皇帝の日記
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2003年12月19日(金) 情熱

韓国語の先生がDVDを持ってきた。
韓国人の感受性を文化と共に知ってほしい。
そう思った先生が、選りすぐった三本のミュージックビデオを紹介してくれると言う。

一本目は時代劇風。
宮廷奥深くに暮らす皇后を、東の敵国の軍が追いつめて、刺し殺す。
皇后は最後、毅然として死ぬのだ。
さらに、皇后に密かに思いを寄せていた男性も、銃殺される。
バシバシ銃を撃ちまくり、手裏剣まで投げてあたりは血の海。
最後のシーンは焼かれる皇后を大写し。
思いっきり燃えてます。

二本目はJSA風。
兵士が北の敵国の兵に追われ、彼の国の果てで味方の裏切りにあう。
愛していた女が二重スパイで、毒をあおって白目むいて死ぬ。
世話役の女の子のおじいさんを誤って撃ち殺してしまう。
その後同国の兵士と同士討ちになる。
何も知らない世話役の北の少女は、ただ彼の死を悲しむのであった。
白い雪景色には赤い液体が容赦なく振りまかれる映像。

三本目は典型的(と先生はおっさった)恋愛もの。
結婚して仲むつまじい二人。妻に横恋慕する夫の友人。だが、夫はある日西の国の技師のミスから、飛行機事故で妻の目の前で墜落死してしまう。
嘆き悲しむ妻を温かく見守る、夫の友人。
そんなある日、夫の友人の見ている前で、妻は夫の形見の飛行機を運転し、わざと墜落して夫の後を追うのであった。

それら全ては、可憐なる恋愛ミュージックのプロモーション映像だ。
先生は感激して目を潤ませながら「皆さん、韓国人の感受性というか、感情と言うものを理解していただけたでしょうか」とおっさるんですが、
生徒たち呆然。

理解しました。
激しい人々だという事を。
あと、東西南北敵国なんだな、と思った。
そのうえ自国にはスパイまで。
心休まる時がない。


皇帝