Distortion
--いつか見た夢の中で。--
いつか見た夢の中で
初めて全てが一つになった
結びつくはずの無い二人が
ゆっくりと大きなものに
たとえそれが最後だとしても
止めることは出来なかった
その幸せは
一番の幸せ
深く未来を探さなくて良い
その一瞬が幸せならそれで良い
2003年07月27日(日)
--笑顔--
あなたは微笑んでくれた
心の奥深くからその思いが出てきたのなら
もう何もいらない。
2003年07月23日(水)
--夏の色--
久しぶりの晴れ間に 久しぶりに外を歩いた
いつのまにか青い緑と 目が覚めるほどの青い空
季節はもう夏へ
彩りさえも生まれ変わっている
かすれたこころは気付いていた
いつしか置いていかれてたこと
私が踏みしめた道が
形をとどめていないこと。
ゆっくり流れる時にそのまま身を任せていたら
すぎる時間はあまりに無駄で
果てないものと思っていたことに気付いた
季節は帰ってこない
この一瞬さえ、一度きりのもの
鮮明なこころでさえ気付かない
私があまりにも愚かなこと
外から見れば気付いていた
あまりにも自分が弱かった
思っていたよりもこの空は
とても高くてとても広い
2003年07月20日(日)
--あなたの星--
あなたの星を 見ることはもう出来ない
無くなってしまったから。
遠くの月の影に隠れてしまったと思って
探していたのに
もう何もなかった
手が届いたのは昔のこと
どれだけ思い出したって
記憶の中でしかなくて
あの時の体温は
徐々に冷めていく
早く忘れられたらいいのに。
いまも昔も大切なのはあなたの星
いずれは私も壊れるの
そのときはあなたの記憶と一緒
本当にそれで正しいの?
後ろしか振り向けなくなっている
手をはなそう
繋がっていたものをすべてなくして
あなたの星のゆくべきところへ
最後までずっと見ている
あまりにも強い記憶たちが
一緒に行ってしまえばいいのに
2003年07月19日(土)
--喪失--
あなたがここからいなくなって
足元の小石を拾う程度のことしかできなくなったら
私は一体何を目指して生きれば良い?
幸せの丘の先には必ず深い谷が待っている
それなら初めからそんな道など進まなければいいの
花を摘もう
そう言った昨日はもう叶わない
約束の場所など存在しない
二人はすれ違ったことにも気付いていなかった
いつかこの足は綺麗な花を踏みつけて
ここに戻らないことを示してた
強い器を持たないかぎり
私はもう誰の手も掴まない
2003年07月16日(水)
--太陽のように--
ただ遠くから眺めるのではなくて
もっと近くに
失うのが怖くても
それまでの時間を抱いていたい
私は夢の中の人ではないの
現にここに存在してる
私のことみてくれるのなら
もっともっともっと
私を自覚させて
遠くに行ってしまうから
私から抜け出して
太陽の側まで
2003年07月12日(土)
--偽りの空、美しい涙。--
もう泣かないでもいいように
偽りの空が見えないところへ。
見上げたら厚い壁
青い空の光は
久しぶりに見るにはとても苦しい
澱んだ息はそっと吹きかけられる
この涙さえ凍らせて私を消していく
風とともに奏でられる
歪んだ音ならば受け入れてもいい
もう二度とこの耳には綺麗な音は必要ない
苦しくなくても、もういい
気持ちが死んでも生きていける
美しい涙と美しい音
私が持っているだなんてもう言わないで
これ以上美化しないで欲しい
私が汚れてるって早くいって
もう泣かないでいいように
記憶から早く消したい
来年になっても私は変われない
偽りの空と冷たい風がある今ならずっと。
2003年07月02日(水)
--あめ--
冷たいにおいが私の背中を押す
言葉の重さに負けないように
今までに見ない気持ちが含まれる
私がみたことも無い
そろそろ雨もやむ
青い空は見えなくていい
もっと、明るさが欲しい
前を見られるだけの明るさが欲しい
2003年07月01日(火)
前/目次/次