| 2001年03月31日(土) |
* アリンコ観察 * |
私は虫が嫌いなので、普段、ハエとか蛾とかカメムシとか、そうゆう昆虫を見ると雄叫びを上げてしまう。
カブには虫ごときに怯まない逞しいヤツになってもらいたいんで、出来るだけカブの前では「虫は怖くない」って態度で臨みたいと思っているものの、イカンセン情景反射的に叫んでしまうのだ。
イカン。このままではイカン。
そう思っていた矢先、公園の植え木の下にアリンコが巣を作っているのを発見。
春だねー。
私もアリンコなら大丈夫。
つかめるし。
さっそくカブにアリンコを見せてみた。
一瞬「ゲ、虫だ。」って顔をしたものの、私が「かわいいねー。アリンコだよー。おうち作ってるよー。」と、さもアリンコと仲良しな態度を取ると、ニジニジと近寄って来た。
しゃがみ込んでアリンコの観察。
穴から出たり入ったりするタクサンのアリンコを見ながら実況中継。
「アリンコ、おうちを作ってます。出たり入ったり、出たり入ったり。お。ゴッチンコ。クルクル回ってます。はいっ。サカサカサカサカ。トコトコトコトコトコトコ。」と早口で延々喋っていたら、だんだんカブの笑いのツボにハマって来た。
「グフ。ウキャ。ウキャキャキャー。ケケケケケー。」
バカ笑い。
やった。虫克服か！？
と思いきや、3歳女児の2人組現る。
「何やってるのーー?」
※3歳くらいの子供ってだいたいこのセリフで現れる。
嫌な予感がするなーと思いつつも、一応
「アリンコの巣を見てたんだよ。一緒に見ようかー。」と誘ってみた。
「どこどこ？」と興味深そうに覗き込み、食い付いて来たかなーと思ったのも束の間。
1人の子がガシガシとアリンコを踏み潰し始めたのだ。
グオォォーー。やめてぐれーー。
情操教育の真っ最中だぞうーー。
ひきつりつつも「アリンコが可愛そうだから踏んじゃダメだよ。」と諭すが効き目無し。
「カワイソウじゃないもん。」
ブーーー。
カブを振りかえると、ナンともヘンな顔をしている。
そりゃそうだ。
今の今まで「可愛いねー」と言ってたのに、踏み潰してるんだもん。
でもさ。
思い返せば私もアリンコに対しては、幼い頃相当虐待してたよなー。
だからあまり強い事は言えないんだけどさ。
それに害虫は殺すのにアリンコは殺しちゃダメとかって、ナンかねー。
説得力ないかなー。
現にアリンコだって「アリの巣コロリ」とか売ってるんだしなー。
が、そうゆう理屈は抜きにして。
ヨレヨレになったアリンコを見てカブが「ア゛−ア゛−」と反応していたのを見て、何だかシューンとしてしまったよ。
帰りの道すがら「アリンコ観察」はまたの機会に「記憶の上書き」をする事を決意した母であった。
子供を通しての付合いってのは、自分が単独で「この人とお友達になりたいー！」
そして「モウレツにアタックー！何度も飲みに誘う攻撃」が出来ない。
これまでの私がして来た“好き好きビーム攻撃”は通用しないのだ。
例えば子供同士の年齢差とか、例えば子連れだから制約される時間とか、とか。
それでも「この人と仲良くなりたい！」って思える人が現れればラッキーなのかも。
なかなかどうして、子連れスポットで出会う人達は「ママ仮面」を被っているので、本音トークが出来るムードは無い。
それでも、まー、半年もの間公園で遊んでいれば顔見知りや世間話の一つや二つ出来る間柄の人も、気が付けばタクサンできる。
こんなに人の名前を覚えるのが苦手な私も、チビッコの名前を２０人くらいは覚えた。(殆どが苗字は知らないけどね。）
そう思うと、子連れでの「場」って言うのは会社っぽいな。と。
別にキライとかスキとか考えずに、うまくやっていく。
これが「技」なんだろう。
でも、会社もそうだけど、そんな風に思って過ごしていても、気が付くと「気になるアイツ」が出来るもんだ。
(嫌いなアイツも出来るけど。)
「気になるアイツ」は、もう松田聖子じゃないけど「ビビビ」っと解るもので、この感性は大切にした方が良いと私は思ってる。
最近、そんな風に思う人が居て、何気にフレンドリービームを出してみたら、向こうもそんな感じで。
そうゆうのって恋愛みたいにお互い感じるトコロがあるんだよね。不思議。
彼女とはまったりと仲良くなれそうな予感。
私は「仲良し＝いつもつるんで行動」ってのが苦手なんだけど、彼女もそんな感じ。
だからメールとかで気が向いた時に連絡を取り合って、月に１回か２回、ウチで会ってお茶を飲む…くらいでも充分「楽しい時間」を過せるのも、また良い感じで。
子連れ同士の出会いでも、こんな風に出会えるもんなんだなーなんて妙に感心した。
モチロン連れ立って飲みに行くなんてムリだけどね。
アルコール抜きで信頼関係を深めていくのは初めてのことで、ちょっと新鮮なんだけど。(笑)
それとは逆に、大人同士は別にコレと言って「ビビ」っと来てないんだけど、子供の年のころとか、ましてや子供同士がとっても仲良し、なんてシチュエーションになると、これはもう、会社の付合いそのもの。
相手がよっぽど「ごめんなさい、どうしてもアナタと時間を共有できません。」って言うんじゃない限り、何となく一緒に過ごす時間が増えて行く。
本音が出てくる事もなく、例え本音が出て来たとしても、案の定「？？？」と思うこともシバシバで。
そんなワケで、本当はお喋りな私が「私の職場」に行くとメッキリ無口だ。
「はぁー。」「いぇ、いぇ」「そうかー」と、歯切れ悪いったらありゃしない。
ムリして話しを合わせて大人と喋るよりも、カブや集まってくる子供と一緒に喋っていた方がよっぽど楽しいんだもの。
それに、私はカブと一緒に外に居るのが好きだから。
多少のことは仕方がない。
(単なる外好き。カブが公園じゃなくても楽しめる“お外”があったらイイのになー。）
私は“人間関係”って、最初はインスピレーション。
あとの信頼関係は「共有した時間」だと思ってる。
でも、インスピレーションが無い場合は、いくら時間を共有しても信頼関係は深まらないって事も、今さら知った。
だって、今まで気が進まない人と一緒に「貴重な自分の時間」を費やすことってなかったからさ。
そんなワケで。
そんな風に、私だってホンネトークしない感じをバリバリに出していた筈なのに「気にあるアイツ」って現れるんだなー。と。
最近のちょっとしたTOPICなのだ。
| 2001年03月28日(水) |
* 花粉症ベビー * |
我が家のダーリンは花粉症。
毎年この季節はゾローントローンとしている。
あー、あわれ。と思いつつも、自分がなってみないことには解らないのよね。
そう。対岸の火事だったのだ。
昨日までは。
なんと。カブ、花粉症疑惑勃発ー(ToT)
子供の体調不良っていうのは、その不調のすべてが母親へとのしかかってくる。
鼻が詰まってイライラして不機嫌になったって、眠れなくて眠たくてギャーギャー泣いたって、その不機嫌の矛先は全て「かーかん」へ向けられるのだ！
オソロシイ。
