だだ争論

だだの日記

2008年09月20日(土) 思い出を刻むクロノス

アウトドア用の腕時計(プロトレック)のバッテリーが切れたようだったので、
電池交換に行ってきた。

でも、そこで待ち受けていたのは、回路の故障という現実だった。
ざっとした見積りでは、それなりにする。
修理するのも一つの手かもしれないけど、
10年以上、僕の左腕で頑張ってくれてたし、
ひとまずお役御免という結論を出した。
(もちろん、ひとまずは大事にしまっておくつもり)

で、新しい時計をそのまま買いに行く。
実は、前々から欲しい時計が決まっていたりして。

「スントのヴェクター」
なんだかんだ言って、フィンランド製というところが決め手。

現行モデルのカラーは3色しかなくて、しっくりする色がなくて困っていたけど、
いろいろ探し回って、旧モデル(?)の、気に入った色を見つけることができた。
腕時計って常に視界に入るものだから、
明るい色よりも落ち着いた色目の方がいいと思っているのだけど、他の人はどうだろう。
僕が選んだのは、エンジよりも暗めの色。

腕にはめた感じもぴったりで、即決・即買いだった。

コンパスや高度計、気圧計など、ボタンの使い方が覚えられなくて、
ちょっとめんどくさかったりするけど、
新しい相棒にも、楽しい思い出を刻み続けたい。



2008年09月16日(火) 山陰ツーリングの記録

9月13日(土)
大阪→倉吉(275km)
 ・智頭、三徳山投入堂、三朝温泉

9月14日(日)
倉吉→田万川温泉(319km)
 ・蒜山高原、鍵掛峠、植田正治写真美術館

9月15日(祝)
田万川温泉→門司(178km)
 ・萩、秋吉台、秋芳洞

9月16日(火)
門司→大阪

使用金額:2万5868円
服装:上/Tシャツ、シャツ、ウィンドブレーカー、カッパ
       高速や山間部を走る時は全部着込む
       晴れの時はTシャツにカッパだけ
   下/ジーパン、カッパ
       一応、ブレスサーモも持っていったが未使用
 サンダル、短パンが役にたった。



2008年09月15日(月) ありのままを抱きしめたら ありふれた言葉で泣いた

山陰地方をツーリング中、
温泉に入浴していたら、いきなり腰に激痛が走った。
稲妻が落ちたと思うくらいの衝撃。
座るだけで痛いし、立っていても少し体を動かせば痛みが伴う。
かなりまずい状況だと感じた。

時刻は土曜の夕方。
黄昏がせまる田舎道を飛ばして、病院を探した。
西の空は真っ赤に染まってきれいだったが、
見る余裕なんてまったくなかった。


交番にも駆け込んでようやく見つけた病院だったが、
休診日ということもあって、
ちゃんとした検査は受けられなかった。
でも、一応医者に診てもらえて、
少なくとも最悪な状況ではないらしいということが分かり、
少しだけ安心した。痛み止めの飲み薬ももらえたし。



「ま、どうにかなるっしょ」なんて、旅先では楽観的に構え、
困難にも、気持ちを鼓舞させて乗り切る僕であっても、
さすがにこの日の夜は、心細い夜だった。
今まで腰を痛めたことがないのが自慢だったし、
腕や膝よりも大事な箇所だと思ってたし。


差し当たって、この旅をどうするか。
次週の山行予定をどうするか。
これから心配なく山に登ったり自転車に乗れたりできるか。
そして、今後の自分について。

いろんなことを考えるほどに、不安ばかりが募る。


でも、そうした気弱な部分が覗かせるほどに、
今まで自分をよく見せようと着飾っていた
変なプライドとか強がり、虚栄心みたいなものが、薄れていくような気がした。



そんな状況のなか、翌日、某写真美術館に足を運んだ。
一通りの展示を見終わった後、
来館者の感想が綴られたノート(旅先でよくあるやつ)をパラパラとめくっていた。
そして、そのうちの一人の文章に目が留まった。

その方は今回が6年振りの一人旅で、
東京からの道中に感じたことがつらつらと記されていた。
そこに書いてあった内容は、
決して特別な言葉ではないし、修辞的に優れていたわけでもないが、
感じたことをそのまま言葉にした風で、とても心に残った。

旅を繰り返す僕にとって、当たり前すぎて気にも留めないようなこと。
齢を重ねるにつれて、失われてしまったもの。

今、腰を痛めたこんな心持ちであるからこそ、
心の扉さえ開けておけば、しっかりと心に響いてくるものがあることに
今更ながら気付いた。

* * *

旅の意義が、"どこへ行った"や"何を見た"ではなく、
"何を感じ"、"どんなことを考えた"かにあるならば、
今回はとてもいい旅になったんじゃないかと思う。


        (Title from『口笛どろぼう』by GOING UNDER GROUND)



2008年09月07日(日) 風に秋の気配が…

ダイトレをいく。
金剛山から紀見峠まで。

まだまだ暑いかと思っていたけど、
いったん尾根まで出ると、風が気持ちよかった。
秋が始まりつつあるのを感じた。
林に囲まれた雰囲気も◎。

下山して温泉後、プチ宴会。
楽しくて、あっという間に時間が過ぎ去る。



2008年09月01日(月) 嵐が来ても止まらない

存命の日本人作家で2番目に好きな池上永一さんの最新作
「テンペスト」が先日発売された。

池上さんと言えば、これまで、沖縄の伝承文化を
現代社会に融合させた世界観に魅了されてきたので、
琉球王朝が舞台と聞いた時は、ちょっと心配だったが、
そんなのは杞憂だった。

池上さんらしいユーモアがしっかり残っていて、
楽しく読ませてもらっている。

今、上巻を終えたとこ。
久しぶりのページターナーで、
このまま一気に読みたいところだけど、
続きは明日以降のお楽しみ。


ちなみに、テンペストとは英語で嵐の意味。
9月は僕にとっても嵐の予感だけど、
ま、て〜げ〜にがんばるさぁ。


        (Title from『Twister』by GOING UNDER GROUND)


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