uchie◎BASSMAN’s life

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2004年03月31日(水)
■個人練習 9&STUDIO

昼1時から近所のスタジオで個人練習。
2時間、苦手なところを徹底的に。でも曲のBメロからサビで最も重要なコーラス。でも難しいんだこれが。
音程、ライン、声質。この3要素を細かく分析してイメージを作って、毎回同じように出来るようにならなければならない。
まだまだだ。小学生の頃、国語の授業でやった点線の文字をなぞって字の練習をするようなもんで、表現に至るにはまだ遠い。
終って家に帰ると疲れて少し眠った。

そして24時からは中野のスタジオで二人で練習をした。



2004年03月30日(火)
■Session

某バンドとセッションをした。
久しぶりに生ドラムと合わせる。このバンドの曲を2曲通した。うろ覚えだったので難しかった。
そのあとはジャムセッションへなだれ込んだ。慣れない曲をやるよりむしろこの方が本領を発揮できる。しかし決まりきった曲は出来ても、特別自分の演奏スタイルがないのかもしれない。みんな何をしたらいいかわからない様子だ。
僕は3連のリフを弾いた。ドラマーが違うリズムを出してきたが、適当に合ってくるのを待ってドラムに乗っかるようにした。パターンが決まってくると進行をドラムに任せてアヴァンギャルドにベースを弾きまくった。なかなか面白いサウンドが作れた。彼らは気付いてないかもしれないが。
自分でもなぜそうなるのか分からないが、何か意味とか思考とかを超えている。ロックの歴史を外れて即興演奏すると、神懸り的な気分になる。



2004年03月28日(日)
■I'm only sleeping

ずっと寝ていた。カーテンも開けずに窓も開けずに。
たくさん夢をみた。自分の体が錆びついていくようだ。
気がついたらもう夕方だった。きょう初めての食事をとる。
燃料を入れるように体に流し込んだ。
TVのニュースは外の世界。
またすぐに眠くなって、僕は夢の世界へ戻った。



2004年03月27日(土)
■STUDIO

24時から中野で練習。
ちょっと風邪気味できょうは部屋でぐったりしていた。寝ても寝ても体がだるい。スタジオっへ向かう前にシャワーを浴びて無理やり体を叩き起こした。
みんなそうだと思うけど、楽器を持って人と一緒に演奏すると体調が悪いのも忘れてしまう。
そして潰れていた声がきょう戻った。前よりも自由になった気がする。
声が出るってのは、まったくすばらしいことだ。

3時頃、部屋に戻ると熱が出てきたのに気がついた。



2004年03月24日(水)
■個人練習 8〜喉がいかれた!〜

近所のスタジオに空き状況を聞いてみたらほとんど空いておらず、しかも24時以降はもう個人練習に使わせてくれないらしい。単価が安いから割が合わないんだろうなあ。しかたなく高円寺のスタジオに入ることにした。
そういえば商店街にまだ入ったことがないスタジオがあるのを思い出した。行ってみるとなんだか物騒な雰囲気。パンク系、ハードコア系の匂いがぷんぷんする。受付けのお兄さんは、ビールをガブガブ飲んでデカイ声でわめいているお友達とおしゃべり中。スタジオのドアから入って来たのはモヒカンでガタイのいいアニキ。
これは本当に音楽の練習をするところなんだろうか。僕は自分の好きじゃない雰囲気の場所にいるのが苦手なので、その場を立ち去った。
しかたなく値段は高いがもうひとつのスタジオに電話して予約した。しかしそのとき嫌な予感が。朝から声が出づらいと思っていたが、どんどん酷くなってる。
そんな不安を抱えつつ、六本木の新しくできたライブハウスに友達のライブを見に行った。以前モッズイベントで出演したことがあるSONORAのとなりだ。前はキャバレーだったところだ。ライブの直前にスタンバってると、隣の店の白人のコ達も衣装を着て準備したりしてて、「今からかい?」などと声をかけたもんだ。
改装されたその店はバーとステージが分かれていて、ちょっと昔のディスコの雰囲気だ。
友達の出演が終ると急いで地下鉄に乗った。ベースをとりに家に帰った頃には雨が降り出して、傘をさしながらスタジオまで30分ぐらい歩いた。
いざコーラスの練習をしてみると、いつもの何倍も苦しくすぐに声は枯れてしまって、まるで自分の喉ではないかのようだった。音程のとり方も分からなくなって、コーラスの練習をし始める前よりも酷かった。それでもマイクスタンドに向かって格闘した。
しかしやればやるほど空回りで、僕の勇気はガサガサの声と一緒に床へ落ちていった。
夜中の2時、落ち込みながら雨の中を帰った。




