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書くほどのこともない日常
日記とか、更新とか。

2003年06月30日(月) 本と本屋さんが好き

昨日、ビデオを返しに行く途中で、近所の古書店に寄り、本を一冊買って、レジに持って行ってしまってから、財布を忘れたのに気づいた。

不覚。

暫くはあの本屋には行きたくない、とか思いながらも、昨日の本がやっぱり欲しい。
で、凝りもせず出かけて行って、昨日、恥を忍んで返した本を手に取った。
とっとと会計済ませて出るつもりが、何故か長居して、他に三冊ほど買ってしまった。
それほど、わたしは、本屋が好きである。

引っ越してきたばかりの頃にあった大型の書店は数年後には無くなった。
最近は、近所のスーパーの中に入っていた書店も撤退してしまって、寂しかったのだが、来月の頭に、近所に大型の書店がオープンするらしい。
しかも、深夜営業もするらしい。

非常に楽しみである。


ちなみに、今日買った本

「訪問者」萩尾 望都
「カフェ ユニークな文化の場所」渡辺 淳
「薬の社会誌」松井 嘉一
「京都 舞妓と芸妓の奥座敷」相原 恭子



2003年06月28日(土) 確かに。

不動産業界というのは、非常にどろどろした世界だ、と聞いたことはあった。
が、実感はしたことが無かった。

昨日の日記の「タダでも手に余りそうな土地」を紹介してくれた不動産屋に行き、あれは要らない、と断った。
理由を問われたが、ただ「道路沿いでうるさいから」とだけ応えた。
結構しつこく食い下がってきたが、半額になっていることは、ひとことも言わなかった。
こちらがそれを知らずに買う気になっていたら、ぼったくられていたのは確実であろう。
……あー、怖い怖い。

ま、良い勉強をさせて貰ったと思うことにしよう。



2003年06月27日(金) これも洗礼か?

此処暫く、不動産ネタが多くて、食傷気味な方もいらっしゃるだろうが、また今日もそれ。

近所の小さな不動産屋で、奨められた物件がある。
ちょっと手の出ない価格の物件のチラシを出してきて、これを三割引にしようと言う。
考えた結果、道路沿いで少々うるさいし、希望より少し狭いし、三割引にしても尚、予算をオーバーするので、断ろうとした。
そしたら、不動産屋は、更に

「では、そちらの希望価格は幾らか。だめで元々で、売り主に交渉してみるから」

と言う。
で、友人に紹介された建築士さんに見て貰うと、いろいろと、問題のある物件であったので、今日にも断りの電話を入れようと思っていたのだが……ふと、通りかかった別の不動産屋の店頭で、その物件のチラシが半額近くまで値下がりしているのを見つけてしまった。
いつ値下げしたのか知らないが……散々、奨めてきた不動産屋から、その旨の連絡は未だに無い。

建築士さんによると、売れない物件には売れないなりの理由がある、という。
その物件は、いろいろ考え合わせると、下手をすると、素人には、タダでも手に余るかもしれないものらしい。

…………家なんか、永遠に建たないような気がしてきた。



2003年06月26日(木) 流石にそれは……

こないだ、物件を見て回る最中に、思い切り車をぶつけた営業担当者に、ネットで見つけた格安物件について調べて貰った。
恐らくは、相場の半額くらいの値段である。
いや、普通より少し安い価格で、二倍の広さの土地、という方が正確か。
古家があるというが、取り壊し費用を考えてもまだ安い。

やってきた営業担当者は、その物件のチラシをくれた。

「その土地なんですが……注意書き読んでいただければ判るんですが……少々難があるようなんです」

確かに、『その他』という項目に、


精神的瑕疵あり。詳しくは担当者にお尋ね下さい。


なんじゃ、「精神的瑕疵」ってのは、と首を捻っていると、

「実は、その家で、自殺した方が」

うわぁ。

御覧になりますか?という問いに、結構です、と応えた。
窓から斎場や墓場が見えるくらいなら、ネタにも出来ようが、それは洒落にならん。



2003年06月25日(水) なにに対して金を払っているのか。

そろそろ、また中国茶が切れかけてきたので、買いに行った。
冷蔵庫に入れておく、がぶ飲み用は激安の烏龍茶。
あとは、緑牡丹と、黄金桂。
グラム換算すると、後者は前者の価格の十倍である。
しかし、見た目からして違う。


