クラシカル・ロンド(富士見二丁目交響楽団シリーズ)

去る4月22日午後6時40分、「予約の本が届きました」との連絡が本屋からあった。
うわーい!届いたよ届いたよ〜〜〜〜!
先日、足を棒のようにして本屋巡りして、さらにネット販売でも売り切れだった「あの」『クラシカル・ロンド』が読めるのよ〜ん!
ってことで、手に入れてから既に幾日かたってしまいましたが、感想ですわ。

ひと言で言いますと、
「ほお〜〜〜〜う」
ってな具合ですか?
10年続いているシリーズの番外編として、桐ノ院 圭(攻め)が守村 悠季(受け)に出会えたのはどういった経緯によったものだったか、という桐ノ院視点のストーリー『天国の門』と、他2本が収められている。

天才と●●は紙一重で、その紙一重のところで生きている圭は、スペシャルスーパーな特殊能力をもって、悠希を見つけ出し、狙い、無理矢理手に入れてしまったという経歴の持ち主。
この『天国の門』で、悠希が圭に発見されてしまった衝撃のシーンを読むことができるのさ。
その瞬間から悠希、この先君がゲイというアウトサイドな人生を歩むことが決定されてしまったのだよ!
それまでは普通に女性に恋していたのにね〜。
災難だったね〜。
ってでもなっ、君!初めて圭とやっちゃったとき、強姦なのに92分間で6回もイってどうするよ(笑)
(ゲイの)素質有りとか言われてさ、要するに、運命の出会いだったんだろ。その後、結婚までしちゃうんだもんねー。
幸せだよねー。
うらやましーじゃんかよー!!
だって圭ってイイ男なんだもん。
なんでイイ男なのに男が好きなんだよー。ひどいじょーっ。
悠希もそれ以上にイイヤツだから仕方ないけどさ、でもさ、なー。

この「富士見〜」がただのBLもーほー小説に終わらず、10年も続いているのは、ひとえに内容のシビアさにあると思われる。ゲイのカップルが世間的にまだ認められていない、つまり小説世界でも現実がちゃんとそこにあるからだ。
それに他のBL本に比べ、かなりH度は低い。
直接的表現で行けば、ミラージュの方がかなりエグイぞ!
あんなにエグイのに、図書館なんかに置いていいのか!?っつーくらい生々しいんだぞ!

だから、「富士見〜」も図書館に置いてください!
でないと、狭い部屋にまた、本が増えます。
ええ、恐らくそう遠くない未来に増えます。
5月8日か9日には増えます。
そんな未来が見えます。
2005年04月27日(水)

外科医 東盛玲の所見

初代のはすっごーい昔に購入した本です。
その頃は宙出版だったかなあ、覚えてないけど、ちょとマイナーなコミックスでした。
「霊感商法株式会社」と同じ出版社。
でも今になって朝日ソノラマから文庫が出まして、1〜7巻&番外が発売になっております。
その文庫版の6巻7巻部分が以前のコミックスでは発売されておらず、つい、懐かしさも手伝って再度購入となりました。
プラス、雑誌の『ネムキ』で新連載を始めていたらしく、「新・外科医 東盛玲の所見」としてコミックス1巻が発売、これも購入。

主な登場人物は、タイトルロールでもある外科医の東盛 玲(とうもり あきら)、看護婦の牧原 莉梨子(りりこ)、東盛家に居候の朴木 咲也(ほうのき さくや)。

東盛氏は、若くして大病院の院長でもあり天才的な技術をもつ外科医。
さらに普通の人には見えないモノが見えてしまう人。
おそらく30代中盤。
看護婦の牧原も見える人です。20代前半。優しくて芯のしっかりした女性。
咲耶もそれに近い能力持ち。17歳前後。東盛の影響で医者を目指し、ただ今大検挑戦の為勉強中。
他の脇役はいたって普通の医者だったり患者だったり看護婦だったりしますが、内容はオカルトファンタジーっぽいです。
(意味不明の説明だ。ごめんよ(^^;)

東盛氏は私の好きな男性キャラの中の一人でもありますが、この作者の絵柄だと、どうも下半身部分がおっさん風で、なんとなくビール腹に見えてしまう。
いだけない、非常にいただけない!
顔は超好みなのに!
細くて腹部が締まった体つきをしているはずなのに!(妄想)

