皇帝の日記
目次もくもくぶらり過去旅ぶらり未来旅


2007年06月28日(木) ノルウエー6

昨日、けっこうのろのろしていたので、今日はもうがんがん見て周るぞ!
と、朝から宣言したら、ジャバさんが「のんびりしたいよー」といい始める。
却下。

鼻水ぶーぶーかみながら、張り切ってバスに乗り、西ノルウエー工芸博物館に行くが、「11:00まで待って下さい」と言われる。
働け・・・。

少しそこから歩くが、ベルゲン博物館(自然史)へ行く。
3階建てくらいの建物の窓に、すっごいでっかいクジラの骨が見えている。
延々と、建物端から始まって、終わりまで、飛び飛びにある窓から骨が見えるのだ。
うわーでかい!クジラってこんなにでかいんだー!
見よう見よう!とジャバさんも興奮気味で博物館に入る。
すると、そこは死んだ動物達の世界・・・。
昆虫甲殻類魚類鳥類ハ虫類哺乳類類人猿ピテカントロプス・・・・・。
あらゆる化石、剥製、ホルマリン漬け、どうやって保存しているのかわからない、ツヤツヤの内蔵標本・・・・・・・・。
そして、かび臭い・・・。

一階には地震の仕組みなどが、子供にもわかりやすく説明してあり、津波を模型で作ることができたりする。
ノルウエーには地震がないのだ。
でもって、地震とはどういうものかを教える機械が置いてあるのだが、レゴが吹っ飛ぶ揺れる板とか、人間が乗れる揺れる床とか。
子供達大喜び。
地震をなめるなよ。

ところで、話題のクジラの骨。
上の階にあったのだが、確かにでかい。
でも窓から見た大きさではなくて、窓から見えていたのは、4〜5組あるクジラの骨が、それぞれ一匹が左端の窓から頭を覗かせ、もう一匹の腹部が真ん中の窓から覗き、左の窓から更に別の一匹の尻尾が覗いていたのだ。
なんだ・・・。

頭部の骨が一番でかく、この頭なら、体もっとでかくていいんじゃない、ってくらいだった。
クジラの肺は、皇帝の体育座りが二個分くらいの大きさ。
短足なのね。

近所は大学の敷地で、緑豊か。
ノルウエーに大学は4つしかない。
そのうちの1個。
小さい小さい言っているが、ベルゲンはノルウエーで2番目にでっかい都市。
ゆうならば大阪。

自然史博物館の裏にあるのが、ベルゲン博物館(文化史)。
ほこりとカビの匂いに翻弄されながら、イプセンの戯曲に関する展示が色々。

博物館を出てしばらく歩くと、ヨハネス教会というのがある。
教会も良いが、ちょっとこの辺は港より一段高くなっており、町並みが綺麗に見下ろせるのだ。
写真を撮って、昨日学友に勧められたカフェに入って、サンドイッチを食べることにする。
パンに、自分の好きなものを言って、はさんでもらうのだが、ここで欲望のままにはさんでもらったら、見事にまずいものが出来上がった。
マスタードと緑のソース(アボカドだと思ったら、違ったらしい)が喧嘩をして、味に踏ん切りがつかない様子だった・・・。

それから、冒頭の西ノルウエー工芸博物館に入る。
今ノルウエーでは、皇帝の苦手な認知何とかとか哲学どうとかとか観念ほにゃららな、現代モダンアートが流行っているらしい。
巨大な編みぐるみの熊が、ひとつのフロアー全体を支配している。
次の部屋には、何故かカラスの剥製(時々目が光る)。
白い布に白くプリントされた顔。

土地・・・勿体無いよね・・・。

そこから、ベルゲン誇る、北ヨーロッパ最大級のベルゲン美術館が、3つの建物に渡って、公園を囲むように建っている。
よし見るぞ。
でもずっとモダンアート。
ああ。
牛乳を入れた陶器のボールを、頭と壁の間に挟み、ずっと立ち続ける。
延々とその映像が展示されているのだが、時々疲れた人が、ボールを落とす。
ボールが派手に割れて、牛乳が飛び散る。
だからなにさ・・・。
笑い話なら、笑ってやるけど、皆まじめな顔をして見ているのだ。
・・・・笑えばいいのに。
ジャバさんなんか、抱腹絶倒なのに。

黒タイツの男が、学生の円陣の中で、走ったり転んだり、金魚鉢に頭を突っ込んだりしている。
なんで笑わないで済むか。
ゲージツは難しいのう。

ようやく、最後の建物で、ちょっと昔の人が一生懸命描いた絵画を見ることができた。
ほっとしますね。
対象を、真摯に表現しようとするその姿勢。
つか、もう頭が疲れたので、何が描いてあるかわかるだけで喜ばしい気分だ。
サヨナラ、デュシャン。

