月と散歩   )   
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2002年12月10日(火) 『キャノンボール』

死ぬように生きてるつもりなんかないさ。

でも『そいつ』は、僕らの傍でいつでも口を開けて待っているんだ。

………

壁に耳あり、っていうんで詳しくは書けませんが。


今日、僕は死にかけました。


ホントに、あと数十秒、あと一呼吸してたら…ってところで。

作業手順書に『危険作業』と大きく書かれていたけど、毎度のことだし…という慣れと認識の甘さが招いた、重大災害 一歩手前。
気付いて、震えが止まらなかった。

………

つい忘れてしまいがちだけど。



…死ねませんとも!
部屋のエッチな本を処分するまでは(笑)。


2002年12月09日(月) 僕に踏まれた町、僕が踏まれた町

昨日は休日。

その間に機体のほうは客先の納入審査会なるものを受け、今日、晴れて納入。
本日より作業は『製造請負』から『役務』に変わります。

………

打ち上げが近づくと、町の通りには成功を祈るノボリが掲げられる。

産業の少ないこの町にとって、ロケットの打ち上げは様々な利益をもたらす。

滞在する僕らメーカー、観光客。
落ちる、お金。

少なからずそんな思いも込められたノボリを見ると、気持ちが引き締まると同時に、なんだか苦しくなってしまう。

…考え過ぎなんだろう。

………

今は、自分の役目を果たすのみです。


2002年12月07日(土) 3歩進んで ニッと笑え

なんか、調子の狂う毎日だ。
一日出勤、次の日休み、また出勤。

今日は6時からお仕事。

機体の最終試験。
これが無事終われば、客先に『納入』となる。
…のだけど。

試験準備をしていると『雷警報』が発令。
作業は中断。
2時間にわたる激しい落雷。
組立棟にも落ちた。

その間、機体を落雷から守る為
アンテナケーブルを外しに屋上までの階段100段を駆け登ること、2往復。

そんなんもあって、試験が終わったのは22時。

もう、足ガタガタ(苦笑)。

けどその甲斐あり機体は無事終了!

さー、打ち上げまっせー!

…明日は休日だー…。


2002年12月06日(金) 『ブリリアント・ワールド』

休みです。

朝の4時(!)まで、友人と電話。
高校生か、僕は(苦笑)。

起きたら、すでに休日の半分が過ぎていた。


風呂に、浮かぶ。

名古屋に戻ってる間に建付けの悪かった浴場の戸が新しくなった。
それだけで浴室全体が輝いてみえるから不思議だ。

けど、みえただけで中身は当然変わりなく。
昼間なので、すみずみまでよく見える。

壁のヒビ。
緑色の苔。
カビ。
見たことない、キノコ。

…って、おい!
なんでキノコが生える!?
どんだけ栄養たっぷりな壁さ?!


けど、それが普通になってる僕ら。


ああ、サイコな世界へ…(笑)。


2002年12月05日(木) 狭間にて。

休みボケも抜けぬまま、今日の作業は送信機の取付。

この為に、早々に帰ってきたわけで。
さて、気合い入れますか!


この送信機というモノ。
たいして大きくはないけど、取付ける場所が厄介。

元来、ロケットは人が乗るようには出来てない。
一応の足場はあるものの、作業性は最悪。

まず、真っ直ぐ立てない。
座ることも出来ない。
機体に挟まれる形の所なので、移動や作業は『二次元』。

エジプトの壁画のような恰好で悪戦苦闘、丸一日。


んで、今。

全身もれなく筋肉痛なのは、日頃の運動不足の所為だけではありますまい(苦笑)。


2002年12月04日(水) 寄せては還す、波のよう。

12月1日。
名古屋。

久しぶり、街の匂い。
12月の灯り。
白い夜空。

3週間振りの我が部屋は、やっぱり酷いコトになったまま(汗)。

束の間の休息。
過密な2日間。

なのでスマン。
君を片付けてる暇はないのだ。も少しだけ、そのままで…(苦笑)。

………

12月3日。
警察。
おざなりの実況検分。
もうどう転んでも僕に正義はないらしい。

してない怪我でお金を貰ったりするのは悪ではないのですか?

…グッと、飲み込み。

………

12月4日。
そして種子島。


首許には手編みマフラーが増えた。
へへ。

ま、気分だけでも12月。


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