| 2016年02月12日(金) |
奈良県リーグ1部 D高田−郡山(2月11日分) |
第5試合は昨年に引き続き観るカード。サッカーでは時折極端なチームが現れる。無論よくあるのが、小峰先生時代の国見のような理想0割現実10割の美学無き勝利至上主義だろう。その逆、理想10割現実0割では勝ち上がってこられないので目には止まらない。しかし理想8割現実2割くらいのチームはごく稀に表れる。関西でいえば滋賀の野洲高校、あるいは京都の久御山高校がそうだ。そしてこの試合のD高田も理想8割現実2割というチーム。対する郡山も理想7割現実3割くらいの極端な高校なので興味深いカードだ。
郡山には一つ不満がある。ユニフォームは白地に背番号が蛍光色で判別が困難なのだ。大抵の大会規定には背番号が判別しやすいように、とある。無論業者を通じて協会が許可したのだろうが、FIFAが白黒テレビの国に配慮して、国際試合のユニを濃い色と薄い色の分けるというのに、なんという配慮の無さ。Jリーグでは考えられない。
奈良県リーグ1部 ディアブロッサ高田U−18−郡山高校 奈良県フットボールセンター 17時 人工芝 晴
D高田 郡山 −−−十番−−三二−−− −−−−−十六−−−−− −三八−−−−−−二三− 誰々−−−九番−−−十八 −−−二四−−八番−−− −−−誰々−−七番−−− 十六−九番−−四六−三六 誰々−八番−−四番−十番 −−−−−二一−−−−− −−−−−十二−−−−−
さて立ち上がりからD高田が自陣からドリブルとすぐ隣りへのパスを繋ぎ支配する。そして敵陣奥近くまで攻め込み、圧倒する。対する郡山も奪ったらほとんどクリアせずやはり自陣から繋ぎにかかる。ドリブルこそ少ないが、徹底したパスサッカーである。ただD高田のフォアチェックにかかり、攻め続けられる。高田はCBもドリブル。46番は背番号が大きいのに確実な技術で運べる好選手だし、16番も左利きで足元の技術が高い。ボランチはほぼノーミス。そして前線はアタッキングエリアでのドリブルが脅威となっている。10分、D高田が繋ぎ倒して32番?右突破から突き差し1−0。12分、38番、左を突破、そのままシュートはキャッチ。決定機。10番は細かい技術が人一倍優れている。46番、右FKがバー上をかすめる。16番はロングスローあり。18分、D高田46番のスルーパスに10番シュートは正面。決定機。24分、D高田8番ドリブルから左の32番へ、シュートがサイドネットに突き刺さり2−0。30分、郡山、左CKで左足でいいボールが入るがクリア。33分、D高田、初めてサイドチェンジ。実は郡山にもサイドチェンジがなく、いかに両者が狭い局面を打開することにこだわりがあるかがよくわかる。35分、D高田、たぶん32番が右突破、シュートが決まり3−0。D高田、左CKで4人がそばに寄り、ショートコーナーで崩しにかかると見せて、一斉にゴール前にダッシュ、と思いきや一人だけ寄ってショートコーナーという見たことのないトリックプレーも実らず。42分、D高田、右突破からシュートが決まり4−0。結局4−0で終了。この時期の奈良は寒いのでここで帰路につく。
郡山にあまり触れていなかったが、押し込まれていたのと背番号が判別できなかったためです。高田の攻撃もポジションチェンジ多用と逆サイドで観ていたため、見やすい背番号にもかかわらずあまり判別できず。10番と32番が前線で仕掛けるドリブルが強烈でした。最終スコア4−0。
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