よるの迷走日記
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2004年04月27日(火) 着付けはこれから

延期さんを道連れにして着物屋さんに行きました。成人式の振袖を
作ったところから特売のご案内がきてたので、いっちょ浴衣でも
買うかー(参千円の)と。
前着物を買った店舗とは違ったので、来て早々
「しまった……冷やかしですと言って帰してもらえるところじゃ
ないかも。」
と思う。あわわ。受付のおねえさんが担当者を呼んでいる。
あわわ。まずいことに平日で最終日なのでとても空いている。あわわ。

しかし、敵も心得たもんです。相手の財布の中を推測する能力が
あるらしく、すぐに浴衣コーナーに連れてってくれました。
時々5万円のネックレスとか作り帯とかも売り込もうとはしつつも、
そう押し付けがましくはなく、選ぶ時もちゃんと予算内で
薦めてくれました。同じ棚に絞りの高いやつも紛れてたけどね。
そして私はまあまあ気に入ったのを買うことに。
藤色と言うか、薄紫色の花柄。延期さんもお嬢っぽい
黒地で豪華絢爛なやつを入手。
その後も次の特売会のご予約いかがですかとか、着物売るのって
大変なんだな〜〜という営業をされましたが、一応耐えました。

お昼にネパール宮廷カレーを食べて、その後出勤。私は
意外といい買い物したと思ってるんだけど、延期さんはどうでしょうか。
うーん、その場の雰囲気に押されて後悔とかしてたらごめんである。
でも似合うと思うよ。今年はこれ着てでかけましょうなのだ。


2004年04月26日(月) 見合いの話の話

来たよ。とうとう来ちゃったよ。
うちの親戚はドライな人が多いので絶対こういう話は
来ないと思ってたのですが、正直もし万が一来るとしても
あと3年は待ってもらえると踏んでいたのですが、
先日結婚した従弟の母(母方の伯母)から電話が。
よるの母校の国立大工学部院卒二つ年上次男、という結構いい物件(←失礼)。
が、ちょっと家庭に事情のある方と言うことで打診の時点で
一言で断るうちの母(←超失礼)。
しかし伯母の旦那様に至っては
「そんな話持ち込んで本人達が万が一その気になったりしたら
向こうの本家(よるの父方の伯父。腐った当家で唯一まともな男性。
同業者組合を牛耳っている。顔も怖けりゃ態度もでかい。)に
怒鳴り込まれるぞ!(←君らには他人でもあたしゃ血がつながってんだよ)」
と彼女をたしなめたらしい。
国立大文学部卒25歳(すぐ6)長女。既往歴なし賞罰なし。
恋愛だろーと見合いだろーと、あの親父に引かない殿方だったら
人生賭けてもいいと思うのだが、……いねーだろーなー。
あたしだったら絶対やだもん。




2004年04月25日(日) 早く観たいぞアズカバン

今日はハリー・ポッターの日(WOWOW限定)、ということで
噂の『デビッド・コッパーフィールド 第一部』をちょっとだけ観ました。
原作はディケンズらしいです。

ちびラドクリフ君が凶悪に可愛いです。いぢめたくなります。
ちっちゃいお顔にまん丸の大きなおめめ。ラヴリー。
感心したことにこのお話はハリーもびっくりなくらいいぢめられます。
母ちゃんの再婚相手に疎まれ、厳しくて気持ち悪い全寮制の学校に
放り込まれます。哀れ。母ちゃんが死ぬと今度はラベル貼りの
方向に出されます。優しい下宿先のおじさんは破産。
彼の入れ知恵で長年会ったことのない大叔母を探す旅に出ます。
駅に向かう途中で運び屋に有り金全部と荷物を奪われます。
身も心もぼろぼろになって辿り着いたのは、マクゴナガル先生!
じゃなくて大叔母を演じるマギー・スミスさんの家です。
心なしか先生より老けて見えます。時代設定のせいかしら。
変わり者の大叔母さんもラドクリフ君のキュートさには勝てず、
義父と対決して彼を引き取ることに。素晴らしい学校に編入させて
めでたしめでたし。なかなか奇人変人大会のようで面白い話でした。
デビットが大人になる第二部もちらちら観ましたが、奇人変人大会
拍車かかっているようでした。

