| 今年の総括 |
世間では悪いことばかりだったと言うけれど、 個人的には充実した良い一年だったんじゃないかな、と。 いろんな人に出会い、いろんな経験をし、 人間としての経験値が上がったような気がします。 そして何といっても阪神が優勝したしね。 嗚呼、思い出す苦悩の日々…それも全部チャラになりました。 後ろ向きな考えをするから暗い一年になるのだよ。 などと柄にも無い事を言ってみたり。 まぁ、嫌なこともいっぱいあったけど 笑えて一年終われるんならそれはそれで良しでしょ。 阪神が優勝したし。
え〜、じゃあ、総括と言うことでまずは音楽関係の総括。 基本的に今年発売のものを三つずつ選出と言うことで。
2003年の個人的ベストCD(アルバムのみ)
Clingon「9」 ASIAN KUNG-FU GENERATION「君繋ファイブエム」 hi*limits「SONG OF SONGS」
Clingonとアジカンはアルバム一枚を通してのバランスが 非常に素晴らしい。1曲1曲が優れた作品でありながら、 通して聴くとさらに厚みが増すという見事さ。 hi*limitsは様々な音楽性を改めて感じることができた上 次への期待感が非常に持てるアルバムだったので。
2003年ベストトラック
残像カフェ 「3月のシーン」 Clingon 「犬と兵士」 Polaris 「深呼吸」
残像カフェ「3月のシーン」は卒業に関する楽曲で 個人的心境と物凄くマッチしたので。 Clingon「犬と兵士」は前述にアルバム「9」ではなく ミニアルバム「Star」に収録されているが、 曲のメッセージ性、鬼気迫る演奏、曲の持つオーラなど 圧倒されてしまうほどの楽曲。 Polaris「深呼吸」は通学時間中ずっと リピートで聴いていても飽きなかったほど体にはまったので。 わがまま言ってあと二つ選ぶなら ストレンジヌードカルト「空色のフィナーレ」 hi*limits「クレージーママ」です。
え〜と、ベストライブは…決めにくいのでパス!
では次は映画関係に行きましょう。 今年観た作品の中でのベスト5。 カウントダウン形式でいきましょう。 ちなみに対象は今年の11月までに公開された作品です。
5位 ウォレスとグルミット「おすすめ生活」
これは完全に個人の趣味です。ずっと新作が見たいなぁと 思っていたのでたまらなかったです。ただ、欲を言えば もっと長いのを見たいです。いつものような毒も無かったので 今製作している新作に期待。
4位 インファナル・アフェア
圧倒的な緊張感を誇る作品。 香港ノワール好きにはたまらない一本。 トニー・レオンの困った顔に アンソニー・ウォンの渋い演技 麻雀大将アンディ・ラウの心の葛藤と ツボを押さえているのも素晴らしい。
3位 英雄/HERO
いかにチャン・イーモウファンでチャン・ツィイーファンの 私でも上の2作品が強すぎた。3位止まりです。 作品はとっても素晴らしい。でも上が強すぎた。 キャストも私の好きな俳優ばかり。でも上が良かったのよ。 作品に触れるとアクションはユアン・ウーピンの導演の方が 美しいと思うし、色彩に関しても期待したほどではなかった。 (でも落ち葉が紅く染まっていくところは素晴らしい) そんな評価なのに3位まで食い込んだのはエンディングに 心を打たれたから。巧い、巧すぎる。 あえて大衆蔑視的な発言をするけれど、 普通の娯楽アクション大作だと思って期待した人が 酷評するのはこのエンディングのメッセージがわからないから。 多分普通の作品のようなエンディングを期待した上に 高度な話だったので理解できずに 「たいしたことない」 などと酷評するのでしょう。しかし、しかし、 ちょっと頭をつかえばわかるものだし、 何よりも心に訴える作品だと思う。 あえて言わせてもらいます。 頭を使わないバカにはわからない映画だと。 それ故にこの映画の良さがわかる人は友と言える人です。 (いかん、ちょっとエンディングに触れてしまった)
2位 戦場のピアニスト
これも素晴らしい。自分の過去から逃げずに 悲劇を淡々と描ききったポランスキーに拍手! そしてこの映画の素晴らしい点は主人公が飽くまでも 傍観者であった点。ここが既存の戦争映画とは違う。 アメリカ映画ならば主人公が何かしらアクションを起こすが、 この作品ではどんな悲劇が起こっても 物陰に隠れてじっと見ているか逃げるのみ。 しかしその点が主人公を英雄的に描かず、 生き延びることの大変さ、生きることの大切さを より痛切に感じさせてくれたように思う。 観ている間は絶望の淵に叩き込まれたようになるが、 エンディングに近づくにつれ救われていくのも◎。 反戦映画のように扱われるが、個人的には 生きることの大切さを、生きることの素晴らしさを 説いているように思える。 列車に飛び込む人に見せてあげたい。
1位 指輪物語 二つの塔
マーヴェラス!素晴らしいとしか言い様が無い。 圧倒的なスケール、深みを増した登場人物、 美しい風景に血湧き肉踊る戦闘シーンetc… あまりに素晴らしすぎて鑑賞中に泣いてしまいました。 そして心の中で「PJは天才か?」と思うほど 見事な作品。まぁ、リブ・タイラーいらねぇ〜、という 唯一の不満点はあるもののそれを補って余りある素晴らしさ。 嗚呼、王の帰還はどうなるんだろう…
ということでベスト5が出揃いましたが、 今年は観たい作品に大作が揃ったので ミニシアター系が少なかったですね。 去年とはえらい違いです。とはいえ選に漏れたものの 「ラストプレゼント」や「シティ・オブ・ゴッド」なども 良い作品でした。「シティ〜」は観る人選ぶけど。 で、恒例のワースト1ですが、これは同率1位で 「あずみ」と「マトリックス レボリューションズ」です。 茶髪で徳川の手下の忍者では感情移入できません。 あと、レボリューションズは…某アニメのTV版最終回みたい。 いくらなんでもそこまで真似せんでいいっつうの!
来年はどんな音楽、映画に出会えるのでしょうか。 楽しみな一年になりそうです。 それでは良いお年を。
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2003年12月31日(水)
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