皇帝の日記
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2009年07月12日(日) 蟹味噌

酔っぱらった夫が帰って来ると、奥さんの怒りはすぐマックスになる。

様々な理由があるが、

帰りが遅い。
自分だけ美味しい物を食べて来た。
酒臭い。
話がくどい。
帰って来てから、寝るまでの間に、家の中を散らかす(冷蔵庫を漁る)。
いびきがうるさい。

などなどの要因が重なり、奥さんは酔っぱらって動けなくなっている夫に、飛び蹴りを食らわせる事になるのだ。

ほんで、金曜日の夜、ジャバ夫さんはオクラホマの友達と会って、飲みに行った。
事前に飲みに行くと聞いていたので、リビングに布団を出して、「いびきがうるさい」を回避しておいた。
さあ、後はどうするか。

面倒くさいから、先に眠ってしまおう。
そうすれば、酔っぱらいのくどい話の相手をしなくて済む。
で、10時頃イサムさんを寝かしつけ、11時頃に自分も布団に入ってしまった。

したらば、なんと12時頃に皇帝を起こしにくる酔っぱらい。
がっでーむ。
死にてーのかごらあ!と、ほとんどやくざのような奥さん。
布団出てるじゃろうが!おらあ!!
と、早くも飛び蹴り。

「違うんだ!話を聞いてくれえ〜」とリビングに逃げて行く夫。
怒りのさめやらぬ妻。
追いかけてリビングに行くと、そこには酔っぱらいの手土産が。

どうやら、前回寿司屋からお土産を持って帰って来たら、妻にとてもうけたので、また折り詰めを作ってもらったのだそうな。

ふん。

でもダイエット中だから、9時より後にはご飯食べないですよ。
せっかくだから、開けますけど。

すると、そこにはなんと、幻の生蟹味噌の軍艦巻が。

おおおおおお。

ここで解説。
何が幻なのかと言うと、アメリカ人は蟹味噌を食べる習慣が無いので、蟹身だけを取って、捨てているのである。
だから、市場に蟹味噌が出回る事は滅多に無いし、有ったとしても、瓶詰めのものだけ。
寿司屋であっても、蟹を丸ごと買わない限り、生の蟹味噌を手に入れる事は出来ないのである。
しかし、そうして入手する蟹味噌は希少なので、蟹のニギリのてっぺんに、ちょっと彩りで付けるだけ、というような使われ方をする。

その貴重な蟹味噌が、軍艦巻きに。

そのようなわがままなスペシャルオーダーを通してくれるのは、ジャバ夫さんが行きつけにしている、隠れ家的なお寿司屋さんだけ。
ここの板前さんは、築地直送や、現地の市場から新鮮な魚を買い付けており、腕もかなり立つ。
例えば、どうしても美味しい甘エビを食べたかったら、板さんの携帯に、良い甘エビが入ったら、食べに行くから電話してね、と入れておくのだ。

そういうサービスは、ロスでも一般的ではないので、ジャバ夫さんはそのお寿司屋さんを大事にしており、滅多に他の人に教えず(入荷量が少ないから)、頻繁に通って贔屓にしているのであった。

そのお寿司屋さんに、もう何ヶ月も前から頼んでいた、蟹味噌の軍艦巻き。

こ、これを食べさせるために、奥さんを起こしたのか・・・。

悪かった。

飛び蹴りをして、本当に悪かった。

反省して、蟹味噌を食べました。
美味しかったです。

でも、酔っぱらいの話はくどかった。


皇帝