皇帝の日記
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渡米してからと言うもの、色んな方々にお茶をいただくので、あきらかに自分が買うお茶よりランクが上の物を飲んでいます。 ありがたいことです。 しかし、良いお茶を新鮮なうちに飲んじゃおう、と思って先に開けてしまう為、自分の買った安いお茶が古くなって、ますますいけてない味になっている事だろう。 嗜好品なのに、嗜好していない味に。
さて、ゲッティセンターに行って来た。 展示品を観る目的ではなくて、芝生の上でピクニックをしよう、というわけで。
というのも、先日サンタモニカの銀行に行った帰りに、芝生のある公園に寄ったのだが。 芝生でイサムさんをハイハイさせたい。 思う存分遊ばせたい。 と思ったのだが、お土地柄か、公園の芝生の中にタバコの吸い殻やら、ガラスの破片やら、注射器の針やらが落ちていて、とても赤ちゃんを放す気になれず。
ゲッティセンターは、常時清掃人がうろうろしているので、ディズニーランドよりきれい。 喫煙マナーにも厳しい。 週末は多くの親子連れがピクニックに来るのだ。
しかし、朝突然「行こう!」と決めたもんだから、なんの準備もしておらず。 ミルクやらオムツやら、なんとなく必要な物をぎゅうぎゅう紙袋に詰め込んで出発。 途中日本食スーパーで、おにぎりとウーロン茶を買って、ビニール袋にぶら下げて。
イサムさんの服も「芝生の汁が、シミになるから」と、すでに最もミルクが激しくシミになっている汚いパジャマ。 ジャバ夫さんは、昨晩遅くまで会社のパーティーでインタビュアーとして働いていたので、そのまま寝ちゃった、ヨレヨレの埃だらけの会社パーカー。 皇帝は、標高の高いところに行くので、スキーで着ていた、ゴアテック。
もっさ〜。
なにやら・・・。 家のない一家みたいだ・・・。
更に小脇に抱えているのは、皇帝が赤ちゃんの時に使っていた毛布。 今はぼろぼろなので、レジャーシートとして活躍してます。 はい。
ジャバ夫さんと 「やばいね、これは・・・」 「うん、我々すごい不幸そうだね」 「せめて、幸福そうにしよう」 と、ニヤニヤしながらゲッティ行きのモノレールに乗り込む。
他の家族の赤ちゃん達は、皆よそ行きのちょっと良い服を着ている。 高貴なイサム王子が、同情するなら金をくれの人に見える。
もっさもっさと出かけてみれば、なーんと、思ったよりもポカポカ暖かい、良い陽気。 ゴアテックでは暑い。 上着を脱いだ皇帝は、タンクトップ。 その二の腕には、イサムさんに噛まれた、見事な青タンが。
家のない不孝な家族な上に、DVの疑いまで。
こそこそ。 ちょっと庭の隅っこで、ぼろい毛布を敷いて、おにぎりを控えめに食べながら、イサムさんを放牧。
するとイサムさん、はりきっちゃって、猛然と芝生の上をハイハイダッシュ! 同じくピクニックをしている家族のところに行っては、「かわいいねー」と言われて、大喜びで駆け回っていく。
うん、最大の目的は達した。 浮浪者夫婦は、満足したのであった。 もっさ〜。
皇帝

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