よるの迷走日記
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2003年11月26日(水) さらば紅葉

今日もいい天気。
ホテルで朝食を取って、まず最初に永観堂へ。
もみじの永観堂も、異常気象には勝てなかった模様。
でも本数が本数だけにそれなりに見所はありました。
壁画も素敵だった。隣接してる幼稚園の子らは観光客の
喧騒を尻目にすくすく育ってる模様。なかなかな環境です。
次に南禅寺へ。お年寄観光客多し。新緑の来たっきりでしたが、
秋もまたいいもんです。「絶景かな!」も言ってきました。
ちょっと早いお昼に、有名な湯豆腐屋さんに。
「名物にうまいものなし」とは……いやいや。ここには
予約の段階で遺恨があって、五千円以上じゃないと受け付けない
と言われたのですね。もう一軒は「どなた様も受け付けません」
でしたが。直接来てみれば、入り口と店内でトランシーバー使って
お客の人数調整してるのが丸聞こえ。雰囲気も風情もあったものでは
ない。料理も作り置きのがバンバン運ばれてきて、
とっとと食え!という感じ。これで美味しいと感激できるほど
大人じゃない……。これだったら地元のお豆腐料理屋さんの方が
同じ値段でもっとサービスいいし料理も独創的でいい気分になれるよ、
とほほ。しかも量はたっぷりで当分豆腐見たくない気になりました。
ガイドブックには「高いけど、それだけの価値はある」とか書いて
あるけど、どの辺がその価値なのか、是非教えていただきたいわ。

お昼過ぎると人も増えてきます。永観堂方面に戻ると、人、人、車。
先に回っておいて良かった。哲学の道の起点にある、若王子神社に参る。
ここのご神木なぎの木で作った御守は、不幸を薙ぎ倒してくれる上
縁結びだそうです。ご縁のある人を間違って薙ぎ倒しませんように。
大豊神社、特別公開の安楽寺、ひたすら歩いて歩いて疲れきり、
茶店も雑貨屋さんも寄らないままバスに乗る。ここからがまた長かった。
早めに駅に向かって良かったです。今度からは地下鉄もマスターしないと。
駅で八つ橋を買って、父のお土産兼今夜の晩飯にデパ地下で
料亭のお弁当と有名店の漬物を求めて、無事帰郷。
んー、どうして私は出かけるとこんなに歩いてしまうのだ。
相手が「徒歩三分の場所でも車出す」母でもこうなるとは思いませんでした。
楽しかったんだけどさぁ。それにしても、今度は見事な紅葉が見たいぞ。


2003年11月25日(火) どこだ、紅葉

とうとう京都。駅からまずは四条河原町に向かい、
予約していたお料理屋さんへ。向かいにある老舗の料亭が
本店となるお店です。道を一本間違えまして、
遅れついでにお店に電話して道を聞き、5分後にようやく到着。
お二階もあるみたいだけど、通されたのは一階。カウンター
十席もない小さなお店。でもしっとりと落ち着いた雰囲気で素敵。
後で来た人が品切れと席なしを理由に断られてるのを見て、
予約してきてよかった……と思いましたね。直前に確認の電話も
くれたりして、ここは本当に対応良かった。
頼んだのは点心のコース。小さい丸い箱の中に彩り豊かな
お料理がちょっとずつ、まるで宝石箱のよう。
揚げ物もちゃんと揚げたてで熱々。季節の趣向を凝らしてて
食べるのがもったいない〜と思いながら全部食べました(笑)。
次に名物の玉子宝楽。上がスフレみたいで下は茶碗蒸し、
ほのかに甘いですが紅しょうがと食べるとまた一味違って面白い
食べ物でした。板前さんがちゃんと人数分ずつ、
椀物を作ってくれてるのを見るのが楽しかった。
薄味のきのこ御飯に香ばしい煎りゴマ、お吸い物のゆずの芳しさ、
うーん京都って感じだ。

お昼に大満足した後、ホテルにチェックイン。荷物を置いて、
八坂神社を抜けて高台寺へ。昔行ったのは桜の季節のライトアップでした。
某サイト情報には「ライトアップには3時頃行くとちょうどいい」
とありましたが、それたぶん土日の話だったのね……。
そう並ぶこともなく明るいうちに鑑賞。特別公開中の
秀吉公のお茶室でお茶を頂いてきました。出てもまだ明るい。
帰り道、後ろのおばさん二人が
「今、桜が狂い咲きしてて、紅葉と桜がいっぺんに楽しめる所がある。
3割くらいの木が秋に咲いてしまい、春には咲かないのだ。」
と言う不思議な場所の話をしてました。気になって振り返って
「どこ、どこそれ?」
と聞こうかと思ったくらい。
共通券を買ったので美術館と圓徳院を観る。ここもライトアップには
ギリギリ早かったみたい。でも、襖絵や応挙の掛け軸が何気に
飾ってあって素晴らしい。さすが北の政所終焉の地。彼女が40代頃着てた
着物を復元して押絵みたいにしたものがありましたが、結構派手。
職員さんによると、もっと若い頃のはもっとピンクだったりするそうで、
さすが安土桃山時代だぜ。