茶藝館に入り、包種茶を頼む。
硝子の窓越しに、通りを眺めて、ぼんやり、ゆったり過ごそうとしていたら、プランターの寄せ植えの中に、注意書きが。

『あなたのせいで、植物が枯れました。ここで犬に排泄させないで下さい』

「あなたのせいで」という、言葉は、身に覚えがなくても、一瞬、ぎょっとする。
しかも、その次が「排泄」である。
丹精した草木が枯れるのは腹立たしく、悲しいものなのだろうが、他に書きようは無かったのだろうか。
尿だの糞だの書かないだけマシと思うべきか?
しかし、お茶が美味しくても、その文字を見て、気分がいいはずも無い。

とっとと店を出て、お目当てのお茶と、いつもの中華菓子を買い、雑貨屋を見て回る。
帰りがけに寄った、お茶屋さんの中に、喫茶コーナーが出来ていた。
少し迷ったが、行動範囲内に新しい茶藝館が出来たら、とりあえず行っておきたい。
奇蘭を注文し、待っていると、グラスに入ったお茶が出てきた。
あたたかいのを注文したつもりだったのだが、言い間違えたか?
まあ、暑いし、冷たいのでもいいか、と思いつつ、グラスを持ってみると、熱くてびっくりした。

「熱いですよー。鉄分多いですから」

……そういうものなのか?
そういうものでも無い気がするのだが……

グラスの中ほどではなく、底に近いあたりを持つと、さほど熱くない。

……おい。
ちょっと待て。

この店、何度か来たことがある。
お茶を見ていると、試飲させてくれる店である。
その試飲というのが、まとめて濃い目に入れて、冷たくなったお茶を少しだけ茶杯に注ぎ、その上から熱いお湯を注ぐというものである。
試飲なら、それもいいだろう。
ちょっと味見するだけなんだし、タダなら文句も言わない。
だけど。
800円という値段をつけたお茶で同じ入れ方は、余りに酷くはないか?
決して安くは無い。
ちゃんとした茶器をテーブルの上まで持ってきて入れてくれる他の茶藝館並の値段つけといて、そんな入れ方してるんかい。
しかも、このグラス、100円ショップのだ。
何故判るかというと、うちで使ってるグラスと同じやつだからである。

……思いもかけず、うちで使ってる食器が安物だと白状することになってしまった。

とにかく、此処には二度と行かない。


800円あれば、種類にもよるが、50gの茶葉が買える。
一回お茶を飲むのに使うのは3gほど。
十五、六回は飲める贅沢な値段である。
自販機もコンビニもあり、話し込む連れもいないのに、わざわざ店に入るのは、疲れたから座りたいとか、涼みたいとかいうこと以外にも理由はあるのである。



2003年06月24日(火) パンを焼いてみた。

フォカッチャという、パンである。
捏ねて、寝かせて、形を整え、また寝かせ、表面に穴あけて、オリーブオイルを塗って、焼いて、水かけて、また焼いて水かけて焼く。
初心者でも割と、とっつきやすいパンらしいので作ってみたが、それでも発酵含めると最低で二時間くらいはかかる。
西洋のお母さんは大変だったんじゃないだろうかと思った。

が、ちょっと待て。

パンを焼くお母さんが出てくる話が、すぐに思い出せない。

ハイジのおじいさんも、パンは買ってた記憶がある。
『ああ無情』でも、コゼットがパンを買いに行くシーンがあった。
『赤毛のアン』は、お菓子とか、イチゴ水とか、ジャムは手作りしてるようだったが、パンはどうだっけ?

