駒場スタジアムは好きな会場だ。陸上競技場だし、特に見やすいわけではない。トイレは狭いし、場内販売は狭くて高いし、むしろあまりいい観戦環境ではない。しかし浦和の見る目の肥えたサッカーファンが集まり雰囲気がいいのだ。だから高校選手権では陸上競技場としては都心近くで便利な駒沢と並んで優先して選ぶ会場だ。あと個人的に星稜は優勝候補と踏んでいて、同じく優勝を十分狙える米北とのカードが楽しみというのもあった。
高校選手権3回戦
米子北−星稜
駒場スタジアム 12時 ピッチ良 晴れ
米北 星稜
−−−定本−−山��−−− −−−−−大田−−−−−
−−−−−−−−−−−− 阿部��中條−−前川−藤島
君垣−小長�◆歉‥帖歉硝棔 檗檗檗檗殃薪帖檗檗檗檗�
奥石−嶋田��鶴ヶ久−魚橋��宮谷−鈴木−−高橋−原田
−−−−−中原� 檗檗檗檗 檗檗檗檗欹筝��◆檗檗檗�
米北 監督:城市徳之
GK 17 中原創太 98・06・13 175・77 FCバイエルン常石
DF 2 奥石海斗 96・10・18 165・60 サンフレッチェくにびき
4 嶋田遼允 97・04・09 180・70 VIVOニッケ
5 魚橋良輔 97・06・23 169・58 VIVOニッケ
12 鶴ヶ久保哲太
MF 6 小長裕也 97・12・31 170・69 ガイナーレ鳥取
7 勝田玲央 96・08・16 171・66 福米中
9 君垣隆義 96・10・20 161・55 岐阜VAMOS
11 松本浩輝 96・04・08 167・63 FCアミーゴ
FW 8 山��敏也 96・05・06 165・56 FC琉球
10 定本佳樹 96・06・04 175・66 FCアミーゴ
星稜 監督:河��護 監督代行:
GK 1 坂口璃久 97・08・07 181・76 星稜中
DF 2 宮谷大進 96・05.25 170・61 ヘミニス金沢
3 原田亘 96・07・22 175・66 神戸U−15
4 高橋佳大 97・03・29 174・62 FCサザン
5 鈴木大誠 96・05・28 182・70 ソレステレージャ奈良
MF 7 藤島樹騎也 96・08・26 167・57 名古屋U15
8 平田健人 96・04・22 178・70 千里丘FC
9 前川優太 96・10・14 172・72 セレッソ大阪西U−15
14 阿部雅志 98・03・07 165・56 FC四日市U−15
18 中條直哉 96・10・29 168・66 新潟Jrユース
FW 10 大田賢生 96・04・30 176・66 星稜中
かつて両者は関西からの留学組が大半を占めていたが、徐々に出身チームが散らばり、地元選手も増えている。
立ち上がり、両者慎重というか、タテに早いサッカー。米北��定本は重量感ある突破が売り。�サ�橋はいい上がりを見せる。�づ菘弔牢鵑擦留圓いいぃ庁董�星稜�ノ詭擇楼堕蟯兇里△觴虍�がある。��藤島は細かいタッチ。��平田は守備専ボランチ?��阿部はタメが作れる。��大田はボールが収まり2列目の上がりを引き出せる。9分、星稜、左を崩し、��阿部のスルーパスに��大田が落とし�ノ詭撻轡紂璽箸皀屮蹈奪�。11分、星稜��阿部が中央からドリブル、左にスルーパス��藤島、DFの間を抜くシュート、決まって0−1。13分、��藤島、右突破、左足で右クロス、ファーでファウル。そのFKをつないで��平田がスルーパスも届かず。米北が徐々に回し始める。19分、米北、右スルーパスを��定本が切れ込むがペナ内で�ノ詭擇縫�ットされる。直後にも��定本から�┿鎌�右足シュートはサイドネット。決定機。22分、星稜��阿部がカットインからミドル、左に外れる。阿部はタメを作れてカットインから多彩な選択肢があるし、いかにも10番タイプの選手。25分、米北、左FK��定本のドリを倒された。��松本の左FKに��鶴ヶ久保のヘッドは上に外れる。決定機。直後にも鶴ヶ久保のミドルが外れる。星稜も��平田から��藤島�8凝弔箸弔覆���大田の右シュートは正面。鮮やかなパスワークだった。米北も��定本が裏を取るがオフサイド。直後にも米北、FK獲得、すぐに蹴ってチャンスにつなげられず。32分、米北��定本〜�┿鎌�へ、しかし躊躇してシュート撃てず。決定機。36分、星稜のフィードをカットして��定本へ、入れて�サ�橋シュートはGK止める。超決定機。38分、星稜��阿部左から切れ込みスープパスは合わず。40分米北��定本のポストプレーから��君垣左クロスは合わず。結局前半は0−1で星稜リード。