ちょっと前から何となくハナが出るなー、
もしかして花粉症の症状か?!と怯えていたんだけど…。
昨日もポカポカ陽気だったので公園でたっぷり2時間も遊んで帰って来て、
お昼ご飯を食べたたら、もうお目目もトローンとして来る。
いつもならそこから2時間くらい昼寝。
短くても1時間半は寝る。
子持ち母なら誰でもそうだと思うのだけど、子供が寝てる時間ってのは、絶好の「フリータイム」なのだ。
貴重なのだ。
私の場合カブのお昼寝タイムは、夕飯の下ごしらえを済ませあとの時間はパソタイム。
しかも昨日は2日目のカレーだったので、あとはサラダとか作ればOKで、下ごしらえは無しっ！
そう。完全フリータイムなはずだったのだ。
が、昨日の昼間、鼻水大ブレイク。
まだ寝て30分と経ってないと言うのに、物凄い大音量で泣き出したカブ。
夜泣きはあるけど、昼寝の時はグッスリ眠るので「これはどうした事よ」と入ってみると、鼻水をダーダーと流し、それをなすり付けて怒っている。
もうエビぞりで怒っている。
鼻水をふいてあげるけれど、どうしても鼻がモゾモゾするらしく眠れない。
そしてまた癇癪。
お昼寝は諦めて、あの手この手で遊んであげたら機嫌は治ったものの、
案の定、今日の夜はサンザンんだった…。
赤ちゃんの時だって、夜中に何度も起きたし、こうやって延々と泣きつづける事はあったけれど、赤ちゃんとは違うところ。
それは「泣き声の音量」なのだ。
新生児の鳴き声は、それはもう儚く可愛らしく
「ホエッ。ホエッ。オンギャー。」と泣くものなのだけど、
もう1歳半ともなるとその泣き方は「儚い」とは程遠いのだ！
甘えて泣く時は別として、不機嫌に泣く時はもう
「ギャーー。ウギャー。オエーー。」と、耳をツンザクばかりの大音量。
辛いのだから仕方があるまい。
多分不安感もあるんだろう。
抱っこをせがむ。
ここでカブに八つ当たりをしてはイカン。と思うも、
何度も起されては耳元で続く大音量の泣き声を聞いていると、
だんだん目つきもあやす口調も険しくなってくる。
「子供が生まれてからこっち、3時間とまとめて寝てないわ。」
と言う2歳の子のママや、
「夜中に激しく痒くなるみたいで、必ず号泣して薬を塗って欲しがる」
と言った、アトピーの子を持つママ。
そんな話しを聞くと「このくらいでヘコたれていてはダメだ！がんばれ私。」
と思うんだけどさ。
思うんだけど、すぐヘコたれる私って･･･。
とほほ。
あー。
こんなヘタレな私、叱咤して下さい。
はふう。眠いよう。
ウチの前の桜並木が一気に開花しはじめた。
当たり前かもしれないけど、こんなに桜のツボミが開いていく様をマジマジと観察した事は、今だかつてない。
引っ越してきたのが去年の6月。
ちょうど若葉が生い茂る季節で、窓から見える青々とした葉っぱが新生活を応援してくれているかの様に感じたんだった。
秋は秋で紅葉し、だんだん葉っぱが落ちていく様も、雪が積もって枝が白く縁取られている様子も。
窓から見える桜の存在は、引っ越してきた当初想像しているよりもずっとずっと心を癒してくれていたと思う。
で、このウチでの初めての春。
いやー。やっぱり桜が咲くと圧巻。
窓に映る景色が写真みたいな感じ。
桜の花とか、雪景色とかって、何て言うか…。
そこの周りだけ空気が止まっているような感じをいつも感じるのだけど。
多分、そのせいなんだろうな。
ごくごく普通の賃貸マンションなんだけど、この桜は生活に随分と彩りを与えてくれているんだなーとシミジミと思った。
なんでもこの桜、道路を拡張するのしないので、地域の住人と市がモメているらしい。
こんなに見事に育った大木を、対して効果もない道路工事のためにゴンゴン切っちゃうのってムゴイよなぁ。
とりあえず、私も桜は切って欲しくないんで、先日署名をして来た。
桜が終わると毛虫ラッシュになるらしい。
毛虫はイヤだけど、それでもこんなに季節を感じさせてくれる存在なんだもの。
ゼヒ残して欲しいと願うのであった。
イチゴが大好きなカブ。
今までは、イチゴを器に入れて出すと、それはもう、両手を使ってモリモリと、マンガの様にモリモリと貪り食ってはアっと言う間に無くなっていた。
そして空になった器を見て、さみしそーにしていたのだ。
で、本日。
いつものようにイチゴを器に入れて差し出した。
小さいイチゴが6個。
目の色を変えて食べ始めるカブ。
パクパクパクパク。
1口で一気に食べる。
パクパクパクパク。
5個まで来た時。
フと手を止めた。
そしてジーっと器の中を眺めている。
パクッ。
5個目をほおばる。
残るは最後の1つ。
いつもなら一気に行くところ。
っが、最後の1つを摘み上げると、器の中を再確認し、またイチゴを見つめる。
どうやら「これが最後の1つだ。」と認識したらしい。
さー、どうする、カブ。
サクッ。
なんとなんと、イチゴの先端のチビーっとだけ食べてはまた見つめているではないか。
しかもその後、その食べ口をチューチューと吸っている。
ビンボーくさー。(笑)
暫くチューチューしているものの、そんな風に食べてもイチゴは美味くないと悟ったらしい。
またしもてジーっと残りのイチゴを見つめ、遂に意を決したかの様に「ぱくっ」と食べた。
もう器を確認することなく、最後は潔く「ごちそうさま」をしたんであった。
子供って面白いね。
| 2001年03月24日(土) |
* オソルベシ、魚のウロコ * |
私は魚のウロコが大っキライなのです。
できれば魚の内臓も触りたくないです。
もっと言うなら、ホントは挽肉をこねるもの嫌いです。
が、主婦なんで。
挽肉はこねます。
でも、魚の内臓はイヤ。
ウロコなんてもってのほか。
今日び魚は切り身で売ってるんだからイイのだ、そんな魚をさばけなくたって全然困らないのだ！っと侮っていたら。
今日ウロコにやられました。
冷凍じゃない、生の真タラが安くて、内臓が取ってあったから丸のまま買ってきた。
なんかアホみたいなんだけど、私タラってウロコが無いんだと思ってたの。
ヒラメとかカレイみたいなヌルヌルした皮を持ってるヤツなんだとばかり思っていたのよ。
ところがドッコイ。
イザ作業にとりかかると。
皮にウロコが張り付いてまーす。
イッパイ、イッパイーー！
もう、トホホだよう。
でもウロコを取りたくないから本日のメニューは変更！って言うのも情けなすぎるし。
もう腰砕けで考える。
包丁の背中でゴリゴリとウロコを剥がすか。
ウロコってさー。もう、ビロビロと止めど無く浮き上がってきて、あの連続したケバ立ちを見てると鳥肌が立ってくるのよね。
やっぱりウロコをゴリゴリやるのだけはイヤ。
そうだ！
皮ごと取ってしまえ！と思い立つ。
皮ごと剥がすんだったらねー。
出来るよ、腰入れて。
で、もう、ヤケクソにビリビリとタラの皮を剥ぐ私。
それでも手につくウロコを忌々しく思いながらも、やっとこ下ごしらえ終了。
ふぅー。
やっと料理に入れる。
さて。
