快賊日記「funnyface」

2002年07月31日(水) いつか晴れた日。

言葉、が武器なこの職業。
どんな時だって、そりゃとめどなくよどみなく
狂いなく、言葉は溢れて来ていいもの。
だというのに、全くもって普段の自分は言葉が下手。
まただ…また今日も言葉が足りなくて溺れそうになる。
そんな事の繰り返し。言いたい事は山ほどあるのに、
どうしても言葉にならない。いや、誤解しないで…
でも違う。こんなんじゃ伝わらない。こんな言葉が言いたい
訳じゃない。つなぎ止める術一つ持たない自分の唇。
でもなお話したい。いつだって裏切るのは強情な意志と、
そぐわない相づち。
無駄のない人が好き。ちょっとあけすけなくらいでいい。
その声は澄んで、なおまよいなく心に飛び込んで来る。
そういうのがいい。でも足りなすぎる不器用さはどうしたら?
理不尽な責めにあがき、いたたまれない感情に涙が出る。
きっと心の中はどしゃぶりで。あー、また言いたい事が
伝え切れなかった。すべてを吐き出したい訳じゃないけど、
務めとして伝えなくてはならない時もある訳だし…。
ちょっとずつでいいからこのハードルを越えて行きたい。
雨音が耳に響いて歌い出したくなる時みたいに。
心地よいリズムの言葉が、いつか口をついて溢れるように。
大事な人を失わないように。心の言葉を大きく大きく育てよう…。



2002年07月26日(金) タイミング

それはちょっとしたタイミング。
それだけで近い未来も遠い未来も変わってしまう。
あの時これを選ばなければ…。
ううん。間違いはないはず。今はちょっとうまく行って
ないけど、すぐにいい事が起きるはず。
どうやってもぬぐい去れぬ違和感はあるけれど、
それでも何とか船を漕ぎ続けてみる。
後悔はなるべく少ない方がいい。
自分の選択肢を否定するのも悔しいし。
だから強がりながらも軌道修正をしながら頑張ってみる。
ほんのちょっとの遠回りも勉強だと言い聞かせて。
そんな自分にちょっと笑えてくるけど、
でも…何だまだ頑張れるじゃんって、思う。
人生とはそんなこんなの連続でしょうか。
悟れる程割り切れないし人間出来てないし、歳もそうくってない。
だけど、卑屈にばっかりになる程つまらない奴でもない。
ずれたタイミングをよしとしよう。
ずれたらずれた分だけ、別のラッキーに出会えてるから。
本当はいっぱい失敗して泣いたり怒ったり
人を傷つけちゃう事もあるけど、そんな時は反省とごめんねで
また始めよう。そうやって回って行く。たくさんの出会いと別れ。
そしてまた、別のタイミングで誰かと出会う…。



2002年07月23日(火) オールウェイズ

この家にはハイビスカスが咲いている。
もう6年くらい咲き続けてる。
その間3回鉢を大きくして、同じ数だけくらいの肥料を与えてる。
たったそれだけ。冬になると花はもちろん枯れ果て、
葉っぱだって茶色くなってしぼんで、最後には枝だけになる。
寒い冬はどう扱っていいか未だに分からなくて、
水を与えるタイミングも難しいし、日光を遮るように
カーテンを引いてしまう事もしばしば。
それでも春が来ると、緑が顔を出し始め、5月には若葉が
より一層美しくなる。そして夏の初めには蕾をたくさん付け、
待ちきれないと言わんばかりの大輪の赤を、この目に写して
くれる。驚く程の生命力。これは世話の問題云々ではない。
花が咲きたがっているんだろう。このために生まれて来たのよと
誇らしげに咲いてる赤は、それは美しくて見ほれるばかり。
花に前も後ろもないだろうに、この目にはまるで
凛とした背中を見せつけられてるように写ってしまう。
例えばしとやかに降り続ける梅雨の雨でも、例えば12年に一度
この馬年に多く来る台風の暴雨に打たれても…それは何て逞しく
美しい。太陽が邪魔なくらい、それは美しい。
だから毎日水をやる。日光がすべての葉に当たるように
ぐるぐる鉢を回したりもする。隣には同じようにここ4年の間に
成長しまくってる観葉植物がいる。
やっぱりその鉢も回す。水をたくさんあげる。
いつか自分の背を追い抜こうと目論んでるのは知ってる。
きっと来年にはもっと大きくなってるそれらは、
まるで生きる物の道しるべのよう。
生きてるものは、常に成長し続けて行けるのだと、教えてくれる。
根があれば、いつだって生まれ変われるのだと、教えてくれる。
その姿に果てを、望む。僕達はまだまだその果てへと足を踏み込める。



2002年07月21日(日) フウ・アム・アイ?