2004年03月23日(火)
■Organist

バンドのメンバー二人で、某オルガニストと会う。少し早めに待ち合わせ場所に着いた僕は辺りを見渡した。
目印は“黒いコートに眼鏡”
それらしき人物が4、5人。黒いコートに眼鏡の人って多いみたい。だがどうもみんなデートの待ち合わせらしい。
kishiが到着すると、僕の正面に立っていた女性に声をかけた。そっか、オルガニストって男じゃなかったんだ。それはまったく予想もしていなかった。
3人でカフェにてミーティングをした。

こういう話し合いに3人は気が楽でいい。
いままでいろんな人とメンバー募集で出会って話しをしたが、どうもトンチンカンな質問をされることが多い。かなり失礼な人間もいた。そういう人のデモって決まって大したことがない。
でも今日は楽しく話しができた。今度セッションするのが楽しみである。



2004年03月21日(日)
■STUDIO

24時から中野のスタジオでバンド練習。昨日の個人練習の甲斐もあってか、全然声を出すのが楽になった。今までで一番手応えあり。昨日フラットしていたところが、今日は少し高めにきて頭の中で鳴り響いた。これだという感じ。この感覚を保てるかどうかが鍵だ。
なんだか音楽のやり方がわかってきた。これは世の中のいろいろなことに共通して言えることだけど。



2004年03月20日(土)
■個人練習 7

いつもの近所のスタジオで22時から2時間、ひとりで練習した。きょうは一番広い部屋だった。こんないい部屋一人じゃもったいないなあと思いつつ、いい気分だった。
なかなか今回は調子よく出来たと思ったんだけど、後で録音したMDを聞いてみると少しフラットしていた。なんとか音域を広げなければ。
練習の後はかなり集中力使ってもうへろへろ。お菓子を買って帰った。



2004年03月18日(木)
■GRAVE DOG ORCHESTRA Live Report

GOODMANでGRAVE DOG ORCHESTRAのライブを見た。
怪しいスモークの中から笛の音が聞こえた。
そしてストラトキャスターに張られたはちきれそうな太い弦から伝わって、2台のアンプから澄んでいるがエレクトリックにギラついたギターの音が箱の中を貫いた。
墓堀犬たちは今夜も空腹だ。ジミ・ヘンドリックスにジェームス・ブラウンにマイルス・デイビスに夢中でしゃぶりつく。
よだれを垂れ流したイヌたちの野生と牙は、次第にお互いに噛み付いた。マシンガンのようなスネアの連打に、ギターのどす黒い低音。高速のカッティングに歯型が合わさったかと思えば、またすぐに旨そうなものを探しに行く。
お腹がいっぱいになったことがないのだ。満たされない欲望。理性も知識も記憶も叩きつけ、彼らは行き場所を探している。



2004年03月17日(水)
■STUDIO

24時から中野のスタジオで2時間バンド練習。
しかしきのうの酒がたたって喉の調子が悪かった。もともとアルコールには弱い体だから、声帯なんて微妙なところには影響が大きいのだろう。信じられないくらいコントロールが利かなくて、もどかしかった。これからは前日の酒は控えよう。

帰り道、kishiと歩いていると、自転車に乗りギターを背負った若いバンドマンが警官に呼び止められていた。
まさかと思ったがkishiも呼び止められてしまった。彼はいつも自転車だ。
警「これ、名前書いてないけどキミの?」
k「なんや、名前は書いてなくてもワシのじゃけんの〜!!」
警「キミ、これ付けてちゃダメだよー」
k「それはバンパーみたいなもんちゃうか??」
警官と闘うボーカルkishiでした。



2004年03月16日(火)
■モノラル

最近好きになったバンド、モノラルのライブを見にGuiltyへ行った。このバンドはギターポップとか好きな人にはオススメ。今度アルバムのレコ発もやるらしい。うまくいってるバンドは実に羨ましい。
ライブ後、打ち上げにも参加させてもらった。3人ともすごく楽しい連中で、朝まで飲んでしまった。いろいろ話しをしてみると、ドラマーのタカミ氏は以前kishiとセッションをしたこともあるらしく、二人ともこの偶然に驚いた。いろいろなところで繋がりがあって東京って面白い。そして音楽のことを熱く語り合った。
途中まぼろしのみぎの丹羽さんも参加し、みんなで楽しんだ。