前半のシュート数は
3対4、CK数0対0、GK数1対4、オフサイド数1対1、クロス数4対6、ファウル数5対4。互角かやや米北が押していた。しかし攻撃が全部��定本経由で�ノ詭擇鮹羶瓦箸靴神盈韮庁匿悗貌匹泙譴討い辛�分がある。キーマンに意識を集中する傾向のある星稜としては守りやすいタイプだ。
後半開始、いきなり星稜ポストプレーから�8凝張潺疋襦�右隅も片手で弾く。決定機。米北も��君垣ドリで仕掛け��奥石切り返し�┿鎌�へ左クロス、カット。星稜も�ノ詭擇離侫�ードがキックミス、��定本につながり競り合うがカット。51分、星稜��阿部の右クロスに��大田ヘッドに行くもわずかに上で届かず。52分、星稜�8凝脹Ε�ロス、カットされたのを自ら拾って�8凝弔留Ε�ロスに��大田ヘッドは右に外れる。決定機。��大田は攻守に泥臭く、すば抜けた才能はないけど、常に全力でプレーしている。身体を張るから1トップを任されるし、身長も体重もポストプレーヤーとしては物足りないけど、気合でカバーしてる。スペースに飛び出してもなかなか良い。��阿部から��藤島がスピード豊かなドリブルを見せるが逸機。星稜は左でタメて右が突撃系。後半は入りは星稜のほうが圧倒的にいい。52分、米北��定本から��君垣が突っ込みペナ内で倒れるがノーPK。��君垣はフットサル的なテクニックを見せる。星稜も��藤島キープから��宮谷左クロスに��大田ヘッド、わずかに右に外れる。決定機。ゴールキックを��定本が�ノ詭擇剖イ蠑,船轡紂璽箸皹Δ乏阿譴襦7萃蟲 �57分、米北��君垣が素晴らしいドリ、左クロスは左CKに逃げる。��松本がファーで�Ь‥張悒奪匹癸庁謄屮蹈奪�、右CKに。これも��松本が入れるがクリア。この時間帯は米北ペース。60分、星稜��前川スルーパスに��大田シュートが右隅を襲うがキーパーナイスセーブ。超決定機。右CKで��前川のキックに��大田競り勝つもGK正面。62分星稜�加聘蝣���杉原啓太。65分、米北�┿鎌�から��定本へ、星稜�す盒兇鬚�わしシュートは正面。超決定機。左CKになり、ファーでGKパンチ。66分米北�┿鎌�→�鮎�島海斗。66分、米北右に現れた��定本から�鮎�島がスルーして中央で��君垣が決める。1−1。直後にも��定本から��君垣のクロスを�Ь‥張悒奪鼻�外れる。69分、米北��定本が力強く星稜2人がかりの当たりを跳ね返す。69分、米北��松本→��山室昴輝。70分、星稜��阿部→�Σ弾N幣�。米北��定本のポストプレーから�Ь‥張撻奮哀椒譟次�右に外れる。決定機。75分、星稜��藤島左で1対1、�Σ弾�に出しクロスを��大田が左足で合わせ1−2。76分米北�サ�橋→�0謀賣看遏�77分、星稜��藤島→㉕大倉尚勲。米北��定本が左に開き��君垣が裏を取るが�ノ詭擇�カット。星稜�鮎�嶋→㉒中絋佑。83分、米北タテ一本から裏に��君垣抜け出すがシュート弱い。超決定機。結局1−2で星稜が逃げ切った。
後半シュート数は6対6、CK3対1、GK5対2、オフサイド1対0、クロス数3対9、ファウル数4対4、FK数0対0。後半に関しては若干米北が上だったと思う。定本狙いの攻撃はワンパターンだけど徹底されていて、タテに速い攻めから押上げも早く、連動した攻撃になっていた。
