快賊日記「funnyface」

2002年08月24日(土) その頃僕らはチェリーパイ

最近やっと6月末にやった「野良」の写真を載っけたり
してます。激遅の更新で自分でもびっくり。HP開いてる
意味あるのかって感じですね。それでもちょこちょこと
遊びに来て下さってる方々がいるうちは頑張るぞ!
なんて、柄にもなくやる気出しちゃってます。
久しぶりに見る「野良」にちょっと感化されてます。
元気をもらいました。自分達の話に元気もらうなんて変ですか?
でも本当なんです。いつも彼らには元気とか勇気とかをもらうんです。
それはもちろん「野良」だけに限った事ではなくて。
今まで自分達が演じてきたキャラクター達や話や…
そういったものにたくさんもらってます。
もしかしたらだから頑張れるというか、また演じたくなるのかも
しれません。生きてるとたくさんの人と出会って別れて。
でも役者は現実社会と同じだけ芝居の中でたくさんの出会いと
別れを経験します。これは何て凄い事。もうけです。
自分達で演じながら、その役達に教えられる事や気づかされる事が
たくさんあって。じゃぁ、それを経験した自分は今度どんな役が
出来るだろうって考えたりして。積み重ねて行く経験を
自分はどんな風に表現出来るだろう?人はどんな風に見てくれる
だろう?そして前に演じた役達にまた会ったら、今度はどんな事を
教えてくれるだろう?そんな事が嬉しくて、また演じたくなるのです。
過去に演じた役達は自分の中でずっと生きてます。半身って奴ですね。
その頃の流行とかも彼らと共に思い出すんです。
とはいえ、長居は禁物。彼らには巡り巡ってまた会えるから。
今はその先をその上を、臨もうと思います。
そう、懐かしい風景と引き替えに、新しい風をこの身にまとって。



2002年08月21日(水) 僕、死にたまふことなかれ

まぁ、そんなに悪くないんじゃないの?と、
そう思う。自分の生きてる道だって。思いや考えも。
ここにこうして綴ってる文字でさえも、そう悪くもない。
さして立派とは言えない文だし。散文的といえば聞こえはいいが。
とはいえ、言いたい事の一つもうまく表現出来ない。
元をただせば、言いたい事もあったのかどうか。
伝えるべき事柄も見つからないし、あってもどう処理しよう?
でもどうにかこうにか生きて、もう少し生き続けたいと思って
頑張ったりしてる。人の夢には時効がないから果ては遠く。
追い掛けても追い掛けても全然走り足りなくて。
いっそ短距離走者の足を持てば良かった。
そしたらスタートダッシュで先ず手を伸ばす。
そしたらほら、きっともう捕まえている。
あいにく長距離の旅を選んで自ら喜んでそれに向かってる。
イレギュラーで飛び込んだチャンスには物怖じもしたりして。
今更ながら自分の気の小ささに辟易したりもする。
それなのに、それなのに。しっかり自分と向き合ってる自分がまだ、いる。
結構気が長いのかも…?まだ自分につき合ってあげれる。
もうこれって自分へのボランティア。でももちろん見返りをしっかり
期待して。まぁ、そんなに悪くはない。まだやれるみたい。
そう思って鏡を覗けばいつものとぼけた、そしてずる賢く隙の
ない自分がいる。とりあえず合格。もうしばらくつき合ってあげても
いいよ。まだまだ疲れてリタイアする顔してないからね。
明日の自分もきっとこうやって自分のために生きているはず。



2002年08月20日(火) まだあげそめし前髪の

その日はいつものように晴れていた。
それは真夏の出来事にふさわしく、いつだって空は晴れ渡り
雲は静かに流れ、風はさらさらとそよいでる。
見上げた空はあの日へと続いてる。あの場所へと続いてる。
大きな入道雲はまるであの日のキノコ雲。ちょっとした既視感。
今、知らない過去を思い出している。経験した事のない過去…。
でもそれは果てしない痛みをこの胸に与えてくる。
ラジオから流れて来るその声に…誰もが何も出来ずにいる。
やけに蝉の声がうるさくて…同じ日本のとても暑い夏。
でもその年のその日の暑さはきっと誰も知らない。
聞き間違いかと思う程、それは突然で無遠慮に耳を刺激する。
誰もが思う。遠い国のあの人の事。せめてもう一日早ければ。
せめてもう一年早ければ…あの人は行かなかったかもしれない。
あの人は生きていたかもしれない。
見上げる空は高く青く、あの人の所へと繋がってるはずなのに。
その声は聞こえない。その姿はもう見えない。
彼は、爆撃を受けているであろう祖国を思い…
彼女は、戦場となってしまった見知らぬ大地を思い…
きっと同時に叫んだはず。生き延びろ…!
遠い異国で誰にも看取られる事なく逝ったあの人。
まだ恋の始まりだったあの人。夢の途中だったあの人。
たくさんの命と夢と愛と悲しみと痛みと恐怖、それと涙。
そこに全てをおいてきてしまった悲しい国。
これから何をすべきかわからぬまま、それでもこの国は未来へと
歩き出した。たくさんの命と引き替えに。たくさんの宝と引き替えに。
その後は今だ続く山積みの問題ばっかりで。
記憶とはやがて風化して行くものだけど、現実に起った過去の
記憶でさえも都合よく風化されてしまったみたい。
死んで神にされてもどうにもなるものでもなし。
本当の問題はそんな所にはなく。事実に目を向ける人々ばかりが
悲しい瞳をしてる。乗り越えて行かなければいけない。本当の意味で。
乗り越えるとは、繰り返さない事。事実を認める事。
心からの涙を流し罪を償う事。慈悲の心で許す事。許す事に
よって新しい未来を見据える事。そして未来に祈りを…。
突き抜けるような青空と遠い昔の悲しい記憶。
忘れないと誓って、ちょっとだけ泣いた。
その日は愛しいこの国の終戦記念日、だった。



2002年08月13日(火) 「アリガトウ」ダケガ人生ダ

とても久しぶりの日記です。
日々の忙しさに追われ、すっかり7月で時が止まって
おりました。めんぼくない…。
更新しなきゃと思いつつダラダラと…ふとBBSのカキコに
日記好きですの文字が…ありがとうございます。
いつだっていい加減でだらしないこの身を動かすのは
皆さんのそんな言葉だったりします。
人にありがとうと言われる事はとても喜ばしい事だ。
こうやって人に何かを伝える職業についた人間なら
誰でもきっと思う事。もちろん普段の生活でも思うけど、
やっぱり芝居や何かで言われるのが一番嬉しい。
舞台をやってアンケートを書いてもらって。
そこにはたくさんの嬉しい言葉がいっぱいある。
それは宝石箱みたい。たくさんの言葉という宝が
山と詰まっている。見たら嬉しくて元気になる。
踊りたくなったり叫びたくなったりもする。そしてたまに
本当にするし。そんな中にありがとうの言葉を見つける。
笑顔がもう戻らなくなる。こっちこそ、わざわざ見に来てくれて
ありがとうなのに。見た方がお礼を言うなんて…。
やっぱり笑顔が戻らなくなる。嬉しすぎて。
その言葉にまたありがとうって思ったりする。
ありがとう。どれだけこの言葉を言い続けるんだろう。
どれだけこの言葉をもらえるだろう。
より多くのありがとうと出会うため、まだまだ走って走って…。
快賊船、次の宝島へと少し漕ぐ手が早くなりだした模様。


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