皇帝の日記
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昨日、けっこうのろのろしていたので、今日はもうがんがん見て周るぞ! と、朝から宣言したら、ジャバさんが「のんびりしたいよー」といい始める。 却下。
鼻水ぶーぶーかみながら、張り切ってバスに乗り、西ノルウエー工芸博物館に行くが、「11:00まで待って下さい」と言われる。 働け・・・。
少しそこから歩くが、ベルゲン博物館(自然史)へ行く。 3階建てくらいの建物の窓に、すっごいでっかいクジラの骨が見えている。 延々と、建物端から始まって、終わりまで、飛び飛びにある窓から骨が見えるのだ。 うわーでかい!クジラってこんなにでかいんだー! 見よう見よう!とジャバさんも興奮気味で博物館に入る。 すると、そこは死んだ動物達の世界・・・。 昆虫甲殻類魚類鳥類ハ虫類哺乳類類人猿ピテカントロプス・・・・・。 あらゆる化石、剥製、ホルマリン漬け、どうやって保存しているのかわからない、ツヤツヤの内蔵標本・・・・・・・・。 そして、かび臭い・・・。
一階には地震の仕組みなどが、子供にもわかりやすく説明してあり、津波を模型で作ることができたりする。 ノルウエーには地震がないのだ。 でもって、地震とはどういうものかを教える機械が置いてあるのだが、レゴが吹っ飛ぶ揺れる板とか、人間が乗れる揺れる床とか。 子供達大喜び。 地震をなめるなよ。
ところで、話題のクジラの骨。 上の階にあったのだが、確かにでかい。 でも窓から見た大きさではなくて、窓から見えていたのは、4〜5組あるクジラの骨が、それぞれ一匹が左端の窓から頭を覗かせ、もう一匹の腹部が真ん中の窓から覗き、左の窓から更に別の一匹の尻尾が覗いていたのだ。 なんだ・・・。
頭部の骨が一番でかく、この頭なら、体もっとでかくていいんじゃない、ってくらいだった。 クジラの肺は、皇帝の体育座りが二個分くらいの大きさ。 短足なのね。
近所は大学の敷地で、緑豊か。 ノルウエーに大学は4つしかない。 そのうちの1個。 小さい小さい言っているが、ベルゲンはノルウエーで2番目にでっかい都市。 ゆうならば大阪。
自然史博物館の裏にあるのが、ベルゲン博物館(文化史)。 ほこりとカビの匂いに翻弄されながら、イプセンの戯曲に関する展示が色々。
博物館を出てしばらく歩くと、ヨハネス教会というのがある。 教会も良いが、ちょっとこの辺は港より一段高くなっており、町並みが綺麗に見下ろせるのだ。 写真を撮って、昨日学友に勧められたカフェに入って、サンドイッチを食べることにする。 パンに、自分の好きなものを言って、はさんでもらうのだが、ここで欲望のままにはさんでもらったら、見事にまずいものが出来上がった。 マスタードと緑のソース(アボカドだと思ったら、違ったらしい)が喧嘩をして、味に踏ん切りがつかない様子だった・・・。
それから、冒頭の西ノルウエー工芸博物館に入る。 今ノルウエーでは、皇帝の苦手な認知何とかとか哲学どうとかとか観念ほにゃららな、現代モダンアートが流行っているらしい。 巨大な編みぐるみの熊が、ひとつのフロアー全体を支配している。 次の部屋には、何故かカラスの剥製(時々目が光る)。 白い布に白くプリントされた顔。
土地・・・勿体無いよね・・・。
そこから、ベルゲン誇る、北ヨーロッパ最大級のベルゲン美術館が、3つの建物に渡って、公園を囲むように建っている。 よし見るぞ。 でもずっとモダンアート。 ああ。 牛乳を入れた陶器のボールを、頭と壁の間に挟み、ずっと立ち続ける。 延々とその映像が展示されているのだが、時々疲れた人が、ボールを落とす。 ボールが派手に割れて、牛乳が飛び散る。 だからなにさ・・・。 笑い話なら、笑ってやるけど、皆まじめな顔をして見ているのだ。 ・・・・笑えばいいのに。 ジャバさんなんか、抱腹絶倒なのに。
黒タイツの男が、学生の円陣の中で、走ったり転んだり、金魚鉢に頭を突っ込んだりしている。 なんで笑わないで済むか。 ゲージツは難しいのう。
ようやく、最後の建物で、ちょっと昔の人が一生懸命描いた絵画を見ることができた。 ほっとしますね。 対象を、真摯に表現しようとするその姿勢。 つか、もう頭が疲れたので、何が描いてあるかわかるだけで喜ばしい気分だ。 サヨナラ、デュシャン。