最終的に今大会は星稜が優勝するけど、星稜はこの3回戦も準々決勝の履正社戦も押されていて、全国制覇の可能性をもったチームは一握りでもなんでもなく多いということ、そして押されていて、決定機も奪われていても耐え抜ける勝負強さを持ったチームが最終的に優勝できるということを実感させられた。星稜は局面で激しく守り相手に楽をさせなかったし、決定機にも必死に寄せていた。真に強い高校とは厳しい局面で踏ん張れる高校だ。米北も履正社もその条件を満たしていたが、今一歩運と決定力がなかった。そして高校選手権では最初から快進撃を見せて優勝できるチームは少ない。最初は苦戦するもの。そこからそう調子を上げていくか。下手をすれば早い段階で敗退するしピーキングなんて意識していないかもしれないが、この数年大会終盤に調子を上げたチームが優勝している。星稜は大会出場校中ずば抜けて強いチームじゃない。しかし全国慣れしているのが大きく効いた。
公式記録
高校選手権3回戦
履正社−中津東
駒場スタジアム 14時 ピッチ良 晴れ
履正社 中津東
−−−−−牧野�◆檗檗檗檗 檗檗歉章沖◆飮核棔檗檗�
小川達−川畑��田中�⇔哭◆ 蘖�−湯口�◆歉庄吻∪堯�
−−−−−多田−−−−− 福井−−−河野−−−山田��
小川明−安田−長尾−大迫�◆檗檗檗檗歉庄吻◆檗檗檗�
−−−−−安川−−−−− −−−−−小倉−−−−−
履正社 監督:平野直樹
GK 1 安川魁 96・09・11 182・76 藤井寺中
DF 2 小川明 96・05・26 172・60 FC B2
3 長尾悠平 97・01・14 185・78 FC PASENO ITAMI
5 安田拡斗 97・08・26 175・72 G大阪Jrユース
18 大迫暁 97・11・26 172・62 神戸U−15
MF 6 小川達也 97・11・19 171・62 高槻FC
8 多田将希 96・08・30 175・66 FC PASENO ITAM
10 牧野寛太 97・06・02 169・60 G大阪Jrユース
14 川畑隼人 97・04・23 183・70 G大阪Jrユース
15 田中駿汰 97・05・26 180・56 G大阪Jrユース
FW 16 林大地 97・05・23 177・68 G大阪Jrユース
中津東 監督:松田雄一
GK 1 小倉海斗 96・09・17 175・63 大分トリニータ宇佐U−15
DF 3 山田大雅 97・07・26 170・65 大分トリニータ宇佐U−15
5 河野史勇太 96・12・20 165・60 大分トリニータ宇佐U−15
7 松永康汰 97・05・01 174・63 中津FC2002
8 福井康平 96・11・02 174・59 耶麻渓中
MF 9 松永一輝 97・09・16 180・60 中津FC2002
13 泉成哉 96・06・30 161・54 大分トリニータ宇佐U−15
14 湯口泰成 97・09・08 175・70 中津FC2002
17 奥尚輝 96・11・27 172・62 大分トリニータ宇佐U−15
FW 10 山本隼斗 96・06・23 172・61 吉富中
11 松浪竜希 97・09・15 170・62 大分トリニータ宇佐U−15
履正社は3トップがポジションをめまぐるしく入れ替え、小川達がCF、牧野が得意の左ウイングに現れることも多い。これに対し中津東は松永をスイーパーとして余らせ、マンマークで守る。立ち上がりから渋い入り方になる。しかし3分、履正社�偉咾�左に現れクロスを��田中シュート、右に外れる。決定機。しかしこのポジションチェンジで混乱した中津東は一層マンマークがタイトになり、守備意識を高めて、履正社に支配されながらもシュートは撃たせない。履正社は��牧野と�偉咾�柔軟な選手で変化もつけられ、自らも突破できる選手なのだが、タイトなマークと前線で踏ん張れないために前を向けず、非常に厳しい状況に陥る。ただ守備陣が安定しているので、カウンターも許さないが。こういう時に輝くのが��多田で左足で左右に散らしゲームメイク。