さて、そんな東盛氏ですが、おそらく絶対、牧原を愛してます。
牧原も然り。
なんつっても牧原は東盛氏の運命の「ナイチンゲール」ですから。
ほとんど二人はスキンシップによるコミュニケーションをしませんが、端々に紡がれるセリフが萌え系です。
しかし、本当にたまーにしかそういった「愛情表現」のシーンは出てこないので、じれったい限りです!
久しぶりに、男×男、じゃなく男女の愛に頬を弛ませてしまうというのにねぇ。
そういった意味での手も握った事ないくせに、老夫婦みたいな信頼と愛情関係の二人って、ダメよ!
男盛りの年代なんだから、時には激しく燃え上がってごらんって。

雑誌が『ネムキ』というあたり、また途中で連載ストップということもあり得て怖いので、邪道だが早々に最終回を迎えてもらってもいいか、とか思っています。
もちろんちゃんと東盛氏と牧原が結婚して完結、というのが必須条件ですが。
がんばって下さいね〜。
2005年04月26日(火)

DEATH NOTE

旅の途中。
人の優しさに触れ、気力を貰って己を探す、心の旅の途中。
そんなとき、ふと借り受けた5冊のマンガ。
『DEATH NOTE』1〜5巻。
週刊少年ジャンプ連載中。(最新刊 6巻絶賛発売中!)

もともと私は少年漫画をあまり読んだことがない。
例外は有るが、人に勧められでもしない限り縁のない分野だ。
そんな中、今回この『DEATH NOTE』を読むに至ったのは、某Cちゃん(“銀魂”熱愛中)が強力PUSHと共に、蔵書の1〜5巻を我が家まで持ち込んでくれたからである。
「ハマるかもしれない面白さ」との前知識は持っていたが、それで自分が全部読むとは思っていなかった。
実際その時は、BLにどっぷり浸っていたので借りてからもしばらくは放置プレイ状態だった。
「もしかすると読まずに返す事になるかもしれない・・・。それは避けたいが。」と後ろ向きな予測まで立てていた。
そうは言いながらも縁は異なモノで、様々な要因が重なり、切れ間がなかった“通勤のお友達的文庫本”が切れてしまうという事態から、手近にあった未読の本、そう、『DEATH NOTE』をとうとう読むこととなったのだ。
車中、読み始めるとあら不思議。
面白い!
少年漫画が読めない一つの理由としての、「絵柄が苦手」という向かい風も見事にパスして、気が付いたら読み終わってしまっていた。
間延びせず緊迫したストーリー展開、それを表現できる画力とキャラ使い。
なかなかいい拾い物だと感慨ひとしおである。
某Cちゃんに、なぜ6巻を買ってないのか詰め寄りたい気分だ。
とりあえず、コンビニで立ち読み、と思う今日この頃。
(そうは言っても、買いそろえる所まではまだ達していないのも現実。萌えキャラが見つけられないから?。)

心の旅路に身を置きつつも、「そろそろ帰路を考えてもいいか?」、と思わせてくれた作品であった。

余談。
あの親が「月(ライト)」という名前を付けたとは想像しがたい。
2005年04月21日(木)

そろそろネタが尽きてきた?

吐き出すような文章構成で書いてきた日記も、流石にネタが一段落したようですってよ。
まあほんと?
ええ、ホントもほんと。ネタに詰まって悶々としてしまっているようよ。
何でも、「BLネタばっかり書くと人格を疑われてしまう」とか「興奮しすぎで情けない」とかバカはバカなりに考えているんですって。
哀れねえ。
そうよねえ。


と、いうことで、ネタを探しに心の旅に出ます。
一から出直すつもりです。
探さないで下さい。

一応発売情報。
5/2 銀魂 7巻
5/12 のだめカンタービレ 12巻
2005年04月18日(月)

大人の階段のぼるー

とりあえず言っておくと、予約したってことです。
昨日の日記の件です。

迷っていても仕方ないと踏ん切りつけました。

予約したい旨を告げると店員は、書名のみ聞いただけで
全てのデータを書き込んだ予約シートを完成させました。

よほどの数の予約があるのか、はたまた彼女がプロなのか、
とにかく余計なことをしゃべらずに、とっととその場から去る事が出来、
又、これで発売日に戦々恐々と書店に走らずに済むかと思うと、
かなりご満悦で帰宅の途につけたわけです。

結局心配するほど恥をかくでもなく、むしろ自信さえついた感じです。

恥ずかしがっていたピュアな自分にさよなら。
私はまた一つ、大人になりました。

いくつになっても前向きに前進したいものです。
ほほほのほ〜。
2005年04月12日(火)

富士見続報

本日角川書店のHPで確認したところ、4月21日に重版が発売になるようだ。

わざわざ「重版になるから大丈夫ですよ」的なことが、お断りで書いてあったくらいなので、在庫無しにキレたお嬢様達の苦情が相当あったのだと思われる。

だからうちらみたいなのを敵にまわすと怖いんだって。

なあ。

自分の迷いとして、本屋に予約して買うかどうかだ。

あ、来週じゃん、もう。

どうすべかなあ・・・。ちと恥ずかしいものがあるなあ。
2005年04月11日(月)

ってゆーか、売り切れ!?