タラを煮ましょう。
野菜と一緒にー。
ルルルー。
蓋をしてグツグツグツグツ。
さて、イイ感じ？
と蓋を開けてビックリ！
タラがこなごなになってるーー！
いやーん。
もう、ウロコにかく乱されて冷静な判断力を失っていた私。
当たり前じゃーん。
皮が無いのだものー。
なんかもう、すごい時間かかってんのに、なんだかよく解らない地味ーーな一品になってしまたぞ。
言い訳させて。
味はね。美味しかったんだけどね…。
ほんと。味は。
でも、どっちかって言うと「オジヤの具」みたいになってしまいました。
ガックリ。
| 2001年03月23日(金) |
* 心地よい距離 * |
去年の年末開かれた高1年の時の同窓会がきっかけで、高校の同級生“みっちゃん”が近所住んでいることが発覚した。
“みっちゃん”は同窓会直前に体調を崩して欠席だったのだけど、その時配ってもらった名簿を見てビックリ。車で5分くらい、チャリでも行ける場所に住んでいたのだ。
当時、私はヒジョーに人の「好きキライ」が激しくて(今でもまぁまぁそうなんだけどね。えへへ。)どうかすると「苦手・キライ」な人の方が多かったくらいで。
調子モノの私は、とりあえず誰とでもニコニコと話しをしていたものの、学校外でまで個人的な付合いをしている人はほんの僅かだった。
だから、高校を卒業してから街や電車の中で「shon！久しぶりー！」っと親しげに声を掛けられたりしても、結局最後までその人の名前が思い出せなかった…なんて事はショッチュウで。
そんな中、私にとって彼女はちょっと例外的な存在だった。
“みっちゃん”とは1、3年生が同じクラスだったものの、個人的な付合いをした事は無い。
でも好感を持っていた。
マイペースで優しくて、ちょっと大人っぽいトコロがあって、そうかと思うと全然そんなに興奮するようなトコロじゃない時に「ウキャキャキャキャ。」と高らかに変な声で笑い出す。
その、ちょっと変なトコロもまた良い感じで。
そして何より、私と違って「誰のことも好き」な空気がいつも滲み出ていた。
だから特に親しくしていなくても、彼女とはとても話しやすかったのだ。
そんな訳で、同窓会で会えなくてとても残念で、同窓会から帰って来てスグに“みっちゃん”にメールを出した。
スグに「会おう、会おう！」って事になったのだけど、これがまたお互いチビッコ持ち。
約束を交わすと、どっちかの子供が熱を出したり病気になったりして実現するまで4ヶ月もかかってしまった。
で、やっと会えたのだ。
先々週公園で再会して、一昨日、ウチに来てもらって。
実に約10年ぶりくらいの再会。
もともとそんなに親しくしていた訳じゃない人と10年ぶりに会ったりしたら、なんかぎこちなくなるモノだと思うのだけどね。
でも、やっぱり、思った通り、“みっちゃん”との距離は高校の時のまんまだった。
私が当時感じていた彼女のテンポは全然変わって無く、やっぱり、当時と同じ様にちっとも気を使う事なく、まるで高校時代と同じようにフツーに会ってフツーに話した。
18歳だった2人はお互い32歳になり、お互い1児の母になり。
それでも、流れてきた歳月を普通に話せるのって嬉しいなーと、ジンワリ嬉しくなるヒト時だった。
きっと、それもこれも「学校」っていう特殊な時間を共有してきた間柄だからなのかもしれないなって思う。
もしも、社会に出てから会っていたら。
同じように彼女のことを好きになっても、その距離は「心地よい距離」でなく、「近づけない距離」となって永遠に接点は無かったような気もするし。
平日の毎日の中に、ちょっと楽しみが増えた、嬉しい出来事だった。
| 2001年03月21日(水) |
* カブのお喋り * |
夕飯の支度をしている間、ひとりで大人しく遊んでいるなーと思っていたら、何やらカブの激しい独り言(殆どが意味不明語)が聞こえてきた。
しかも口調が怒っている感じ。
何をやっているのだ？っとコッソリ様子を伺いに行くと…。
お気に入りのオモチャ、ガチャガチャで出したトーマスシリーズの電車をテーブル並べている。
トーマスの電車シリーズは車体に顔がついていて、その顔をキチンと正面に向けて3台整列させ、電車と対面して喋っていたのだ。
笑っちゃうのは3台それぞれに対する態度が違うこと。
ナデナデされているパーシー。
怒られているレディー。
あまり相手にされていない貨車。(名前は不明)
なんでレディーを怒っているのだ？と更にコッソリ観察していると。
どうやら滑り台の上から次々と電車を滑らせて遊んでいたらしい。
恐らく形状と車輪の具合なのだろうけど、パーシーは上手に滑るのだ。
っが、レディーはどうやっても途中で倒れる。
それに対して、上手に滑ったパーシーにはパチパチと手を叩き奇声を上げて喜び、失敗したレディーには怒っている。
しかも失敗続きのレディーを見限ったのか、1台だけテーブルに置き去りにしちゃってるし。
おもしろ過ぎる(^-^)
カブに対して、何かが上手く出来ると褒めまくってはいるけれど、別に失敗したからって怒った記憶は無いんだけどねー。
なんでそんなにスパルタなんだ、カブ?と不思議に思ったりして。
ほんと、つい最近までほんの赤ちゃんだったのにな。
気が付けば色んな事を理解してコミュニケーションも大分取れるようになってきた。
コミュニケーションが取れるって、ほんとに楽しい。
もっともっとお話しが上手になったら、きっと1日中カブとお喋りして過すようになるんだろうなー。
カブより大きな、お喋りも上手なお友達のママに「お話し出来ると楽しいでしょうー」と聞いたら、そこに居た2人のママが「喋るようになるとイヤイヤが始まるから大変だよー。」って言っていた。
そんなモンなのかなぁ。
フに落ちないぞ。
だって、アンヨの前も「歩かないうちが花よ」みたいな事を言う人が多くて、歩くのを楽しみにしていた私は「ほんとにそうなのか？」って思っていたのだけど、結局振りかえればアンヨが出来るようになってカブとの行動範囲も広がって、毎日が更に楽しくなったもんな。
確かに反抗期って大変そうだけど、それでもやっぱりカブと色んなお話しが出来るようになるのは楽しみ。
電車と一生懸命お話しするカブを見て「カブ語、私も話したいー！」と思ってしまったよ。
パーシーめっ。ウラヤマシイではないか。プン。
| 2001年03月20日(火) |
* 値切りのテク * |
この間の日曜日。
すっごーーい天気が良くて、もう「春だ！春だ！」って感じのポカポカ陽気。
ちょうど新横浜にある国際競技場前の広場でフリマをやってる日だったので、ブラブラと遊びに行く事にした。
土手っぷちにあるこの競技場。
青々とした土手の緑とキラキラと光る川面の眺めがなんともキレイ。
ワールドカップだ、世界陸上だなんて言ったら、この広ーい競技場の周りも“芋洗い”のような状態になるのだろうけど、サスガにフリマごときじゃ人は埋め尽くされたりしない。
