皇帝の日記
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オスロ最終日。 副題をあげるなら、「うっかりジャバさんの愉快な一日」
夕方から、ベルゲン行きの飛行機に乗る予定なので、本日の観光予定を、昨夜から練っていた。 まじめだな、自分。 本日の観光地も、全てオスロ券が使えるらしい。
たぶん、私が旅行を計画していたら、初めからオスロinで、ベルゲンまで汽車で行って、ベルゲンoutだったと思う。 なんなんですか、このロスは。
などとまじめに考えているが、朝起きた時点で、喉が痛くて死にそうになっていた。 げほげほ。 ジャバさんも喉が痛い、とか言い出した。 嫌な予感。
朝ごはんを食べる前に、ホテルのフロントに全ての荷物を預け、荷物預かり用の半券をもらうが、もらって5分で半券を紛失するジャバさん。 「あれ、券もらったっけ?」 とか言って、ポケットを探っている。 あー・・・。
ボーイさんに言って、もう一回半券を発行してもらう。 あー・・・。
昨日財布をなくした件もあるので、「今日は絶対無くし物しないんだよ!」と、朝ごはんを食べながら、固く約束したのだが、食後 「あれ、オスロ券なくなっちゃった」 とポケットを探るジャバさん。 あー・・・。
私はそれがどこにあるのか、知っています。 昨日着ていたシャツの、胸ポケットに入っています。
結局皇帝が管理することになった、荷物の半券をボーイさんに渡し、荷物の中から昨日のシャツを出し、オスロ券を回収。 あー・・・。
朝っぱらから面目を失ったジャバさんは、黙って皇帝の強行スケジュールについてくることになった。 まず、24時間開きっ放しになっている、ヴィー・ゲラン公園へ、港の前から出ている12番バスに乗り込んで出かける。 バスもオスロ券で無料。
公園内には、韓国人とフランス人と中国人が詰まっていた。 故ゲランさんは、ノルウエー出身の彫刻家で、この公園内に数百体もの人物彫刻を造り、プロデュースしたのだ。 うまいのか下手なのか、判断に困るが、こう大量に作品を置かれると、もう問答無用でひれ伏しなさい、という感じ。 更に、自分の遺体までも展示してあるのだ。 どういう趣味だ。
趣味ははっきり言って、良くないと思う。 と、皇帝は思った。 遺体は残念ながら公開時間まで待てなかった(11:00〜)のだが、様々な彫刻と、同じポーズをしながら写真に納まるうち、「あんたの言いたいことはわかったぜ!」という気持ちになったので、潔く公園を後にする。 地元の小学生達が、公園の雑草取りをしていた。
バスに再び乗り込んで、港まで戻り、アーケシュフース城という、舌を噛みそうな中世から続くお城に入る。 お城敷地内に、第二次世界大戦時の、反ナチレジスタントの博物館があったので、見学する。 トイレがかび臭かった、とメモに書いてある。 私のメモは、トイレ情報満載。
ノルウエーでは、ナチス支配下で砂糖が食べれなかったので、虫歯になる国民が一人も居なかった、と、当時を振り返る展示。
デンマークなど、北欧を支配していた、建築大好きクリスチャン4世の設計で、ルネッサンス風に作られたお城。 北欧中に彼の建築物が残されており、「クリスチャニア〜」と表記される地名の街などは、ほぼ4世の設計で間違いないとのこと。
雨が降ってきたが、オスロ初日に雨に悩まされたジャバさんは、折り畳み傘を二人分買っておいてくれたのだ。 傘を開きながら、雨に追われる観光客を眺め、「私たち、もう素人じゃないものねー」とかいい気になって言ってみる。 後程、素人でもやらないトラブルを起こすなど、こののんきな二人は思いもしないのであった・・・・。
ぐるっとかび臭い城内を見まくり、近所に近代美術館があったが、モダンアートに興味のない二人は、そこを飛ばし、グランド・カフェという喫茶店にて昼食。 ここにはムンクやイプセンなどの著名人が通っていたらしい。 食事はうまかないっす(ごめんよ)。 食事をしていると、13:30の王宮衛兵交代のため、衛兵が街をパレードし始めた。 時計を見ると13:20。 サスペンス劇場とかだと、きっと探偵に、カフェに居た時刻を聞かれたりするのだ(なんの事件もありませんが)。
食後歩いていると、ハードロックカフェがあったので、ショットグラスを買いに行く。 世界中色んな都市にあるハードロックで販売されているショットグラスには、「ハードロックカフェ・○○○(都市名)」と書かれていて、ジャバさんがコレクションしているのだ。
ホテルの近所にある、国立美術館に行く。 昨日見れなかった、ムンクの作品が、たくさん見れる。 j.c.ダールの作品なんかが見所満載で、予定以上に美術館に時間を割く。
すぐ隣の歴史博物館へ走って行き、ヴァイキング時代の発掘品を見たり、何故かエジプトのミイラ(エジプトに返せ)特集を見たり、中国の円明園略奪品(中国に返せ)展示を見たりして、有意義に過ごす。
ホテルに荷物を取りに帰り、石畳をガラガラしながら、劇場駅からオスロ駅へ。 オスロ駅から、空港までの特急チケットを、昨夜ジャバさんはホテル内のインターネットで購入していたのだ。 素敵だ。 そして、時間に十分余裕を持って、オスロ空港へ。
誰が予想していただろう。
これから起こる、想像を絶する色々を。
あー・・・。 ジャバさんのオスロ→ベルゲン行きのチケットを見てみると、詳しくは、オスロ近郊の別の空港→ベルゲンでした。 あー・・・。
インフォメーションのお姉さんに聞いてみると、正しい空港まで、一番早い電車で3時間かかるとの事。 あー・・・。 成田と関空を間違えたくらいの衝撃。
ジャバさんはミスもしますが、ミスをどうにかするのにも長けているので(これまで幾度そのような事態に陥ったかがうかがい知れますね)、すぐに航空会社カウンターへ行き、元のチケットの飛行機が出発する直前にキャンセルし、何パーセントかの払い戻しを受け、今居る空港から出発する便のチケットを購入したのでした。 あー・・・。
予定より2時間遅れの、21:00発の飛行機でベルゲンへ飛ぶことに。
ベルゲンでは、ジャバさんの京都留学時代の友達(ノルウエー人)が待っていてくれてる予定だったのだが。
到着が遅れる旨の電話が繋がらないまま、搭乗。 あーうー。 と思っているうちに、23:00頃ベルゲン到着。 相変わらず太陽が出たままなので、深夜の気分は全くないですが。 一応夜遅くに申し訳なく思いながら、ジャバさんの学友に電話すると、今から家に泊まりにおいで、とやさしいお言葉。
学友は一人暮らしの30代の女性。 ベルゲンの中央からバスで15分くらいのところの、風光明媚なアパートに住んでいる。 夜中にすいませんねー、と言いながらお邪魔すると、かわいい黒縞の猫がおで迎えしてくれた。
風邪薬は、やはり家に置いていないとの事。 冬に窓を開けたまま裸で眠れる国民だからか。 トローチみたいな弱い薬をもらって、猫と遊んで、本日はさくっと就寝した。
皇帝

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