このあと『賢者の石』『秘密の部屋』と続けて放送すると
まるでダニエル・ラドクリフ君の成長アルバムのよう。
成人するまでに何作できるんでしょうか。頑張ってくれ製作サイド。

もう一つ余談。最近気づいたのですがマルフォイ役の男の子、
『アンナと王様』でジョディ・フォスターの息子役やってた子ですね。
あんなに可愛らしかったのにねぇ。


2004年04月21日(水) 風呂上りにたまに思うこと

日帰り温泉に行って、休憩所でゴロゴロして帰ってきました。
温泉らぶ。
湯上がりのビールがたまらない大人になると踏んでいたのに、
今や押しも押されぬ立派なガラスの肝臓です。
あれは飲まなければ飲まないだけ飲めなくなるようです。
日に日に抵抗力がなくなってきました。
ぐびぐびぐび、ぷはーとかやってみたかったよーう。
お酒飲めないってオトナとしての楽しみの一部を制限されて
いるような気がしますな。損してるみたい。


2004年04月20日(火) ぱんだまにあ

遠ーーい所(川のこちら側で)に行きたいな。と思ってるところに、
ある新製品が入荷。欲しいなー、と手にとったそれは、
「双子パンダ誕生記念フィギュア」
へー。ってもう半年経ってないか?
「全国パンダマニア待望!パンダリアルフィギュア!!」
ってことはこれを欲しがる私はパンダマニア!
今すごく腑に落ちたぞ!!
思い起こせば二十数年前。幼い私の家には
肉食だったパンダが何故、草食になったのかを秘話で綴る
壮絶に哀しい絵本があったのです。最後の場面は
血まみれの仲間(兄弟だったかも)の死体の傍で
咆哮を上げるパンダ。うう、思い出すだけで哀しい。
残念ながらこの本は従妹が生まれたときに譲る本に
紛れてしまい、今はタイトルもわからないのですが。

今もたれぱんだが好きだし生茶パンダも好きだし
新潮社のYonda?も好き。
そんなわけで次のプチ家出先は白浜アドベンチャーワールドに決定。
金と暇がある日が来ればご当地に行きたいです、もちろん。


2004年04月18日(日) 答えのない問い

鷺沢萠さんが亡くなりました。
最近小説からは遠ざかっていたのですが、公式サイトの
日記と裏ページでの管理人との毒のあるやりとりが面白くて、
ちょくちょく覗いていただけに何だか知人のことのように
複雑な心境です。
遺族や友人の方々の心境を思うとやりきれない。
鷺沢さんは本を出すほど溺愛している飼い犬がいた筈なのですが、
どうしてなんだろう、何を思ってたんだろう。
信じられない気持ちで一杯になり、そんなもやもやを
母に話してみたところ、
「愛する人がいるからって、人は自殺しないとは限らないでしょ。」
と全くもってごもっともなご意見をいただいた。ちょっとだけ
救われたような気さえした。

もっとももし親しい人が同じようなことをしたら、
どうして気づいてあげられなかったのか、引き止められなかったのか
やっぱりずっとずっと悩むことだろう。想像するだけで心から
血が噴き出しそうだ。
自殺した人を、弱かったからだとか逃げたのだと責めることは
できない。苦しみも辛さもその人だけのものだから。
それでも取り残された人の苦しみを思うと言葉を失ってしまう。
どうして?と問わずにはいられない。



2004年04月16日(金) 『ウェディング・ベル』を熱唱したい

従弟が結婚しました〜。おめでとうU介君。
嫁さんがなかなか若いのに人生経験豊富なようで、
傍観者としてはこれからいろいろ楽しみです。嫁姑バトルとか。
もちろん私は小姑気分で姑側につきますがね。

今回しみじみ思ったのは、『結婚披露宴は金持ちの道楽である』
ってことですかねー。
花嫁のウェディングドレスがレンタル約30万円。前撮りの
打ち掛けが気に入らないっつーんで別の会社から取り寄せたら
持ち込み料3万円。白無垢から打ち掛けに代えるだけで
着付け料が取られるそうですぞ。何と衣装代だけでひゃくまんえん!

