Distortion


--ある種の後悔--


使い古しのような私が

誰かの手で温められて

思われる日々は待っているのだろうか


あまりにも突然

全ては終わってしまって

代わりなんて見つからないのに

二人が選んだ道はきっと間違ってる


ひどく

苦しくて苦しくて

自分のおかれた立場を思うほど

息が出来なくなる


もう会うこともないと解っていても

あの日私の目の前に現れて

突然の別れが訪れたことは

忘れたくても忘れられない

もう必要の無い思い出なのに


私を大きな眩暈が襲う

空が回り地が回り

あの時は誰が受け止めてくれただろう

今は誰が受け止めてくれるだろう


2004年06月30日(水)



--空想--


どれだけ楽だっただろう

いずれ来る寂しさが

早く来ればいいと

どれだけ願っただろう

私が思うことは全て

叶うことがなくて

人に気持ちが伝わるなんて

そんな甘いことを信じてたから


全てがうそに見えても仕方が無いの

私の事を捨てようとしないことが

私に対する想いではないと

そう見えても仕方がないの


2004年06月28日(月)



--こどく--


一人にしないで

繰り返す声はとどかない

かすかに響いて

誰かに食べられる

無意識の甘えは

私の身を滅ぼす


1人でも生きられるように

捨てられても生延びれるように


2004年06月27日(日)



--貴方と私--


間違いが日常

全ては狂って

笑顔のぼろが出てきてるから

それを笑ってあげよう

最高の作り笑いは

私だけが出来るから

自信を持って言おうじゃないの

私はあなたよりひどい人

でもあなたは私より

とても可哀相な人


2004年06月14日(月)



--さいしょ--


泣き喚くほどの痛みが

この身体を強く突き抜ければ

正しさも間違いもわかるはず

感覚の鈍った私の奥をを強く突いて


どうしようもないぐらいの

悲しみの波に飲み込まれる

息が出来なくなっても

それにも気付けないぐらいに


ようやく私は理解して

素直に受け止めようとしたのに

あのときの喜びと気持ちの良さは

二度と帰ってはこないもの


2004年06月09日(水)



--不安の籠--


遠のいてきた体の感覚には

禍々しい匂いが張り付いたまま

身動きもとれず弱っていくのに

どうして誰も助けてくれないの

気付いて、お願い、ここからたすけて


唯一見る夢さえもいとも簡単に私を脅かす

ゆっくり落ちていきたいのに

この肩を叩くのは誰?


踏み込んだその部屋には不安と後悔の塊しかない

それでも扉には鍵をかけられて

もう誰も助けてくれない





2004年06月08日(火)



--強気--


傷口を一つ一つ塞いで

そのたびにそれぞれの記憶をこじ開ける

暗い過去にだって少しぐらい光が見えると

希望の無い期待をしてみる

正しくない選択は幾らでもある

美しくないモノを選ぶのだって憎まれることじゃない

なのに自分の道を認められない


自分すら受け入れてしまえるほどの

心の大きさがあるのかといえば

そんな大した人間でもない


そういうあなたの言葉は真実だって

自分で思い込んでいるけど

それはそんなあなた自身が

黒く歪んでいることに気付いていないだけ。


2004年06月07日(月)



--くもの糸--


目を見開いて前を睨むと

そこには白いくもの糸

細い指絡めれば いとも簡単に壊れてしまう

落ちて落ちて落ちていく

深い深い奈落のそこへ

輝きの見えないくらい奥で

水の音に飲み込まれていく

人の声も聞こえないところで

声をあげて泣いて 悲しみの涙をながす


2004年06月06日(日)


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