快賊日記「funnyface」

2004年08月30日(月) ないものねだり。

今月も残すところ後一日。
夏休みも終わりです。
子供の頃はこの日が凄く嫌いだった。
あまり学校の好きな子ではなかったので。
何より夏休みの宿題を全然やってないから。
先に終わらせてしまう子。ギリギリで寝ずに仕上げる子。
いろんな子がいる。私は幸先はいいのに、すぐに脱落する子だった。
今年こそ最初の一週間で終わらせてしまおうと毎年
思うのに。それも三日間くらいしかもたない。
本当に三日坊主というやつで。
後は何をして過ごしていたんだろう?
きっと遊んで遊んで遊びまくっていたんだろう。
もうこれ以上黒くなれないってくらい真っ黒だったから。
子供にとっての夏休みは凄く長く感じる。
学校が恋しくなってしまうからとかではなく。
単純に子供にとっての一ヵ月半は長いんだ。
大人になると一日があっという間に過ぎて、
夏なんて通り過ぎて行くもののように終わってしまうのに。
それでも長い夏休みの最後の日はとても淋しくて。
そして思う。こんなにも長い休みがあって自分は
宿題の一つも終わらせることが出来ないなんて。
一体何をやってたんだろう?そう思った所で明日は始業式。
初日に宿題提出はないだろう。いや、初日にそれは止めようよ。
そう都合のいいように願うのもいつもの事。
少し淋しい気持ちで、それでもあったかいような懐かしいような
気持ちでゆっくり夜を過ごしている今の自分を見る事が出来たらきっと、
あの頃の私は恨めしそうな顔で言うだろう。
あー、早く大人になりたいって。
たかだか宿題から逃げたいために、そう呟いてた自分。
今ではその頃の自分が少し羨ましかったりするのに。
いくつになっても、ないものねだりは変わらないようです。



2004年08月20日(金) 無敵の笑顔

まだまだ熱いですね、アテネ。
もう本当に寝不足です。今年の日本は強いです。
特に競泳と柔道。もうメダルラッシュ!
何であんなに強いんだろう?そして表彰台に上がった時の
選手の顔!もう最高の笑顔ですね。
あの笑顔を見ると自分も頑張ろうと思ってしまう。
しっかりあおられて、自分も負けてられないと元気に
なってしまう。
俳優や女優は綺麗な顔をした人がとっても多くて、
そういう人たちの笑顔は美しくて。うっとりと眺めてしまう
事もよくありますが。
それでも彼らスポーツ選手が何かをなしとげた時の
笑顔には敵わないなと思う。本当に誇らしげで幸せな笑顔。
どんな笑顔より美しく格好よく可愛く見える。
後残り半分くらい。もっともっとたくさんの笑顔が見たい。



2004年08月17日(火) フィーバー・アテネ。

今年は驚くほどの猛暑で、真夏日連続記録を更新したとの事。
確かに暑い。夜は寝れないし、昼は暑すぎて溶けてしまいそう。
でも、かの国はこんなものじゃないほどに暑いはず。
今年もやって来た灼熱の夏。
どんなに疲れていても、どんなに眠くてもどうしても
テレビから離れられない。最近のCMはとっても
面白いけれど、この時ばかりは待ってられない。
CMになると、急いでいろんなチャンネル回しまくり。
そしてやっぱり必ず楽しませてくれる。
この結果を見てから寝ようと決めたって、いざ最高の結果を
見せられたら狂喜乱舞。興奮しすぎてまた眠れない。
いつだって彼らは私達のスーパースター。
なんだかあの世界で成功している女の子の名前は愛ちゃんが多い。
テニスにゴルフに卓球に。
自分にいつか子供が出来たて女の子だったら、きっと愛ちゃんと
つけてしまうかも。男の子だったら?
あらゆるものにチャレンジさせて、目指せ世界を!とか
きっと言う。それほどに驚きと興奮と感動を与えてくれる。
当分寝不足が続きそうです。



