| 夜は深く |
RUNT STARのワンマンライブに行ってきた。 行ってきたと言うと随分簡単に聞こえるが 実は会場が東京なのだ。簡単にいける場所ではない。 そもそもの事の発端は去年、初めてRUNTのライブに行った際に Drの岡田さんに「ワンマンがあれば東京でも行っちゃいますよ!」と 言ってしまったことが今回の話に繋がった。 男に二言は無いと言ってしまえば聞こえは良いが 実のところ、「ワンマンがあれば〜」というのは紛れも無い本音で RUNTのワンマンは都合が合えば是非とも行ってみたかったのだ。 幸いスケジュール的にも恵まれていたので行くことにしたのだが、 如何せん会場が渋谷なのである。そう渋谷… 大阪市内に住んでいるとは言えやはり地方の田舎物である私にとって 「渋谷」などという場所は遠い夢物語に出てくるような地名で 若者が溢れる欲望と虚飾にまみれた恐ろしいイメージがあるため 行く前からすっかりビビってしまっていたのである。 そこで私は一計を案じた。 どうせ若者の街に行くのであれば、ある程度免疫をつけとこうと思い 同じ若者の街でも少しは馴染めそうな感じのする「下北沢」へ QUIPマガジンのバックナンバーを買いに行こうと。 この作戦が見事に当たった。下北沢は活気はあるが大都会のような 冷たさをあまり感じない、言わば生活観のある暖かさを内包した 良い雰囲気の街であった。これで少し落ち着いたので渋谷へ。 さすがは首都東京でも娯楽に溢れた街である。人が多い。 歩いている人がみんなお洒落だ。いや、そんなことはどうでもいい RUNTのワンマンの話だった。とりあえずセットリストから 1.Free 2.Daylight 3.Walk Alone 4.Call Me 5.陽のあたる場所へ 6.Sunny 7.こだましている 8.舗道物語 9.星に願いを(アコースティックセット) 10. Forest(アコースティックセット) 11.今のふたりには(アコースティックセット) 12. ここにいて(新曲) 13.Days(新曲) 14.夜空のかたすみ 15. 午後の街へ 16. 落陽とファンファーレ 17. Birds 18. 今を生きる アンコール1 19. 夢のつづき 20. 力をくれた アンコール2 21. Free と実に21曲も堪能できるのは贅沢すぎるとしか言い様が無い。 普段のイベントだと5〜6曲しか聴けないから、 この曲数だけでも卒倒ものだが、眩暈の原因はそれだけではない。 1曲目のFreeというのにも驚いたが、続いてDaylight、Walk Aloneと キラーチューンが続くのだから反則である。おまけに普段は聴けないような 6〜8曲目の流れからアコースティックセットまでワンマンだからこそ 楽しめる構成にクラクラと。そして今回一番グッときたのは 夜空のかたすみから午後の街へに移る一連の流れが美しすぎて。 元々アルバムでもこの2曲の流れは素晴らしいものがあったが 実際にライブで夜空のかたすみのアウトロから午後の街へのイントロへ 一度も切らずにスムーズに移る演奏は前々から聴いてみたいと 密かに思っていただけに鳥肌が立ってしまった。 近いうちに大阪でも見ることが出来れば良いのだが。
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2004年11月26日(金)
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