最近本当に更新が遅くて…って言うか、全然出来てないっす。
いや、面倒くさいとかじゃないですよ。微妙に壊れ気味な
このパソに辟易してるってのは、ありますが。
のわりに、カウントが最近速いのです。
そう、ありがたい事にここに遊びに来てくれるお客様が
ちいとばかり増えたようなのです。
なので、やっぱいつまでもノラリクラリでは駄目ですよね。
ここは一発気合いを入れてしっかりすっかり更新しなくては。
そしてそして目指せコンテンツ増量!
そろそろ新しいページが欲しいこの頃です。
時々メンバーのプロフィールはないんですか?という
メールなんかを頂きます。HPを作った当初は謎って素晴らしい!
と思ってたので、プロフィールとかも作らないようにしよう
なんて話してたんですが、最近ちょっとずつ快賊船を知ってくれてる
人や興味を持ってくれてる人が増えたので、作ろうかと思ってます。
別に謎って素晴らしくないし…ってか、舞台やってて謎も何もないし…。
そんなわけでコンテンツ増やしますよ。個人ページとかも作りたいし。
あー、コンテンツ増やしたい!ってか、勝手に増えてくれないかな?
全く管理してない管理人の事は何人って呼ぶんでしょうかね?
近々…あくまで近々ですが、プロフィールとか載っけます。
もちろん快賊らしく楽しくお洒落な感じで頑張ってみようと
思ってます。楽しみにしてて下さいませ!!



2002年07月18日(木) それは僕の祈りの言葉

日本には四季折々の美しさがあり、四季折々の苦しさが…
いや、マジで暑いですね。寝苦しいことこの上ないです。
好きなんですけどね、夏。もう、うだるような暑さとか、
鬱陶しい程の蝉の鳴き声とか、とても好きです。
また今年も夏が来たんだなぁと思えて好きです。
生きてる事をやけに実感したりして。
人ってすぐに忘れてしまう生き物でしょ?
大切な事も辛い事も、すぐ。それが生きる術だったりも
するんだけど。本当は毎日毎日生きてるって
実感しながら生きたいなって思う。難しいけど。
ふと、正しい道を進んでるんだろうかと思ってしまう。
そもそも前へちゃんと進んでいるんだろうか?
目指すものがあって、そのために生きてるつもりなのに、
何だか無駄が多い気がしてしまう。だから人生?
ただ生きてるだけの自分は何て命を削ってるだけの生き物。
そんな風に思ったりして。今まで積み重ねて来たものさえも
疑う始末。重ねてるんじゃなくて、並べてたりして…なんて。
思い描く未来は素晴らしく果てしなく遠く長く、そして深い。
なのに今の自分のふがいなさったら。この思考自体が後手後手。
大きく息を吐いたら、少し冷静で無頓着で、大胆な自分が帰って来る。
こんなあやふやで小さい自分をもてあます事もまた、修行でしょうか?
こうやって考えてる自分にもちゃんと救われてるのかもしれない。
だから大丈夫。うん、強くなろう。ちゃんと強く。
この真夏の太陽の下、凛と咲いている花のように強く潔く誇らしく。



2002年07月15日(月) 僕のナウ・アンド・ゼン。

人の生きる道というのは、その選んだ道によって
大なり小なりの起伏があって、その年数に関係なく
重く深く長いものだと思います。
いくつかのいい事と、いくつかの悪い事を繰り返し
そうしていつか自分の求める幸せな場所にたどり付けるはず。
とはいえ、嫌な事ってのはなるだけ少ない方がいいわけで。
例えば立て続けに起きた日にゃ、もうかなりへこむ。
それなりの悪い事って、いまさらもう覚悟がついてる。
もう死んじゃうかもってくらい辛い事も、何とか越えれる。
ま、自分なりの許容範囲ってのにもよるけど。
でも自分じゃどうにもならない、いわゆる不可抗力ってのには
打つ手がない。しかも自分が心から大事にしたい人なんかが
そんな目に遭ったりしたら、もうガッカリ。
何とか助けてあげたいのに、どうにもならなくて。
自分のふがいなさにちょっぴり泣いたりもして。
でもどうにもならないなら、今度はその先をどうよくするか、でしょう。
そういう事には結構潔いので、前向きに次の手を考える。
そう、どうすれば元気にしてあげられるのか。
気がつけば、何かを背負って生きていかなければいけない歳に
なっていた。逃げたり見ない振りは出来ない大人の歳に。
一つ一つ受け入れて行こうと思う。そうやって強く優しい大人に
なって、全てを受け止められる自分になりたい。
そして出来ればこの人生という危なっかしい道を
しなやかに歩いて行きたい。
今はとりあえず、愛しい人よ苦しまないでと願いながら
それを力に変える方法を探してます。



