サッカー観戦日記

2016年02月29日(月) 五輪女子アジア最終予選 中国−ベトナム 北朝鮮−韓国

リオ五輪女子アジア最終予選第1節
中国女子代表−ベトナム女子代表
16時30分 長居陸 曇 ピッチ良


中国           ベトナム
−−−二十−−九番−−− −−−十八−−十九−−−
十二−−−−−−−−十一 −−−−−−−−−−−−
−−−七番−−十九−−− 七番−八番−−九番−十六
三番−六番−−十四−二番 二番−三番−−五番−十三
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−



中国女子代表
GK  1 ジャオ・リナ 1991.09.18
DF  2 リュウ・シャンシャン 1992.03.16
    3 シュエ・ジャオ 1993.01.30
    6 リー・ドンナー 1988.12.06
   14 ジャオ・ロン 1991.08.02
MF  7 レン・グイシン 1988.12.19
   19 タン・ルーイン 1994.07.17
   11 ワン・シャンシャン 1990.01.27
   12 ワン・シュアン 1995.01.23
FW  9 マー・シャオシュ 1988.06.05
   20 ジャン・ルイ 1989.01.17

ベトナム女子代表
GK  1 ダン・ティ・キュウ・チン 1985.12.19
DF  2 グエン・ティ・スエン 1987.09.06
    3 チュオン・ティ・キュウ 1995.08.19
    5 ブイ・ティ・ヌー 1990.06.16
   13 ホアン・ティ・ロアン 1995.02.06
MF  7 グエン・ティ・トゥイェット・ズン 1993.12.13
    8 グエン・ティ・リエウ 1992.09.18
    9 チャン・ティ・トゥイ・チャン 1988.08.08
   16 グェン・ティ・ビック・トゥイ 1994.05.01
FW 18 グエン・ティ・ミン・グエット 1986.11.16
   19 フイン・ヌー 1991.11.28



立ち上がり、ベトナムが秩序だったゾーンディフェンスを見せる。そして19番が引き気味の4−4−1−1で19番は細かいタッチと加速で相手を抜きされる。18番が起点になるタイプ。3番は左足ロングフィードあり。中盤はなかなかのテクニシャン揃いで、ショートパスを次々に繋ぐ。しかし守備が極端に弱い。つまりあたりに弱く逆に弾きかえされるだけでなく、思い切って当たる意識も足りない。そのため中国は早目にFWに当ててキープして押し上げる。12番の左足クロスはなかなか。GKは長身でベトナムがクロスを上げにくい雰囲気を醸し出している。中国はパワーでバックラインで奪いサイドに出しタテ突破を狙う。若干サイドを意識し過ぎか。16分、11番の右クロスに9番ヘッドは右に外れる。直後にも12番の左FKに6番ファーでヘッドは左に外れる。20分ごろベトナムは19番が明確に下がり、4−2−3−1へ。ベトナム19番が単独で仕掛け始める。27分、中国2番ミドルは上に外れる。決定機。27分、ベトナム2番のフィード18番落とし19番ミドルは大きく外れる。29分、中国正面22mFK、9番狙うがワンタッチ、左CKへ。36分、中国、左クロスをヘッドも外れる、。42分、ベトナム、右FK、45度30m、18番狙うが上に外れる。44分、中国、左クロスに20番落とし9番シュート、外れる。前半終了。

前半シュート数4(1)対2、CK数2対1、GK数2対2、オフサイド数1対0、クロス数11対0、ファウル数8対3、FK数1対1。シンプルにサイド攻撃の中国と中央から崩すベトナムという図式がはっきり出ている。

ハーフタイム、中国、12番→17番(グー・ヤーシャ 1990.11.28)、左ハーフ。14番が右ハーフに入り、11番がFWに。9番CB?53分、中国、7番がペナ内に突っ込み倒されPK。これを6番が右足で左隅を襲うがセーブ。超決定機。左CKもベトナムのゾーンを破れず。身長が高い相手なら守れるかは疑問だが。12分、中国、左CK、ゾーン破りの鉄則通り、大外に出し17番が回り込んで、左足ミドル、左上に叩き込んで中国1−0ベトナム。17分、中国7番が突っかけ12番へ切れ込み倒されまたもPK。今度は20番が右隅に叩き込み中国2−0ベトナム。69分、ベトナム13番→6番(ブイ・トゥイ・アン 1990.10.05)。70分、ベトナム9番→12番(ファン・ハイ・エン 1994.11.09)。75分、中国、右CKショートコーナーで変化つけるが読まれオフェンスファウル。78分、中国11番→8番(ジャオ・シュエ 1993.09.27)。78分、ベトナム、右13番のクロスに16番ヘッド、上に外れる。81分、中国14番→4番(ヤン・マン 1995.11.02)。中国17番の右CK左足、合わず。観客発表369人。ちなみに北朝鮮サポーターが昨今の政治状況から隔離されているので、中国とベトナムがお互いに近くで応援している。中国、17番の左クロスに左で7番戻し20番シュート、逸れる。結局2−0でタイムアップ。