まあ、自分が今、何を目論んでいるのか自分ですら解らない、なんて事はよくあることで、大して悩むほどの事でもないわけよ。
でもって、そんなプチ混沌とした状態で、BL本に夢中になって叫び声をあげるってことも日常茶飯事で、誰でもやってることだと思うのですね。
だから、気に入った『富士見二丁目交響楽団シリーズ』の、とある本を探して街の本屋を彷徨うのですよ。
そして行く先々で「売り切れです!」のポップを本棚に見つけるんだわね。
「え〜〜〜!」よ。気分は。
わざわざ足を運んだのにそりゃないよ。べいべー。
amzon.comを見たら、新刊として売り切れで、ユーズドが二万円弱の値段につり上がっており、「アホかっ!ハゲ!」的のバカバカしい気分となり、この際根本をみるべく角川書店のWEBshopに行ったら、あっさりひと言表示で「在庫無し」。

・・・・ほお、どういうことであるかな?

私は不敵に笑みすら浮かべていたのよ。
この私に挑戦してくるとは良い度胸だ。
こうなるとどうしても手に入れたくて仕方なくなってくるのが人の性。
特にオタクの習性というものであり、諦めきれない執念となって私を突き動かす原動力となるのだよ。
発売一週間とちょっとで売り切れるほどの人気なら再販もすぐだろう。
また売り切れにならないようにこれからは毎日チェックをしないといけない。

混沌の中から生まれた新たなる執念に身を焦がせ!自分!
(本音は、もう少し控えた方がいいよね〜、の自分)
日々を充実させて生きて行こうぞ!!!!
2005年04月10日(日)

寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ

ミラージュのせいで、すっかり慣れてしまった男×男。
なんの抵抗もなく読めるようになりました。むしろ好きです。
その昔、まだ夢も希望も明朗会計な20代前半の頃の私は、もし彼氏が「男」にとられたらどうする?と聞かれて、即座に「納得して諦める」と答えた記憶があります。
同性に略奪愛されるなら、嫉妬心に狂うかもしれないけど、男性に寝取られるなら「そうなんだあ」で終わると思う。ってね。
なにげに同意見多数とみえますが、どうでしょう?
完全な別世界だから、受け入れやすいと。

とまあ、繋がりに今いちかみ合わないところがある長い前置きだったが、昨日アキバの書泉で購入したコミックの報告。

『寒冷前線コンダクター』
「富士見二丁目交響楽団シリーズ」が文庫で発売10周年を記念して漫画を発売しました、だとさ。
この本を購入した経緯としては、定期券をアキバまでのばしたから書泉に行きやすくなった、とか、書泉のコミックスフロアーのラインナップがかなり偏っている、とか、クラネタで指揮者とコンマスが攻めと受けらしい、とかいろいろあったわけよ。
ミラージュの時にも思ったけど、長く続いている作品は、それなりに内容が面白いのね。
「富士見〜」も記憶違いでなければ結構有名なシリーズだったはずなので、そのコミックス化なら取り敢えずハズレないだろうとね。ヤッてるだけのマンガはさすがにきついしさ(^^;
それに主人公のメガネ青年(受け)が、始めはちゃんとストレートで、女性にプロポーズするし、しばらくはそれをちゃんと貫いていこうとしているあたりが好感度大!

しかし!

なによりさあ、

指揮者(攻め)の男がかっこいい(>▽<)O☆

マジで!

この頃こういう類のマンガなり小説なり読むようになって思ったのが、攻めの男が本当にかっこいい!
もろに好みのタイプっていうキャラが多い。
「攻め」に萌え。
逆に「受け」にはあまり萌えポイントを見いだせないんだが、「受け」に萌える人ってやっぱりいるんだよな?
う〜ん。
それってーとつまり自分は「受け」タイプってことか?
だから「攻め」にしか目がいかない?
でも女性はみんな受けじゃないのか?女性で「攻め」って例えばどんなん?

