サッカー観戦日記

2006年11月18日(土) 高校選手権滋賀大会 決勝 草津東−野洲

草津東          野洲
−−−岡本−−北野−−− −−−中武−−山田−−−
−−−−−中村−−−−− −−−−−乾−−−−−−
吉川−−辻−−岡野−西安 廣瀬−奥田−−荒堀−村田
−−増田−井上−武村−− −−田中−芝−−青木−−
−−−−−山田−−−−− −−−−−瀧本−−−−−

草津東は準決勝とスタメンを入れ替えている。岡本も無事スタメン。野洲は全く同じ。さては草津東に策があるな、と感じさせる。ともに3−5−2で草津東の3バックはマンマーク気味。野洲の荒堀は準決勝はドイスボランチの片割れという感じだったが、この日は完全にフォアリベロ。

立ち上がり、草津東は激しいチェックをかける。組織力とフィジカルの強さが生きる。それに対し野洲は田中を中心にロングボールを蹴るが、前線は面白いように草津東DF陣に撃墜される。9分、野洲陣内でのFKに対し岡本が距離をとらず、警告を受ける。12分、野洲・山田がペナ内突破、しかし最後はGKが飛び出してキャッチ。双方ゴール前でチャンスが乏しく、守り合いの印象。やや草津東のプレスが落ちてきたところで、野洲のパス回しが冴えだし、チャンスを作るようになる。両サイドは裏をどんどん突くが、ボールが繋がらない。草津東・武村に警告。乾のドリブルを倒した。このセットプレーのリスタート、村田へのスルーパスが通るがシュートは右に外れてしまう。奥田はなかなかのテクニシャン。

前半シュート数は1対5、GKは6対1と野洲ペースだが、決定機はなく、草津東の中盤の守備が良く機能していた。

後半開始時はメンバーチェンジなし。0分、いきなり野洲・村田が抜け出しかけるがシュートはGKとび出してブロック。3分、30mFK。やや遠いが乾が直接狙う。しかし壁。7分、野洲・乾のスルーパスを左の廣瀬に出しダイレクトの折り返しを山田が決めて0−1で先制。13分、またもスルーパスが村田に通り、1対1だったがシュートは上に外れる。GKにかすっていたらしい。決定機。20分草津東がFK獲得。岡本ヘッドシュートはバーを叩き、こぼれを狙うがバー上をかすめて逸機。草津東・西安→14番。20分過ぎには草津東の波状攻撃も見られ、ペースも草津東に流れていく。特に岡本の高さが活き、野洲の小柄なDF陣は歯が立たない。21分岡本の落としから北野反転シュート、右に外れる。25分またも岡本から北野へ、ドリブルで突っ込むがペナ内ぎりぎりのスライディングタックルで防ぐ。草津東ペースに対し、野洲は自陣内でゆっくり回すようになる。しかし自陣内でのパスミスが多く安定感はない。28分、野洲・中武→池田。30分、野洲・池田が潰れて村田がフリー、しかしシュートは左に外れる。草津東はミドルが多い。32分、草津東・吉川、辻→久保山、西崎。これで両ウイングバックをかえ、西崎をトップ下に入れて総攻撃態勢へ。37分、野洲・青木→竹中島に。岡本に空中戦で圧倒されていたので、その対策だと思う。さらに奥田→上田。40分、草津東・西崎に警告。相手ドリブルをラフタックルで吹っ飛ばす。ロスタイム、草津東の右CKでGKも上がって最後の攻撃。岡本のヘッドが決まり草津東、劇的同点ゴール!草津東は全員大喜び、野洲はがっくりへたれこむ選手多数。直後にタイムアップ。

後半のシュート数は8対6とほぼ互角だが実際は草津東がずっと押していた。ゴールキック数は4対11。

一息ついた延長は両チームなかなかシュートに持っていけない。野洲・芝→清水。9分、右CKで野洲・乾のキックが正面の荒堀の頭にピタリと落ちるボール、ヘッドが決まり1−2となる。

後半は草津東が攻め込み、野洲がカウンターを狙う。草津東・中村が長いドリブル、左の久保山に出しシュート、外れる。決定機。6分、草津東・中村→北川。8分、野洲・山田にラフタックルで警告。終了間際、野洲・乾がドリブルからスルーパス、池田がフリーを外す。超決定機。ロスタイム、左CKを防いだ直後タイムアップ。野洲が全国行きを決めた。

ともに全国ベスト8の力はあるであろう両校の試合はレベルが高く緊迫感も凄かった。どちらが勝ってもおかしくない内容だったが、セットプレーのキックの精度で野洲が上回った。野洲は全体に決定力がイマイチの感はあったが、それさえ解決すれば昨年と同等かそれ以上の力を持っていると思われる。草津東も全国で見たかった好チームだ。



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T.K. [MAIL]