「ねえ 今そこにいる?」
あのとき お願いだからこのメールに気付いて・・・と 泣きたいような気持ちで 祈りながら送る
いつも携帯の近くにいるとは限らないキミ でも信じていた
「いないよ(笑) どした?」 「5分だけ電話していいかな 3分でもいい」
「ええけど あまり時間ないで」
友達の横を離れ すぐにキミの番号を押す
自分の命に限りがあることを知ったUさんが 今日の会場に来ていた 私が彼女の余命を知ってることは 本人は知らない
Uさんから直接打ち明けられた共通の友人が 「すみれちゃん 聞いて・・・」と あまりの苦しさにヘルプしてきた
同じように苦しくなってしまった私が 打ち明けた相手 それが彼とキミ
今は キミに助けて欲しい
「今 Uさんがいるんだ この前見かけたときよりも つらそうで 顔色も良くなくて・・・」
話しながら涙が出てきた でも誰かにぶつけたかったんだ 彼女を見て 病状が進行していることがわかったから
キミは うんうんと聞いている 答えようがないだろう
それがわかるから 「仕事中にゴメン」と早々に切り上げる
今日ほど キミの存在に感謝したことはない
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