2004年03月15日(月)
■個人練習 6

24時から近所のスタジオでひとりで練習をした。スタジオ行く途中、元気を出すためにチョコを買って食べた。以前はライブのときもレコーディングのときもチョコは欠かせなかった。
たったの1フレーズ、2フレーズをひたすらリピート再生してコーラスの練習。
1分ぐらい録音してはリプレイしてみる。音程や発音を細かくチェックし、何度も何度もやってみた。
練習後片付けて部屋を出ると、見なれた顔が。なんと尊敬するドラマーの一人、Y氏であった。偶然にも同じ時間に隣の部屋でプレイしていたのだ。彼のHPにも書かれている新プロジェクトのリハだったらしい。思わぬところでそのメンツを目撃してしまった。
東京は狭いな本当に。



2004年03月13日(土)
■STUDIO

24時から2時間、中野のスタジオで練習した。もう春だというのに、この時間はまだ肌寒く、コートを着て行った。
個人練習の甲斐もあって声が出しやすくなってきた。俄然やる気が出てきていい気分だ。メインボーカルとコーラスがぴったり合ってくると、空気が響いてくる。音楽ってすごいなあ。
でも記憶って曖昧なもんで、一度覚えた事がいつも引き出せるとは限らない。記憶力がかなりネックになってると思う。
練習曲は、
“hanging out”“it's gonna be alright”でした。



2004年03月12日(金)
■TAXMAN

杉並税務署へ還付申告書を提出に行った。WEB上で作成し、自動的に計算してくれた。おお、数万円貰えるではないか!何を買おうか迷ってしまった。しかし未払いの税金を思い出した。差し引いてみると、2千円ぐらいしか残らない…。
ベース弾きは税金免除になるとかならないもんかね。でもそうなったらテストとかあるんだろうな。マーカス・ミラーのコピーが出来ないとダメとか…。無理だ、やっぱりオレ逃れられないね。
帰り道、カフェにでも寄ろうかと思ったが、やめといた。でも青梅街道のちょっと横道に入ったところに、良さそうなケーキ屋さんを見つけた。古い小さなマンションの2階にあって、かわいい感じの店。手作りのクッキーもあるらしい。今度行ってみよう。

ところでTAXMANのベースが大好きだ。ベースに限らず、全部好き。



2004年03月11日(木)
■個人練習 5

5回目の個人練習にしてついに2時間スタジオにこもってしまった。近所のスタジオで14時から16時まで。
1時間600円なので1200円。最近食事代を削りまくり、Girl達とのデートもお断りしている有り様(?)。やはりこれからは自分に投資していかねば。
曲の練習箇所を繰り返してMDに落として持っていった。これをポータブルで再生して歌い、据え置きのMDデッキで録音した。練習はやはり2時間あるとちょうどいい。30分はセッティングと片付けにとられてしまうし、気持ちに余裕があると丁寧にできる。
だんだん声を出すことが楽になってきて、楽しくなってきた。
練習後外に出てみると、新しい風が吹いているのを感じて、なんだがいい気分だった。充実した2時間だった。



2004年03月09日(火)
■STUDIO

24時から中野でスタジオ練習だった。ここは都内の割には広々としていて音も良いし、いいスタジオだ。
今夜ももっぱらコーラスの練習で。
練習曲は“hanging out”個人練習の甲斐もあってか、だいぶ慣れてきた。と言っても出来てはいないが…。
そして最後の30分くらいで“it's Gonna Be Alright”
これはなかなかキツイ。一番高い音がG。つまり、ソ。ここの単語が偶然にも“Soul〜”なんだな。覚え易い。でもやってみると2回に1回しか出ない。最大に口を開けて、頭クラっとくるね。
まだまだ自分の声のコントロールがまったく利かないのだ。教習所に通い始めたときに、ハンドルやアクセルの感覚や車間距離がつかめないのに似ている。
自分の体なのに、声帯ってやつは自分の体の一部じゃないみたいだ。



2004年03月08日(月)
■GOOD BYE LENIN!

映画「グッバイ・レーニン!」を見た。公開前から楽しみにしていた、ヴォルフガング・ベッカーという監督のドイツ映画である。
ストーリーは東ドイツ崩壊前後のある家族に焦点を当てている。
スクリーンを見ながらこの映画がどんどん好きになっていき、間違いなくフェイヴァリットムービーのひとつとなった。主人公の行動が好きだし、建物や小物の色使いや形がまた楽しい。画面ごとに東ドイツ独特の色使いが構成されている。東ドイツの一般家庭の象徴として瓶詰のピクルスが出てくるが、この微妙な緑み。これこそ共産主義と資本主義の違いではないだろうか。ベルリンの壁崩壊後、資本主義の象徴としてコカコーラの垂れ幕が出てくる。バキッと真っ赤である。どちが勝ったというより、本来どちらも同じぐらい良さがあったに違いない。
編集もすばらしく、キューブリックに憧れる登場人物も登場するのだが、まさにキューブリック的な編集表現がいくつか出てくる。
どのシーンを切り取ってもユーモアのセンスがすばらしく、もう一度見たい映画だ。


