177/65 久御山
１１ 杉山蒼太 ３年 98/03/17 171/61 大阪産業大学付属
ＦＷ ９ 井上泰斗 ３年 97/04/29 180/72 Ｃ大阪Ｕ−１８
１５ 見野龍太郎 ２年 98/08/25 173/63 東海大付属仰星
リザーブ
ＧＫ ２１ 田中慈瑛 ４年 96/06/10 181/74 鳥栖Ｕ−１８
ＤＦ ２９ 冨田享 ３年 97/07/26 178/66 野洲
２ 上野山陣 ４年 96/05/15 180/75 大阪学院高校
ＭＦ ４６ 飯塚皓平 ３年 97/08/06 168/63 尚志
１９５ 尾野匡祐 ２年 98/09/27 165/52 聖和学園
ＦＷ ２０ 伊集院雷 ３年 97/05/15 172/67 鹿児島城西
１８ 松岡翔輝 ２年 98/06/18 176/75 大阪学院大学高校
いきなり桃山大�Ш監�が落とし��徳永が出し��毎熊シュートは正面。９分、桃山大、右CKを��徳永が右足で担当。なお大院大は�╂邵蠅郎限�で担当。川崎はキープ力がある。そしてこの日も看板の��杉山、��和田のカットインドリブルが冴える。なぜ右の杉山が１１番で左の和田が７番なのだろう？普通逆じゃないか？和田は左を豪快に突破からシュートもあるも左サイドネットへ。桃山大も右クロスに�Ш監�ヘッドはセーブ。超決定機。更に��徳永の右ＣＫを大外で㉒早川スタンディングヘッド、外れる。決定機。前半終了。０−０。
桃山大の２トップ、��毎熊と㉔小松は息があっているが、毎熊はＣＦとしては１７８ｃｍで大学レベルが精いっぱいだし、スピードも素晴らしいが技術はそれほどでないから単独突破は難しく、サイドハーフでも使いにくい。東福岡時代はセンターフォワードとウイング兼用プレーヤーだったが、プロレベルを考えたとき、どこで使えるか色々考える。小松は現状のスピードを活かした裏抜けでいいのだが。㉜小野は寄せは抜群だが、空中戦が物足りない。コツをつかめば化けそうな気がするが。何というか、桃山大の選手は一癖あるが、この年代で完成していないので、なかなか厳しい。一方大院大は何と言っても��杉山と��和田がいる。
117田中や��井上は伸びしろに期待か。センターバックには生駒もいるし。
閑話休題。後半に入る。互角の状況が続く。大院大、いきなり左ＣＫは合わず。�Ш監�のドリブルから㉔小松ターンシュートはブロック。左ＣＫ㉒早川高い打点で逸らすが枠外。63分、大院大��見野→�完暴険 �６５分、桃山大、��釘貫のフリーの正確なフィードを��徳永が右に繋いで右クロスに��毎熊ダイレクト、外す。決定機。桃山大��白岩→㊴徳網。７６分、大院大��和田→�仮床�。右ハーフに入り��杉山が左に。７９分、大院大㉔小松→㊳上西。８５分以降桃山大の攻勢が続く。しかし大院大はロスタイムに��三木、117田中が相次いで警告を受けて耐え、０−０で終了した。
公式記録