広々としていて風が心地よくて、カブもキョロキョロとあたりを見回してはダッシュっ！と超ゴキゲンさん。
しかも行ってみたら、たまたま少年サッカーの決勝戦がやっていて、競技場の中にも入れた。
このスタジアムの中に入ったのは初めてだったのだけど、いやいや、キレイ。
決勝戦とは言え、少年サッカーなのにこんな大きなスタジアムで試合が出来るなんてスゴイ。
チビッコ達も嬉しいだろうなぁ。
だってオーロラビジョンとかに映っちゃうんだよー。
もう親なんてかぶり付きでビデオ回しちゃうよね（笑)。
来年はここでワールドカップだよー。
カブがあと1歳大きかったら絶対にチケットの応募したのになー。
市でチケット斡旋してたんだよう。
くぅー。
…そんな泣き言を言っても始まらないけどさ。っちぇ。
っで、フリマ。
ここのフリマは結構大規模なのだ。
しかも今日は天気も良いから何となく活気もあって良い感じ。
フリマって何だかウキウキするんだよなー。
なんて言うか…。
そう。「お買い物ごっこ」みたいな気分。
だって大体が捨値だしねー。
それに「買う事」を始めから目的にしているワケじゃないから、別に何も買えなくても良いし、ブラブラしてるだけで楽しい。
しかもお気に入りの物が安くGET出来たりしたら更にゴキゲン度もUPするのだ。
中には商売ッ家バンバンの値段を付けてる人も居るんだけど、そうゆう店には客も冷たかったりして面白い。
ところでフリマの醍醐味と言えば「値切り」。
そう。フリマならではの楽しみ…な筈。
なんだけどねー。
私って値切れないのよう。
なんか「まけてー」とか「もっと安くしてー」とか言えないの。
別に値切るのが恥ずかしい事だ、なんて全然思ってないのよ。だってフリマだし。
なのに言えないのよねー。
なんかさ、もし「まけてー」とか言って嫌な顔されちゃったりしたら嫌なんだろうなー。
っで、シュンとしちゃう自分を想像しちゃってるのかも。
「キャラが変わっちゃってるぞ。私。」と思いつつも。
それもこれも、ヤッパリ小心な私らしいと言えば私らしいのかも。
ホントはあけすけに「もっと安くしてよう」とか明るく言いたいんだけどな。
ウチの姉なんてフリマで値切らないで買うことなんて絶対に無いもんなー。
ちょっとウラヤマシイのだ。
そんな訳で値切れない私のフリマお買い物方法。
まず気に入った物が見つかったら、自分の中で「いくらなら買う」という値段を付ける。
で、値段を見てそれよりダンゼン高かったら買わない。
もしもチョットだけ思う値段より高かったらズバリ「○○円になりますか？」と聞いてみる。
で、もしも安くなれば買うし、ちょっとでも難色を見せたら即やめる。
と言う感じ。
「楽しく値切る」のって結構テクがいるよね。
中にはもうグリグリグリグリと聞いていて嫌になるくらいのシツコイ感じで迫ってたりする人もいて(特にオバサン)、店の人も別に商売じゃないから、そこまで言われると中にはカチンときちゃって「それじゃぁ売らない」みたいな嫌な感じになっちゃって。
せっかくの楽しい感じが台無しじゃんーとハタで見ていて思ってしまうのよ。
でも、楽しい値切りは聞いてて飽きない。
そうゆうのが上手な人ってのは、きっとその他にも色んな「対、人系」の特技を持っているに違いないと踏んでるのだ。
伝授して頂きたい。ゼヒ。
で、今回GETしたモノ達。
・テレタビーズ(カブが好き)の蓋とストロー付きタンブラー新品 300円。
・パッチワーク半袖シャツ新品 1200円。
・7分袖開襟シャツ 中古 200円。
以上ー。
途中でまたもやビールをグビグビと飲み、カブも大ハシャギの約4時間。
すごく楽しい休日でした。
| 2001年03月16日(金) |
* オバサンの攻撃 * |
本日もポカポカ陽気に誘われて、外の空気を満喫。
長袖Tシャツ1枚で全然OKなくらい暖かい。
風が強かったけど、その風も暖かくて気持ち良かった。
もう春だねー。
たっぷり遊んでゴキゲンさんで帰って来た2人。
玄関の外の廊下で、ドロンコになったカブのズボンとトレーナーを脱がせていると、向こうの方からキョロキョロと視線を泳がせながら知らないオバサンが歩いてくる。
「なんだろー」と思いつつ、知らない人だし、なんだかサッチーちっくな派手オバサンだし、見ないふりをすることに決定。
っが、オバサンはズンズンと進んでくる。
ちなみにエレベータは401号室の前にある。
廊下のドンツキが408号室。そしてウチは407号室。
なんかイヤな予感ー。ナンかの勧誘ー？保健のオバチャンー？
ホームエステのご案内ー？
とグルグルと考えていると…
「あの、ちょっと。」
げ。やっぱり話しかけてきた。
が、いちおう笑顔で「はい？」と応える私。
途端に彼女の目はキラーンと輝き、オバチャン特有の喋りが始まった！！
「あのね、私、このマンションに今度引っ越して来ようかと思っているのだけど、ほら、ここって契約する前に中を見せてくれないでしょう…。」
ふむふむ。勧誘では無い、と。良かった良かった。
確かにウチのマンションは、市が借り上げている家賃補助付きのマンションで、契約までの道のりが民間とは違うのだ。
オバチャンの話しは続く。
「でね、家って中も見ないで借りられないじゃない。」
気持ちは解るけど、そうゆう仕組みなんだから仕方ないじゃないのさ。
それに、その代り細かーく書かれたお家の仕様書をくれるじゃないのさ。
っと思ったけど、私が口を挟む余地は無い。
まだ続くオバチャンの話し。
「だからねー。奥さんちょっと、家の中見せてくれない？？」
え゛っ！？
な、なに？この人。
知らない人だよ。
固まったよ、私。
しかもこのオバチャンの口調からは「ムリなお願いかもしれないけど」とか「良かったら、でイイんだけど」とか、そうゆうニュアンスは全く汲み取れない。
それどころか「見せてくれて当然」の様な、すごい押し切り口調！
だんだんムカムカして来た。
「それは出来ません。」（キッパリ）
すると露骨にイヤな顔をするオバチャン。
なんでだよう。
君が押し売りじゃないって保証ドコにあるのよー。
その大きな鞄の中から化粧品のパンフレットわんさか出してこないって、絶対に言えるのかよー。
今時、宅急便かと思ってドア開けたら殺されちゃう人だって居るんだゾ。
それより、それより、まず。
キミ、図々しくない？！
「気分悪いわー」と内心思いつつも、まー、もしかしたら隣人になるかもだし。
あまり露骨なコトは出来ないし。
さっさと退散するがヨシと判断した私は、カブをダシに「さー、寒いからお家に入ろうー。」とか言いつつ、軽めに会釈してドアを閉じ様とした…ンだけど。
オバチャン、大慌てで「ちょっとっ！！」と。
ゲンナリー。
だいたいにして、最初から「ちょっと」ってナンだよう。
私はキミのダンナかい？
「ちょっとスミマセン」とか「ちょっといいですか」とか、そうゆう風に言えないのかしら。
振り向くと、もうニジリ寄って来る勢いで「もうちょっと話しを聞かせてくれる？」
