皇帝の日記
目次もくもく|ぶらり過去旅|ぶらり未来旅
ベルゲンの朝は遅い。 何故なら昨夜、ジャバさんは学友と深夜まで飲んでいたから。 7年ぶりの再会なので、大変盛り上がったらしい。 そして皇帝は鼻水大洪水。
どのみち、お店も博物館も10:00まで開かないし、ゆっくり出発。 ジャバさんの学友は、もっと早くお仕事に出かけていったので、棚にあったコーンフレークをもりもり食べて朝食とする。
アパートの前から、港のほうへバスが出ている。 というか、全てのバスは港か空港に向かうようにできているようだ。 他に行くべきところがないから・・・。
バスが街の中心に到着したとき、すでに12:00近く。 そこで、旅行者のインフォメーションセンターへ行き、ベルゲン券を購入することにした。 オスロ券に引き続き、ベルゲン券。 ところが、この受付の混むこと混むこと。 どうやらパソコンがフリーズしたり、新しい会社が参入したばかりで、支持がうまくできなかったり、業務が滞っているのだ。 あー・・・と、一時間弱待たされる。 あー・・・。 おなかがすきました・・・。
ベルゲン券は48時間有効のものにして、さて出発。 港前の交差点にある、エゴンというチェーンレストランで、簡単に腹ごしらえ。 オスロにもこのお店は有った。 日本語や韓国語のメニューもあるし、そこそこおいしい。
港沿いにテクテク歩いていくと、ローセンクランツの塔と、ホーコン王のおうちが残っている。 ローセンクランツの塔は、30分に一回くらい、フランス語や英語、ノルウエー語のツアー(定員10名)が出ていて、それ以外には進入禁止。 聞くと、この日は英語のツアーが14:00に出るので、それに行くことにして、とりあえず隣のホーコン王の館に入る。
えーと、色々何もない。 オスロのお城には、ゴブラン織りのタペストリーとか、綺麗な彫刻の入った木製家具とか、王様の死骸(棺桶入り)とかがあったのに。 ここは入れ物だけ。
ここでトイレタイム。 皇帝のトイレメモによると、犬がトイレに向かって吼えている、とのこと。
ローセンクランツの塔、英語ツアーに参加。 この城の歴史は複雑で、中世はじめに元になる長方形の只の塔の横に数百年後、ちょっと縦長の塔が寄り添って立ち、更に後にオリジナルの塔の高さを揃えるために増築し、二つの建物の横幅をあわせる様に増築し、屋根をそれぞれ増やし、見張り台になる建物を付け・・・・。 と、増築を繰り返した結果、色んな建築様式がひとつの建物の中で混ざり合い、壁に窓が付いていたり、部屋の入り口がルネッサンス様式なのに、出口がロマネスクだったり、ぐちゃぐちゃに迷路になっている。 うん、これはガイドが付いていないと、迷子になってしまうかもしれない。
この変な建物は、はじめ王様とか領主とかが住んだり、別荘にしたり、会議に使ったりしていたのだが、そのうちベルゲンでペストが流行ったときに、偉い人はベルゲンを捨ててしまった。 その後ずっと使われていなかったので、人々はこの建物が何だったか、すっかり忘れてしまった。 やがてベルゲンがハンザ同盟の中心地になると、鱈の保管場所になった。 第二次世界大戦のとき、港で爆薬を大量に積んだドイツの船が爆発し、吹っ飛んだ。 修復した。 と、私のヒアリングが正しければ、そう言っていた。
ついでに、当時牢獄として使われていたという、2メートルくらいの狭い部屋を見せてもらった。 色々な犯罪を犯した人や、外国人が入れられていたらしい。 あるとき、台所のバターが盗まれたので、王様が怒り、台所で働く人全員がこの牢に入れられた。 結局犯人がわからなかったので、全員処刑された。 本当にそのヒアリングは合っていたのだろうか。 合っていたら、嫌だな、と思った。
塔の屋上に出ると、港が一望できる。 中世の建物が一番でかいなんて。 景観保護万歳。 ね、素敵な眺めじゃない、とジャバさんを振り返ると、いない。 ん? すると、後ろからついてきたヨーロッパの家族連れが、神様!神様!と叫んでいる。 よく見たら、ジャバさんが岩張りの屋根と壁の間に挟まって落ちている。
・・・・・・え・・・・・。
どうやら、景色と私を入れて写真を撮ろうとして、落ちたらしい。 反対に落っこちてたら、怪我じゃすまないぞ・・・。
塔から出て、すぐ近くの聖マリー教会に行く。 聖マリー教会は、ロマネスク様式で、ベルゲンで一番古い建物。 子供が教会の絵を描いた、みたいな、見事な教会の形の教会。 ドイツの船が爆発したときに、大砲の弾が飛んできたとかで、その玉が展示してある、と書いてあるのだが、玉がない。
