Distortion


--カウントダウン--


目を閉じても見えるはずが無い

夢や未来など当たり前

幼すぎた心をもっと強くして

どれだけ一人で遠くまで行っても

どれだけ人から忌み嫌われようが

生きていくことが出来るように


未来でも現実でもないところに進みたい




2002年12月31日(火)



--冬--


遅すぎる冬が今やって来て

何も変わらないのに何故か悲しくて


冷たすぎた

夜が冷たすぎた

暖かいものは要らないけれど

冷たく暗い夜はもうすこし早く帰って




2002年12月22日(日)



--夢--


何も見たくない

夢も要らない

形が無いものに期待はしない

人の気持ちも信じにくい

形が無いものは怖い

信じたものは壊れてきたから

裏切られたから




2002年12月13日(金)



--罰と涙--


結局身動きがとれず

久しぶりの涙が悲しくて

また嘘をついた自分に罰を与えたかった

泣くつもりなんてないし

昔と変わる気も無かった

でも今更遅い

泣いてしまったから


2002年12月07日(土)



--偶像--


失っていく言葉

飾り付けられなくて

感情が逃げ出さない

全てがありのままで

包み隠しの無い言葉だから

あとから後悔の波が押し寄せて

泣き続ける


一人きりだから

でも何も言えない

そんなときの言葉が見つからない

いまが変わらなくても

何も言えない

無言のまま訴えるのは

あまりにも無謀なことなのに

少しも無い希望を夢見ている


2002年12月05日(木)



--効かないことば--


目の前に居る貴方は誰ですか

私にいたい言葉を言うひと。

聞きたい言葉は風に消されてしまうのに

要らないことばかりが私の元へ届いて

それから私の耳に入って閉じこもってしまう

もう聞きたくなんて無いのに


2002年12月04日(水)



--風化した季節--


失った季節はもう取り戻せない

前の私は

よくモノを考えてた

でも今の私は

考えようとしても引き止める

何かが私を内側から襲う


過ぎた分の季節を

いまから過ごそうとしても

失った季節はもう取り戻せない


ゆっくりと過ちを数えれば

数は膨張していき

犯した罪の多さこそ

失った季節だと気付く


今になって戻ろうと勤めても

壁は壊れない

誰かが叩いてくれると

願いながら


2002年12月01日(日)


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