皇帝の日記
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2009年11月03日(火) 釣った魚はでかいか

ツイッターで、何故に夫の愚痴を言う妻は多くて、妻の不満を口にする夫が少ないのか、という疑問を見た。

それは、男は人もうらやむ女と結婚した、という栄誉を得たいからではないかと思う。
「あいつの奥さん美人だ」
「かわいい嫁さんもらった」
「料理が上手」
「優しいらしい」
「おもしろい」
実際そうであろうがなかろうが、そう思われたいのである。
そして、そんな素晴らしい家庭を手に入れた、あの男は「できる男」なのである。
仕事も任せたい。

そんなわけで、わざわざ「僕はこんなくだらない女と結婚した無能です。見る目が無かった。無念です」と吹聴する男はいないのである。
結婚相手の程度すなわち、自分の程度が知れてしまうと言っても過言ではない。

で、なぜ女は平気で夫の悪口を言うのか。
しかもオンラインで不特定多数に向けて。

それは、女には自分の意志や決断ではない、何かのっぴきならない事情によって、その男と結婚させられてきた時代が長かったせいではなかろうか。

(それが大部分と思われるが)親が決めた結婚であったり、暴力で手込めにされたからであったり、妊娠してしまったからであり、村に適齢期の男が一人しか居なかったからであり。
自らの聡明さでは抗えない事情で、それこそ無念、こんな男と一緒になるしかなかったのです。
という言い訳が、長い事存在した功罪。
駄目な夫が居る女には、「苦労するね、かわいそうに」という同情の余地があったのである。

妻が夫の文句を隣の奥さんと言いあうのは、長年許されて来たストレスのはけ口なのであります。

しかし、時は21世紀。
今や多くの日本人女性は、男性を自分の判断で選び結婚するも、しないも自由。
一生独身でも、のたれ死ぬ程には困らない時代になった。
多少の愚痴であれば「微笑ましい」「あるある〜」で済むが、あんまりにひどい夫だと公言すると、「じゃあ何故一緒に居るの」とつっこまれても仕方が無い。

これが、ちょっと上の世代だと、ガチで親の決めた結婚で、本人に選択肢が無かったりするので、黙って愚痴を聞いてあげましょう。

あと、舅姑が嫁の悪口を言うと、同じく自分で嫁を選択したわけではないので「苦労するね、かわいそうに」という同情が一時得られるが、実のところ「そんな駄目な嫁を選んだ、駄目な息子を育ててしまいました」と言うようなもんなので、こちらも程々に。


皇帝