快賊日記「funnyface」

2005年03月26日(土) 春雷

天気のいい日が続いてます。
朝はとっても暖かくて気持ちがいいけど、
少し夜になると肌寒くて。何だか冬の始まりを
思い出して変な錯覚をしてしまいます。
季節の変わり目というのは少し世界が曖昧になる感じが
する。それはそれで嫌いではないです。
そろそろ新しい季節になるんだなと思うから。
夜中に突然激しい音がして。それが冬の終わりを告げる
音なんだと人に言われて気づいた。
何でもない言葉でも思いのある人の口から出されると
それはちょっと特別な感じがして。
春の目の覚めるような鮮やかな色彩が好きな自分としては
ことさら訪れを待ってしまう。
もうちょっともうちょっと。もう少しで暖かい春がやって来る。



2005年03月20日(日) go

少しだけ疲れたなぁと思う時があります。
やはり情熱を燃やすというのは、それだけでとても
パワーのいる事で。たった一つの事にかけて
いるわけだから、本当はそれだけを見ていたい。
でもそうもいかない。生きる為に、その一つを守る為に
必死で生活をしなければいけないから。
好きな事だけを見つめられない苛立ちや、裂かれる時間に
神経をすり減らすこともしばしば。
とかく日常とはわずらわしい事が多いのも否めない。
少しゆっくりしたいなと思う事もある。
手放せないのは分かっていて、それでもと。
早く早く楽になりたいなんて甘えも出てきたり。
早く早くこの思いだけで生きて行きたい。
人の生は有限なので。出来るだけ早くそうなりたいです。
頑張りすぎて疲れきってしまう前に。
だから今は、今よりもっと頑張っておきたいと思う。
いずれ手にするその日の為に。
いつだってずっとずっと、願いは一つ。



2005年03月11日(金) 家族の食卓

ようやく少しずつ暖かく感じられるように
なって来ました。
寒い寒いというのが口癖になっていて。
夜の帰り道に少しきつすぎる程の甘い匂いに
当たりを見回せば、春を教える花が咲き始めて
いました。
そうやって肌で感じるより先に、香りで季節の
変わり目を知る事がよくあります。
人間の五感というのは自分が思うより敏感だし
物覚えもいいようです。
帰り道を急いでいると、少しだけ開けられた窓から
食器を洗う音が聞こえる。
テレビの音や子供がはしゃいでいる声。
その声に重なるように聞こえるお父さんらしき人の
優しい声。それから卵の甘い匂い。
目や耳や鼻で家族の存在を感じる。
全然知らない家庭の音が、何だか幸せな音に感じて、
少し心が温かくなる。締め切ったドアからは
決して聞こえてこない音や姿。
春がやって来たんだなと、そう思う今日この頃です。



2005年03月09日(水) 忘れ文。

ずっと忘れられない手紙があります。
ずっと捨てられない。
大切で大事で、少しすがってる所もある。
いらない物や無駄なものをとかくすぐに
捨てがちな自分が、それだけは大切にしている。
本当はそういうものの蓄積が怖かったりするのだけど、
それだけは特別。というか、その人は特別なのかも
しれない。いつだって自分が小さな子供に
かえってしまうその人の文は、いつでも私を
泣かさずにはいられない。
たいした内容ではない。もののついでに書いたもの。
もしかしたらこっちの腹の中は知りすぎるほど知っていて
わざとしているのかもしれない。
それでもその心さえも温かくて。
読み返しては涙を流すくせに、新しく差し出されれば
開いた瞬間にまた馬鹿みたいに涙がこぼれる。
もっともっと頑張りたいと毎回のように誓わされる。
これは彼女なりの叱咤なのかもしれない。
どうしたってきっと最後まで教育され続けるのだろう。
少し癖のある字。何となく似てきた自分の字。
見比べて声が聞きたくなる。こういう思いが自分の原動力です。


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