どこまで素で書けるかな?

2001年11月27日(火) 表と裏の私と私。

どうしようか。

苦しくなってきたよ。

表と裏の私と私が、
窮屈だって悲鳴をあげる。

表の私の言い分は、
屈託のない自分を演ずるのに疲れたと。

裏の私の言い分は、
奥底に眠っている自分を引き出すなと。

よって、

表と裏の私と私の統合を考え中。

但しこれには相当のパワーが必要。

統合するか。
どちらかを消し去るか。

難しい問題。
私にとっては。



2001年11月23日(金) こんな私に。


ダンナが仕事から帰ってきた。

一目で何かが違うことがわかる。

「おかえりなさい。忙しかった?」
「んー。いや、そうでもない」

彼は目を伏せる。

「疲れてるの?」
「うん。ちょっとね」

彼の機嫌を損ねるようなこと、
私が何かしでかしたのだろうか。

胸に手を当ててみた。
どれここれも些細すぎた。

きっと原因は私じゃない。

「どうかした?」
「……」

あまり見たことがない表情の類で、
彼はポツリと言った。

「長谷川さんが、退院したじゃん?」

長谷川さんとは、
彼が学生時代にやっていたバイト先のオーナーで、

彼が最も尊敬をし慕っている大人だ。

「俺はさ。
 てっきりさ。
 良くなって退院したのかと思ってたんだけど、
 もう施しようがなくて退院したんだって。
 会社で店長にそれを聞いて、泣いちゃったよ」

こんな時、
私は非力だ。

なんて言葉をかけていいのかも、
わからない。

いつもワガママばかりで、
頼ってばかりの、
できそこないの妻に何が言えるというのか。

慰め方を一晩考えた結果。

翌朝の朝食に、
彼が好きなタマゴサンドを作った。





*全て仮名です。



2001年11月22日(木) 侮辱。


銀行で自分の順番を待っていた時のことだ。

なにやらATMの方が騒がしいので、
暇つぶしに聞き耳をたててみた。

ロビー係の男性が、
中年女性に問い詰められている。

「いつもは何も言われないのに」
「なんで、アンタにそんなこと言われるんだ」
「鎖?! 鎖じゃなくてヒモって言いなさいよ」

どうやら、
イヌを野放しで銀行に入ることを注意されたようだ。

イヌはといえば、
我が物顔で銀行中を歩き回っている。

そりゃ行員も注意するだろう。

だが女性は銀行中に聞こえる声で詰問を繰り返す。

「私はアンタよりも長くここに出入りしてるのよ」
「家族全員、預金をここにしてあげてるんだからね」
「アンタの名刺を渡しなさい」
「店長よびなさいよ」

ああ。
この女性は全然わかってない。

人を辱めているつもりが、
自分を辱めているということに。



2001年11月20日(火) 緊急!!

駆除はしましたが、感染したかもしれません。
私から添付ファイル付きメールが届いた場合、開かずに削除してください。

皆様にご迷惑をおかけすることがないように……。



2001年11月19日(月) いいよ。


ダンナはよく「いいよ」とよく使う。

私はこれが好きじゃない。

「何々してもいい?」と聞いた時に、
そう言われるのは大丈夫。

でも、

「何々しようか」と聞いた時に、
そう言われるのが好きじゃない。

「いいよ」の中身が気になる。

彼自身もしたくてするのか。
彼自身はしたくないけどするのか。

この差は大きい。


もっと好きじゃないものに、

「何々する?」と彼から聞かれて、
私が同調した時に使われるものがある。


「いいよ」は、

同意じゃなくて、
許可だということ、

わかってる?



