彼の夢を見たのはこれで2度目?
なかなか逢えなくなってから 夢に出てくるようになったなんてね
彼の車の中いる どこかへ行くところなのか 渋滞にはまってる
「あ!まだご挨拶のキスしてなかったよ」 思いついた私が 運転席の彼に寄りかかる
私の頭にのった彼の重さを感じる それは今でもはっきり思い出せる
淡いキスをした それもほんの一瞬
彼が 行き先か何かを提案してるみたいだ でもよく聞き取れない
シーンが変わった どこかのショッピングモールのよう
ウィンドーショッピングをするふたり かわいい指輪に目が止まった私は 手にとって見ている 彼もその店に入りなにやら物色中
ここで目が覚めた
夢の中の彼と 必ずキスをしている
彼と初めてキスをしたとき 私はまだそのつもりはなかった
「すみれが硬直するのがわかった」彼は キスのあとすぐに 「ゴメン」
私が告げた 「謝らないで」
手を繋ぐことさえ あんなに時間がかかったから まさかキスなんて・・・と驚いたけど うれしかった だから謝ることなんてして欲しくなかった
「こんなに気持ちのいいものだったんだね」 キス自体好きではなかったふたりが 同時に 相手に キスの魔法をかけた
結婚して10年以上たって それも 「キスが嫌いな」夫とではなく あの人と一緒に ステキなキスに出会えたことがうれしい
・・・・・・・
ここまで書き終えて 携帯の着信音が響く
ウィンドウに光る彼の名前
夕方 虹が見えたとき すかさずメールした 「まだ雨が降っていたけれど 虹見たさに外に出て濡れちゃったよ」 返事が届いた
教えてくれてありがとう と 今夜の彼に日記に書いてあった もちろん私の名前は 妙なものに置換えられて (私の仕事の内容から選んでくれたらしいけど ・・・不満)
「あの〜、あれはいったい何でしょうか」 メールしたら 返事の代わりにかかって来た
元気そうだった
その妙な名前になるまでの一部始終や 今修理に出している私の車のこと この前電源切ってあったんだってことや アリの話やカエルの話(謎) などなど かなりのハイテンションでございました
「逢いたいから風邪早く治して〜」
「うーん、早くと言われてもこればっかりは…」
「ダメ、絶対治して」
「あ、どんなことに対しても 『絶対』と言うことはあり得ないから」
あーはいはい(笑)
いつもは 眠くなり始めて反応が鈍くなる彼に対して 哀しい引き伸ばし作戦を展開した結果 自己嫌悪に陥るパターン
なのに今夜は とても晴れ晴れとした気分で電話を切った それだけでこんなにうれしい
久々に見ることが出来た虹に 感謝しないとね
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