パンを焼くのは、時間がかかるし、力も要るしで大変だから、昔からパン屋さんというものがあって、そこで買うようになってたのかも。
それに、やはり、普通は、職人の作るやつの方が美味しいだろう。
ご飯は、海原雄山並に過敏な舌を持ってない限り、素人も玄人も変わらないだろう。
ご飯を炊くことだけで食べている、ご飯炊き職人というような人がいるとは聞いたことないし。
日本で、米でなく、ご飯を売るようになったのは、精々、此処二十年くらいのことだし、それでもまだまだ、ご飯を自宅で炊かない人は少数派だろう。
ガスも電気も無かった時代でも、日本のお母さんは、竃でご飯を炊いていた。
主食に関しては、日本のお母さんの方が大変だったのかもしれない。

それでも、やっぱり、パンもご飯も、自分で作ると美味しいというのがなんか不思議である。
焼き色のムラも、いびつな形も、この際不問。
焼きたて熱々のフォカッチャは、なにもつけなくても美味で、ひとりで自画自賛した。
明日の朝飯は、これを半分に切って、間にチーズ挟んでサンドウィッチを作ろう。



2003年06月22日(日) 魔除け

奇しくもカーンの誕生日に、うちにやってきた、カーンのブリヂストンの幟。
広げてみるとかなりでかいので、約四分の一に畳み、顔の部分が見えるようにして、枕元に掛けた。
ランディが帰ってきてそれを見たが

「お。カーンだ」

と言っただけで、苦情も言わず、いつものように眠りに就いた。
こういうところは寛容で助かる。
まあ、ランディ自身も好きなサッカー選手だから許されたのであって、乙女ゲームとかのグッズだったら文句を言われたことだろう。
わたしもランディが最近お気に入りらしい、あややとかのポスター貼ったらやめい!と抗議するだろう。
共通の嗜好って、大事だなぁ。


日焼けが心配だから、近々、額かなんか買って来よう。
粗末にしたら夢見が悪そうだ。
いや、まあ、カーンが出てくる悪夢はわたしにとっては悪夢じゃないんだが。



2003年06月21日(土) 豪快な人。繊細な奴。

現在、複数の不動産屋の営業に、物件の紹介をお願いしている。

先週と今週は、同じ会社の営業担当者と一緒にお奨め物件を見て回った。
この担当者、見た目も口調も穏やかで、誠実な印象の人なのだが、結構思い切った車の運転をする。

坂道を曲がるときに、ガリっと音をさせた。

「……今、擦ったの、下ですか」

と、声をかけると、

「そうみたいですね」

と平然としている。
狭い道で迷ったらしく袋小路に入り込み、方向転換せずに、バックで戻ろうとして、わたしの左後ろで物凄い音がした。



ガンッ!ザリザリッ!


「…………」

「あ、すみません、びっくりさせちゃって」

いや、確かにびっくりしたけども。

目的地に辿り着いて、ぶつけたあたりを見てみると、へこんでる上に、えらい傷がついている。
20cm……いや、30cm四方は行ってるか。

ランディがこっそり言った。

「……修理したら二十万はかかるぞ。あれ」

「うわぁ……」

しかし、営業担当者は、なにごとも無かったかのように、物件の説明をしている。

三件ばかり見学した後、家の前まで送ってくれた。
二日酔い気味だったランディは、朝からなにも食べてなかったのに、真っ青な顔で、家に入るなり、トイレに駆け込み、物凄い勢いで吐いていた。

「……久しぶりに車で酔った」

あとは、水分だけ補給して、ベッドに潜り込んで機能停止。



2003年06月20日(金) 早く大人になりたい。

いや、とーっくの昔に選挙権も得た大人なんだけども。

ランディが特撮ヒーローものを第一話から順番に録りだめしてるビデオに、間違えてコンフェデ杯日本戦を重ね録りしてしまった挙句、三ヶ月の努力をどうしてくれる、と、文句言われて、

「何回も謝ったじゃないか!大体、そんなに大事なテープならシール貼って重ね録り厳禁と書いておけ!」

などと、逆ギレしない程度の大人でいい。

でも、コンフェデ杯の録画は、きっちり見たくせに、二日間、顔見る度に文句を言い続けるのもどうかと思う。



2003年06月17日(火) 今度行ってみよう

近所といえど、知らないところは多いものである。
最近、近くに家を探しているので、今まで気づかなかったお店や、公園なんかに気づくことが多い。
どうして今まで知らなかったんだろう、と思うような近所に、コーヒー豆の小売店を発見。
店先の樽に、ローストしてない、白い状態のコーヒーを置いてある。