すぐ隣に、ブリッゲン博物館がある。 博物館には、ブリッゲン(大昔の商店街だと思ってください)の歴史が発掘品などを中心に飾られ、ドイツの船の爆発したときの被害の状況なんかも、白黒写真付きでよくわかるようになっている。 でも、客がいない。
あまり誰もいないので、ジャバさんと走り回り、007ごっこ(遺跡に隠れて撃ち合いをする)をしていたら、足音がしたのか、チケット売り場のお姉さんが様子を見に来た。 怒られるかと思ったが、笑ってみていた。 というか、けっこう長い間黙って見ていたらしく、気がついて目が合った時に笑われた・・・。 楽しいんだよ、007・・・・。 ゴルゴでも良いけど。
さて、同じ通りのならびに、ハンザ同盟博物館がある。 初日に宿泊したホテルの表だ。 ハンザ同盟は、西ヨーロッパが中世400年に渡って結んでいた、商業の同盟。 ベルゲンはその中心地で、鱈の乾物を主に扱っていた。
ヴァイキング→北欧→ペスト→ハンザ同盟→北欧みたいな。 北欧ってのは、スウェーデンやデンマークの王様が、ついでにこの辺も支配していたりだったので。 だからというか、デンマーク好きじゃないとか、ぽろっという若者もいたりした。 ついでに、ジャバさんがアメリカ人だとわかると、ブッシュ嫌い、という人もいた。 あんま、皆思ってても言わないから、珍しい国だな、と思った。
なんとハンザ同盟博物館は、ベルゲン券が通用しないのだ!! 2000円位するチケットを買って、中に入ると、丁度ツアーの日本人とガチンコになってしまった。 背の高い外国人ツアーなら、競争率の少ない高さから盗み見れるのに、日本人のおじいちゃんおばあちゃんって、丁度皇帝と同じ高さ。 うーん・・・見えない・・・。 ジャバさんは逆に、上から全部見えて、日本語ガイドの話も聞けたらしい。
建物は、当時のまま木造。 鱈の干物も展示してあるので、生臭い。 商人や船乗りの宿泊施設もあり、壁に女の人の絵を落書きしたのが残っていた。 この建物は、女性禁止だったとのこと。 ほんでも、ノルウエーは近世以前から男女同権だったらしい。
さて、実は学友と食事をしようと、港で16:30〜17:00に会う約束をしていた。 日本人で、しかもA型の私としては、この「〜」はなんなのさ、という感じ。 しかも「港」。 広いよ!!
というわけで、16:00に博物館を出ると、チケットに何か書いてある。 どうやら、先ほど行った聖マリー教会の近くに、ハンザ同盟集会所の建物、というのがあり、ハンザ同盟博物館のチケットを買った人は、本日無料で見学できるらしい。 ぎゃー!全部見なきゃ(何で?BYジャバ) すっとんで元に戻るが、一角全部ユネスコの建物で、どれが該当の建物だかわからない。 すると、教会の前に郵便局が。 インフォメーションセンターで発券を待っている間、葉書を書いたので、それを出しがてら、道を尋ねる。 お姉さんは、そこで10年近く働いているが、博物館に入ったことがない。 よくわからない、とのこと。 坂の上をうろうろしていたら、それっぽい民家を発見して、入ってみたら確かに博物館らしい。 しかしこの建物、集会に使われていた、というだけで、特に何もない。
16:45 あー!!遅刻!!(何で?BYジャバ)
さあ!待ち合わせの港に行くぞ!と早足で歩いていたら、学友と道で出会った。 え・・・なんで港にいないの・・・?
よくわからない、よくわからないよ。 でも出会えてよかった。 ペンギンという名前の、地元の人でにぎわうカフェでビール乾杯。 ヨーロッパのビールは味が濃いのう。 電車の中で食べた、レンジでチンのミートボールがまずかったので、ここでリベンジ。 おいしい。 何故ミートボールとポテトにベリーのジャムをかけるのか、よくわからないけど、おいしかった。
地元新聞があるので、読めないながら見てみたら、(発音は違うけど、英語で想像できる程度の違い)「水族館でペンギンのベビーラッシュ、名前募集中」というようなことが書いてあるらしい。 じゃあ明日は水族館に行こう。
夜21:00まで開いている、ということで、H&Mという、北欧のユニクロみたいなチェーン店に行く。 お買い物、お買い物(やめてーBYジャバ)
コンビニで更にビールを買って、バスに乗って帰って、猫と遊びながらビールを飲んで寝る。
皇帝

|