無意味な受け攻め論は置いておいて、とりあえずこのコミックスは文庫のお話のちょっと取りなので、お話としては不完全だ。
というと、読みたくなるのが人の佐賀、性ってものでしょうが。
どうしようか。
さすがにルビー文庫は図書館においてないしな。チッ。
さて・・・・・・・・。
2005年04月06日(水)

ツーリング・エクスプレス

文庫版全14巻読みました。っちゅーか、買いそろえました。
今(自分的に)話題騒然のモーホー漫画です。衆道デス。
スーパーアサッシンなディーンとあんびりーばぶる刑事(デカ)のシャルルが織りなすシリアス衆道ラブストーリー。

あり得へん。
薔薇だの水仙だのミュゲだのを背景に背負った殺し屋なんて、あり得へん。
一度ゴ●ゴと対戦してみて下さい。即射殺です。背負った薔薇の花びらが、きっと衝撃的に舞い散ることでしょう。
ディーン、でも私はそんな、ちょっともみ上げが濃く長く巻いている、そんなあなたがかなり好きです。
超A級ブラックリスターのくせして、やたらとインターポール本署に顔を出せるあなたがニクイです。
何故逮捕されないとデスか?暗殺は現行犯逮捕とデスか?スリと同じ扱いとデスか?
それと、シャルルが殺し屋の恋人だってこと、結構有名ですよ。
パリのインターポールっちゅうのは心が広いんですね。
のだカン的言い回しによるところの「アムールの国」だからですか。
ジュテームですか。
愛が全ての障害を越えるのですね。
一般的に、同じ町内に住んでいても道で偶然逢うのは難しいものですが、君らはジュテームだから距離という障害を越えて、国を越境してさえ難なく出逢っちゃうのですね。すごいですね。

・・・・あり得へん。

そう、あり得ないからこその少女漫画なのですよ。
夢、ドリームなんですよ。
常識をまったく考慮せず、むしろ、その「あり得ない」ことを作品の中では「常識」として認知させてしまうというゴリ押し感がたまらなくドリーミング。
さらに輪をかけて衆道。
自分には縁のない状況の累乗だ。あまりに現実とかけ離れているのでお気楽極楽ですよ。
よって、はまっていくBLの世界?
なんとなく納得。
2005年04月04日(月)

『エマ』5巻感想

期待して期待して待ちこがれて手に取った5巻。
連載中の作品の新刊を、あまり大きな期待で待ってはいけないと思った(^^;
いや、結して良くなかったとかいう意味じゃなく。
いつもの『エマ』らしく、スローモーションで時間が流れるような切々とした展開で、やはりセツナイ。
そう、スローモーションなのである。
新刊1冊分じゃ、私の望む展開に至らないのですよ。
要するに物足りないってことだ。
ま、そんなこと言っていても始まらないから、内容へいこう。

5巻は、ウィリアムのおとーさま、リチャードがまだ若く、お母様のオーレリアとの出会いの物語で始まる。
この物語がオーレリアが『ミセス・トロロープ』と呼ばれる事になった由来を説明している。
そして、イギリスの社交の場では人の噂が人を壊してゆくこと、その苦痛を
身をもって知るからこそ、息子の幸せの為に悪人にもなれる両親の苦悩が描かれている。
一方、エマとウィリアムは再会を果たしてから、お互いの思いを隠すことをやめ、それぞれの場所へと戻った。
その思いは、手紙という形を経て深く激しく育っていく。
彼女たちの関係の背景には多数の障害があり、恐らくそれも恋愛感情を育ててしまう原因になっている。
そんな中、とうとうウィリアムがエマの職場を訪れる。
こちらの主人はうってかわってエマ応援組だ。
ウィリアムとの会談で、ドロテア奥様は少々浮かれ気味ではあるが、地位と財産を持った彼女たちは、今後エマの強力な後ろ盾になると思われる。
しかし、やはりエマとウィリアムがうまく結ばれるとは今の段階ではとうてい思えない。
この身分の差はいささかどうしようもない気がする。
父リチャードの意味ありげな口元と、ウィリアムの考え込んだ顔が不安だ。
そして、次巻こうご期待、なのである。

今回の見所。
作者のメイド偏愛が惜しみなく露呈している、連続5ページにおよぶエマのメイド服へのお着替えシーン。
もともと登場人物に多くを語らせないこの作者だが、マジに無言で着替えだけに5ページを割く心意気。脱帽である。
一見の価値有り。
機会があればご覧ください。
2005年04月02日(土)

Solfeggio〜レッスンで感じたことを。 / ちるるん。

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