今ある豆が無くなったら、買いに行ってみよう。



2003年06月16日(月) 危なかった……

肉じゃがを作ろうとした。
もうちょっとで、醤油とポン酢を間違えるところだった。



2003年06月15日(日) 望外

今日は、ドイツのGK、オリバー・カーン選手の誕生日である。
と、いうことで、おめでとう、カーン。

……と、いうこの日、なんと、とあるルートで、とある場所、とある人から、ブリヂストンのカーンの幟を戴いてしまった。
なにか、御礼をしたかったのだが、固辞されてしまった。

「実は、もうひとつ、自分の分を持ってるので」

……なるほど。

ともあれ、心の底からの感謝を。
幸せな日であった。
どうやって飾ろうか悩むところだが、それもまた幸せである。



2003年06月14日(土) らるご主義

極々一部の方のリクエストにお応えして昨日の日記で書いた焼豚と、焼豚入り炊き込みご飯のレシピなど。


まずは焼豚。

豚の塊肉を買ってくる。
バラでもロースでもいいが、わたしの好みはロースである。
ネットで成型してあればよし、してなければわざわざするに及ばず。
ジップロックに、

醤油
蜂蜜(無ければ砂糖)
味醂
日本酒(或いは赤ワインや老酒)
微塵切り生姜
薄切り大蒜
白葱の青い部分(無ければいらない)
胡椒
六角(無ければいらない)
その他手近な香辛料(豆板醤・山椒・鷹の爪・等々)

それぞれ適量を入れて混ぜる。
わたしがきちんと分量を量ると思ってはいけない。
この時点で、ちょっと舐めてみて、好みの味であればそうそう失敗はしないと信じている。
そこに、豚の塊肉を入れ、空気を抜き、封をして、冷蔵庫へ。
急ぐなら一晩、急がないなら三日ほど漬け込む。

あたためたオーブンにぶち込み、20分ばかり焼く。
温度も時間も、特に厳密に決めてはいない。
串を刺して、透明な肉汁が出てくれば火が通っているし、仮に通ってなくても次の行程で通るのでさして構わない。



漬け込んでいた、たれを鍋に入れ沸騰したところに、オーブンから出した肉を入れる。
たれの量が、足りないようなら、適当に水とか醤油とか酒とかを足して煮込む。
ときどきひっくり返す。
時間など計らない。
直感で行け。直感で。
焦げつかない程度に煮詰まったら、蓋をして放置。
暇があれば、ひっくり返してみたりしてもよい。

これで、焼豚は完成。


オーブンが無い場合は、漬け込むところまで一緒。
その後は、油を敷いたフライパンで表面を焼き、転がして焦げ目をつけたら、弱火にして、漬けだれで煮込む。



焼豚入り炊き込みご飯の作り方

焼豚を賽の目に切る。
普通に水加減して、たれと一緒にご飯と炊き込む。
とりあえず、水をちょっと舐めて見て、薄いと思ったら醤油とか足してみる。
本能でやれ、本能で。
わたしは、圧力鍋を使うが、炊飯器でも大丈夫だと思う。
もう数年も炊飯器など使っていないから責任は持てないが。

茶碗に盛った上に、胡麻、葱をかける。


ついでに、韮の醤油漬けの作り方。

小口切りにした韮に醤油をかけ、三十分ほど置く。
ご飯とか、冷奴なんかに載せて食べる。



……と、わたしはいつもこんな感じで調理しているのですが、参考になりましたでしょうか?
しんたさん



2003年06月12日(木) 定番決定。

今日は、焼豚を作った。
近所のラーメン屋に行く度、ランディが注文する「焼豚の炊き込みご飯」に挑戦。
と、言っても、レシピを聞いてきたわけではない。
出来上がった焼豚の半分を賽の目に細かく切って、たれと一緒に炊き込んだだけである。
味見したら、一味足りなかったので、胡麻と刻んだ万能葱を散らした。
更に足りないかもしれないので、七味を食卓に。
残りの焼豚をサニーレタスとプチトマトのサラダの上に載せる。
わたしの作る焼豚は硬い、と苦情を言われるが、今日はそうでも無かったようで、炊き込みご飯のお替りを要求される。
万能葱が切れていたので、明日の朝用に作っておいた韮の醤油漬けをかけた。
文字通り、刻んだ韮を醤油に漬けておくだけのものなのだが、これも気に入った模様。