2004年08月15日(日) 千の鶴

今年も無事に終戦記念日を迎えましたね。私は毎年この日を
迎える度、今年も無事に迎えられたなと思ってしまいます。
そう無事に。この国も決して安全な国ではない。そう感じてます。
他国はいくつもの国が反発しあい争いを続けています。
先進国となって日浅くないわが国も、その戦禍のをいつまでも
免れていられるわけはないでしょう。
大国となったからにはその国の姿勢と言うものを、こういう時代
だからこそはっきりと示していかなければいけない。
安易に戦いに飲まれてはいけないのだと、強く思うこの頃です。
こんな時代だからこそ平和主義という言葉を、
それこそ日本人全てが強くかみ締めなければいけないと思うのです。
そうでなければ、私達はまたあの過ちを繰り返してしまう…。
どんなに無残で痛ましい光景だったことか。59年…。
この年月は人間と言う生き物にはとても長い年月のように思われる。
生まれたての子が、おじいちゃんおばあちゃんと言われるまでの年月。
その間にたくさんの経験をしてたくさんの思いを抱えて。
振り返ればとても長く充実した…それほどの年月のはず。
でも、あの日の…あの8月6日を思い出すその人は
語り始めたそばから涙を流す。そんなにも記憶は新しい。
そんなにも涙は枯れていない。59年もの長いはずの年月を超えて
なお癒されていない心。そんな気持ちを私達は知らない。
そんなにも激しい痛みを私達は知らない。
だからその姿を見てただ涙を流すだけ。
今年も終戦記念日を迎えましたと伝えるニュースを見ているその姿に、
ただ涙があふれる。ニュースをみて震える唇に、どうしようもなく
涙が出て声を抑えるのが精一杯だった。
どうかこの人たちを救えるように。
その悲しみは決してなくなるものではないかもしれないけど、
でもどうかこの先決して同じ思いはさせないからと
強い誓いを立てれるように。そして生きていてよかったと
思えるように。私たちが彼らをみて生きていてくれてよかったと
思うのと同じくらい、そう思ってもらえるように。
私達は毎年無事に、この日を迎えなければいけないと思う。
憲法に戦争放棄を謳っているのはこの国だけです。
法律で戦争を放棄しているのは日本だけです。
どうか、どうか…その素晴らしい祈りをこの国が永遠に守れるように。
そして全ての国で同じ祈りが捧げられますように…。
今年も1000の鶴に願いを込めて…。



2004年08月11日(水) あの日のスイカ。

本当に毎日暑いですね。全然クーラーなしとかで寝れません。
タイマーかけて、止まったら起きてまたつけて…。
全然寝れてないし、全然タイマーの意味もない。
猛暑の年は寝不足だしクーラー病になるし、困ったものです。
実家にいる頃は窓を開けて寝るといい風が吹いて気持ちよくて。
真夏の夜はとても涼やかで穏やかなものだと思ってました。
夏は不思議と昼と夜の差が激しいイメージがあるんです。
きっと子供の頃に過ごした思い出のせいですね。
私は夏になるとやたらと子供の頃を思い出すので。
何でだろう?そんなに今が嫌か…?自問自答…。
きっと夏休みが恋しいんだろうな。
真っ黒になって焼けるような太陽の下で深い海ではしゃいで。
真夏の休みはもう大騒ぎで。夜になると風鈴が静かに響きだす。
祖母の作ってくれたトウモロコシをまるかじりして、お腹いっぱいに
なったらもう眠くなって。今日も暑くてうるさくて楽しい一日だった。
そう言って布団に入る時、網戸だけにして目を閉じる。
田舎の夜は暗いんじゃなくて、真っ暗。冬になるともう闇。
それが怖くて泣いたときもあったけど。
夏の夜はそれが心地よくて。素直なまぶたは逆らわずに下がってく。
スイカを持って上がって来た母親を迎えるのは、寝つきのよすぎる
我が子の穏やかな寝息だけ。本当は半分起きてたから。
真っ赤なスイカにとても惹かれたけど…。
呆れ顔の母に見守られて眠っちゃった方が幸せな気がして、
やっぱりそのまま夢の中へと落ちていった。
私が守られて生きてきたと感じる記憶。本当はいい事ばかりが
あったわけじゃないはずだけど。それでも思い出すのはこんな
たわいもない夏の日の事だったりする。
まだまだ続く長く暑い夏。きっとあの日に繋がっているはず。


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