Sparkle
by RenA



 歌

朝日に向かい 星を仰ぎ
小鳥たちは愛を歌う
上へと 高みを目指し
決して届かないことなど
知ることもなく
小鳥たちは愛を叫ぶから

太陽にも光たちにも
届くことなく
落ちてくる歌のカケラを
降り注ぐ愛の歌を
僕たちは今 この両手で
かき集めてみるから

いつの日か 僕らは
一緒に声を合わせて
歌うんだ 僕らの歌を
叫ぶんだ 愛の歌を

2002年03月31日(日)



 蝶の見る夢

黒い枠の中では虹の色
美しく輝やくとも

その背に負う羽は二枚
形を違え 尺を違え

それでも蝶は傾きながら
輝き彷徨い彼方を目指す
暗闇に堕ちつつ夢を見る

束の間の休息 羽を閉じれば
醜き歪みに痛みを伴う

揺れて揺らされ羽ばたく度
背に走る痛みにもがく旅

それでも蝶は傾きながら
輝き彷徨い彼方を目指す
暗闇に堕ちつつ夢を見る


2002年03月29日(金)



 憧れ

あの角を曲がれば
君がいるかもしれない
そう思うだけで
もう少しだけ先に進める

あと一段上ったら
君に近づけますように
そう願うだけで
疲れた足も動くから

君はいつだって一歩向こう
追い越せずに近づけずに
それでも瞳の向こう
いつだって君を映して

どこまで行ったら
君に追いつけるのか
わからなくても
進んでみるから

私はいつだって一歩後ろ
追い越せずに近づけずに
ただただ瞳の後ろ
いつだって君を想って

届くことはないかもしれない
それでも君に夢を重ねて
今日も私は歩いていく...

2002年03月26日(火)



 No cry

電話の声
どうしてこんなにも
貴方の意地悪で暖かい
言葉が届いてこない?

写真の中
どんなに見つめても
私の大好きな笑顔は
浮かんでは来ないね

夢に願う
優しく頬に触れる
貴方の指先をまた
感じられるのかな

もう二度と
会えることなく
全てが終わるとしても

もう二度と
愛することなく
貴方が消えるとしても

I never cry for you
'cause I know you won't cry
and that I'll never see you
again, till the tear is dry

2002年03月25日(月)



 気分

ディスプレイの白さに
ときどき頭が痛い
メール無しの音の明るさに
ときどき心が痛い

遠くなったなんて言わないよ
どんなに連絡途絶えても
このうたが届かなくなっても
口に出して言ってしまえば
本当に遠くなってしまう
――そんな気がする

また会うときは
変わらない自分でいたい
君が好きだといってくれたから
いまの自分があたしも好き
そう言えるようになったから

たとえ 誰が私を
変わったねといっても
君しか知らない私は
変わりようが無いから
――そんな気がする

2002年03月24日(日)



 ○無言

ふとテレビをつければ
画面に映る日付は
貴方の大切な日でしたね

もう今年は
数えることもやめたけれど
やっぱり思い出してしまった
忘れようとするうちに
貴方の大切な日は過去になった

迷ったけれど
悩んだけれど
何も言わない
そう決めました

喜んでもらえないと
わかっているなら
何も言わない
そう決めました

ふと思い出してみれば
私がしたことと言えば
君を傷つけたことばっかり

あの日々は
楽しいこともあったけれど
ずっと悲しさの連続でした
そして恥ずかしさと
切なかったことばっかり

謝りたいけれど
解って欲しいけど
何も言わない
そう決めました

解ってあげられないと
わかっているから
何も言わない
そう決めました

そして今年は過ぎ
きっと来年も過ぎる
再来年もダメだと思う
でもその次の年は

このうたが貴方に届くとは
決して願わないけれど

でも四年後の昨日には
もう一度貴方に
顔向けできるように

がんばってみるから
だから今は
何も言わない
そう決めました

2002年03月22日(金)



 迷い

この身体が
私のもので無くなったように
指一つ動かすのさえ
一歩踏み出すのさえ
頭の中で 鉛の玉が揺れてる

あと少しで 君の手に届くのに
もう一歩で 終えることができるのに

ままならない
こんな身体を自由な魂は
ときどき哀れに思ったり
ときどき厭ってみたり
頭の中に 満ちた水が揺れてる

あと少しで 君の手に届くから
もう一歩で 終えることができるから

お願い
誰か 私を助けて...

2002年03月20日(水)



 realizing

大好きだよ、と
君のその一言に
いつも癒されてる

人はいつも
喜びの大きさで
悲しかった自分の
その傷の深さを知る

そしていつも
その傷の深さで
自分が失ったものが
どんなに大切かを知っていく

喜びを知り
悲しみを知り
なぜ悲しいのかを知り
何が大切かを知り
何が自分に喜びを与えてくれるのか
人は知っていくから

大好きだよ、と
君のその一言に
今日も救われて
私も知っていくから...

2002年03月17日(日)



 friends

夜の灯りが綺麗
でも知らない街で
迷子になりかけてた
今までのことは捨てた
これからのことは解らない

そんなときに貴方に出会った

明るい街のネオンサインでもなく
後ろを走ってゆく車のライトでもなく
貴方がまぶしくて目をそらした
貴方の背負う夢がまぶしかった

そんな貴方にあたしは出会った

いつかこの壁を越えて
あたしに教えて欲しいよ
何が貴方をそんなに明るく
照らしているの
貴方の夢をそんなにも強く
支えているの...