2001年11月17日(土) 納得いかない。

納得のいかない心理テストが、
世の中には数限りなくあるけれど、

小学校の時に、
友人に教えてもらったやつを越える物には、

まだ出会えない。


友:「好きな人を殺したとするじゃん」
私:「殺さないよ」

友:「死んだとするじゃん」
私:「やだよ」

友:「死体があるじゃん」
私:「ないよ」

友:「切らなくちゃいけないとするじゃん」
私:「なんでよ」

友:「首と足の付け根と切るのと……」
私:「痛そう」

友:「縦に二つに切るのと……」
私:「もっと、痛そう」

友:「どっちがいい?」
私:「どっちもしない」

友:「どっち?」
私:「……首と足」

友:「じゃぁ、こまはその人が本当に好きなんだね」


……なんで?



2001年11月16日(金) 波。

またやってきたかもしれない。

なんとなく優れない時期が。

この時期が来ると、
繰り返し繰り返し、
自己憐憫が始まる。

どちらかというと、
恵まれた環境にいるはずで、

自分で自分を可哀想がる理由なんて、
どこにもないはずで、

無理やり不幸を語るならば、
「最近寒くて」という、

だからなんだって話ぐらいしかないのに、
気分が階段を降りていくように落ちていく。

理由は分からないけれど、
要因はわかっている。

ヒマなんだ。

私は。



2001年11月15日(木) ありがとう。


現在、多忙なため更新が滞っています。

それでも投票してくださる方々、
本当にありがとうございます。

時間を見つけて、
なるべく更新していきます。


余談ですが、
「ありがとう」と同意語で、
「すみません」と使いますよね。

そして、
「すみません」の方が使いやすいために、
自分は乱用している割には、

「ありがとう」と言われた方が嬉しい、

ワガママな私です。



2001年11月13日(火) 幸せの探し方。


友人T美にたまに訊ねられる事がある。

「こまはいつも幸せそうに見える。
 どうしてだろう?」

だからいつも聞いてみる。

「どうして幸せそうに見える?」

そうすると彼女はいつも決まって、
こう答える。

「今の生活ですごく満足してるように見える」

そうだ。
それが答え。

T美は今の生活に満足しない。

良いとか悪いとか、
そういう問題じゃなくて、

どんな状況でも必ず目標があって、
それに向かって歩む子だ。

進むT美。
止まる私。

良いとか悪いとか、
そういう問題じゃなくて。





2001年11月12日(月) 寒い。

最近一段と冷え込んできた。

東京の寒さなんて、
北国に住んでいらっしゃる方からすれば、
どうってこと無いのかもしれないが、

そんなこと知ったこっちゃないと、
思うほど寒い。

私は寒いのが苦手だ。
私は早起きが苦手だ。

この二つから、
冬の朝は嫌い。

最近では、
ネコが布団にもぐりこんでくるので、

温かい上に、
可愛いくて、

私の布団離れは、
更に悪くなってきている。



2001年11月10日(土) つくづく実感。

先日の日記で書いた通り、
無事にダメ嫁のなけなしのツトメを果たしてきた。

隣組のお相手はご両親がしてくれて、
若夫婦の挨拶はダンナがしてくれて、

予想通りダメ嫁は、
ニヤニヤしているだけだった。

昔から思ってたことだけど、
ダンナにはトゲトゲした所がない。

悪く言えば、

向上心もあまり無いし、
長いものに巻かれろタイプなために、
頼りなく感じることもあるのだが、

良く言えば、
穏やかで平和主義の人だ。

意識しないとすぐにトゲトゲしてしまう私には、
それがなぜなのかずっと理解できなかった。

ご両親に会うまでは。

彼らに会ってから、
ダンナがどうしてそう育ったのか、
とてもよく分かる。

性格が捻じ曲がっている私でも、
彼らに育てられたらイイコになれただろうか。

ご両親、
特に義母は機転が利く。

子ども達がボンヤリしていても、
全く支障が無いほどに。

彼らと家族になって半年。

良いのか悪いのか、
