皇帝の日記
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2007年06月24日(日) ノルウエー2

ベルゲンの朝は早い。
いや、ずっと太陽が出ているので、屋根の窓から差し込む光で5:00くらいに起きてしまった。

本日は、この旅のハイライト(もう?)である、ベルゲン→オスロ間を7時間かけて移動する、長距離列車の旅なのだ!!
飛行機より断然高額で、時間もかかる汽車だが、大人気。
この時期のチケットは取りにくいので(夏だから)、大分前からジャバさんに予約してもらっていたもの。
うひひ。
移動中、風光明媚なフィヨルドや、雪山の上などを通過し、氷河も見れてしまう。

列車は10:00発なので、出発までベルゲンを散歩してみようということになった。
ただ、大抵の観光施設は11:00オープンなので、どこにも入れない。
まあ、散歩ということで、身支度を整えて、7:00頃ロビーへ降りる。
朝食は8:30からですよ、と言われる。

ホテルの目の前は魚市場。
7:00オープンのはずだが、昨夜がお祭だったためか、誰もまだ働きに来ていない。
徹夜組と思われる数グループが、船の上やバーの傍らで、まだ飲んでいる程度。
港を覗いてみると、水の明度はかなりクリアだが、スニーカーや鞄が落ちており、昨夜の狂乱ぶりがうかがえる。
しかし、誰も悪酔いしている気配がない。
落し物はないし、喧嘩している様子もない。
大声で話をして、歌って踊っているだけだ。

明るいせいか、治安は良い。
一時間ほど闇雲に散歩したら、街の中心であるU字型の港の、一方の先端まで歩いて、帰ってこれてしまった。
つまり、街を半分見れてしまったことになる。
狭い・・・。
しかも、一直線に先端を目指したのではなく、坂を登ったり降りたり、教会を覗いたり、けっこう寄り道していたのだ。
ジャバさんは、趣味の風景写真を撮るために、何度も立ち止まっていたというのに。

小さな街だが、石畳が綺麗で、古い建物がそのまま残されていて、良い感じだった。
さて、8:00頃魚市場にもどると、さすがにちらほら店が開き始めていた。
さまざまな獣の剥製や毛皮、ノルディックセーター、海産物が売られている。
北海道出身の日本人のお姉さんが、蟹味噌やキャビアを売りさばいていた。
安いのは海産物ぐらいで、後はかなり高額なようす。
おいしそうな様子に負けて、ついつい海老サンドを食べてしまう。
荷物になるから、今回は買い物せず、ホテルに戻って朝食をとることに。

朝食はバイキング式で、とてもおいしかった。
燻製ハム、チーズ、など、発酵食品がおいしいが、味が濃い。
オレンジジュースも牛乳も、なにやら味が濃い。
こういうものなのだろうか。
そして、さすがにヨーロッパ、コーヒーがとてもおいしい。
もりもり食べて、ぐびぐび飲む。

時間がまだ余ったので、汽車の出る中央駅を確認しに、また散歩に出る。
駅までも、歩いて10分程度。
コンパクトな街だ。
駅までの道も、石造りの古い町並みが続いている。
中央駅で、Eチケットを本チケットに変えて、ホテルにのろのろ戻り、スーツケースを手にして、再び中央駅へ。

ヨーロッパの古い街は、全て石畳なので、スーツケースにはやさしくないのだ。
以前、パリでキャスターを壊したことがある。
ガタガタ。

電車に乗ってしまえば、あとは快適。
座っているだけでいいのだ。
ただ、ここで気がついたのだが、大抵のノルウエー人は英語ができて、不自由しないが、駅や公共機関の標識に、ノルウエー語しか付いていないのだ。
嫌な予感・・・。

汽車の旅は、楽しかった。
どのように楽しいか、書くのは難しい。
小さな滝の下を通ったり、岩と雪しかないところに、ぽつんとある家を覗いたり、湖に映る山を見たりだ。
車内でミートボール(ノルウエー料理)を食べながら、ビールを飲んで、さてオスロに到着。

なんと土砂降り。
駅には便利なコンビニなどなく。
タクシーもどこに居るのかわからず。
とりあえず、地下鉄に乗り換えて、二駅行けばホテルなのだが、どこから地下鉄が出ているかも、よくわからない。
雨のため、足早に通り過ぎる人々。

・・・・・・・・だから折り畳み傘持ってきたかったのに・・・・・。

と、思っても仕方がないので、地下鉄の駅を求めて、土砂降りの中、外へ出ると、一瞬でびしょびしょに。
ちょっと屋根のあるところに逃げ込んで、ふと見上げると、交差点の向かい側に、地下鉄の駅発見!

がんばって走れば、行けそうな気がする。
ここでジャバさん「もういいよー。雨やむまで待とう」とか言い出した。
絶対やまない。
そう判断した皇帝は、かたくなに交差点を横断することを主張。
キーキー言い合うこと5分ほど。
今思えば、何をそんなにイライラしたのか(雨に濡れたからだな、間違いなく)一瞬にして爆発のような言い争いをし、「もういい!」とか言って(何がもういいだ)皇帝はざくざく交差点を渡ってしまった。
仕方なく、後を追うジャバさん。
プンスカしながら地下鉄の切符を買おうとすると、なんと読めない。
そして、改札に人がいない。
むっきー!
ジャバさんも、ぷりぷりしながら、適当にスイッチを押す。

なんと初乗り600円。
えー!!
しかも、一駅間は、たった歩いて5.6分なのだ。
何だそりゃー!と思いながら、ブリブリと2駅先の国立劇場駅に到着。
そして地上に上がると・・・・・・。










そこは晴れだった・・・・。










つまり、オスロは晴れたのでした。


・・・・いや、せっかくの旅行・・・喧嘩しては勿体無い・・・・・。
なんとか無理やりモチベーションを上げ、二人で石畳の上を、スーツケースガラガラ言わせながら、お手手をつないでホテルまで歩いた・・・・。

ホテルは由緒正しいブリストルホテル。
古い建物と、心の篭ったおもてなしが売りです。
荷物を置いて、夕飯を探しに、外に出る。

夜だというのに、相変わらず日が出ている。
沖縄では用心して、強い日焼け止めを塗っていたのだが、北欧と侮ってか、日焼け対策をしてこなかった皇帝。
地平線寄りをぐるぐる回る太陽に、じりじりとくまなく焼かれていくのだった。

無理やり仲直りタイムなので、お互い手を硬く握り締めたまま(いや、無理しているので)、相手を憎らしいと思った瞬間をできるだけ忘れるようにし、一時間ほどうろついた挙句、結局国立劇場近くのシアターカフェーンという店に入り、ノルウエー料理を食べた。

クジラの前菜とか、ワイン。
ワインは酒税が高額なので、やや割高。
黄色い日差しを窓から精一杯浴びながら、自分の顔面ぐらいある、巨大な鹿肉を食べたのでした・・・・。

オスロは黄色い。


皇帝