いつかこの壁を越えられたら

あたしたちはここにいて
今この時代を生きているのに
時が積み重ねた過去たちに
未来を邪魔されたくは無い

と言えるほど強くなりたい

過去に映るものが正解だとしても
未来に悲しみが待っているとしても
壁を破って進むしかない
立ち止まってなんていられない

と信じられるほど強くありたい

いつかこの壁を越えて
あたしに教えて欲しいよ
何が貴方をそんなに明るく
照らしているの
貴方の夢をそんなにも強く
支えているの...


2002年03月15日(金)



 ○over the sea

振り返ってみれば そう
あたしはいつでも
独りぼっちで
どんなに沢山の人に囲まれても

考えてみれば そう
いけないのは頑なな
自分自身だったり
どんなに変わっても一人が好き

それでも 遠く over the sea
ここだけと決めた just there
あたしの居場所を where I should be
忘れることなく in my mind forever

いつか もし
一匹狼で無くなる日が
訪れたとしても

それでも 遠く over the sea
君たちだけと決めた just you
大切な人たちを who I should be with
忘れることなく in my mind forever


2002年03月14日(木)



 back

今日は久しぶりに
三回も君とすれ違ったね
世界中であたしだけ
知ってることだけれど

近くにいたときは
気づきもしなかったのに
離れて初めて
君の背中が大きくて

きっといつか二人
本当に好きな人と
幸せになれる
そんな日が来ることを願って
それでも こうして
気づけば君を見ている

戻りたいとは思わなくても
戻ることはできなくても
懐かしい日々を見ている

そばにいたときは
気づきもしなかったのに
遠くから見てると
君の背中が大きくて

きっといつか二人
本当に好きな人と
幸せになれる
そんな日が来ることを信じて
それでも こうして
気づけば君を見ている

戻ることはできなくても
懐かしい日々を見ている

2002年03月12日(火)



 ○One

ずっと前 こうして
僕らが生まれる前のこと
必死に生きた人たちがいて
悲しく生きた人たちがいて
姿の無い悪魔のために
切なく散った人たちがいて...

この世のどこか
悲しみの血が流れたあの川で
遠く隔てられた地で
今もさまよう同胞たち
かつては仲間だった人たち

そして今 こうして
僕らが生まれてきたこと
必死に生きていくために
悲しみを無くすためにも
姿の無い悪魔をいつか
みんなで倒す日のために...

一つであるべきものが
いくつにも分けられて
遠く想いをはせても
届くのはこの哀愁だけ

何が僕らを別つのか
あの川でもあの海でも
忘れたい過去でもなく
何が僕らを別つのか

どうすれば
僕らは一つになれるのだろう

きっと今 こうして
僕らが生きていくこと
必死に生きていくこと
悲しみに翻弄されながらも
姿の無い悪魔をいつか
みんなで倒す日のために...


2002年03月08日(金)



 ○Two

あたしが泣きたくなるくらい
痛かったんだよ
つねられた頬よりも もっと
君に怒られたことが
痛かったんだよ

本当は僕だってずっと前から
気づいてたんだよ
決して悲しい顔見せなくても
君がつらかったこと
気づいてたんだよ

ごめんね ほんとはね
悲しいのはあたしだけなんて
言ってみるだけで 心の底では
これっぽっちも思ってないや

でもね ほんとはね
我慢なんてしないで欲しかった
悲しいときは つらいときは
あたしに話して欲しかった
君が寂しいのわかってたから
あたしに話して欲しかった

君が強いのは知ってるけど
支えたかったんだよ
守ってもらうばっかりじゃなくて
君がつらいときは
支えたかったんだよ

私がつらいときは
君が笑っていてくれる
君がつらいときは
君の分まで泣いてあげる
二人悲しくなるときは
ただ一緒にいればいい

2002年03月06日(水)



 fault

傷つけられた日よりも
傷ついた日のほうが多いこと
君が優しかったらじゃなくて
私がもう少し強かったら
二人一緒にいられたのかな

思い出すたび
自分を責めたくなるのは
きっとまだ私が
君を好きだからかもしれない

こんなにも傷つけあって
あんなにも憎みあって
きっとでも私は覚えてる
君を好きだった日々を覚えてる

いつかまた会う日には
昨日より少し強くなった自分で
きっと笑顔で伝えるよ
君を好きだったことを伝えるよ

2002年03月05日(火)



 Off !

過去と悲しみと 未来と喜びと
たくさんの血とを見てきた
こんな地球の上で
こんなちっぽけな僕と君が
海に落としたピアスをすくうように
ここで出会えたことが偶然だとしても

僕らはは今こうしてここに在るから
君だけを見て
君の声だけを聞いて
君の存在だけを感じて
そうして生きていくんだから

宇宙と歴史と 星と神話と
たくさんの時間とを重ねてきた
こんな地球の上で
こんなちっぽけな僕と君が
開かれたページで見つけたように
ここで出会えたことが運命だとしても

僕らはは今こうしてここに在るから
君だけを見て
君の声だけを聞いて
君の存在だけを感じて

そうして得られるものの前では
過去も未来も 歴史も神話も
偶然も運命も どんな真実も
二本のホチキスで綴じた
モノクロの台本に過ぎないから

そうして そうして僕は生きていく…


2002年03月03日(日)
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