2002年07月08日(月) 僕らのフリーダム

公演が終わって、少し考える時間が増えると
わりとろくでもない事を考えたり、はたまたわりかし
いいことを考えたりと…とにかく物思いに耽る訳ですね。
身体は忙しくても頭は暇だから。
そう考えるとつくづく演技という物に捕らわれているなと思う。
まぁいいけどね。捕らえて離さない程の魅力があるという事
ですし、自分がまだまだ成長出来るという事でもあるのだろうし。
暑くて汗ばんで、眠れない夜が続いて…でもやけに頭は冴えている。
空想のかぎりをつくして何かを思うと、いろんな自分になれたりする。
選んだ仕事でいくらでも変身出来るというのに、この有様。
よっぽど自分は万能になりたいらしい。
証拠に空想の中の自分はいつでも特別。
ちなみに思い描く未来の自分ももちろん特別。
そうやって幾重にも空想を重ねて思いを重ねて、
少しずつ自分は望んだ人間になっていく…きっと。
欠点がいっぱいあって、それを補い余る程の長所がたくさん
あって、でもやっぱり足りない。分かっているから努力する。
そんな不完全な人間が目指す自分の万能。
人は想像出来る未来をつかむ事が出来ると、いつか誰かが
教えてくれた。もうきっと会うことのないその人は、
同じように頑張ってるはず。
お互い最高の囚われの身で笑って暮らそう。
そう思って空を見上げれば、驚くほどに本日も晴天なり!



2002年07月05日(金) 僕らの夢は終わらない

公演が終わると必ず思う事があります。
いつも必ず思うそれは、自分を強く急き立てる。
もっともっとと、急き立てる。
本当にあれが精一杯だったのか…?
本当はもっと出来たんじゃないのか?
そんな事をつらつらと考え出し…記憶が蘇る。
そして胸を占めるのは焦燥感…。
昔子供の頃に夢の話を教えてもらった事があります。
神様は誰にでも平等に夢を見る心を与えてくれて、
誰にでも平等にそれを叶える力を授けて下さっていると。
でも、いつの頃からか皆自分のその力を信じられなくなり、
夢が自分から離れていってしまうのだと…。
その時漠然とそれなら自分は大丈夫だと思いました。
夢を、自分を信じ続ける事は本当はそんなに難しい事じゃないと
知っていたから。そしてそれは今もちゃんと続いてて、
いつか自分が、この自分の両手にあふれる程の夢を叶えられると
信じています。そう、その時漠然と思った。
信じていれば夢は叶うのだと。でも今はそんな大馬鹿野郎は
どこのどいつだと思ってます。信じるだけで夢が叶うなんて、
どこの大層な奴だ、自分は。ってか、そんな夢の大安売りを
神様がするかって!そう、信じる力は努力を惜しまない力の事。
死に物狂いでそれに向かって走って行く事。
余力なんて残さないで、自分の全部で勝負を挑む、それに対してだけは。
じゃないと、きっと手に入らない。だから公演が終わって、
芝居を、自分を振り返ると思う。あれが精一杯だったのかと。
芝居中、それこそ本番中だって思ってる。
もっとうまくなりたい。もっと伝えたい。もっともっと…
そう、本当はもっと何かが出来るはず。自分の力はきっとこんな
程度じゃないはず。見えないものに愚かかもしれない。
人から見たらもう自分はいっぱいいっぱいに見えるかも。
それでも頑張れる自分を信じて、もっと上に行きたい。
成功者ってきっと皆そうなんだ。だからうちらはまた船を出す。
終わらない夢への片道キップだけ持って。いつか光の差す場所へ。
夢は終わらない。走る走る…僕らはずっとこのまま走って行く。



2002年07月02日(火) 僕らの新たなる冒険への挑戦

久しぶりに現実世界に戻って来ました。
皆様お元気ですか?
お陰様で「que sera NORA−野良−」無事終了しました。
ワールドカップを我慢して、見に来てくれた方。
うちのDMが遅くて時間の取れなかった方。
梅雨でかったるいのに来てくれた方。
応援の言葉をくれた方。
皆様、本当にありがとうございました。
楽しい舞台でした。最近軽くヘビィーな作品が続いてたので、
久々に肩の力の抜けた芝居をやり、ファンの方々も
軽い気持ちで見れたのではないでしょうか?
最近好きになってくれた方たちは、うちのこういう作品を
初めて見たと思いますが、なかなかでしょ?
ってか、くだらないの大の得意。もうふざけちゃってるの
大好きですから。またやりますよ。
次は今年の秋から冬にかけてやります。
次はどんな作品になるのか…今はちょっと秘密です。
また新しいタイプのものを持って来てみようかなどと企み中
ですから。とまりませんよ、快賊は。
得意技も必殺技もありますけど、新しいのも増やして行きます。
そしてまたそれを快賊船LIVEの必殺技にして行きます。
笑いも涙も感動も怒りも全部全部、もっともっといろんな形で
表現できるように、また船を漕ぐのです。
夏の海に舵を取ろう。そうして次会う秋へと船は行く。


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