Distortion


--時の流れ--


どうして思考を与えられたの?

人が生まれて世界を壊して

ここまで来るのにそう時間はかかってない

罪は重い

命の海に還るとき

きっと星は怒るの

私たちの過ちは償えないから

今から立て直すことなんて出来ない


どうして世界はこんなに変わってしまったの?

綺麗な木も側にない

美しい空もない




2003年06月24日(火)



--命の果て--


力強い呼吸に脈を合わせ

その偉大さを受け入れ

私が生まれてきたことの意味を直接感じて

敷かれたレールは多分

動かすことはできるのだろうけれど

行き着く場所や途切れる場所は定まっている


呼吸がずれて道が途切れ

そうしたら私は星へかえる

生まれたこの大地は

きっと全てが行き着く場所


果てたその後でも

世界は必ず変化していって

いつしか過去が消えて

何も無いときが来るのでしょう




2003年06月23日(月)



--歪--


きっとあなたが見た空はとても澄んでいたのでしょう

たとえその心が淀んでいても

あなたは正しいように見える人だから


過ちに気付く前にもうすれ違っていた

私と見ているものが違う
 
気付くことは簡単だったはず

寧ろ気付いていた

私はすべてを奪われていた

わかっていてもそれは幻想

 
全ては空を舞う

私の中の記憶、時間、温度

でもあなただって気付かない

私が存在しないこと

私も気づかなかった

あなたの中の私も偽物だっていうこと

私はもともと正しくなんて無い

ずっと、このまま。



2003年06月22日(日)



--淡い影--


閉じ込めた

私が持つ黒い影

今にも扉を叩き壊して

目の前に現れそう


再現できない闇に

強く意思を持ってまた踏み込むなんて

今の私には到底出来ない


全てを否定することに喜びをえて

だんだんと私の中で回路が出来て

何も変わらなくなる


繰り返す深い闇は

結局私の中の明るい部分

表裏など無い

全ては同じ色



2003年06月09日(月)



--増加--


不安の増大

そしてまた悲しむ

いつ果てるかわからない日差し

この目に刻むことが出来る最後の日が

いつかやってくる

存在してるときか

もう消えてしまったあとか


あまりにも過信しすぎていた

こんなにも側で死の匂いがしているのに

私はただ自分を大きく見てた


2003年06月08日(日)



--けもの--


そこら中をあるきまわる強い者たち

その牙で私を殺すことなど容易く

いつも鋭い目で睨まれる


いいかげんにこの張り詰めた空気から逃げ出したい

これ以上長くここに居たくなど無い


何をしたって通用しない

私の力は吸収される

真実の形が歪んでいることにも気付かずに

私を追いやる


知らないのでしょう?

その強さが偽物だって

それでも私は何も出来ない

あまりにも自分を信じすぎてる


2003年06月07日(土)



--生きる--


終わりの無い谷へ落とされたとき

もう二度と光を見ないと思った

掴むものも何もなくて

自分さえもこの手で壊していた


私の中で生きていた種は

毒を吸って枯れた


生きていくことが例え

苦しいと思ったとしても

一つ一つに命は吹き込まれ

全てが終わるまで生きるの


もう言葉が出てこないよ






2003年06月06日(金)



--関係--


私はあなたのことを考えて

いつも目の前で空回る


飛び立って

気持ちはここにいるから

変わらないうちにもう一度

伝えてしまいたい


あなたは考えてくれている?

私は理解し難いでしょう


汲み取って

私はこれで全てだから

壊れないうちに早く

受け止めてほしい


2003年06月01日(日)


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