中津東はここも研究しているが、CBに戻して大きくボールを動かし、80分間トータルで相手を疲れさせる大人のサッカーをしている。12分、中津東、��山本が前向いてシュート、GK安川右手一本でセーブ。超決定機。13分、履正社FKに��牧野(右足)と��多田(左足)が構え��多田のシュートはブロック。履正社の応援団のブラスバンド、相変わらず上手いけどサッカーの応援になっておらず、自由な声援を殺している。「応援団」は統一した声援、「サポーター」は自主的・自然発生的な声出しだと思っている。だからサポーターにもコールリーダーはいるが、基本的に「指揮者」はいらないし、声を出したいときに声を出せばいいと思うが、この辺り履正社はアメフトを真似した野球式応援で自発性を殺している。もったいない。19分、中津東、��山本がドリブル、パスに��松浪スルーして��松永が右足で決める。0−1。25分、中津東、右50度FKを��福井が左足で入れるが左に外れる。27分、履正社、小川明の左ロングスローのこぼれを��田中が決める。スーパーゴール。1−1。28分、履正社��川畑→��瀧本高志。CF。牧野が左で小川達がインサイド。瀧本は強靭なCFで、マンマークにもビクともしないタイプなので、他の選手が前を向いてプレーする意図なんだろう。33分、履正社、右FK��多田のキックに大外で��瀧本ヘッド、ブロックで左CKに。直後には��牧野のスルーパスを��瀧本クサビで受けて��牧野シュート、左に外れる。36分、履正社、左FK、��牧野のボールは大外で合わず。41分、中津東��松浪が履正社のバックパスをカット、シュートは左隅を襲うがセーブ。超決定機。前半は1−1で終了。
前半シュート数7(4)対4(3)、CK数1対2、GK数4対9、オフサイド数双方なし、クロス数5対2、ファウル数1対4、FK数2対0。履正社ペースだが中津東もよく健闘していたといったところ。しかし消耗が激しいので、後半きついのは明らかだった。履正社の3トップはおそらく今大会最強で、しかもポジションを自在に入れ替えるので、マンマークで対応するのも大変だ。体力もそうだが精神力の消耗が厳しい。
後半開始。44分(後半4分)、履正社、ショートコーナーから��多田の左クロスを�偉咾�高いヘッド、決まって2−1。正直これで中津東の粘りは決壊するだろうと思った。しかし必死に耐える。48分、中津東�臼�が左でFKを蹴りファーに飛ぶがGK安川パンチ。履正社も��牧野の左CKに��瀧本ヘッド、わずかに外れる。決定機。53分、履正社、攻め直しから小川達が�偉咾悄▲悒奪匹�決まって3−1。中津東��松浪のロングスローのこぼれをシュート、右に外れる。60分、中津東��湯口、�‐�倉→�β臘洋段拭↓圧氾勅�。61分、�⊂�川明から��田中からのリターンを�⊂�川明ループで4−1。65分、履正社�偉哂��С冖邯�志朗。66分、中津東��泉→�馨�野輝。この時間帯履正社は��瀧本が左に開きカウンターの起点となっている。大柄なだけでなく、技術も身体能力も凄いので、カウンターの起点になれる。69分、履正社��牧野→��田上翔太。72分、中津東�臼�→�て眸�祐太。78分、履正社��多田→�づ銚�宏仁。履正社��小川達から�⊂�川明に落としサイドチェンジが��瀧本に通るがハンド。80分、ポジションチェンジから右クロスが��瀧本へ飛ぶがGKナイスキャッチ。中津東�β臘諭▲薀佞之拗陝�83分、履正社��田上から�С冖遏�田上、角野とつないで決める。5−1。結局前半の内容から予想された通り履正社が完勝した。
後半のシュート数は7(6)対0、CK数3対0、GK数3対2、オフサイド数1対0、クロス数6対1、ファウル数7対4、FK数3対3。
履正社のポゼッションサッカーは楽しかった。3トップが自在に動き、多田が散らし、2列目はあまり飛び出さないが適度な間隔を取って受け、CBも固い。全国制覇する力はあるが、実際に結果を出せば、真の強豪として全国に認められ、大阪勢を引き上げられるのだが。
公式記録