後半シュート数8(2)対2、CK数6対0、GK数1対6、オフサイド1対0、クロス数3対3、ファウル数6対1、FK数1対0。

中国はキック力が違った。サイドにシンプルに出しクロスを狙うも中からの崩しが足りず、単調になった。とは言え。このサッカーをやり抜くことが中国のポリシーなんだろう。スピードも豊かでカウンターは鋭かった。PKをゲットした突破は見事。ベトナムはスケールが小さいと言えばそれまでなのだが、技術的にしっかりしていたし、このレベルに達していれば、番狂わせも可能だ。国内の女子サッカーが発展すればフィジカルエリートも出てくるだろう。今は女子が初採用されたアトランタ五輪当時の日本レベルか。ひ弱で潰されるが、技術はしっかりしている。北欧的パワーサッカーに対応する手立てはなさそうだが、まずは技術がしっかり身についていることが大切だ。



リオ五輪アジア最終予選第1節
北朝鮮女子代表−韓国女子代表
19時30分 長居陸 曇 ピッチ良

北朝鮮          韓国
−−−十番−−十二−−− −−−−−十一−−−−−
−−−−−−−−−−−− 九番−十番−−十四−十三
十一−十三−−八番−七番 −−−−−八番−−−−−
二番−十六−−十五−六番 十七−六番−−五番−二番
−−−−−一番−−−−− −−−−−十八−−−−−



北朝鮮 監督:キム・カンミン
GK  1 ホン・ミョンフィ 1991.09.04
DF  2 イム・ヨンファ 1996.01.20
   16 キム・ウナ 1993.03.23
   15 キム・ナムフィ 1994.03.04
    6 キム・ウンヒャン 1993.08.26
MF 11 リ・イェギョン 1989.10.26
   13 イ・チョンシム 1997.10.13
    8 キム・ウンジュ 1993.04.09
    7 キム・スギョン 1995.01.04
FW 10 ラ・ウンシム 1988.07.02
   12 キム・ユンミ 1993.07.01

韓国 監督:ユン・ドッキョ
GK 18 キム・ジョンミ 1984.10.16
DF  2 ソ・ヒョンソク 1992.01.06
    5 キム・ドヨン 1988.12.07
    6 フアン・ボラム 1987.10.06
   17 キム・スユン 1989.08.30
MF  8 チョ・ソヒョン 1988.06.24
   13 チャン・セルギ 1994.05.31
   14 イ・ミナ 1991.11.08
   10 チ・ソヨン 1991.02.21
    9 イ・グンミン 1994.04.07
FW 11 チョン・ソルビン 1990.01.06



立ち上がり、繋ごうとする韓国とフィジカルを活かしたあたりからサイドに展開する北朝鮮という対照的なチーム。韓国は8番がほぼノーミスで堅実に振り分け、インサイドが強力で10番チ・ソヨンは流石にずば抜けた技術と視野の広さ、アイディアが光る。6番はレフティーだが両足で組みたて、ロングフィードもある。しかし両サイドは攻撃的選手が起用されているのか、守備では劣勢で、そこが北朝鮮のサイド攻撃を誘発させている。韓国14番は正確なキックがある。チ・ソヨンをさしおいて右足FK担当。10分、14分、と韓国14番の右足FKはいずれも跳ね返される。北朝鮮も11番などサイドを起点に簡単には上げず、押し込むもシュートまで行けない。26分、韓国10番から6番、10番、13番と流れるように繋いでクロス。北朝鮮は12番がポストプレーに入り、韓国CB陣も潰しきれない。33分、韓国、右突破から11番流し込む。0−1。39分、韓国インサイドのパス回しからスルーパスに11番抜け出しかけるも届かず。北朝鮮15番は特に屈強。43分、韓国9番カットから左シュートは弱い。決定機。前半0−1。

前半シュート数2対4(2)、CK数0対1、GK数3対1、オフサイド0対1、クロス数3対3、ファウル数6対2、FK数0対3。

後半立ち上がり、韓国が攻める。11番シュートは弱い。57分、左CKをニアで逸らすがキャッチ。徐々に地力に勝る北朝鮮ペースに。62分、北朝鮮11番→20番(リ・ヒャンシム 1996.03.23)。64分、北朝鮮2番がショートコーナーから繋いで入れるが逸機。71分、7番カットインシュート、右隅セーブ、こぼれるもオフサイド。72分、韓国2番→20番(キム・ヒェリ 1990.06.25)。韓国10番のスルーパスが9番に通り左シュート、右隅を襲うがキャッチ。79分、韓国14番→15番(イ・ヨンジュ 1992.04.22)。80分北朝鮮8番ミドル、右隅に決まる1−1。88分、北朝鮮9番→7番(キム・スギョン 1995.01.04)。結局1−1でドロー。

後半シュート数7(4)対3(3)、CK数2対1、GK数0対7、オフサイド数3対0、クロス数7対0、ファウル数2対3、FK数1対0。

まあ力量的には上の北朝鮮がどこか歯車が狂って勝てなかった印象。単調で押し込んでもそれ以上にはならなかった。


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