派手な結婚式がダメだとは言わない。私も早くも一回振袖が
着たいのだ、友人諸君頑張ってくれたまえとか祈ってるし。
でもさー、今回なんか全部が全部親掛りなんだよー。どうよ。
伯父伯母は息子可愛さで財布の紐が緩くなったのでしょうが、
やっぱり身の丈に合わせるって大事なことだと思うの。
大体家賃も親に払ってもらってる(若くて低収入だから)分際で
ちょっとは遠慮しろよな〜〜!!

余談ですが、親戚内の投票で「縁遠そうな人ランキング1位」に
輝いた模様。放っておいて頂戴ませ。
「親が恋愛結婚」の子供は周りが介入しにくいそうです。
一つ勉強になりました。ラッキー!


2004年04月14日(水) 生活感のない男

宮崎駿氏の映画といえば、畑違いの人も声優さんとして良く
参加されている。が、キムタクですかぁ。
私、あの人の話し方って宮崎さんが嫌いそうな感じだなぁ
と思ってたんですけれど。現代っ子風と言うか。
わりとタラタラしゃべるじゃない。抑揚がヘンだし。
どうなるんでしょうねー、不安だ。

しかしこんな子供受けしそうな仕事を引き受けて尚、
「お子さんとご覧になりたいですか?」
「そうですねー二人ともトトロとか大好きなんで。もうちょっと
大きくなったら、これパパの声なんだよーって自慢してくれると
思います。」
なんて和やかに記者と談笑する「お父さんなキムタク」図は
見られないんでしょうねー。そこまで行くとアッパレ。


2004年04月12日(月) キャンプ!

子供の頃、親の『小さな恋の物語』<みつはしちかこ/立風書房>を
読んでいて高校生になるとキャンプとかするんだ、楽しそう!と思っていた。
持っていく物の準備表まで考えていたような記憶がある。
別に好きな人に手作りのカレー食べて欲しいだの彼と明け方まで
星を眺めたいだの早熟なことを考えていたのではなく、冒険ごっこ
や漂流ごっこの延長だと認識していたのだろう。若かった。

何となくノスタルジックな回想をしてしまったのは
『青春デンデケデケデケ』のせい。一つのリンゴをかじり合う
自転車の少年達、キャンプ、海水浴に学園祭、ともう、
タイトルどおり直球勝負で挑んでます。
親との対立したり金髪にしたり盗んだバイクで走り出すこともなく、
無邪気にロックンロールなのがいい。そういうの、大人がやると
むしろ白けちゃうだろう。
舞台が尾道ではなく観音寺だからであろうか、大林作品としては
比較的地味な作品。しかしいわゆる代表作であろう『転校生』、
『時を駆ける少女』、『さびしんぼう』等に比べると、
よっぽどBSで放映される率が高い、という不思議な印象が
私にはあるのですが。ヒット作は放映権料が高いのかもしれないし、
地方都市のロック少年というテーマがおじさんの郷愁を誘うから
なのかも。謎であります。

私にとっては浅野忠信が出ている映画で唯一ちゃんと観た映画。
一応映画好きを自認している日本人としては珍しいのではなかろうか。
もっとあっただろう、単館アート系な感じのやつがあれこれ。
今はどっちかというと美男というより性格俳優っつー印象ですが、
当時は華奢で色白で結構美少年かも。
しかし佐野史郎(推定・冬彦さん直前)と浅野忠信の二人に
自動車工場の社員とバイトの高校生、という爽やかな配役が
成り立つとは、干支一回りした現在では考えられない話ですな。
高校生はもちろん無理としても、今並んだら濃いぞ。