shon「…はい。なんでしょうか。」
オバ「日当たりなんかはどうなの？」
shon「東向きなんで、ベランダ側は午前中しか日が入りません。」
オバ「あらっ。ぢゃぁ布団とかどうしてるの？」
shon「午前中に干します。」
当たり前じゃないか。日が出てないのに干してどーする。
オバ「そうー。買い物はドコまで行くの？」
shon「駅前ですけど。」
オバ「えっ？駅まで行かないと無いの!!（ビックリしてる）」
shon「でも歩いても7分くらいですよ。」
歩いて7分がご不満なら、もっと街中の物件探した方がイイでないの？
オバ「駐車場は下に停めてるの？」
shon「下は高いから近所で借りてます。」
オバ「あらそう。ちなみにイクラ？」
shon「（なんかスゴイ嫌ーーー！)8000円です。」
続く、まだまだ続く。
もう、カブはズボン脱がせてオムツ姿だし、ムカムカするしで限界な私。
「すみません、ちょと子供にズボン履かせたいんで。」と、かろうじて作り笑顔で言うと。
「そうね。ぢゃぁ、もういいわ。」
な、なにをーー！？
「もういいわ。」ってキサマ、なんなんだーー！
なんで「すみませんでした」とか「ありがとうございました」とか、「お手間取らせました」とか、とか、言わないの、この人ーー！
どうして、どうして、どうしてオバサンってこうなのーーー！！！
すっごいイヤーーーーっ！！
逃げるようにして玄関を閉めた途端、ハッと気が付いた。
ウチのお隣。408号室。
昨年末引越しして行って、2月に新しいお隣さんが入居したばかり。
もしも、あとちょっとタイミングがずれていたら…。
あのクソババアが隣りに越して来ていたかもしれないんだー！
セーフだよー。
あぶなかったよー。
あー。それにしても疲れた。
朝起きて外を見たら、空気が黄色くなるくらいゴーゴーと風が吹いていた。
「これは花粉か？それとも埃？」
どっちでもイイけどスゴイ。
朝はお部屋の窓を開けて換気してるのだけど、「黄色い空気→花粉?→花粉症→ダーリン」と頭の中で連想ゲームな私。
花粉だったら夜大変な事になりそうなんで、とりあえず今日の換気は中止。
でも、なんか空は晴れてるしカブは元気だし。
私も元気。
外へ出たいよう。
迷いつつもカブに聞いてみる。
「カブ、外行きたい?!」
「アウッ！あ゛あ゛っ！」と屈伸運動付きで反応。
うーん。やっぱり出たいよねぇ。
まー、買い物もしたいし。
ダメモトで行ってみよーー！っと言うわけで、春の嵐の中公園目指して出発するカブと私。
モチロン、遊具のエリアにはだーーれも居ない。
だってスゴイんだもん。風。
っが、広場エリアのベンチに女子高生を3人発見。
しかも驚くべき事に、彼女たちは3人してベンチで寝ている。
足を器用に折って、猫のように丸くなって。
しかも3人して同じ方向を向き、同じポーズで寝てるのだ。
スゴイ。
風でスカートがハタハタ言ってる。
パンツ見えてるぞ、おい。
すごいなー。若いってコワイなー。と勝手に納得し、ここまで来たんでいちお砂場方面へ行ってみた。
行ってみたら意外や意外。
砂場近辺は上手い具合に風があまり入ってこないポイントになっていた。
風が吹かなければ太陽も出てるし、結構暖かい。
ハタから見たら「何もこんな日に砂遊びだなんて。ヘンな親子だわー。」と思うかもしれないけど良い感じ。うし。
またもや「カブと砂場占領な日」がやって来たのだ。
本日は前回の「山作り」に対抗し「穴掘り」を徹底的に行うことに。
目標は「砂場の底を見るぞ！」に決定。
思えば砂場の底って見たことないしね。
そこら辺に転がってた“ミニおたま”で穴掘り開始！
ちょっと掘り始めて気が付いたのが、小さい穴だとドンドン周りの砂が穴に落ちてきて深い穴が掘れないのだ。
深い穴を掘るためには、大き目な穴を底が均等になるように掘り進めなくてはならない。
むむー。
手強い。
なにせコッチの穴掘りグッズはミニオタマだ。
が、誰も居ないので縦横無尽に砂を撒き散らしても誰の迷惑にもならないので、もう犬のようにゴンゴン掘る私。
またもや訳もわからず一緒にほじくるカブ。
(しかもカブの穴掘りグッズは“ミルクの軽量スプーン”だ！ククク。)
かくして穴を掘り始めてから40分。
底が見えた！！
直径約40�僉⊃爾橘�50�僉�
カブが腰までスッポリ入る。
ウシシー。
ちなみに底の様子はと言うと、水はけの為かプラスチック製のメッシュシートが敷いてあった。(コレに関しては別にナンの感慨も無し。)
ちょうど穴が掘り終わって帰るモードになった頃、友達親子が続けて2組やってきた。
そう言えば風も弱まってる。
で、結局それから3歳、2歳、1歳(カブ)と男の子3人で小1時間遊び、ウチに帰って来た頃には私もグッタリ。
カブもバタンキュー。
カブが眠ってしまった後、フと手に違和感を感じて見てみたら。
右手に小さなマメが1つ出来ていた。
穴掘ってマメ。
なんだかマヌケな私。
でもちょっとだけ、このマメはカワイイ。
| 2001年03月13日(火) |
* あいだよ、あい * |
大きな観葉植物が欲しくて「暖かくなったら買おうかなー」と、ずいぶん前からウダウダと言っていた私。
で、この間の日曜日、リサーチをしに花屋さんを何軒か回ってみた。
最後に入った小ぢんまりとした花屋さんで大きなパキラを発見。
とても気に入ってしまった。
茎がみつ編み状になっている160�僂�らい高さがある大きなパキラ。
他のお店より随分安かったし「これは出会いだー！買ってしまえー！」と。
ウキウキ気分で車で待つダーリンを呼びに行った。
「気に入ったのがあったのよう。」って。
これまで欲しい欲しいと言いながら、全然買う気配を見せなかった私が俄然購入意欲を見せていたんで「そんなに気に入ったの？」とダーリン。
だって大きさと言い、新芽がタクサン出ているところと言い、とても気に入ってしまったのだ。
「うん。」とキッパリ返事な私。
そしたらね。
なんと「ぢゃー、コレはホワイトデーのプレゼントって事で。」っとお小遣いで買ってくれたのだよう。
うれしー。
あいだよ、あいー。
絶対に枯らさないぞ。
がんばるのだ。shonとパキラ。
| 2001年03月12日(月) |
* ゴキゲンさんな土曜日 * |
土曜日の夜、友達のトミキチと一緒に飲みに行った。
そう。「母の開放日」だったのだ。ウシシ。
行きしな、ダーリンが「大きな音で音楽を聴く機会なんてあまり無いだろうからウォークマンでも持っていけば？」っと、充電済みのMDウォークマンと私好みのMDを2枚渡してくれた。
むむー。嬉しいではないか。
「ありがとー。男2人、仲良くやっておくれー。」っと、後ろ髪をひかれるなんて事はぜんっぜん無く、ソソクサと家を後にする私。
最初、電車の中で本を読もう！って思っていたのだけど、確かに音楽にして大正解だった。
言われてみれば、大きな音で音楽をジックリ聞くなんてこんな時でもなきゃね。