オスロで二人ともファンになった、J.Cダールも健在。
200年前のベルゲンの風景を、沢山描いて残していてくれている。
描かれた年を見ていると、ダールさんも20代の絵は、あまり上手ではない。
30代後半から、技術力がすごい域に達している。
おじいちゃんになってからは、もうどこにもけちを付けることができないくらい、パーフェクトな絵になってくる。
北欧の重い色の雲が好きらしく、雲の絵が多く、虹も風景の中によく入れている。
オスロに着いてすぐ、二重に重なって出る虹に、ジャバさんはいたく感動したそうで、同じく虹を絵に描いたダールを、とても気に入ってしまったのだった。
でもマイナーなせいか、画集とか見つけられなかった。
しょぼん。
ダールの他にも、良い絵を残している人が沢山居たが、北欧の画家っていまいちマイナー。
ムンクくらいしか、世界的人気画家っていない。
ちなみにダールさん↓明るい絵も描いてる。
http://de.wikipedia.org/wiki/Johan_Christian_Clausen_Dahl

特筆に価するのは、100年前も200年前も、全くベルゲン変わっていないこと。
建物同じだし。
どの絵にも、ホーコン王のおうちと、塔と、聖マリー教会、港、船、ブリッゲンが描かれているのだ。
更にびっくりしたのは、100年前のハンザ同盟博物館の絵があり、やっぱりそこが博物館をしていて、見学している人が居るということ。
今と違うのは、見学してる人の服装だけ。

教会絵画の特別展みたいのが出ていたが、実はノルウエーの人の間で、今宗教が流行っていないので、閑散としている。
キリストの痛そうな像が沢山置いてある。
展示とは関係ないが、ミュージアムショップでキッテルセンさんの絵本を買ってもらう。

さて、今日は水族館に行きたかったのだ。
港の魚市場まで行き、焼きたてのクジラバーガーとトナカイバーガーをむさぼり食べて、フェリーに乗り込む。
おいしそうなイチゴが売っていたが、最近道で売っていたラズベリーを食べて、寄生虫にあたって死ぬという映画を見たばかりなので、やめておく。
港の先っちょにある水族館まで行く。
水族館は19:00までオープンしているのだ。

ペンギンは屋外の水槽で子育て中。
3〜4匹くらいの親が、雛をおなかに沈めて立っている。
小さいが、アシカとか泳ぐ姿も見れる。
それにしても、魚も何もかも、小さな水槽に詰め過ぎ。
ひらめとか、もう全員砂にもぐれないほどぎゅうぎゅうに重なっている。
大丈夫かな。

あと、最も気になる展示が、ノルウエー近郊に沈んだ、ドイツの潜水艦。
今も沈んでいるのだが、水銀のような有毒物質を、80トン以上積んだままとのこと。
きゃー!
英語のパネルをジャバさんに読んでもらっているのだが
「えー!それで、どうするんだって!!?」
「どうするとか書いてない」
「えー!!じゃあこの展示は何のため!!?寄付金よろしくとか、書いてない??」
「ない。お知らせだけ」
えー!!!!
皆病気になったらどうするのさー!!
日本では公害の毒物で、苦しんでいる人が大勢居るってのに!
と、今も気になっている皇帝。
どうするのかなー。
どきどきどきどきどきどきどき。

19:00になったので、ペンギンのぬいぐるみを買って、外に出る。
明るいわー。
だらだら歩いていると、新教会がある。
特に中には入れないので、じろじろ外から眺めて、広場で買い物。
とは言え、物価が鬼高いので、あまり何も買えず・・・。
じろじろ。

あ、長靴だ、と靴屋で思った。
日本は梅雨だから、長靴のかわいいのがあったら、履いてみようかな、と思った。
靴屋のお姉さんが、ヴァイキングというメーカーの長靴を薦めている。
ヴァイキングの扱うゴムは、それはそれは性能がいいとの事。
でも高い・・・。
もう一回考えてきます・・・と店を後にし、うろうろしていたら、やっぱり欲しくなってきたので、お店に引き返したら、丁度閉店時間。
にゃー!!
うう、明日また来ます・・・。

今日でベルゲンの入れるところには、全て入った。
明日はハイキングして、長靴買うのだ!!

と心に決めて、適当なイタリア料理の店に入ったら、学友が居た。
なんて狭い街だ。

学友は今度転職するので、同僚とお別れパーティーをするのだそう。
同僚達が、皇帝のペンギンぬいぐるみを引っ張りだこにし、名前を付けろというので、オスロでお城を作った王様から取って、クリスチャンさんということにした。
クリスチャンは「太郎」みたいなポピュラーな名前らしく、大変喜んでもらった。
でもペンギン。

食後、スーパーに行って、今朝学友の家で飲みきった牛乳と、使い切ったボディソープを買って帰る。


皇帝