My Precious Memories

2006年07月26日(水) あなたと誰かさん

キスよりハグが欲しい
誰かの体温は
あなたのそれより温かい?
あたしは何も知らないで
あなただけと戯れてたから
違う誰かさんの存在が
どういう風にあたしと交わるのか
不思議で不安で仕方無いよ



2006年07月24日(月) 旅路

脳内で組み上がった方式を
実現させる為に必要なのは
技術と努力と根性、か?

時に人は何かを表現しようとして
間違った道へ進んでしまって
理解されないまま哀しむけれど
本当の事なんて誰にも判らない
きっと本当の気持ちなんて
あなたにも判らないし
あたしにも判らないよ

でもこれからも旅を続けるのだから
人間ってつくづく馬鹿だなあと
愛しさを込めて呟いてみる



2006年07月21日(金) 知らない人

「はじめまして」と笑う君のあどけなさ
「淋しいよ」と呟く君の孤独
「愛してる」と微笑む君の照れ隠し
全てを見守って来たはずなのに
目の前に居るのは知らない人
もう君は僕の知らない人



2006年07月20日(木) 梯子

此処に来てよ早くあたしに
愛に生きて
終わりに手を伸ばさないで
逢いに来て
笑っても良いよ
馬鹿みたいに信じてる
そんな自分が
情けないなんて想わない
格好悪いとも
此処に来てよ早くあなたが
愛を抱いて
いっぱい一緒に笑おうよ



2006年07月18日(火) Children

あたしは完璧な人間
あたしに不可能な事
そんなものあるはずが無い
自信に満ちた表情が
あたしの存在意義
だからあたしは不完全な人間
人間らしさを失った
偽物でしか無い存在



2006年07月16日(日) 雨の終わり

ぷつり、
終わってしまった夕立に
生きてる実感重ねてみた
躍動する雫となって
大地を削り満たし潤す
痛みも喜びも全て
あたしが握っているんだ
それでも時がくれば
ぷつり、
そう音を立てて終わってしまう
それだけの存在



2006年07月15日(土) 儀式

誰にも気付かれない場所で
そっと息を止めてみる
空は青くて風は緑を運ぶ
このまま全てを終わりにしたい
そう願う瞬間にいつも
我慢が出来ずに目を見開く
すうっと息をしてみる
誰にも気付かれないあたしの儀式



2006年07月11日(火) 真実は

何処にも無いから造るしかない
それが真実
信じて綴り続ける者が居れば
それもまた真実
虚構の世界に生きる僕らが
造り出せるのは
一体幾つの真実だろうか



2006年07月10日(月) 瞳の中

暗闇の中でひっそりと覗く
窓の外もまた続く、闇。
遠くに街灯がぼんやり見える
月も星も姿は無い夜
うっすらと映る自分の顔
幽霊のように浮かぶその顔
見詰める瞳はこの闇より黒く輝いている



2006年07月09日(日) 涙のスパイラル

あの人のコトを想うと
遠い昔まだ生まれる前
緑に満ちたこの惑星が
瞼の裏に浮かぶのです

懐かしく温かいそれは
あたしの心を宥めては
深い記憶の影を揺すり
ほろりと涙を誘います

螺旋のように終わり無い
この世界と流れる涙には
不思議な力が宿っている
明日を見つける力がある
そう信じて止まないから

今日もあの人を想っては
そっと静かに夢に墜ちます



2006年07月08日(土) うさぎ

兎になってみた
そしたら死ねなかった
独りぼっちで淋しいはずなのに
兎になってみた
それでも夢を見た
あなたと一緒に橋を渡る夢

ぴょんぴょんはねるあたし
狭い小屋から逃げ出せば
自由とあなたが手に入ると
信じていたのかもしれない



2006年07月07日(金) 青いわたしの境界線

空に問う
その青さ
何故こう眩しく瞳に映る?

海に問う
その蒼さ
何故こう愛しく胸響く?

風を渡っては
鳥達と囁いて
町娘達と踊っては
陽が落ちる

色を失くした世界ならば
わたしが消える
闇よ全てを盗んで行く前に
一緒に連れ去って行って欲しい


閉じても残って覚えて居るでしょう

いつまでも
ずっとずっと変わらず憶えて居るでしょう

遠い昔からわたし知って居るのこの色

一枚舞う葉が
川に浮かび流され
わたしの記憶も流れて
辿り着く

もしも空と海に隙間があって
潜り込めれば
わたしは喜んで身体も心も
静かに埋めて祈りたい

La(空よ)
自由に飛んで染まっていく溺れて居た過去
La(海よ)
自由に泳ぎ染まっていく羽ばたく未来

何も無いわたしの今という時間を
見守るのは
空の青でも海の蒼でも無い
溢れ出て来るわたしの色



2006年07月06日(木) マルボロ赤

煙草を吸う真似をした
あの人のごつごつした手が浮かんだ
それは大人の手だった
あたしよりずっと大きな手を握る
隠し切れないのはこの想い
煙草を吸う真似をした
煙にまいてしまえば誤摩化せるとでも?



2006年07月05日(水) 天気予報

貫く雨があたしを狂わせ
一人に慣れたあたしに成れた
空は青くて高いけど
目の前の空気と繋がってる同じモノだよ
それなら途切れる雨が良い
雲の上に抜けるとそこは美しく輝く
世界の至上が待ち受けているの



2006年07月04日(火) 梅雨

昔を想うようなノスタルジック
通りを歩けばメランコリック
あたしの居場所は何処かしら
探し続けて来たけれど
未だ見つからないのよマダム
雨が降ってる気がしたけれど
気のせいかしらねアンブレラ
あたしにお似合いの雨
滴る雫に溶けて消えれば
あたしも何処かへ帰れるかしら



2006年07月03日(月) 夏のはじまり

転ばないって言ったって
余所見をしちゃうんだ
だからこうして手を繋ぐそんな二人なのさ

今年の夏はいつもより暑く
交ざり合って溶けてしまっても
いいかな


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