オスロで二人ともファンになった、J.Cダールも健在。 200年前のベルゲンの風景を、沢山描いて残していてくれている。 描かれた年を見ていると、ダールさんも20代の絵は、あまり上手ではない。 30代後半から、技術力がすごい域に達している。 おじいちゃんになってからは、もうどこにもけちを付けることができないくらい、パーフェクトな絵になってくる。 北欧の重い色の雲が好きらしく、雲の絵が多く、虹も風景の中によく入れている。 オスロに着いてすぐ、二重に重なって出る虹に、ジャバさんはいたく感動したそうで、同じく虹を絵に描いたダールを、とても気に入ってしまったのだった。 でもマイナーなせいか、画集とか見つけられなかった。 しょぼん。 ダールの他にも、良い絵を残している人が沢山居たが、北欧の画家っていまいちマイナー。 ムンクくらいしか、世界的人気画家っていない。 ちなみにダールさん↓明るい絵も描いてる。 http://de.wikipedia.org/wiki/Johan_Christian_Clausen_Dahl
特筆に価するのは、100年前も200年前も、全くベルゲン変わっていないこと。 建物同じだし。 どの絵にも、ホーコン王のおうちと、塔と、聖マリー教会、港、船、ブリッゲンが描かれているのだ。 更にびっくりしたのは、100年前のハンザ同盟博物館の絵があり、やっぱりそこが博物館をしていて、見学している人が居るということ。 今と違うのは、見学してる人の服装だけ。
教会絵画の特別展みたいのが出ていたが、実はノルウエーの人の間で、今宗教が流行っていないので、閑散としている。 キリストの痛そうな像が沢山置いてある。 展示とは関係ないが、ミュージアムショップでキッテルセンさんの絵本を買ってもらう。
さて、今日は水族館に行きたかったのだ。 港の魚市場まで行き、焼きたてのクジラバーガーとトナカイバーガーをむさぼり食べて、フェリーに乗り込む。 おいしそうなイチゴが売っていたが、最近道で売っていたラズベリーを食べて、寄生虫にあたって死ぬという映画を見たばかりなので、やめておく。 港の先っちょにある水族館まで行く。 水族館は19:00までオープンしているのだ。
ペンギンは屋外の水槽で子育て中。 3〜4匹くらいの親が、雛をおなかに沈めて立っている。 小さいが、アシカとか泳ぐ姿も見れる。 それにしても、魚も何もかも、小さな水槽に詰め過ぎ。 ひらめとか、もう全員砂にもぐれないほどぎゅうぎゅうに重なっている。 大丈夫かな。
あと、最も気になる展示が、ノルウエー近郊に沈んだ、ドイツの潜水艦。 今も沈んでいるのだが、水銀のような有毒物質を、80トン以上積んだままとのこと。 きゃー! 英語のパネルをジャバさんに読んでもらっているのだが 「えー!それで、どうするんだって!!?」 「どうするとか書いてない」 「えー!!じゃあこの展示は何のため!!?寄付金よろしくとか、書いてない??」 「ない。お知らせだけ」 えー!!!! 皆病気になったらどうするのさー!! 日本では公害の毒物で、苦しんでいる人が大勢居るってのに! と、今も気になっている皇帝。 どうするのかなー。 どきどきどきどきどきどきどき。
19:00になったので、ペンギンのぬいぐるみを買って、外に出る。 明るいわー。 だらだら歩いていると、新教会がある。 特に中には入れないので、じろじろ外から眺めて、広場で買い物。 とは言え、物価が鬼高いので、あまり何も買えず・・・。 じろじろ。
あ、長靴だ、と靴屋で思った。 日本は梅雨だから、長靴のかわいいのがあったら、履いてみようかな、と思った。 靴屋のお姉さんが、ヴァイキングというメーカーの長靴を薦めている。 ヴァイキングの扱うゴムは、それはそれは性能がいいとの事。 でも高い・・・。 もう一回考えてきます・・・と店を後にし、うろうろしていたら、やっぱり欲しくなってきたので、お店に引き返したら、丁度閉店時間。 にゃー!! うう、明日また来ます・・・。
今日でベルゲンの入れるところには、全て入った。 明日はハイキングして、長靴買うのだ!!
と心に決めて、適当なイタリア料理の店に入ったら、学友が居た。 なんて狭い街だ。
学友は今度転職するので、同僚とお別れパーティーをするのだそう。 同僚達が、皇帝のペンギンぬいぐるみを引っ張りだこにし、名前を付けろというので、オスロでお城を作った王様から取って、クリスチャンさんということにした。 クリスチャンは「太郎」みたいなポピュラーな名前らしく、大変喜んでもらった。 でもペンギン。
食後、スーパーに行って、今朝学友の家で飲みきった牛乳と、使い切ったボディソープを買って帰る。
皇帝

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