さて、円山公園を抜けて知恩院へ。うわー、いきなり国宝の三門が。
ライトアップされてて威圧感たっぷり。中も昼間の拝観より場所は
制限されている感じでしたが、有名な鐘をつく映像が流れていたり、
知恩院七不思議のひとつ、忘れ傘を指し示すために長ーーい竹持って
ずぅーっと立ってるアルバイト(たぶん学生)がいたり、
サービス精神旺盛な知恩院。今度は明るい時に来ようと思います。
生まれて初めて人力車に乗り、歩いてすぐそこの青蓮院へ。
ここは竹のライトアップがきれいでした。大楠も見事だった。

しかしどこへ行っても肝腎の紅葉は今ひとつ。時期が早すぎたのか?
疑問は夜、予約していたお店で解けました。
「今年は紅葉が何十年に一度のあれでねぇ。冷夏に暖かい秋で、
色づかずに落ちちゃうんですよねぇ。」
と、京都のお姉さん。……そんなことどこにも書いてなかったのも
当たり前か、観光としては命取りな情報過ぎる。
お料理は良かったです。ここもまた来たい。サービスでついた
おとうふに海草のお塩をかけたのが特に印象的。

帰りに祇園をふらふらして、舞妓さんも見かけたし歓楽街では
胡蝶蘭を運ぶお兄さんがうようよいて、一力亭の駐車場には
見たこともないような高そうで趣味に走った車が泊まってて、
ホントか?不景気。と思いつつ、一日目は終了。


2003年11月23日(日) 第三の故郷候補

つらつら思い返してみるに、初めて訪れたのが93年5月、
次が98年4月、01年9月、03年4月、そして11月。
どんどん間隔が狭まってきていますねー。
そのうち住むんじゃないのか、京都に。


2003年11月20日(木) テト、てとてと歩き

風の谷のナウシカのDVDを入手。わー綺麗。
当たり前ですが十年以上前に録画したビデオとは雲泥の差。
繰り返して観たり、絵コンテで観たり。
予想外に面白かったのが副音声。
私はよく存じ上げませんが『エヴァンゲリオン』の監督さんと、
当時の演出助手の方のコメントが画面と並行して収められてます。
最初から最後まで「テト(キツネリス)可愛い〜。」と
言ってましたな、庵野さん。
宮崎さんの試み(失敗気味)に
「止せばいいのに。」と毒づいたり、わりと気障な台詞のシーンで
「あのオヤジがっ、あのオヤジがこれを、じじぃ〜!」
とかもう言いたい放題。

うちの母はこれを聞いて、
「解説のこと思い出しながら観たら面白くて、初めてちゃんと
最後まで『紅の豚』観たよ〜。」
と、言ってました。おいおい。


2003年11月18日(火) 爆弾親子

うちの新人(実はもう2ヶ月になるのだが、全く仕事を
覚えないので危なっかしくて仕方ない。態度だけは二人前。)が
辞めたいと言い出しました。まー、冷たい言い方になりますが
自分のシフトが負担増えることを除けばあんまり引き止めたくも
ない人材なんです。正当な手順で申し出てくれれば
笑顔で送り出してあげられた筈。
しかしいくらなんでも
「就職が決まって、来週から来いって言われててー。」
には唖然。うちのお店では遅くても2週間前に言ってね、って
面接のときに説明した筈なんですが。もう忘れたのか。
私、もう休みに予定入ってるんですけど!
「本当は15日で辞めようと思ってたけど、言い辛くてー。」
って全然遠慮するところ違うし!
父と向こうの母親が電話では交渉してましたが、
最初、「僕の考えでは、」とか言ってたのが
「あんたねー、世の中そんな簡単なもんじゃないですよ!」
までヒートアップしてました。子が子なら親も親。
正直私も自慢できるほど他所でのバイト経験はなく
今の自分だったら絶対採用しない条件だったよなーとは
思いますがねー。短期だったり、寮だから遅い時間は無理だったり。
でも雇用先に喧嘩売ったことはないぞ、一応。