「音楽を聴きながら本を読めば良いではないか」と思う人もいるでしょう。
…出来ないのです。
まったくアナログな人間なので「ながら作業」が出来ないわたし。
私の動きは何もかもシングルタスクで進んで行くので、急いでいくつかの事をやろうとするなら「早回し」をするしか無い。
変に2つ以上の事を一緒にやろうとするとかえって時間がかかってしまう…。
ドンクサイったらありゃしない。
そんなワケで電車の窓から外の景色を眺めながらaikoを聞き、久しぶりの街の空気を堪能して。
それにしたって、気のおけない友達とのお喋りってどうしてこんなに楽しいのだろうね。
7時に会って、11時に店を出た。
4時間がアっと言う間。
電車が無くなるからーっと、今度は思いっきり後ろ髪をひかれて別れたのであった。
電車を降りてスグお家にメールした。
「今、駅についたよ。ナンか買ってく？」
「アイス買ってきて。カブはオリコウサンにしていたよ。」
そうかそうかー。
チョット酔っ払ってゴキゲンさんの私。
ウォークマンのボリュームを上げてaikoと一緒に唄いながら、アイスを片手にユラユラと桜並木をスキップして帰って来た。
あー。楽しかった。
| 2001年03月11日(日) |
* 専業主婦の醍醐味かな * |
今日はなんだかダルくて、昼間外へ出るタイミングを逸したまま、カブといっしょに夕方まで昼寝をしてしまった。
あー。気持ちよかった。
すっかり元気になったんで、夜の7時頃からカブと2人で夜の散歩に出掛けることにした。
ウチの前は幹線道路で、道路脇の歩道の片側がズーーっと何キロも続く桜並木になっている。
道路の交通量は結構あるのだけど、桜側の歩道は人エリアと自転車エリアが分かれているくらいゆったりとしているので、カブと手をつないでブラブラ歩いても大丈夫。
駅前のスーパーまでビールを買いに行くことにした。
駅までゆっくり歩いて10分。
サカサカ歩けば7分。
チャリなら3分。
今までカブと駅まで歩いたことは無い。
いつもはチャリかベビーカーだから。
別にビールを買えなくてもイイし、急ぐ用事も無かったし、とにかく歩いてみることにした。
今日はそれほど寒くなかったけど、月と星がスゴク綺麗で、なんとなく真冬の空の感じだった。
月もまんまる。
最近カブは月の存在に注目しているので、外へ出るとスグに月を指差して反応した。
「お月様だねー。キレイだねー。」と言うと、ペコリと月へ向かってコンニチワをする。
かわいい。
歩道の真中に白線がひいてある。
人と自転車を分けるための線。
月が明るくて、白線がやけに浮き上がって見えるせいか、カブは線の上をなぞって歩く。
犬の散歩をする人とか、ジョギングする人とか、会社帰りのOLさんとか。
色んな人とすれ違うたびに、白線の上で足を止めて振り返るカブ。
なかなか辿り着かない。
いつもはカブを乗せた自転車で、この歩道の途中を左折して駅や公園へ向かうのだけど、今日は最後まで桜並木を歩いて行こうと思っていた。
けど、いつの曲がり角へ差し掛かった時、カブがグイグイと手を引っ張った。
「いつもの道」の方向へ。
ビックリ。
道を覚えていたんだね。
結局いつもの道をそのまんま歩いて辿り、スーパーまで完走(歩?)した。
所要時間30分。
サスガに帰りは「抱っこ」をねだられたけど、ソコはもう読んでいたので用意していた抱っこ紐を装着し、ダウンの中にカブをしまって行きと違う道で帰ってきた。
カブのお腹と私のお腹がくっついてカイロ状態。
暖かくて気持ち良い。
育児をしてると確かに自分の時間を作るのは難しいのだけど、でも、「急がないでも良い時間」は子供が生まれる前(働いていた)よりも増えたと思う。
ノンビリ散歩して帰ってきたら、ちょうど1時間が過ぎていた。
ビールを買っても最短で10分で済む道のりを、こうやってブラブラと無駄に楽しめるのも専業主婦の醍醐味かなーって思った。
ヒデキが結婚するらしいのだけど、お相手は普通のOLさんらしい。
もしも一緒に働いてる同僚が。
「私、婚約したの。」「おめでとう。で、誰と？」「ヒデキと。」
ぶっ飛ぶよねー。死語をあえて使いたいよ。“ぶっ飛ぶ。”
だんながヒデキ。
スゴイー。インパクトありすぎ。
大人の男の人が自分のこと名前で呼んで違和感ないのって、ヒデキくらいではないでしょうか。（もう言ってないかもしれないけど。）
これまでヒデキに注目したことはなかったのだけど、「だんながヒデキ」のインパクトに押されて、ものすごくヒデキのことを考えてしまった昨日の昼下がり･･･。
| 2001年03月09日(金) |
* 空想するカブ * |
最近のカブのブーム。
それは「電車あそび」。
家でも公園でも、とりあえず「電車遊び」の世界に入るトコから始まる。
レール状な場所を見つけては電車を並べて、左右に動かして遊ぶのだ。
「グゥグゥー」と言いながら。(多分ゴトンゴトンと言っている。)
レール状な場所。
それは、例えば家の中で言うなら、サッシの溝や敷居。
床に敷いたラグと壁の間にできた隙間の床。
本棚に並ぶ本の手前にある、少しの余りの部分。
公園ならば、砂場にできた溝。
砂場の囲み石。
抜け目なくレールな場所を見つけては、相当入り込んでやってる。
面白いなーって思うのが、電車遊びと言えど、必ずしも電車の形をしたオモチャでやるワケじゃないのだ。
LEGOの長方形をしたピースばかりを集めて来て、それを連ねて「電車ってコト」にしている事もある。
積み木の時もある。
数あるピースの中から必ず長方形だけを選って来てるところを見るに、カブの中で「電車は長方形」という、揺るぎ無い”決まりごと”があるってことだ。
不思議。
確かに電車は長方形だけど。
その、窓も車輪も模様もついてない、ただのブロックの１ピースを「電車ってコト」にするワケでしょう。
3つ4つ連ねて走らせてるカブの頭の中には、完全に「相鉄線」が描かれている訳だ。（相鉄線しか見たことない。）
空想って、そんな小さいころからするんだね。
チョット驚いた。
それって空想って言わない?!
思い込み?!
(うーん。どっちでもイイや。)
それから少し気にして同じ位の年の子をみていると、結構やってるのね。
「○○ワールド」。
ヨソんちの子をそこまでマジマジと観察した事がなかったんで、気が付かなかった。
そんな小さい頃からバーチャルな世界が頭の中で繰り広げられているんだーっと思ったら、なんだかスゴイなーって。
口をとんがらがしてキラキラした目でブロックを左右に動かすカブを、コッソリ背後から観察。
ニヤケてしまう。
いったいどんな世界が頭の中に描かれているのか、一度でいいから見てみたい。
そして出来ることならビデオに撮りたい！
老後にコッソリ見てはウヒウヒとノスタルジックな気分に浸れるじゃない。
モチロンこっそりと鑑賞。
だってカブが見たらヒクよね、きっと。
いいんだもん。
だって好きなんだもん。
ダーリンの体じゅうに突然ジンマシンが出た。