と、たまには人妻らしい日記を書いておこう。



2003年06月10日(火) この声は届く。

生まれてはじめてファンレターなるものを書いて、切手まで貼ってみて、あの御方のいる場所も、此処も、同じ世界なのだと気づいた。



2003年06月09日(月) 残酷な季節

アリアのダーリンが倒れ、作戦名・不可能さんも不調と聞いて、大丈夫だろうかと思っていたら、つづいてランディもダウン。
夏風邪である模様。
いろいろあった予定を全部キャンセル。
ほぼ丸一日機能停止。

みんな、日本人歴は、そこそこ長いはずなのに……
と、言いつつ、わたしも身体がおかしい。
暑いと思ってエアコンや扇風機をかけると寒くなる。
先々月に風邪ひいて以来、まだ咳が完全に止まってないのに、うつされてたまるもんか。
わたしが本当に死にかける季節にはまだ一月はある。



2003年06月08日(日) 無性に読み返したくなった。

昨日の日記で、身も蓋もない「星の王子さま」解釈を書いてしまった。
なにせ、愛読していたのは小学校三年くらいから、中学に入るまでのことだった。
最初に読んだときには、王子さまが、蛇になにを頼み、どうなったのかさえ理解出来なかった。
それでも、何故か好きで、繰り返し読んで、それを理解できるようになったときには、結構な衝撃を受けた。
で、そのまま、時は過ぎ、昨日の日記の如き解釈をするほど汚れてしまった。

なにせ、大昔に読んだきりだったので、間違ってたらまずいな、と思って、検索をかけてみた。

そしたら、こんなサイトに行き着いた。

……あらすじが記憶通りかどうか、確かめたくて検索したのだが……
そうだったのか!?と、王子さまの最後を理解したとき以来の衝撃を受けた。
そうか……バオバブって、薔薇って、狐って……そうだったのか。

「星の王子さま」……買い直そう。



2003年06月07日(土) 身も蓋も無い

テレビかなにかで『星の王子さま』の話が出たとき、読んだことが無いらしいランディが、どんな話かと聞いてきた。

わたしの説明は、

「自分ひとりしか住人のいない星に住んでいた男が、我儘な恋人に疲れ果てて、旅に出る話。途中で、酒飲みとか、融通のきかない真面目な男とか、自慢たれのオッサンとか、遭難したパイロットと知り合う。友達も出来るし、女にもてたりもするんだけど、『やっぱり故郷に帰りたい。残してきた恋人が一番だった』とか言って、最後は自殺する」


いや、だって、あれって、どう考えても子供向けじゃないと思うし。



2003年06月05日(木) ことだま

基本的に、わたしは日本語は好きである。
が、嫌いな言葉もある。

「癒し」
前に書いた。


「自分探し」
とどまれ。旅に出るなら足許を探してからにしろ。単に旅に出たいなら言い訳せずに行かんかい。


「勝ち組・負け組」
自分で言う奴は、ひとりで勝負ができない奴と看做す。


「遺憾の意」
謝ってるのか、怒ってるのか、誤魔化したいのか、はっきりしろ。


「夢のお手伝いをします」(不動産屋にて)
夢じゃなく、現実の引越先を探しとるのじゃ。
どうでもいいこととも思ってないが、マイホームに過剰な夢など求めておらん。


「どうせ家で遊んでるなら、うちで働きませんか?」(某生命保険会社のセールスレディより)
喧嘩売ってんのか。


いかん。段々私怨に走っている。
いいや、ついでだ。
私怨の極めつけも出しておこう。


「お子さんはまだ?」
余計なお世話だ。



自分自身、人に対して不快な言葉を口にしていることもきっとある。
実際、後で自己嫌悪で真っ暗になるほどの失言もあった。
だから、せめて、言葉というものは重いものだと自覚していたい。