見終わった後は余韻を楽しみにカフェに寄った。イタリアンな店で、おそらくイタリア人であろう髭を生やしたウェイターに席を案内され、ケーキセットを頼んだ。
リキュールをたっぷりと染み込ませたパンケーキにクリームが添えられたもので、これを食べながら映画のプログラムを読んだ。



2004年03月07日(日)
■個人練習 4

近所のスタジオで22時から1時間、個人練習をした。
やっと大きな声が出るようになってきたが、どうも息が続かない。子供の頃からの運動不足がたたっている。しかも数年のデスクワークでかなりお腹が弛んでいるのだ。テンポ100で8小節の息が安定しない。
ほんとに今までコーラスの練習もちゃんとやっておくべきだったと後悔である。歳をとって言うことだけは立派になったのだが、実は何も出来ていない。
1時間の練習では物足りなさを感じてきた。喉の痛みもなくなった。次は勇気を出して2時間やってみようと思った。
練習後、以前ここで仲良くなった受付けの人と話しをした。
彼は年間数十本のライブをこなす敏腕ドラマーだ。今年は100本を目指しているそうだ。まったく僕とは桁外れだ。みんなやはり努力をしていて、やってもやっても足りないぐらいだ。なんと厳しい世界。



2004年03月04日(木)
■STUDIO

中野のスタジオで24時からバンドの練習を行った。
ベースはあまり弾かずにコーラスの練習に専念した。指を動かしながら歌うのはともかく、とにかく演奏する振動で声まで揺れてしまうのだ。体がしっかりしてないということだな。スティングレイが重たいということもあるが。体を鍛えねば。
まだ上手くはないが、それでも以前より声が出るようになってきた。大きい声が出せると、なんだかいい気分だ。



2004年03月03日(水)
■すべてのことは過ぎて行くんだ

近所のスタジオに一人で行った。
社会の全てから離れるようにコンクリートの地下室へ入って行く。
とある人物から言われた一言で、嫌な過去を思い出してしまった。なんだかひどく疎外感を感じながら、機材をセッティングした。
ベースを抱えながら大きな声を出すが、頭からそのことが消えなかった。想像は勝手に膨らみ僕を苦しめた。心が軋み、周りがすべて敵に見える。
こんなことに負けてたまるかと、邪念と戦いながら練習をした。今はとにかく力を身につけるしかない。
そう、他人は他人で、もう過ぎ去ったことだ。



2004年03月01日(月)
■一人芝居

友達の秋山夕日さんが参加する“ひとりしばいナイト25”というのがTAKE OFF7であったので行ってきた。
彼女の舞台を見るのはもう3度目だ。友達だからというだけでなく、やはりこういう場に足を運ぶのは楽しいし好きだ。
普段ライブハウスだと好きでない音楽のジャンルはあまり聞けないけど、演劇だと割と素直にどれも見れてしまうから不思議だ。この日は10人ぐらいの役者がそれぞれ一人芝居をやるという企画だった。
秋山さんは表情の変化に富んだ人で、演技の中で不機嫌な顔と上機嫌な顔が別人のようになる。今回のネタはそれを生かして女の世間体を巧く表現していた。
他の役者で特に面白かったのは、森下創氏と蔵重智氏だった。
森下氏は引き篭もりの生徒を学校に連れ戻そうとする教師の役。面白いのは生徒の暮らしが非現実的なのに対して、教師がものすごく現実的であること。しかし次第に教師もその環境に順応していってしまうところが、引き篭もりのデフレスパイラル的なところを短時間でうまくデフォルメしていたと思う。
蔵重氏は即興演劇で、“人生の選択”というのがテーマだった。観客の一人に人生で何に迷うかと尋ねるとその女性は、
「スタバのメニューを決めるのに迷います」と答えた。
スタンダードでない答えに一瞬これは参ったなという顔だったが、ここ数年でのカフェブームの火付け役であるスターバックスに対し、普段いえないことをズバリと切り裂いた。
「スターバックスよ、私のセンスを試してるのだな?いいだろう、受けてたとう!」
などのセリフがアドリブで飛び出し壮大な曲とともに語られた。まるでハムレットか何かの演劇をやっているかのように。おそらく誰もが心の中では思っていたに違いないスターバックスのおかしなところ言い当て、よくぞ代弁してくれたという感じだった。
演劇というのはどうやら、人生の中の大きなことも日常の小さなことも同じレベルで客観的に見せてしまう力があるようだ。どこにでもありそうなことも、架空のこととして舞台の上に切り取って見ると、面白く興味が出てしまうから不思議だ。