赤い斑点のウシの模様のように、一面赤い。
スゴク痒そう。
とてもかわいそう。
昨日会社で突然痒くなって、急遽会社の近くの皮膚科へ行ったのだけど、もらった薬が全然効かないらしい。
80歳くらいのジイちゃん先生で、診察室が異常に狭くて、診察もロクにしてもらえなかったらしく･･･
泌尿器科と一緒の皮膚科で、だーりん曰く「ぢゃぁ、まずチンチ○出して。」なんて言われても抗えないような怪しげな雰囲気の病院だったとか。
まったく、ついてない時ってあくまでもついてないのだ。
あわれなダーリン。
ジンマシンのことをHPで調べたら、寝不足、ストレス、病後などにより体が虚弱になってるときに発症しやすい･･･とのこと。
まさに。
もう6年くらい、ずっとずっと平日は4時間半くらいしか寝てない。
ストレスフルな毎日。
いそがしすぎる。
なんだかとっても不憫に思えてきてしまったよう。
明日、ちがう病院へ再度行くことを進めた。
なんとか治まってくれる事を祈るのみ。
小さい頃からツルツルした物が好きな私。
特に新芽のツルツルと石のツルツルに関しては、幼稚園生くらいの時からスデに相当執着していたらしい。
幼い頃、遊びから帰ってくると私のポケットにはツルツルの石がゴロゴロ入っていた。
ウッカリそのまま洗濯のカゴに入れると、母に叱られるので、遊びから帰ってくると玄関の外においてあった自分専用のバケツに戦利品を入れるのが日課だった。
いまでも春になって新芽が吹くと、ついつい立ち止まって触ってしまう。キュルキュルと。
気持ちイイのだ。
この間、ドライブの途中でたまたま遭遇した「石のお店」で、どうにも触り心地の良い石があったので買ってみた。
安物の水晶とヘマタイト。
いわゆる「パワーストーン」と言うヤツ。
“パワー”の部分はあまり信じていないのだけど(もしも効力があるのなら嬉しいけどね）、とにかくソレを触って眠ると気持ちが良い。
幼いころ夢中になって集めた「魅惑のツルツル石の感触」を思い出した。
思えばカブも石が好きで、外へ出ると必ず石を拾う。
子供はみんな石が好きなのだろう…と思っていたのだけど、ヨソんちの子を見てると必ずしもそうゆうワケではないみたい。
まさか、そんな事はないよな…と思いつつも、外へ出ると必ず石を拾う我が息子を見ていると「遺伝」と言う単語が脳裏をよぎったりして。
そんなワケないよね。
とにかく、今、石をニギニギしながら眠るのがマイブーム。
これで、もしも「効力」の方もあったりしたら、まさに「一石二鳥」だね。オホホ。
| 2001年03月06日(火) |
* 続く…のお話し * |
映画とか小説で、「続く…」みたいな終わり方をするお話があるでしょう。
-さて、この後のお話はご想像にお任せします。-という感じの…。
例えば、えーーーっと。
「風と共に去りぬ」とか「ベティー・ブルー」とかとか、そうゆうお話。
気持ち悪いのです。
何日も。
気になってしまって、気になってしまって。
その後どうしたのか、実在の人を案ずるするかの様に気にかかる。
かと言って、そうゆうお話しが嫌いなワケじゃないんだけど…。
って言うか、上に書いた2つの作品にしても、とっても大好きなお話しだし。
「うりゃー！これでどうだー！」みたいなハッピーエンドとか、辻褄合わせみたいなエンディングは実際白けると思うのだけど…。
でもねー。気持ち悪いんだよね。とっても。
なんでイキナリそんな話しをしたかと言うと。
今、山本文緒の「プラナリア」(短編集)を読んでいて、この本に入っているお話しのほとんどが「続く…。」みたいな終わり方なの。
寝る前に読んでいるもんだから、前日読んでモヤモヤと考えていた事+今日読んだモヤモヤが重なって･…。
とうとう昨晩は複数のお話しのモヤモヤが一挙に夢の中に出てきてしまった。
しかも主人公、わたくし。
しかも夢だからイロイロ矛盾だらけー。
その本、あと2つお話しが残ってるの。
最後の２つも「続く」なのかしら。
だとしたら、明後日あたり、どんな夢を見るハメになるんだろう…と思うとチョット恐いような、楽しみのような。
あ。
でも、面白かった。
モヤモヤしながらも「面白かった」と言っているってコトは、私はもしかしたらモヤモヤしたがっているのかなー。
むむー。
どちらにしても、一昨日あたりから架空の人が日常の隙間に入り込んでは、私を心配させている。
小説家ってスゴイね。
1人寝。
はふぅー。
ヤミツキになるよ。
グッスリ朝まで起きる事無く爆睡。
ホントにお家の中にひとりぽっちだったら、死ぬほど寂しいけど、あっちの方にダーリンとカブがいると思うと、妙に特別なことをしてるようなウキウキ気分で、寝室と違う天上の景色も電気の傘も、なんかとっても特別な気分な夜でした。
今度はコッソリ、カブ1人を置き去りにして、ダーリンと2人で別の部屋で寝てみたいなーなんて思ったワタクシ。
いや。エッチな意味でなく。
ん？
エッチな意味でもイイのか、別に。
夫婦なんだからね。うん。
カブが生まれてからこっち、メッキリ眠りが浅くなってしまった。
前は例えば夜中に震度4の地震が起きようとも、夫婦そろってゴーゴー寝てた。
ダーリンのイビキで起きた事なんて無かった。
眠るのが大好きで「眠れない夜」なんて繊細なコト、私には無縁だった。
っが、あの新生児期の「魔の3時間おき授乳」を挟んでからコッチ、眠っていても、カブの泣き声とか寝言とか、ダーリンのいびきとか、ネコが走り回る音とか、ひどい時は新聞屋の足音とか…ささいな音で起きるようになってしまった。
そして、どうかすると眠れなくなる。
寝つきが悪くなったのは、カブの夜泣きがひどかった時期を経てからだ。
夜泣きがひどかった時期。
ほんとに1時間おきに明け方まで泣いてた。
この1時間おきってのが結構辛くて、やっと自分がウトウトすると起される。そしてまた、ウトウトすると…の繰り返し。
だんだんイライラしてきて、「どうにでもなれ」みたいな気持ちになって、眠るタイミングがわかんなくなって来る。
過ぎてしまえば懐かしい思い出だけどさ。
今は夜中に泣いても1回か、多くて2回。
あの頃に比べたら極楽だし、2歳3歳までヒドク夜泣きをする子もいるらしいんで、カブの夜泣きなんて世間的には「一般的」なレベルだったんだろうケドね。
まー、それはどうでもイイのだけど、結局あの時期を挟んでから寝つきがメッキリ悪くなってしまった。
タイミングを失うと眠れなくなるのだ。
そんな話しをダーリンとしていたら、今までいかに私が「眠り好き」だったか知っているだけに、ちょっと気の毒に思ってくれたらしい。
うしし。
「明日オレ休みだし、試しに今日、shonだけ違う部屋で寝てみれば？」っと、考えもしなかった提案をしてくれた。
うそー。いいの？いいの？
だってキミ、カブが泣いても起きないじゃん。
まー、でも。
泣かないかもしれないし。
1人で寝てみるなんて、もしかして1年半ぶりじゃないのか?!