2003年06月03日(火) 油断のならないこの世界

家を探しはじめて、三週間とちょっと。

新築建売は、腐るほど見て回ったために、住む前に飽きた。
ので、ハウスメーカーや、建築家に依頼することも視野に入れて、近場を中心に土地も探している。
で、この前、いつもの不動産屋とはべつのところで貰った破格に安い物件のチラシを片手に、ドライブがてら行ってみた。
駅から6分とあったが、長くて険しい坂の上である。
距離的にはたいしたことは無いのだろうが、これは倍かかるかも。
買い物袋を提げた奥様たちも、息を切らして昇っている。
大体、このあたりだろう、と思われる辺りに着くと、本当に眺めがいい。
チラシによると、富士山が一望できるとか。
が、探しても探しても、その売地が見つからない。
何処か間違えたのかと思ったが、地図を見ると、合っている。

「○○○の駐車場前……此処だよね。他に駐車場は無さげだもんね」

確かに、空家らしきものはあるのだが、両隣の表札の名前が住宅地図と違うし、素人目に見ても、狭い。
その空家は、物凄い斜面の上に建っているので、ちょっと横から下を見下ろした。

「おかしいな……でも、これしか無いよな。……ひょっとしたら、この下か?」

で、今まで昇ってきた坂を下り、分れ道まで戻って、さっきの空家の下あたりと思われる場所に回ってみると、物凄いことが判った。
さっき、わたしたちが見ていたのは、玄関ではなく、通常の家なら、二階の窓があるあたりだったのである。
どういうことかというと……

己の国語力に限界を感じたので、へぼい図を描いてみた。





漸く、地図上のお隣さんの表札のある家を見つけたのだが、そこからがまた凄い。
一応、コンクリートのブロックのようなものを敷いてはいるものの、両隣の家の敷地の間にある、まるで獣道のように細い私道の先に玄関があるらしい。
左隣の家の庭の薔薇の木と、右隣の家の壁(塀ではなく、本当に家屋の壁)の間が狭すぎて、不法侵入してる気分になったので、辿り着けなかった。

「凄いな」

「うん。安いと思ったらこういうことか」

「だれが買うんだよ。これを」

「こらこら。建物があるってことは、だれかがかつて住んでいたはずだぞ」

ふたりして、大笑いして帰った。









アリア様へ、ランディより伝言。
「オルテガとクレスポの写真撮ったら俺にも焼き増ししてくれ」らしい。



2003年06月02日(月) 夢の話でもしてみよう。

わたしのみる夢は、大抵悪夢である。


悪夢でも、綺麗なもの。
海辺に建っている柱も無い硝子貼りの建物の中にいると、大波が来て、硝子が粉々になって降ってくる。
当然、同時に、建物に海水が入ってきて、溺れる。
本当に、苦しいし、耳や肺に冷たい水が入ってくる感覚があるけど、余りに綺麗なので、なんだかうれしい。
これは、定番の夢で、悪夢だけど、割と楽しみだったりする。


記憶する限り一番古くて、一番リアルな夢。
まだ幼稚園かそこらの頃に見た夢で、当時でさえ、絶滅寸前だった『近所の雷ジジイ』の家の隣の空き地のフェンスを越えた。
背の高い草を掻き分けて、揚羽蝶を捕まえようと、虫採り網を担いで自分の背丈ほどもある草の中を歩いていると、足先になにかが当たる。
其処にあるのは、人の首。
頭にある傷や、首の断面に、血が滴って、地面にしみこんでいる。
その首は、若く、醜い男だったが、べつに、怖いとも思わずに、わたしはそれを見下ろしている。
暑くて、陽射しが眩しい。
ふと、顔を上げると、雷ジジイがフェンスの向こうから睨んでる……と、いうような夢だった。
夢だった、と思う。





実は、醒めないで欲しいと思うほど、良い夢も、最近みたが、内容は、秘密にしておく。


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