2003年11月12日(水) ツアコン

母と京都へ秋の紅葉を見に行く、という恐るべき計画が持ち上がった。
何か瓢箪からコマのような話なのにうまくいくときはうまくいくもんです。
しかーし、旅行の手配って大変ね。気がつけば宿、交通機関、
飲食店、観光できる寺社仏閣の調査まで一気にこの双肩に……ぐあ。
「秋の京都」なんてマダムっぽい響きが彼女の望みをヒートアップさせるのか
同行者兼スポンサーのわがままは募るばかりである。
大体いつも妹と二人でどこか行く時は、ろくに下調べもしなければ
ガイドブックは買ってきて現地で読むような行き当たりばったりぶりで、
縄文杉を見に行くのにスーツで行って周り中から白い目で見られたり、
日本で一番まずい讃岐うどん屋に入ったりして帰ってくる人なのである。
何で今回に限ってそんなに周到なの?と問えば
「だって京都だから。」と答える。ま、観光のトップシーズンだろうから
わからないでもないけど。
いちいち言われるたびに調べちゃうのがいけないんだろうか。
妹なら「行けばなんとかなるんじゃない?」とか
聞き流すんだろうな。何だ、その違いか。


2003年11月08日(土) あね・いもうと

『阿修羅のごとく』観てきました。
数年前の再放送にはまってたのです。実は。
冒頭のナレーションが当時の長女役加藤治子。姉妹の母役が
当時の次女役、八千草薫。ニクイ演出です。
うちは母子のえとが同じなので、昭和54年設定だと
四女の年が今の私と当時の母と同じになるのですよ。
何か因縁っぽく感じました。それだけなんですが(笑)。
でもあの掃除機の形とか「懐かしい」と感じる
最後の世代なんじゃないかな。と思いました。
んーでも連続ドラマを映画にまとめただけあって
密度濃い濃い。それでもドラマのほうが設定は過激だったかも。
これが24年前の話って、向田さんて天才だったんですねぇ、本当。
終盤はかなりシリアスな展開になっていくのですが、
人間の業をコミカルに表現してて会場は笑いに包まれてました。
四・五十代の人が全体を占めていたせいか、邦画で皆同じ場面で
ちゃんと笑う、って最近では稀有な例なのでは。
隣の隣の席の人は大爆笑されてました。う〜ん。

四姉妹の競演が話題でしたが、主演は大竹しのぶで決まりかな〜。
桃井かおり演じる本妻とのバトルが最高。
男優さんは中村獅童の真面目なんだけど不器用で口下手、
な演技が最高でした。
女性の方には是非観てほしい映画。ただ、同じ女性でも、
姉妹がいるかどうかでやや、感想が異なるかもしれません。
あそこまで極端ではないにしろ、姉妹ってフクザツです。
書いちゃった向田邦子さんはやっぱりすごい。


2003年11月02日(日) おまけ。

『人狼』の原作者押井氏が監督、沖浦監督がキャラクターデザイン、
スタジオジブリの鈴木プロデューサーで私的に話題な映画『イノセンス』。
某コンビニで前作『攻殻機動隊』のDVD付で第一弾前売り券が発売になりました。
……それ、付って言えるのか?DVDのが高いやんけ。


2003年11月01日(土) コスメ通信11月号 余る乳液

隔月号だったのか……知らなかった。
9月末から現在にいたるまで肌荒れが続いております。
んー、最近はにきびできてもポツンで済んでたのに。
こじれるのは久しぶり。て言うかもう吹き出物か。
サンプルをあれこれ続けて試して肌がびっくりしたのか?
とも思いましたが、最大の原因はこの不規則生活だろうな。

とりあえずニキビ予防効果の薬用美白化粧水だけは
買い足しました。化粧品買うの久しぶりだ(笑)。
化粧水は浴びるほど使うのが好きですが、乳液の類は
べとつくのが嫌で控えめに使うため、なかなか減りません。
しかも前買ったのがUV成分入ってるのだったため夜用も
買い足す羽目に(笑)。後で買った化粧水を二瓶使いきって、
サンプルのボトルも何種類か使い終わって、
夜用の乳液はやっとなくなってくれそうですが、
日中用は中身が見えないので、謎。

なるべくサンプルでも自前でも、化粧品はラインで使いたい
と思っているのですが、これがなかなか難しいぞ。
すでに乳液だけ使えず残っているのがいくつかあるのだ。
この化粧水の瓶が終わる頃には、日中用乳液が終わってるといいな。
何かずっと置いてると悪くなりそうだし。
その後またサンプル行脚の旅に出たいと思います。

あ、そうだクリニークのサイト見つかりました。


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