皇帝の日記
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まだローマにいる。 朝は相変わらず大変にまずい朝食をとり。 あまりのまずさに、昼用弁当を作る気にもなれずに、外に出る。
すると、ヴァチカン行きのシャトルバスが停車していた。 すぐ人が一杯になるので、乗れないといわれていたやつだ。 そろそろ出発といっている。 確かに、日本人で一杯なのだが。 日本人の性質からか、二人ないし三人のグループで固まって座り、かつグループごとに間隔を開けて座っているので、ハルちゃんと別れて座って、普通にヴァチカンに行くことができた。 わずかの間でも、離れるのが嫌な人たちは、乗り損なって、タクシーかバスで行くようだった。
さて、ヴァチカン。 世界最小の国。 このとき法王が入院中だったので、主のいない国だったわけだ。 ヴァチカンはもちろん、現役の法王庁と、付属の美術館が見ものだ。 どれだけの歳月、どんな悪いことをしたら、これだけの美術品が集められるのか、というくらいの充実したコレクション。 すばらしい。
ところで、サン・ピエトロ寺院に入らなければ、有名なミケランジェロの最後の審判などを見ることができない。 で、列に並んでみると、これが東京ディズニーもかくやと思われるほどの並びぶり。 次の部屋に入ると、蛇行した列が続き、次の部屋もまた列。 この繰り返しで、ようやく最後の審判と、天井画を拝むことができたのだ。 大広間で、客が皆天井を見上げている様は、やはりシンデレラ城っぽいな、と思いました。 朝から出てきたのに、閉館時間も迫っていて、見れて良かった。
ところで、ここで記念に十字架のアクセサリーを買ったのだが。 後で聞いた所、ヴァチカンでこの時十字架を買った人は、全員ツアー中にいやな目にあっているのだった。 異教徒に呪いをかけているのかもしれない。
さて、雨の中を、もはや慣れっこの地下鉄に乗り込み、骸骨寺に行く。 骸骨で、部屋中を飾っている、変な寺だ。 つまり、建物それ自体が、大きな皆のお墓というわけで、罰当たりにも異教徒が侵入し、「やだー」とか言うわけなんだな。 これが。 入場料は只。 ココロザシを払えばいいだけ。 ところが行ってみると、三時開館だったので、近所にあるバルベリーニ美術館に先に行ってみた。
バルベリーニさんは、普通のお金持ち貴族だった人だが、今はそうでもないらしい。 コレクションを一般公開している、なかなか偉い人だ。 こっそり名画を持つのは、やめた方がいい。 皆見たいのだから、見せなさい。 で、見たかったラファエロの絵は、なんと今ヒューストン美術館に出張中! がーん。 見れそうで、見る機会が全く無い。 コレクションは小規模なので、二部屋で終わり。 学芸員(?)のおっちゃんは、英語を勉強中で、やたら丁寧に一つ一つの絵を解説してくれたが、ひどい英語だった。 英語をローマ字読みしてはいけない。
見終わって、骸骨寺に戻るが、まだ時間が有ったので、コーヒーを飲みに、喫茶店に入る。 イタリアはサービス料が高いが、ここは特にひどく、コーヒーの単価よりも高い値段をとられた。 ひー。 そして傘を忘れる。 とりに戻ったら、あったのでよし。
骸骨寺は、すごかった。 どうすごいのかは、一見に如かずだが、すごいのですごい。 ポストカードを買い、寺の運営費にやや貢献したのち、テロテロ歩いて、トレヴィの泉に向かう。 この噴水にお金を投げ入れると、またローマに帰ってこれるというやつ。 どういう帰ってき方なのかは保障されていないので、やや不安。 さて、このお金、月曜日の朝に回収されるそうだ。 ローマ市政を支える、大切な収入源なので、やれ四枚入れろとか三枚入れろとか、うるさい。 トルコリラと、韓国ウォンの残りを入れておいた。 どちらも円に直せないほど小額。
夜も遅く、暗くなってきた頃、雨もザンザン降ってまいりました。 映画の舞台になった、スペイン階段を見てみたが、暗すぎであまり見えず、暗い写真を撮った。
夕食を、ホテル近くの適当なパスタ屋さんでとる。 イタリアは、パンは死にたくなるほどまずいが、パスタはどこで食べても美味しい。 美味しいのだ。 モー。 赤ワインをかっくらい、酔っ払う。
のらくら、歌いながら歩いてホテルに帰る。
皇帝

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