魅惑的ー。
っと言うわけで、これからわたくし1人で寝ます。
どーか、朝までグッスリ眠れますように。
朝天気がイマイチーと思ってたら、お昼前に太陽が出て来たんで「お?!晴れるのか？そうなのか？それならば、外へ出ようではないか。」っとキュウキョお出かけ支度。
っが、玄関を出たら風がゴーゴー吹いていた。
やられた。
マンションって密閉度が高いから外の風の音なんか全然聞こえない。
だからよく、こうやって騙される。
去年住んでた木造の貸家だったら、こんな勘違いは絶対に無かったよなー。
でも、まぁ。
もうこんなに身支度しちゃったし。
ダメな時の保険で図書館に寄れるように、借りていた本と図書カードを持って公園へ行った。
案の定ダーレも居ない公園に、北風よりはチョット暖かくなってきた、それでも充分冷たい風が吹きすさんでいるー。
でも。
私は誰も居ない公園って結構すき。
ヨソんちの子とか、顔見知りのママとか、憎たらしい小学生とか、オモチャの取り合いとか、そうゆう事が無い外遊びって、滅多に無いもんね。
公園は公共の場だから当たり前だけど。
昨日雨が降ったせいか、砂場はチョットだけウェッティで、ちょっとホジクルと「魅惑の黒砂」が出てくる、出てくる。
最初はチマチマとプリンを作って遊んでた。
砂場の周りの敷居みたいなトコに、30個くらい作ったトコロで飽きた。(私が）
セッカクだからもっと大作を作ろう。と思い立ち、砂場の中央にある直径約１ｍ×高さ30�僂痢屬�立ち台(?)」に山を作ることにした。
モクモクと。
カブの気が散るような要因は何も無いんで、ちゃんと参加してくれた。
2人してモクモクと裾野が1ｍもある山を作るべく、砂を盛った。
10�僂�らいの山が出来た時、またもや思いついた。
誰のか知らないケド置き去りにされたタクサンのシャベルやらスプーンやら車やらが散在していたので、その置き去りオモチャを埋めようではないか、と。
全部埋めて見えなくなるくらいの山を作ろう！
目標が決まると、ガゼン張切るわたくし。
ナンだかわかんないままにウキャウキャと砂を運ぶカブ。
かくして40分の作業の末、裾野1ｍ×高さ５０�僂梁腓�な山が完成！
ふー。スゴイ達成感だゾ。
明日、親子連れが来て「あっ！お山だー！」っと子供は駆け寄るに違いない。
そして子供は山と見ればスグ壊すのだ。
無情にも、ガシガシと。
っが、普通の砂山じゃない。
中からワンサカオモチャが出てくるのだよ。
フッフッフ。
明日一番に来た見知らぬキミ。
キミは非常にラッキーなのだよ。
フッフッフ。
１人想像してはホクソ笑み。
さて、帰ろう。
図書館へ行こう。
ドロンコになった手を2人して洗っていると、私達が砂山を作ってる途中で公園にやってきて、すべり台の辺りで遊んでいた小３くらいの女の子3人が砂場へサササっとやってきた。
チラチラとこっちを見ながら「今度は砂やろうよ。」と言ってる。
イヤな予感ー。
（おいっ。壊すなよ。壊すんじゃねーぞー。）と念を送るわたくし。
仕切り役と思われるイバリンボな子が「砂山を作るから、砂を集めて」と、残りの2人に命令している。
砂場にはもう1つ同じような「お立ち台(?)」がある。
（ソッチに作れ。壊すなー。)
子供「もっと大きいの作ろうよ。」
（そうだよ、その山にもっと砂を積んで、もっと大きくすればイイのだよ、キミタチ）
安心した矢先。
仕切りボスがこう言い放った。
「最初から作りなおすんだよっ。はやく壊してっ。」
なにーーっ！？
私とカブがモクモクと作ってたの、知ってるクセに！！
壊してもイイけど、なにも私の目の前で壊さなくてもイイだろー。
もう7、8歳にもなろうかと言う子だよ。
わかってやってる。
だってそのシキリッ子、チラチラこっち見ながら言ってるんだもん。
やな子。
私はこの位の年齢の女の子が嫌い。
「見て見てー。私を見てー。」と自己顕示欲の塊で、嫉妬深く、小生意気で、お喋りで、スグ泣いて、そして子供の特権をよーく知ってる。
例外もいるけど。
女の本質をそのまんまむき出しにしてる年頃なのだ。
結構な距離が私とその子の間にはあったのだけど、目が合った。
っで、大人げない私は躊躇なく大きな声で言った。
「壊すなら、私達が帰ってからにして。」
図書館の帰り公園の脇を通ったら、女の子達は居なくなっていて、更に巨大化した山が聳え立っていた。
よしよし。
| 2001年03月01日(木) |
* ありがとう。高橋さん * |
日曜日、ヒサビサに落し物をした。
しかも財布。
会社へ通わなくなってからはサスガに財布は落していなかったんだけどな。
だって行動範囲がウチの周りだもんね…。
でも、落とした。
ガーン。
私はスグに物を落とす。
置き忘れる。
傘なんかは、もうヒドイ。
高校の時なんて1年で12本無くした。
あまりに無くすから、ある年数えてみた。
そしたら12本だった。
この間も、雨の日に近所の児童館へ行ったら、帰りに傘立てを見ると私の傘が3本もあった。
1本は持ってきた傘。
あと2本は多分、いつか忘れていった傘。
だいたいにして、この児童館にだって10回も行ってないのに。
帰りに雨が上がると、たいてい忘れて帰って来てるらしい。
しかも、無くなった事にすら、うーんと時間が経たないと気が付かない。
定期券も、10年ちょっとの社会人生活で…多分20万円分くらいは自腹切ってると思う。
っで、財布。
財布は痛い。
お金だけならまだしも、財布には色んな物が入ってる。
一番痛いのは免許証。
イチイチ試験場まで行って、1日がかりで再発行だもの。
あとはカード類やら、保険証やら…。
そんなに大切な財布でさえも、物心ついてからコッチ、5、6回は落としたり、置き忘れたりしてる。
20歳くらいの時、夜中にチャリでコンビニへ行って、そのまま財布をカゴの中に置き忘れたまま無くなってしまったことがある。
マンションの駐輪場に置いておいて、翌朝早くに気が付いて見に言ったのにも係わらず、無くなっていて物凄くシュンとしていたら。
当時一緒に暮らしていた姉が、近所のスーパーのレジで並んでいたら、自分の前で会計をしてるオバサンが、かの財布と同じものを使っていてギョっとして、思わず後をつけたら。
なんと同じマンションの人だった、なんて事もあった。
その財布は…いかにもフェイクですーっという、ピカピカ光る黒の大きなクロコを型押ししたジュンコ・シマダの財布。
バックルなんかもギラギラの金ぴかで、財布の内側もギラギラに光ってる。
そうゆう、ド派手ないかにも偽者の、若い子しか持っちゃイケナイような財布だったのよね。
だからこそ姉も、地味ーなオバサンと手元にある財布の組合せに違和感を感じて発見しちゃった、というくらいの。
ネーチャンも彼氏も、たまたま家に遊びに来てた友達も気色ばんじゃって「乗り込んでやるー！」なんて感じになっちゃったんだけど。
モチロン小心者の私は、そんな事はさせなかったけど。
まぁ、もしかしたら本当に偶然かもしれないけど…。
そにかく、財布は落としたら最後出て来ない確立が高い。
モノがモノだけに。
現金だもんね。
お金は財布から出してしまえば、みーんな同じだもの。。。
定期券とか、鍵なんかは財布に比べれば、随分届けられている事が多いんだけど、財布はね。
寂しいけど、それが現実なのだ。
だから、この間もヒサビサに財布を無くしてすごく慌てて、青ざめたケド、心のどっかで「多分、もうダメだなー。」っと諦めていた。
それがね。
いちお言うだけ言っておこう…と聞きに行ったスーパーのサービスカウンターへ届いていたのさ。
「あのー。財布を落としちゃったんですけど。茶色の財布です。届いて…ませんよね?!」
っと聞く私に、サービスカウンターのおばちゃん、実にアッサリと。
「あ、届いてますよ。」っと。
どっちかって言うと喜ぶところなんだけど、わたし、喜ぶ前にすごく驚いちゃった。
「えぇっ！？」なんて。
係の人が確認の為に。って事で、私の名前を聞いて、財布の中に入ってた免許証と照合したりされていたら、なんか自分の財布なのに、見知らぬオバチャンが財布を開いてるってのも妙な感じだなーなんて思いつつ…。
とにかくあってスゴク感激した。
拾ってくれた人にお礼を言いたいっ！っとモウレツに思っていると、係のオバチャンが一切のメモをくれた。
「この方が届けてくださいました。」と。
住所と電話番号と名前が書いてある。
女の人だ。
多分近所。
さっそく電話したのだけど、留守電だった。
お礼のメッセージを入れたものの、さて、どうしよう。
後日…?!
なんか何度も電話するのって、なんだか違うかも。っと思い、結局お手紙と一緒に図書券を同封して送った。
ホントはどんな人か会って見たかったんだけど、拾った人も家まで来られたら迷惑かもなーなんて、アレコレ考えてしまって。
とにかく、とにかく。
財布が届けられているなんて。
これまでの「落し物人生」を振返って、まず無理っと諦めていただけに、すっごく感激しちゃった。
いい人っているんだなー。
名前しかワカンナイんだけど。
高橋さん。
ホントにどうもありがとうー。
すごく暖かい気持ちになりました。
それにしても、いい加減、人の親になったんだし…そろそろ「落し物人生」にも終止符を打ちたいものです。
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