凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2005年03月11日(金) ジレンマ

久しぶりにKちゃんが遊びに来てくれた。

私がアユムを出産した頃、Kちゃんは子宮外妊娠で手術を受けていた。
「半年たっても妊娠しなかったら診察に来てください」と病院に言われたが、それきり、受診していないそうだ。
と、いう事は、まもなく二年近くになるのか。

「欲しい事は欲しいんだけど、もうどっちでもいいかなーって気もして」と優柔不断なKちゃんは言う。
二人とも欲しいと思っているのに、病院も受診しないで諦めちゃうのってどうなんだろう?と、思わないでもないけれど、人それぞれだしなぁ…と強くは言えない。
でも、こちらから聞きもしないのに、そういう話を切り出すのは、欲しいって気持ちが強いって事だよね。違うのかな。

Kちゃんは今迄の生い立ちからか、どこまでも受身で自分から働きかける道を選ばない子だ。
Kちゃんにとっては病院にいってまで…という気持ちがあるのかもしれない。

でも一度は自然妊娠の実績があるのだし、多分子宮外妊娠で卵管を取ったので、その卵管が詰まっているとかいうのが一番考えられる可能性じゃないのかなぁと勝手に私は思うんだけど。
それなら、上手くいけば通水だっけ?の処置で、卵管が通るようになればすんなり解決しちゃったりする話だったりするんじゃ?
と、いう話だけとりあえずして、終わりにしておいた。

どうしても欲しい人は、授かるためなら病院にでもどこにでも行くだろう。
そこまでする気になれない人は、そこまで欲しいという気持ちがないわけなんだろう。
そう、解釈して、そっとしておく。
価値観は人それぞれだし、他人の人生に干渉する権利なんか誰にも無い。

でも、なんか、どうなんだろう。
子供のいない人生を選ぶのって、もっと、物凄い覚悟がいる事なんじゃないんだろうか。
いつもKちゃんは「どっちでもいいから暁ちゃん決めて」と言う子だ。
ここはKちゃんを強引に「欲しいと思うのなら一度病院で調べてもらおう」と連れ出すべきなんだろうか。
Kちゃんはそうして誰かに背中を押されるのを待っているんだろうか?
それを、望んでいるのだとしたら、私はその望みをかなえてあげたいけれど。

でも微妙すぎて踏み込めない。
私達は相手の懐に飛び込む飛び込み方を知らない似た者同士なのだ。





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