主演の林泰文君もかわいいし(私と妹の間ではドラマ『きらきらひかる』
の綾小路君、で大体通じる。あんまり、というか全然変わってない。)
しーさん役の子は、何度も観ると突然現れたのではなく、
練習中すれ違ったり職員室に呼ばれたとき向かいに週番で
来ていたり、という細かい演出があることに気づいて感心します。
何より如才なく豪胆で口が回る名僧合田富士男役の子が好きだわ。
今はVシネマなどに出ているらしい(?)のですが、もっと
活躍していい逸材だと思うのだがなー。
でも男の人は大器晩成型もありなので、期待していよう。

ときめきや片思いはあるけど変にいちゃいちゃな恋愛は出てこない
地味な青春が愛しいこの映画、萌えないけど和むこと間違いなし。





2004年04月04日(日) 恋に落ちた芥川竜之介

『南京の基督』
当時二十代半ば位かな?の富田靖子が十代の中国人娼婦を
演じる、と言う結構向こう見ずな企画の日本・香港合同映画。
内容は岡川と言う名の日本人作家(こっちが香港の俳優)と
純真なカトリック信者の少女との悲恋ものであります。
映像が大分フィルターかかってる感じはするものの、
(全裸のシーンのぼかしと境界がとっさにわからないくらい。
私の視力の問題もあると思いますが。)意外と十代で通じます。
体つきが意外と若い……って言い方やらしいかな。
声も1トーン高め。もっともネイティブが吹替えしていると
いう可能性も高いですが。

哀しげな音楽も良く、映像もラヴシーンなんかがいやらしくなく
美しく撮られております。ヒロインの不幸っぷりには
涙もろい人か弱ってる人には涙を誘うかもしれません。
が、原作が相当読み込んではあることは間違いないものの
もともと短編で、いつもの竜ちゃんテイストの
皮肉っぽい作品ですのでびっくりなさらないように。結末違うし。


2004年04月01日(木) ウッソーなドライブ。

納車されたばかり!延期さんの新車に乗り込んでドライブ。
えー、これ軽四?広いーなどとはしゃぎつつ、一路高山へ。
「ねー、かたかたって音しない?」
「そういえば。私半ドアしちゃったかな?」
富山市内のコンビニの駐車場で一時停車。
「ドアじゃないねー。」
「でも助手席側からするよねー。あ。」
後輪のタイヤの溝に、太いネジが埋まっている。
「タイヤって、こういうところにこういうのあったっけ?」
「さあ……。」
私も延期さんも、一応ゴールド免許持ってます。
少しだけタイヤよりはみだしてるネジが地面に当たるから、
カチャンカチャンと音がするものらしい。
ネジ周辺はより圧がかかるからか白っぽいような気がする。
勘のいい人ならここで引き返したかもしれない。
「大丈夫かなー。」
「いいんじゃない?」

更に走り出して数十分。
「音止まないねー。」
「んー、何かヘンな臭いが。どこかで嗅いだような……
サイドブレーキしたまま走った時かな……、こないだパンクした時!」
大沢野町のコンビニの駐車場で再停車。
「さっきより、ネジ周辺白いね。」
「やっぱり臭うよねー。どうする?」
普通の人ならここで引き返したかもしれない。
「大丈夫かなー。」
「いいんじゃない?」

更に走り出して小一時間。
「臭い、濃くなってる……。」
細入村の道の駅で、とうとう販売店に電話をする。
延期さんは、クレームの電話なのにとっても腰が低かった。偉いなぁ。
私は、自分がする場合はとっても慇懃無礼です。ネチネチ。
すぐ持ってきてください、と言われたようだが延期さんは
やんわり拒否。私はここの売店で五平餅やみたらし団子売ってるし、
帰ってもいいよ、と言ってみたが延期さんの意志は固かった。
どうも初県外、という目標が彼女の熱意をたぎらせていたようだ。

こうして私たちはいつもどおり高山の春を満喫して帰ってきた。
今思うとちょっと無謀だったかな?楽しかったから、まあいいか。


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