My Precious Memories

2005年01月31日(月) thirty-one syllables

さあ呼んで
僕を地上の
遥か上
知らない世界へ
連れて行ってよ


呟いた
一言にだって
意味は無く
零れ落ちてく
雪原の彼方



2005年01月30日(日) 頭痛の理由

頭が痛い理由なら知ってる

僕の脳内では常に活発なエネルギー活動が行われていて
それを察知するのにほんの僅かにズレが生じる
それの状態を検察するには時間を有するけれど
ものの見事に事象を当てはめる事が可能となる
眼から仕入れた情報を変換して伝えるばかりの役目など
捨て置いても構わないのだと僕は想うのだ
肝心なのはもっと別な問題であって
僕の脳内で起こり得るすべての出来事を把握しておく事は
不可能であり完全体でもあるのだから
そういった物事を考えるという行為自体が意味を成さない
レベルは低くても自らの脳で考える時間が意味を持ち
持たない自分は常に僕を確認しながら生きていく
それが頭痛のあらましだ



2005年01月29日(土) ハル

ささやかな夜
大人達が眠る小さな春

ピンクの花びらひらひらと
舞い咲く野原の片隅に
立ち竦む木陰の横で
笑っているのは誰の顔?

踊る蝶々に辿り着く家路は
ほんの一時の仮の住まい
今日は黄色い花の下で
明日は貴方の腕の中で
明後日には消えるサダメと共に

月が輝く夜だから
淡い青い夜だから
春がもう少し近くなる



2005年01月28日(金) illusionism

搾り取る果実の甘さを
君の瞳に浮かべて消して
匂わない真実の欠片は
切り取って捨てた事実に変わる

夢を夢とも想わない世界で
生きていく意味を探さないで
底にあるのは風化した魂
林道に咲く小さな鳥の亡骸
「愛している」と呟いた幻影

そして闇が全てを司る
世界が終わる



2005年01月25日(火) MY GOD

綴る神様
もし居るならば
あたしに力を

もっとあなたを抱き締められる
素敵な言葉を降らせて欲しい

染められていく藍色のブーケに
足元竦む春風の悪戯
天からの祝福を胸に
生きていけるならそれだけで

嗚呼 あなたと出逢えて 本当に良かった



2005年01月22日(土) 56

スピードあげて季節巡って
辿り着いたら何処でも行ける
嘘でもついたら何か変わるの?
夜明けは来なくても明日は巡り来る
今度はもう二度と逢いたくない
滑り落ちたら何処へも行ける
CMあけに哂うのは誰だ



2005年01月21日(金) VOID

空虚な残骸に囲まれて
私は籠の中
踊る小鳥
舞う
散り散り
空虚な残骸に満たされて
私は鳥の外
嵌る小坂
沈む
さめざめ
空虚な日常に掛け離れて
私は貴方の膝の上で
眠るだけの小鳥になる



2005年01月20日(木) ゆめうつつ

儚い夢の終わり
目覚めの瞬間
引き戻される
現の夢の中に

亀の子供に還りましょう
夢が夢で終わった時
目標はとても近くへやってきて
あたしを遠くへ連れていく

いくつもの失くしてしまったモノを
懐かしんで惜しむばかりでは
前へは進んでいけないから
新たなる発見と進展を望んで
海の下へと還りましょう



2005年01月19日(水) loophole

荒れ狂う波間をぬって
誘う景色に惑わされずに
生きてく証を胸にゆく

愛してるが故に繰り返される過ち

過去が未来と重なる瞬間は
君と僕とが別れる狭間

さようならと呟いてみたって
結局君が僕の隣



2005年01月18日(火) 赦免

お願い帰ってきて欲しい
あたしがしてきた悪いコト
あなたが赦してくれなくても

いつか終わりが来ると判ってても
始まってしまったモノは仕方ないよ

こんなに胸を痛めながらも
あなたからのレス待ち続ける
健気で労しい訳じゃなくて
ただの傲慢な塊でしかないから

あなたが怒っていなくても闇はやってきてしまうから

夜に奪われる前にあなたを抱き締めたい
お願い帰ってきて欲しいの
あなたが赦してくれなくても
あなたが赦してくれるのならば・・・



2005年01月15日(土) アンダーグラウンド

小さな頃から憧れてた夢を見て
生きていくコトを放棄した時から
あたしは何も得ない生活に溺れたの

このちっぽけな地下室で生き続けるのは
大きな賭けでもあったし本望でもある
そういう全てのコトを赦してしまえる程
あたしは大人になれていないから

だから
こうして生きているんじゃない



2005年01月12日(水) 表題無し

愛す とか
食す、とか
全て違って同じコト。

常識の範疇に収まってしまうような
あなたの脳みそならいっそ壊れてしまえばいい

非常識な礼儀に対して誇りを持てるなら
その心意気を買ってもう二度と戻れなくなればいい

愛す とか
愛せないとか。
結局最後は同じコト、



2005年01月11日(火) thirty-one syllables

◇肉体が滅んで消えてしまっても心は消えない愛しき君よ

◇輝きは青色発光ダイオードおどり疲れて君色染まれ

◇まだ眠いいくら寝たって寝足りない夢の中なら生きてけるのに

◇荒涼とした世界だけ信じても満ち足りないのは判っているの

◇夜明け前二人が見つけた朝陽ならこの世の総て変えられるはず

◇月冴えてほんのり灯る夜汽車より走る景色は何処にも着けず



2005年01月09日(日) thirty-one syllables



逢えないと想うと強く生きてける一秒夢のルクセンブルク




2005年01月07日(金) 東口

悲しみも透き通るブルー
夜の街にきらめく儚い焔
揺らめく人波の中で見つけた
君への小さな贈り物
ちっぽけな手をうんと伸ばし
届ける青い光に乗せて
木々もざわめくPM8:00に
駆け寄る君は上手に笑った



2005年01月05日(水) 現状維持

きらきら揺れるその果てに
目指したモノが存在するなら
すらすら触れるその指が
名指したコトすら意味を失くす

目の前に何があるか
もっとちゃんと見極めて
その先にある何かを
もっときちんと愛してあげて

二人の行方は誰にも判らないけど
神様なんて居るはずも無い人のコト
信じるくらいは好きでいさせて

構わないで
形振り構わず走り続けて
染まる先が何処になろうと
あの朝に見つけた光の珠を
抱き締めてただ立ち尽くすだけの
日溜りの午後



2005年01月04日(火) 夕飛

夕陽を見た
沈んでいく姿はこの世の終わりを示すが如く
たまの笑顔に現を抜かす僕を呼んで
始まりを見出せない君の背中に落ちていくから
微笑みしか得られない世界に生きるコトも
相槌しか欲せ無い欲望に克てず生きるコトも
総てが収縮される
この世の在処に
そんな大きな
夕陽を見た



2005年01月02日(日) 戯れ言

特別なあなただから
傍に居なくても
きっと近くて遠いけど
それだからこそ
緑の底に沈んでしまって
薄っすらと浮かび上がる
空の模様に迷っても
あなただからこそ
あなただからこそ
史上初のおおきな約束で
二人の絆を守って欲しい
さようなら愛しい人
今生での別れを繋いで
あなたを優しく守り通したい


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