ダメ女はダメ嫁になって、

成長することも無く、
その道をただひたすら突き進んでいる。

役に立たない嫁のくせに、
今日もたくさんのお土産と、
たくさんのお小遣いは、
しっかりともらって帰ってきた。

ちゃっかりしてる。



2001年11月08日(木) 嫁のツトメ。


結婚して半年が過ぎようとしている。

私は妻としても嫁としても、
かなりの落ちこぼれだ。

気まぐれで行ってる仕事はあるが、
ほぼ専業主婦。

それなのに、
同棲時代の共働き時と、
全く変わらない家事分担。

掃除・洗濯・ゴミ出しがダンナ。

私は炊事とアイロンがけだけ。

申し訳ないなぁと思いつつ、
すっかり彼の優しさに甘えている。

落ちこぼれ妻。


たまに彼の実家に帰省する。

義母はすごく出来た姑で、

若夫婦が寝坊しようが、
嫁が使えない女であろうが、

いつもニコニコだ。

申し訳ないなぁと思いつつ、
すっかり姑の優しさに甘えている。

落ちこぼれ嫁。


明日はそんな落ちこぼれのお披露目会。

ダンナの実家は田舎なので、
「隣組」とかいうのが存在する。

冠婚葬祭時などに、
助け合う田舎特有の制度らしい。

その隣組への嫁紹介儀式なのだ。

落ちこぼれがバレないように、
必死に仮面をかぶるのが、

ダメ嫁のなけなしのツトメ。





2001年11月07日(水) 必要ないのに欲しいもの。

通販カタログをぼんやりと眺めるのが好きで、
もちろん注文するのも好きで、
そして色々と空想するのも好きだ。

電話帳並みに重い大手通販会社のカタログは、
アウターやインナーのほかに、
美容に関するあらゆる品や、
家具なんかも掲載されている。

この薬を塗ってピンクになったらかわいいかな。
広い家に住んだらこんなコーナーテーブルを。
庭があればベリーの苗木を買うのに。

現実と理想がかけ離れているものの場合、
たやすく空想で終わらせることができる。

しかし購入が可能なものの場合、
だが購入しても活用されないものの場合、

私は葛藤を繰り広げることになる。

通販カタログを開くたびに葛藤する品。

それはベビードール。

知らない方のために説明すると、
ベビードールとはスケスケ・フリフリの、
キュートだけどエッチなスリップのこと。

私はもともと「はかない」ものが好きで、
レースとかガラス細工とかろうそくとか、
危ういものにひどく惹かれる。

ベビードールはその傾向にぴったりはまる。

実際買っても着ないだろうし、
着たとしても別物になるだろうし、
ダンナはラブリーよりもセクシーが好き。

飾っておくわけにもいかないし、
タンスの肥やしは確定なのだ。

なのに毎回私は葛藤する。

はかないもの好きな上に、
ささやかな変身願望と、

自分のキャラじゃないために、
ないものねだりの精神も、

大きく作用しているのだろう。



2001年11月06日(火) 忘れられない人。

彼女とは話したこともないし、
彼女は私のことは知らないんだけれど、

一方的に忘れられない女性がいる。

彼女は私が以前勤めていた新橋にいる。

当時の業務は経理で、
毎日5つぐらいの銀行を回っていた。

彼女は内幸町駅付近にある、
富士銀行に行く途中のレンガ通りに、
時折姿を見せた。

私はいつも午前中にその道を通り、
関連会社の経理がだいたい午後に通る。

私よりも関連会社の人の方が目撃回数が多いので、
午後に現れるようだ。

高級なうどん屋が入ったビルに佇む彼女。
おそらく待ち合わせ。

身なりは普通だ。
雰囲気も普通だ。
眼もイッてない。

それなのに彼女はいつも、
道行く何人かを呼び止めて、
必ずこう聞く。

「今、何時ですか?」

たぶん、毎日。
たぶん、数十の人に。

関連会社の経理は一度聞かれたことがあると言う。

私は幾度か遭遇した彼女の前を通るたびに、
聞かれた時のイメトレをしていたにも関わらず、

一度も聞かれることがないまま、
会社を辞めてしまった。

日々の生活を行っていて、
空間の隙間にぽろっと落ちた時に、
ふと彼女のことを思い出す。

