皇帝の日記
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サロン・ド・母ちゃん。 イサムさんの前髪が、目の中に入りそうになっていたので、ジョキジョキと心赴くままに切り揃えていたら、狙った以上にまっすぐになってしまった。 完全に直線でもないから、スポック博士みたいだ。
さて、口座を作った銀行に行かなければならない用事があり、前の家の近所まで、えっちらおっちら車を走らせて来た。
前日、やだなー。銀行混むなー。時間かかるなー。 と、うじうじ言っていたら、ジャバ夫さんが「かわいい服を着ていけ」という意味不明なアドバイスをくれたので、シフォンワンピにちょうちん袖ブラウスを合わせ、とどめにムートンのブーツでガーリーに出かけたレディ。 甘さの引き算は、ごついカートに乗せた赤子で。
銀行は、予想通りの長い列。 しかし、最後尾に並んだら、奥から若い兄ちゃん行員が現れ、「May I help you?」と言って来た。 なにー!? かわいい服って、こう言う事〜?
えーと、国際ネットバンキングで、振り込む時に必要な情報をください。 とたどたどしい英語で言ったら、紙に必要な番号とかを、全部書き出して持たせてくれた。 「僕はジョージ。木曜日の午後は空いてるよ」と、必要のない情報までくれた。 ご丁寧に、ジョージの携帯番号までくれた。
・・・どーも・・・。 そんな軟派なことで良いのか、行員。 経済的にいち早く再建したからって、余裕ね、バンカメ。
それにしても、実は皇帝、子持ちになってからやたらアメリカ男児にちやほやされるのだよ。 映画館の切符切りやら、スーパーのおっちゃんやらに電話番号を聞かれ。 原因は、究明するまでもなく。
太ったからだよ。
痩せた女は御しがたく、ぽっちゃり女は引っ掛けやすい。 とでも思っているのか、本当にアメリカ人がデブ好きなのか。
子持ちの女に声をかける神経はわからんが、店で親切にしてもらえるなら良しだな。 でも木曜日の午後は空いてねえ。
皇帝

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