誰を待っていたんだろう。

そして、

待ち人が必ず来る人であって欲しいと。



2001年11月05日(月) 脚本。


「脚本」という言葉がある。
台本やシナリオのことだ。

この言葉は心理学でも使われている。

心理学で「脚本」というと、
「無意識に作ってしまったシナリオ」
の意味になる。

詳しい内容はすっかり忘れてしまったので、
覚えている言葉を総動員して羅列すると、

『幼い頃に判断して決断した内容で、
 この無意識の脚本が作られる。

 そしてそれが本人にとって、
 いい影響を及ぼすものであろうが、
 悪い影響を及ぼすものであろうが、

 人はそれに沿って行動してしまう。

「どうして私はいつもこうなんだろう?」

 そう思うことがあったら、
 それは脚本である可能性が高い』


私の脚本はというと、
「すごくがんばっているのに誰にも理解されない」
ということだ。

幼少時代、
テストで良い点数をとっても、
「もっとがんばれ」と言われ続けたから?

原因は未解明だかとにかく私は、
「なんの努力もしないで生きている」と思われる。

それは存在意義を人から誉めてもらう、
または必要とされることに見出す私にとっては、
致命的な脚本だ。

その不毛な脚本が判明したのをいいことに、
私は頑張るのをやめてしまった。

本来なら「再決断」という、
今の自分が改めて判断を下す作業を行って、
脚本を書き直す。

書き直す必要がでてきたら、
その時にやろう。

今はまだ脚本修正すら、
頑張りたくない気分。



2001年11月04日(日) 耳が痛い。


慣用句としてではなく、
肉体的に耳が痛い。

原因はわかってる。

鼻かぜによる、
鼻のかみすぎだ。

どうして私はこうも、
加減がわからないかな。

風邪ひくたびに中耳炎。

学習能力も欠如してるみたい。

これが中耳炎だけに言えることだと、
こんなにも自己嫌悪に陥らずに済むんだけれど。



2001年11月02日(金) 贈り物。

ダンナに矢井田瞳のCDを買ってもらった。

「ダンナに買ってもらう」

これは私にとって特別なことだ。

ダンナと出会った頃、
彼には7〜8年付き合ってる人がいて、

そのことで彼と私の仲、
そして彼と彼女の仲がこじれにこじれた。

そんな暗闇に置き去りにされている状況の中で、
彼にこう言われたことがある。

「僕は愛する人にはプレゼントする。
 君には何もあげたことが無いでしょう?
 だから、僕が愛する人は彼女の方なんだ」

ロボットのキーホルダーをもらったことがあると訴えても、
そんなのはプレゼントの内に入らないとはねられた。

今でもその時のセリフが私の中で膿んでいて、
何かを買ってもらうたびに少しずつ癒され、

ぼちぼち回復に向かっている。



2001年11月01日(木) 心友T美。

私には幸せなことに、
心友が3人もいる。

もともと極端な性格の私は、
「すごく仲がいい」と、
「環境に属する(した)友達」の2種類の友人しかいない。

「すごく仲がいい」類は、
べったり依存しきっていて、
よく4人でアテもなくグダグダと遊ぶ。

「環境に属する(した)友達」類は、
短大や会社が同じ(だった)で、
頻繁に会うわけではなく、
たまに近況報告をするような仲。

心友T美は「すごく仲がいい」類の一人。

彼女はたぶんすごく変わっていて、
彼氏に会うために2時間かけて化粧をする。

それだけだとそう変わってるようには思えないのだが、

2時間化粧をするために待ち合わせに2時間遅れるのだ。

そして付き合って数年経つのに、
まだ彼に素顔を見せたことがない。

風呂に入った後にもノーメイクのふりして、
薄化粧をしているらしい。

来年結婚予定なので、

「いつ、スッピンをみせるの?」と聞いたら、
「入籍した後。初夜とか」と答える。

「お前誰だって言われたら?」と聞いたら、
「妻だよって言う」と答えた。

ある意味これも結婚詐欺。


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